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2023年1月31日

1年生が企業担当者に向けて、初めての本格的なプレゼンに挑戦!「ビジネスプランニング」の授業でクロス・マーケティンググループとのコラボ授業が行われました。

1年生対象の「ビジネスプランニング」(担当:現代生活学科 上野亮助教)で、1月11日(水)にクロス・マーケティンググループとのコラボ授業が行われました。「より多くの女子大生に読んでもらえるモラタメビューティーの記事内容」をテーマに、各班がプレゼンしました。クロス・マーケティンググループの皆さまはリモートで参加し、各発表後にはフィードバックをくださいました。

モラタメビューティーの女子大生読者を増やすには?

モラタメビューティーはクロス・マーケティンググループのグループ会社であるドゥ・ハウスが運営する美容・ヘルスケアのメディアサイトです。「知って、タメして、もっとキレイに」をコンセプトに、プレゼント企画に強みがあるのが特徴です。

今回は10~20代の女子大生の読者を増やすための記事を、2本考えてくる課題。学生たちは6班に分かれ、それぞれリサーチを重ねこの日に臨みました。プレゼン時間は10分です。

理想の体型になれる!

1班は「自分の骨格に合った簡単ダイエット」をコンセプトに、骨格診断の記事を提案しました。
自分の持って生まれた特徴を知ることで、似合う服や向いているダイエット方法が分かります。ターゲットはファッションを楽しみたい女子大生。ファッション記事は骨格別におすすめの服のブランドを紹介し、ダイエット記事は、器具を使わず簡単に真似できるものを紹介します。

質疑応答では「骨格別に似合う服のブランドは違うのか」という質問が。
学生は「女の子らしいデザインやストリートファッションなど、ブランドにより特徴が違うので」と根拠を持って回答していました。

新生活応援!これまでもこれからも美しく!

2班はまずライバルサイトを徹底的に比較。
比較サイトにはヘアケアについて幅広く載っています。また若者のトレンドである食材の紹介なども多くありますが、モラタメにはないと分析。そこでターゲットを大学1年生に設定し、初めて髪を染めた人向けのヘアケアアイテムの紹介記事を提案しました。ヘルスケア記事は、食生活の傾向からチャートで足りない栄養素を診断し、サプリなどを紹介します。

発表後ドゥ・ハウスの橋本氏から「初めて髪を染めたときの気持ちを思い出して共感を持って聞けました」と感想がありました。

コロナ禍でも可愛くなろう!

3班はモラタメビューティーのSWOT分析を行いました。
イラストが少ない、1つの記事が長い、サイト内検索ができないなど弱みを分析しました。またコロナ禍で増えた、目元を強調するメイクについての記事がないことに注目。髪色に合わせてカラーコンタクトを紹介します。もう1つは「ながらダイエット」を紹介することで、女子大生でも気軽にできるものを提案しました。

質疑応答では「コロナ禍で女子大生も目元だけのメイクをしていますか?」という質問に、
学生の一人が「自分自身、カラコンを入れて目元を強調しています」と実体験を交えて回答していました。

ディズニーファッションでSNS投稿

4班はファッションやダイエットに対しての与件整理を重点的に行い、インスタグラムの投稿に多いディズニーファッションに注目。
ディズニーでは女子大生の多くはカチューシャを付けて楽しみます。予算別に、カチューシャに合うアイテムやブランドを紹介し、SNS投稿も促します。もう1つは骨格診断別ダイエット方法を提案。プレゼント企画も考え、読んで終わる記事ではなくモラタメならではの強みを生かします。

「プレゼント企画でほしいと思うファッションアイテムはありますか?」という質問に
学生は「ヘアクリップやバケットハットなど使いやすいもの」とニーズを伝えていました。

誰でも可愛くなれる!

5班はモラタメビューティーでは20~30代向けの記事が多く、まず認知度アップが大事と考えました。
ショート動画やインフルエンサーへの提供などを行い、もらって試せるモラタメの良さを訴求します。記事もダイエットや韓国メイク、ヘアケアなど若者が興味のあるものを選びました。なかでもダイエットはアプリと連動し継続してもらえる記事を提案しました。

「女子大生にとってインフルエンサーのPRは重要ですか?」という質問に
「実体験としてアイテムを知るきっかけが、有名人が使っていたり良いと言っていたりするものが多い」と答え、社員の方も納得されていました。

理想の自分になるために

6班は美容意識の高い女子大生をターゲットに設定しました。
若者に注目されている韓国では整形が盛ん。韓国での整形に興味がある人向けに、日本人が利用しやすい病院の紹介記事を提案しました。もう1つはスキンケアの記事で、モラタメの成分分析の強みを生かし、肌質に合わせた栄養や美容成分を分かりやすく伝えます。

発表後は「女子大生にとっても整形は身近ですか?」という質問が。
学生の一人は「自分も興味があります」と実感がある内容であることを伝えました。

初めての本格的なプレゼン!

