社会連携プログラム
SOCIAL COOPERATION PROGRAM
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2023年1月26日

「グローバルキャリアデザイン」の授業でクレディセゾンにあったら便利なカードを考えるコラボ授業が行われました。

全学部対象の教育科目「グローバルキャリアデザイン」(担当:文学部国文学科 深澤晶久教授)の授業で、12月23日(金)に株式会社クレディセゾンとのコラボ授業が行われました。学生たちは新しいカードの機能やサービスを考えるグループワークを行い、企業の皆さんの前で発表。短い時間で考えをまとめ企画を作る体験をしました。

自由な社風!カード会社ってどんなことをしているの?

今回クレディセゾンから、戦略企画部の荻原氏と金氏、戦略人事部の川崎氏の3名が参加されました。荻原氏からはクレディセゾンの自由な社風の紹介がありました。金氏からは一日の流れが紹介されました。フレックスタイム制を採用しているので11時に出勤。打合せや資料作りをする様子が紹介されました。

戦略企画部は主にセゾンカードがメインカードとして選ばれるためのイベントやプロモーションを考えることが仕事です。「興味や関心を持ってもらえるようにいろいろなカードを出しています」とカードを紹介。ゲームユーザー向けの「ゲーミングカード」は溜まったポイントをゲーム内の課金などに充てられるものです。カードは使う人によって向いているカードが違うため「年代に向けた戦略が違います」と荻原氏。20、30代女性がよく使うインスタグラムでは、カードの情報だけでなく、韓国カルチャーなど女性向けの情報も発信しているそうです。

いよいよグループディスカッション!

続いて川崎氏からグループディスカッションのテーマが発表されました。
「1新しいクレジットカード」
「2新しい決済サービス」
「3新しいカード機能」
の3つです。

1は「女性向け」「ゲームユーザー向け」のようにターゲットを絞った新しい視点のカード。2は、ウォークスルーなどの便利な決済サービスを考えます。3は安心・便利にカードを使えるためにあったらいい追加機能です。

考えるポイントは「どんなサービスだったら利用したくなるか」と「利用者提供者どちらもWIN-WINになるか」。「実現可能性は度外視して大丈夫です。自由にアイディアを出してもらえたらと思います」と川崎氏。学生たちは4つのグループに分かれ、グループごとにテーマを決め、ワークシートに沿いながら45分間で考えます。

さっそくグループで話し合いが開始されました。
「いつカード作った?」「高校生でも使えたらいいよね」「スマホ決済の他に便利な方法ってなにかな」などそれぞれのテーマに沿って欲しい機能やあると便利なカードを考えていきます。

いままでにないカードやサービスとは

あっという間に時間は経ち、発表です。発表は2班ごとに行われました。

2グループは、「OMOTENASHIカード」と題し、海外からの留学生や出張にくる外国人向けのカードを考案。短期滞在ではカードを作りにくいことに注目。英語のサイトを立ち上げオンライン上で申請が完結することを提案しました。再来時はポイント還元率がアップしたりホテルのグレードアップを選べたりとサービスも考えました。留学生向けの学校などで宣伝してもらい新規顧客の開拓を狙います。

荻原氏からは
「外国人向けサービスはいろいろ考えているところですが、面白いアイディアですね」と感心の言葉が。「支払いはコンビニ払いなどができるなど、利便性があるともっといいかも」とアドバイスもありました。

4グループは「JKが便利・親が安心」という女子高生をターゲットにしたカードを考案。
高校生はまだカードを持てないですが、ライブや旅行、ディズニーに遊びに行くなどそれなりにお金も使う機会も増えてきます。そこで、親が契約し利用上限金額を設定できるカードを提案しました。
親は金額の管理ができ安心、JKも高額を使いすぎることがなく安心、カード会社も新規顧客を獲得できるというメリットをあげました。

金氏から
「親と子どちらにもメリットがあるのがいい。皆さんの経験が生きていると思いました」とコメントがありました。

荻原氏からは
「子どもが利用したときに親に通知が行き、承認するシステムなどがあればさらにいいかもしれませんね」とアドバイス。
「いままさに検討しているカードやサービスに近いので、ぜひ参考にさせてもらいます」と感想がありました。

カード会社の企画立案を体験して

発表後に総評をいただきました。
「皆さん難しかったですか?」の問いかけに学生たちは頷き、
「そうですよね」と川崎氏。
「短い時間で検討してまとめるのは難しかったと思いますが、皆さん時間内にしっかり仕上げていて我々も嬉しかったです」
と感想を下さいました。

荻原氏は
「我々も物を作るとき様々な部門の人たちと話し合い企画を作り上げますが、全員の意見をそろえるのが一番難しい。皆がいいと思えるものを作るのは大変ですが、その分良いものができます」
と今回の経験を活かしてほしいと伝えました。

短い時間でしたが、学生たちは実際のカード会社の企画を立案するという貴重な経験をして、未来に向け力を付けることができました。

深澤教授の話

今年もクレディセゾン様にご協力をいただきました。
3人の社員の方と進めた今回の授業は、さながらインターンシップそのものであり、和やかな雰囲気ではあるものの、学生の真剣な表情が印象的でした。
短い時間ではありましたが、クレディセゾン様の企業研究そしてこれから目指されている事業の方向性など、就職活動を目前に控えた学生にとって、とても貴重な時間となりました。
毎年、様々なテーマを構築いただき、ご尽力いただいているクレディセゾン様の皆さまに、心から感謝申し上げます。

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