最後にクロス・マーケティングの日下部氏から総評をいただきました。
「実際に使えそうなものや改善案がたくさんありました」と感嘆され、「ビジネスシーンではターゲット層と違う人にも納得してもらうプレゼンが求められます」と、データの見せ方はしっかり数値を出すことをアドバイスされました。

1年生にとって、企業の方から実際のプレゼンさながらに課題をいただき取り組むのは初めてのことです。レベルが高い課題でしたが、学生たちにとって今後に活かせる貴重な経験となりました。

クロス・マーケティンググループのWEBサイトニュースに本プロジェクトが掲載されました。
 以下URLをご確認ください。

 https://www.cm-group.co.jp/group-news/detail.php?id=498

2023年1月26日

「グローバルキャリアデザイン」の授業でクレディセゾンにあったら便利なカードを考えるコラボ授業が行われました。

全学部対象の教育科目「グローバルキャリアデザイン」(担当:文学部国文学科 深澤晶久教授)の授業で、12月23日(金)に株式会社クレディセゾンとのコラボ授業が行われました。学生たちは新しいカードの機能やサービスを考えるグループワークを行い、企業の皆さんの前で発表。短い時間で考えをまとめ企画を作る体験をしました。

自由な社風!カード会社ってどんなことをしているの?

今回クレディセゾンから、戦略企画部の荻原氏と金氏、戦略人事部の川崎氏の3名が参加されました。荻原氏からはクレディセゾンの自由な社風の紹介がありました。金氏からは一日の流れが紹介されました。フレックスタイム制を採用しているので11時に出勤。打合せや資料作りをする様子が紹介されました。

戦略企画部は主にセゾンカードがメインカードとして選ばれるためのイベントやプロモーションを考えることが仕事です。「興味や関心を持ってもらえるようにいろいろなカードを出しています」とカードを紹介。ゲームユーザー向けの「ゲーミングカード」は溜まったポイントをゲーム内の課金などに充てられるものです。カードは使う人によって向いているカードが違うため「年代に向けた戦略が違います」と荻原氏。20、30代女性がよく使うインスタグラムでは、カードの情報だけでなく、韓国カルチャーなど女性向けの情報も発信しているそうです。

いよいよグループディスカッション!

続いて川崎氏からグループディスカッションのテーマが発表されました。
「1新しいクレジットカード」
「2新しい決済サービス」
「3新しいカード機能」
の3つです。

1は「女性向け」「ゲームユーザー向け」のようにターゲットを絞った新しい視点のカード。2は、ウォークスルーなどの便利な決済サービスを考えます。3は安心・便利にカードを使えるためにあったらいい追加機能です。

考えるポイントは「どんなサービスだったら利用したくなるか」と「利用者提供者どちらもWIN-WINになるか」。「実現可能性は度外視して大丈夫です。自由にアイディアを出してもらえたらと思います」と川崎氏。学生たちは4つのグループに分かれ、グループごとにテーマを決め、ワークシートに沿いながら45分間で考えます。

さっそくグループで話し合いが開始されました。
「いつカード作った?」「高校生でも使えたらいいよね」「スマホ決済の他に便利な方法ってなにかな」などそれぞれのテーマに沿って欲しい機能やあると便利なカードを考えていきます。

いままでにないカードやサービスとは

あっという間に時間は経ち、発表です。発表は2班ごとに行われました。

2グループは、「OMOTENASHIカード」と題し、海外からの留学生や出張にくる外国人向けのカードを考案。短期滞在ではカードを作りにくいことに注目。英語のサイトを立ち上げオンライン上で申請が完結することを提案しました。再来時はポイント還元率がアップしたりホテルのグレードアップを選べたりとサービスも考えました。留学生向けの学校などで宣伝してもらい新規顧客の開拓を狙います。

荻原氏からは
「外国人向けサービスはいろいろ考えているところですが、面白いアイディアですね」と感心の言葉が。「支払いはコンビニ払いなどができるなど、利便性があるともっといいかも」とアドバイスもありました。

4グループは「JKが便利・親が安心」という女子高生をターゲットにしたカードを考案。
高校生はまだカードを持てないですが、ライブや旅行、ディズニーに遊びに行くなどそれなりにお金も使う機会も増えてきます。そこで、親が契約し利用上限金額を設定できるカードを提案しました。
親は金額の管理ができ安心、JKも高額を使いすぎることがなく安心、カード会社も新規顧客を獲得できるというメリットをあげました。

金氏から
「親と子どちらにもメリットがあるのがいい。皆さんの経験が生きていると思いました」とコメントがありました。

荻原氏からは
「子どもが利用したときに親に通知が行き、承認するシステムなどがあればさらにいいかもしれませんね」とアドバイス。
「いままさに検討しているカードやサービスに近いので、ぜひ参考にさせてもらいます」と感想がありました。

カード会社の企画立案を体験して

発表後に総評をいただきました。
「皆さん難しかったですか?」の問いかけに学生たちは頷き、
「そうですよね」と川崎氏。
「短い時間で検討してまとめるのは難しかったと思いますが、皆さん時間内にしっかり仕上げていて我々も嬉しかったです」
と感想を下さいました。

荻原氏は
「我々も物を作るとき様々な部門の人たちと話し合い企画を作り上げますが、全員の意見をそろえるのが一番難しい。皆がいいと思えるものを作るのは大変ですが、その分良いものができます」
と今回の経験を活かしてほしいと伝えました。

短い時間でしたが、学生たちは実際のカード会社の企画を立案するという貴重な経験をして、未来に向け力を付けることができました。

深澤教授の話

今年もクレディセゾン様にご協力をいただきました。
3人の社員の方と進めた今回の授業は、さながらインターンシップそのものであり、和やかな雰囲気ではあるものの、学生の真剣な表情が印象的でした。
短い時間ではありましたが、クレディセゾン様の企業研究そしてこれから目指されている事業の方向性など、就職活動を目前に控えた学生にとって、とても貴重な時間となりました。
毎年、様々なテーマを構築いただき、ご尽力いただいているクレディセゾン様の皆さまに、心から感謝申し上げます。

2023年1月18日

「スマドリバーの認知度を上げる施策」とは?社員の皆さんを前に学生たちが施策案をプレゼンする授業が行われました。

人間社会学科・原田謙教授の授業で、10月24日(月)に渋谷スマートドリンキングプロジェクト(スマドリ株式会社、株式会社電通デジタル、 一般社団法人渋谷未来デザイン)とのコラボ授業が行われました。9月26日(月)に行われたオリエンテーションの「スマドリバーの認知度を上げる施策を考える」ための課題の最終プレゼンテーションです。プレゼン時間は10分。プロジェクトメンバーの方々を前に、4チームそれぞれアイデアに富んだ施策案を発表しました。

イメージカクテルでSNS投稿を促進

プレゼン1番手は3年生のBチーム。
スマドリを知るきっかけとして、まずインスタグラムのハッシュタグを統一することを挙げました。「#スマドリ気分」などシンプルなハッシュタグを決め、利用者がインスタグラムに投稿するときに迷わない工夫です。さらに、来てみたいと思わせる施策として「イメージカクテル」を提案。利用者が質問に答えることで、相手をイメージしたカクテルを作れるシステムです。イメージするのは推しでも恋人でも友人でも愛犬でもOK。作ってもらったカクテルはSNS映え間違いなしで投稿率も上がります。アルコール度数も選べるため、お酒が弱い人でも最後まで美味しく飲むことができます。サイズも小さくリーズナブルなメニュー展開を増やすことが提案されました。

プレゼン後の質疑応答でも「イメージカクテルいい!」と社員の皆さんからも好印象。「体験価値に着目している点がとてもよかったです」と感想をいただきました。また、サイズについて「お酒を飲まない人には、試し飲みできるような小さいサイズのニーズがあることも分かりました」と着眼点の良さに感心されていました。

パッと入って沼っちゃう!カフェから始まるスマドリ

次の発表は4年生によるCチーム。
スマドリバーの課題として、一人客や男性客が入りづらい点を挙げました。そこで、1階にスマドリカフェを併設し、2階をバーにする施策案を提案。カフェでは普段お酒を飲まない層の取り込みを狙います。アルコールも3%まで取り扱い、お酒が飲みたい人も気軽に飲める環境を作ります。またバーではアルコール度数を15%まで取り扱い、しっかり飲みたい人の希望も叶える案です。飲む人と飲まない人どちらもスマドリを使いやすくすることで、スマドリ自体の認知度が高まり、カフェとバーの客の移動を見込むことで売り上げアップも狙います。

質疑応答でも「スマドリ社内でもスマドリバーはカフェかバーかの議論はある」と方向性に着眼した点に感心されていました。カフェとバーがあった場合どちらに入るか割れてしまわないか、という質問には、学生は「飲まない人同士でも行ける、まずはきっかけになることを考えています」と回答しました。

飲める人と飲めない人をひとつにするために

3番手の発表は3年生のAチームです。
スマドリのコンセプト「飲める人と飲めない人が一緒に楽しめる」を実現するにはメニューの充実が必要と考えました。アルコール度数の弱いドリンクが多いので飲める人が物足りないと考え、マッコリやシャンパンなどドリンクの充実を提案。価格設定は、飲めない人も手を出しやすいワンコインくらいに下げることを挙げました。フードも、ドリンクとのセットやおつまみセットなど作り、飲めない人も楽しめるようにします。さらにリピーターを増やす施策として、フォロワー限定の割引やクーポンなどSNSを駆使したアピールを提案しました。

質疑応答では「そもそも皆さんはどういったお店にリピートしたくなりますか」「飲める人と飲めない人が一緒に楽しめるというのはどういう状況を想定していますか」など質問がたくさん。学生は「メニューが多く看板商品もいくつもあるお店」「お酒が入ると少し深い会話ができると思うので、そういったコミュニケーションが取れるような環境だと一緒に楽しめると思います」と具体的に回答し、社員の皆さんも興味深く聞いていました。

推し活をスマドリで!

最後の4年生によるDチームは、アイドルを推している女子大生をターゲットである「ペルソナ」に。飲酒は年に数回しかなく、お酒の味に慣れていないという設定です。スマドリバーのメニューでは味が想像しにくいという課題から、お酒の味が詳しく分かるメニューの説明やドリンク診断を提案しました。初めて飲むからこそお酒をもっと身近に感じられる工夫です。また、リピート獲得の施策として、期間限定の商品や、カクテルにカスタマイズ要素を追加することでオリジナルカクテルを作れることを提案しました。カスタマイズにはわたあめを利用し、カラーバリエーションを増やして色を選択できるようにすることで、推し活にも利用できるよう訴求する案です。

質疑応答では「推し活」について詳しく聞かれました。
推し活は一人ではなく友人など誰かと行うことが多いことや、メンバーカラーの商品があれば選ぶことなど、学生たちの生の声が聞かれ、社員の皆さんも興味深く耳を傾けていました。また、メニューの説明充実については、実際に商品名と味のイメージが違ったことがあるという学生の意見が。「せっかく推し活できる色があっても、飲めないと楽しめないしフードロスの観点からも良くない。ちゃんと楽しむためには味が気になりました」という実体験からの施策だったことに、社員の方も納得していました。

選ばれたグループはSIWで発表!

最後に社員の方々が話し合い、4グループの中から1グループが選ばれました。選ばれたのは「イメージカクテル」を提案したBチーム。
「飲める人飲めない人それぞれの課題を設定し、SNSやメニューの新規提案をしてくれました」
「イメージカクテルについてもっと詳しく聞きたいです」
と講評をいただきました。

選ばれたグループは、
11月12日(土)に行われる都市フェス「SOCIAL INNOVATION WEEK 2022」の中の、渋谷アイデア会議で実際にプレゼンし、スマドリ社社員や他参加者からのフィードバックやディスカッションに臨みます。

2023年1月18日

学生たちが「スマドリバーの認知度を上げる」施策案をプレゼンするスマドリバーとのコラボ授業が行われました。

現代社会学科・井上綾野准教授の授業で、10月28日(金)に渋谷スマートドリンキングプロジェクト(スマドリ株式会社、株式会社電通デジタル、 一般社団法人渋谷未来デザイン)とのコラボ授業が行われました。9月26日(月)に行われたオリエンテーションで出された課題「スマドリバーの認知度を上げる施策を考える」のプレゼンテーションです。事前に提出したプレゼン資料を見た社員の皆さんから、詳しく聞きたいと選ばれた5グループが最終プレゼンに臨みました。

出張スマドリで認知度アップ!

最初のチームは、スマドリバーだけでなく他の場所でも体験できる出店スタイルのスマドリを提案。
スマドリバーは渋谷センター街に1か所だけのため、夜のセンター街に抵抗感がある若い女性には行きづらいという課題が。そこで、ロックフェスやカクテルイベントへの出店を提案しました。また、他店舗のバーとコラボし他店舗でもスマドリを広めてもらったり、ホテルと提携し、ホカンスでスマドリを利用してもらったりという案も。誕生日会などのバースデープレートを付けることでSNSにも投稿されやすくなることを狙います。

発表後の質疑応答では「センター街を脱出するという大胆な発想ですが、スマドリの概念を浸透させるのに良いアイデアだと思いました」と感想が。
「フェスはお酒好きな人が良く行くのでは?」という質問には
「まずはお酒を飲める人飲めない人双方にスマドリという概念を広めることが大切だと考えました」と回答しました。
知ってもらうための施策であることに社員の皆さんも納得していていました。

公式インスタグラムのフォロワーを増やすには?

2番手のチームはターゲットとなる「ペルソナ」を19歳の未成年に設定。
スマドリバーのインスタグラム公式アカウントが、20歳未満には表示されないことに言及し、年齢制限を18歳以上に引き下げることを提案しました。スマドリバー自体は20歳以下でも入店できるため、来店した未成年者に「20歳のお約束チケット」として、20歳の誕生日から1ヵ月使えるワンドリンクチケットを配布。未成年にも楽しんでもらえるアイデアを発案しました。またバースデープレートなどをメニューに増やし、SNSへの投稿も喚起する方法を提案しました。

社員の皆さんからは「お約束チケットはとても良い!」と好評の声が。
「どうしたら20歳になるのが楽しみになるのか考えたのが素晴らしいですね」と着眼点を褒めていました。

「推し色カクテル」でSNS投稿を狙う!

3番目のチームは推し活でカフェ巡りしているペルソナを設定しました。
推し活は、メンバーカラーの飲み物などを写真に撮りSNSに投稿するのが基本。「#推しのいる生活」のハッシュタグは161万件以上投稿されています。そのニーズに合わせ大手の飲食店も最近色に着目したメニュー展開が増えています。スマドリバーでも色展開のあるメニューを増やし、SNS映えする空間作りをすることで、SNSに投稿・拡散してもらうよう促進する案です。

質疑応答では「推し活にニーズがあることがわかりました」と感心の声が。
「投稿数が多いハッシュタグだと、その投稿が埋もれてしまうのでは」という疑問に、学生は「推し活をしている人はハッシュタグを付けた他の人の投稿も見るし拡散し合うので、投稿数の多いハッシュタグの方がたくさん見つけてもらえます」と解説。
学生たちの生の声に、社員の皆さんも興味深く耳を傾けていました。

男性でも入りやすい雰囲気作りとは

4番目のチームは25歳男性をペルソナに定めました。
飲みたいけど飲めない下戸という設定で、利用するSNSはツイッターです。ツイッターは20代男性の利用者が多いことに注目し、ツイッターのハッシュタグ「#スマドリバーで下戸の主張」を提案しました。スマドリバーは飲めない人には好評であることに着目。飲めない人をターゲットにすることで効率よく拡散されるとしました。またハッシュタグ投稿してくれた人の中から抽選でワンドリンクチケットをプレゼントなど来店も訴求します。

「全チームのなかでペルソナが男性だったのは、このチームだけでした。
なぜ男性に設定したのですか?」と質問され、学生たちは「周りに男女関係なく飲めない人が多いので、せっかくなら男性視点で考えてみたかった」とチャレンジしたことを答えていました。
社員の方からは「飲めない人の思いを広めることで、同時にスマドリの考え方を広められることが良い。飲めない人の意見に寄り添う体制を作ることが大切だと気付きました」と感嘆の声が聞かれました。

キッチンカーでスマドリを楽しむ

5番目のチームはSNS以外でスマドリを知ってもらうために、キッチンカーでビアガーデンやフェスなどに参加する案を提案。
店舗に行かなくても、イベント参加者にスマドリを知ってもらう作戦です。また、自分の顔とメニューを一緒に写るように写真を撮り、渋谷の店舗に来店したとき店員に見せると割引できるサービスを考案。この写真はSNSに投稿しなくても良いため、SNSで顔出ししたくない人でもサービスを受けられるよう考えました。

社員の皆さんからは「知ってもらうことの大切さを改めて感じました」と感想がありました。
「ビアガーデンに行くのは飲むのが好きな人では?」という質問には、学生は「フェスなら一緒に行く人が飲めないこともあるし、ノンアルコールのビアガーデンイベントもあるので、ニーズはある」とリサーチしたことを具体的に答えていました。

SIWでさらに深くプレゼン!

発表後、社員の皆さんで話し合いが行われ、5チームのなかから1チームが選ばれました。選ばれたのは「キッチンカー」を提案した5番目のチーム。
「ターゲットにどうやって知ってもらうのか、体験の設定まできちんと決まっていた」と講評がありました。
選ばれたチームは、11月12日(土)に行われる都市フェス「SOCIAL INNOVATION WEEK 2022」の中の、渋谷アイデア会議でプレゼンに臨みます。

最後に社員の皆さんから
「皆さん今回の課題は難しかったと思いますが、こうしたらいいのにと思う感覚はとても大切です。ぜひ大事にしてください」
「今回の経験が皆さんの将来の役に立てたらと思います」
と言葉をいただき、授業は終了しました。

2022年12月7日

学生たちがフィールドワークで「スローな渋谷」の魅力を探す、博報堂とJR東日本とのコラボ授業が行われました。

人間社会学科「フィールドワーク論」(担当:原田 謙教授)の授業で、11月9日(水)に(株)博報堂 ミライの事業室とJR東日本 東京感動線によるプロジェクト「Slow Platform 渋谷駅0番線」とのコラボ授業が行われました。学生たちはブレインストーミングで「スローな渋谷」の魅力を探し、フィールドワークのテーマ出しを行いました。

渋谷のより心地よい街づくりに学生たちも参加!

授業はJR東日本の「東京感動線」についての説明から始まりました。東京感動線とは、山手線を起点に心豊かになるライフスタイルを提案するプロジェクトです。上野駅のなかでアートの展示・販売をしたり、寛永寺と協力して写経体験を手掛けたりと、街の個性を引き出す取組みや人と企業等とのつながりを創出し、「ちょっとだけ未来」のライフスタイルも意識しながら、様々な取組を行っています。JR東日本の担当者は「山手線は駅ごとに街の個性が全然違う、世界的に見ても貴重な路線です」と言います。個性的な街のなかで、駅を交流拠点にして新しい価値を提供していくことが目的です。

次に(株)博報堂 ミライの事業室から。ミライの事業室では2年ほど前から「shibuya good pass」というサービスを開発し、渋谷の街づくりに参加できるシステムを作っています。例えば恵比寿や初台などでは、市民起案のプロジェクトをWEB投票などを活用し支援する取り組みや、代官山では、遊休地にひまわりを植え、地域の住民で育てる取り組みなどを行っています。その活動の中で、JR東日本とタッグを組み、渋谷駅構内に「Slow Platform 渋谷駅0番線」を作りました。みんなでつくる、スローな駅。」をコンセプトに、癒やしやコミュニケーションを生み出す実験をしています。今回は「この場所を拠点に、渋谷の街の課題解決にぜひ皆さんも参加していただきたいと思います」ということでした。

スマートな街・渋谷のスローな面を発見する

舞台となるのは、渋谷駅の「新南口」に隣接する「Slow Platform 渋谷駅0番線」です。学生たちにはあまり馴染のない場所のようでした。新南口は、元々JR埼京線のホームがあった場所で、渋谷駅のなかでも恵比寿駅寄りに突き出た箇所にあります。埼京線のホームが新しく山手線付近に出来たことで、現在は連絡通路としてのみ利用されています。ここを拠点に「スローな渋谷を考える」、が今回の課題です。

渋谷は日々新しいビルが建つ進化的な街ですが、街が育ち「新しい場所」ができると同時に「古い場所」も出てきます。新しい場所は注目されますが、一方で役目を終えていく場所も生まれているのです。ただ、新しい場所はスマートですが、忙しなく疲れてしまう一面も。一方、古い場所は目立たないけれど、その分ほっとしたりする面があったりします。どちらの面も発見することで、より心地よい渋谷が見つかるのでは、という取り組みです。

そもそも「スロー」ってなんだろう?

いよいよグループワーク開始です。博報堂の担当者がファシリテーターとなり、ワークショップが始まりました。まずは「渋谷でビジーに感じること」をふせんに書きだします。渋谷で過ごしていて忙しない、窮屈、居心地が悪いと感じることを思いつくままに書きます。それをグループのなかで発表し合いながら、模造紙の右半分にふせんを貼ります。話し合いのなかで同じような意見を集めたり新しい意見を取り入れたりしていきます。

満員電車、サイネージ広告、酔っ払い、キャッチや歩きスマホ…それぞれのビジーが書き出されていきます。グループ内で出し合ったところで、学生たちにペンが配られました。「ビジーに感じたもののなにが嫌なのか、どういう気持ちになるのか要因を深堀して、その気持ちを書いていきましょう」と声掛けがありました。「閉塞感」「うるさい」「怖い」「迷惑」「歩きづらい」などコメントが書き込まれます。駅ではほとんどの人が急いでいるので「緊張する」や「もたもたしていると申し訳ない」などというコメントも。

渋谷の街でビジーなことを認識したところで、それを解消する「スロー」を見つけていきます。方法は同じ。ふせんに、癒される、落ち着く、気持ちが良いところなどスローなことを書き出し、今度は模造紙の左半分に貼っていきます。コーヒー、手をつないだ親子、人の少ない場所、車内アナウンスが優しいとき、仲のいい友人、昼間の空いている電車などなど、スローもたくさんの意見が。それにつくコメントは「ほっこりする」「かわいい」「気を遣わない」「季節を感じる」「デジタルデトックス」などさまざま。学生たちは「それ分かる」と言い合いながら積極的にディスカッションしていました。

フィールドワークでどんな「スロー」を探そう?

ビジーとスローの両面出たところで、渋谷をフィールドワークする際に探してみたいスローの方向性を決めます。それぞれのグループで特色を話し合い、発表しました。Aグループは「雰囲気が良くて落ち着く場所」、Bグループは広告や大音量でスピードが速いというビジーに対し「目から入る情報や心とお金の負担を減らせるところ」という方向になりました。Cグループは「自然を感じられる人の少ない場所」、Dグループも「自然があり一人になれるところ」というものです。Eグループは、渋谷に銭湯があることに着目し、「あまり知られていない昔からあるお店や場所」を探します。

授業の終わりには企業の皆様からコメントをいただきました。博報堂からは「渋谷の街は開発が進んでいますが、渋谷でもスローな場所があることを多くの人に知ってもらえたらと思います」。JR東日本からは「電車はビジーなイメージと思っていましたが、空いている電車などスローの意見もあるのかと発見でした。たくさんの意見が出て、自分たちも勉強になりました。年代問わずビジーやスローの感覚は同じだと感じました」。「これからフィールドワークするなかで、今回ふせんに貼っていないようなことも発見してもらえたら」と期待の声もかけられました。

学生たちはこれからインタビューや写真観察を行い、最終授業ではフィールドワークを通して見つけた新たな「スローな渋谷」をプレゼンします。

2022年11月29日

スペシャルティコーヒーについて学ぶ!「実践キャリアプランニング」の授業で丸山珈琲とのコラボ授業が行われました。

英文学科「実践キャリアプランニング」(担当:文学部国文学科 深澤晶久教授)の授業で、11月4日(金)に株式会社丸山珈琲広報部部長の小林りえ子氏をお招きしてのコラボ授業が実現しました。今回は「これからの時代に合ったコーヒーを主軸にした飲食店について考える」ためのオリエンテーション。学生たちは実際にテイスティングしてスペシャルティコーヒーについて学び、出された課題について一か月後にプレゼンテーションを行います。

軽井沢発祥のスペシャルティコーヒー専門店

丸山珈琲と深澤教授とのコラボ授業は今年が4回目となります。そして「実は私、以前実践女子大学の広報をやっていたんです」と小林氏。ご縁が繋がり嬉しいと、親しみある雰囲気で講義は始まりました。

丸山珈琲は、長野県の避暑地として有名な軽井沢で、喫茶店として1991年にスタートを切りました。現在は長野や東京を中心に9店舗を展開しています。小諸店には焙煎工場が併設されており、全店舗で使用する豆の焙煎を一括で行っているとのこと。工場は厳しい温度管理がされ、焙煎職人しか入れない重要な場所です。

「みなさんコーヒーの花って見たことありますか?」と小林氏が見せてくださった画像は、細く白い繊細な花がたくさん木になっているところでした。花がしぼむと緑色の楕円形の実ができ、完熟すると真っ赤な実になります。「コーヒーチェリー」と呼ばれ、これがコーヒーのもとになります。「皆さんが想像する茶色いコーヒー豆はこの中から取り出して、焙煎します」と説明されました。

そもそもスペシャルティコーヒーって?

「丸山珈琲を知っていましたか?」という質問に手を挙げた学生は少数。「スペシャルティコーヒー」という存在は、名前は知っていてもなかなか学生の世代にはなじみがないものです。
スペシャルティコーヒーとは、一言でいえば「高品質で飲んでおいしいコーヒー」のこと。コーヒーの品評会で審査員が点数を付け、80点以上を獲得したものに付けられる名称です。
創業者で社長の丸山健太郎氏は数々のコーヒー豆品評会で審査をする国際審査員なので、自ら味や香りをチェックしグローバル基準にて味わいを評価し買い付けをおこなっています。

スペシャルティコーヒーは、国内に流通しているコーヒーの12%くらいを占めており、年々規模も少しずつ大きくなっています。基本的な流通システムは商社がコーヒー豆を買い付け、それを各店舗に卸すやり方ですが、丸山珈琲では一味違います。
バイヤーとしても有名な社長自ら一人で世界各地を飛び回り、直接生産者から買い付けを行っているのです。良質な豆を分けてもらうには、生産者とのコミュニケーションが大切です。信頼関係を築くため多い時で年間150日以上にわたりコーヒー生産者を訪問。中南米やアフリカ、アジアなどコーヒー生産国にて、個性豊かで高品質のコーヒー豆を探しています。withコロナでは現地に行けない代わりに、インターネットや電話で打ち合わせや買い付けもおこなっていました。

この「ダイレクトトレード」には2000年代の初めから取り組んでおり、現在の「フェアトレード」の走りとなるやり方。いいものにきちんとした対価を支払い、生産者の生活水準を安定させることで、モチベーション維持や品質の向上にも努めています。

おいしいコーヒーを淹れるには、コーヒーのスペシャリストである「バリスタ」の腕も欠かせません。丸山珈琲のバリスタたちはバリスタの世界大会でも好成績を修め、日本チャンピオンも何人も輩出しています。

スペシャルティコーヒーをテイスティング!

「コーヒーのことを考えるにはコーヒーを味わう必要があります」と深澤教授。講義の合間に、学生たちに2種類のコーヒーが振舞われました。2つは焙煎の時間などが違い、一つは中煎り、もう一つは深煎りです。学生たちは2種類のコーヒーをテイスティングし、色や香り、味などの違いを実感して確かめました。

淹れてくれたのは丸山珈琲のバリスタである富岡氏。
「中煎りは、エチオピアの豆で、アナエロビックという製法で作られた豆です」
と説明が。
アナエロビックとはタンクに豆を入れ、時間をかけ発酵させた豆を焙煎する方法とのこと。酸味のある果汁のような味わいで、ストロベリーやジャスミンのような甘くフローラルな香りが広がります。
深煎りはビターチョコのようなカカオの余韻がある、締まった味。同じコーヒーでも味わいは全く異なり、学生たちは「おいしい」「やっぱり違うね」と感想を言いながら飲み比べていました。

コロナ後の時代に合った「コーヒー」を主軸にした飲食店とは

出された課題は
「アフターコロナ(withコロナ)時代の、コーヒーを主軸とした飲食店を考える」。

学生たちは、これからの時代に合う、足を運びたくなる店舗を考えます。オンラインも盛んになってきた現在、行きたいと思わせる店舗の条件とはなにか、立地や内装など、その理由も合わせて考えます。店舗はカフェでなくレストランでも可。場所も日本に限りません。メニューなども一緒に考えてみるのもOKです。
「どんな店舗が出てくるか、楽しみにしています」と小林氏から期待が込められました。

学生たちに時間が与えられ、どんな店舗がいいか話し合いを始めました。
小林氏や富岡氏に質問をし、
「コーヒーを飲まない人にどうアプローチするか」
「若者へのスペシャルティコーヒーへの認知度は低いのでは」
など課題を考えていました。
「場所は新宿のオフィス街で、おにぎりに合うコーヒーはいいのでは」
「コーヒーのテイスティングセットを売り出したら面白い」
と、メニューから発想を膨らませる班も。
「宣伝方法は?」「デリバリーはどうだろう」「夜はバーになって…」
などなど、各班で様々な面白いアイディアが出ているようでした。

発表は12月末。学生たちはグループワークを重ね、パワーポイントを作成しプレゼンテーションに臨みます。

深澤先生の話

恒例の丸山珈琲様とのコラボセッション、今年も全面的なご協力をいただき11月4日にスタートしました。
当日は、丸山珈琲の小林広報部長と広報部の富岡様にお越しいただき、
スペシャルティコーヒーのテイスティングをご用意いただき、講話とお題の提示をいただきました。
今年度も「店舗づくりとその店舗に相応しいメニュー作り」というリアルなテーマをいただき、早速、グループワークがスタートしました。
12月のプレゼンテーションセッションが今から楽しみです。

丸山珈琲様の毎年のご支援に、この場を借りて心から感謝申し上げます。