社会連携プログラム
SOCIAL COOPERATION PROGRAM
TOPICS
2023年3月1日

JAL様をお迎えした特別コラボセッション。障がいのある方々が活躍できる未来の職場を考えました

ビジネスの最前線で活躍する方々をお迎えし、企業が直面する様々な課題を知り、その解決策を探る特別コラボセッション。「障がいのある社員とともにJALの翼を支えている」JALサンライト様をお迎えした授業のまとめは、学生達のプレゼンテーションです。学生達は障がいのある方々が活躍できる仕事や職場を探りました。

前半8グループのプレゼンテーションでは、多彩なアイデアが登場

まとめの授業では、グループがごとに前半と後半に分かれてプレゼンテーションを披露しました。
それぞれの発表を聞いたJALサンライトの取締役の池田氏とJALの方々から、あたたかいコメントがありました。

①グループ14

座席シートを芸術的に
「障がいのある方々の集中力や芸術性」と「航空機」というキーワードから、座席シートのデザインを提案。
廃棄となる座席シートは、コースターやキーホルダーにアップサイクルさせる。

池田氏
「シートを取り上げたのはおもしろいですね。航空機やシートの数をデータで裏付けすると、ビジネスの広がりを伝えられそうです。障がい者の才能については、根拠があるとさらに説得力が増すと思います」

②グループ6

ビジネスホテルの新たな価値創造
障がいの種類に関係なく活躍できる職場として、JALと提携したビジネスホテルに注目。
カフェ、宿泊、管理・営業という3つのカテゴリに、そこで働く人々をマッピング。

田中氏
「目的と狙いを深めた分析がいいですね。それぞれの職場ではどんな仕事をするのか、深掘りするとさらに具体性が増すと思います」

③グループ3

誰にとっても居心地のいいレストラン
障がい者を対象とした調査を取り上げ、保護者が亡くなった後の仕事の不安を解消する場としてレストランを提案。
障がい者と健常者が互いを理解し、交流する場を創る。

猪田氏
「調査結果で根拠を示した導入がいいですね。コンセプトもわかりやすいと思います。交流の内容をもう少し肉付けするといいですね。個人的にぜひ行ってみたいです」

④グループ9

輝くためのヘアセット
障がい者雇用の現状を紹介した上で、障がい者の手先の器用さと集中力が活きる、新人CAさんのヘアセットの仕事を提案。

田中氏
「目指すものがしっかりと伝わるタイトルになっています。ヘアだけでなく、CAさんのリラックスとしてもいいかもしれませんね。月額5000円というサブスクなのが今風だと思いました」

⑤グループ2

写真でGO!
JALで働く障がいのある方々が、観光地の写真を撮りPRする。障がいのある社員の視点で観光地の魅力をアピールする。

池田氏
「ターゲット整理もまとめ方もいい。明日から着手可能な企画です。障がいのある方には健常者と同じことをしたいというニーズがあります。自治体を巻き込み、障がいを考慮した施設に発展させることもできそうです」

⑥グループ2

ペットカフェ
動物とのふれあいが癒しになるペットカフェを提案。カフェ、キッチン、接客という3つのカテゴリで、障がいのある方が自身の個性を活かせる環境を創る。

田中氏
「環境や心に配慮した企画ですね。障がいの特性と本人の好き嫌いは、仕事のアサインにおいて考慮すべきポイントになると思います。なぜペットなのかについて、もう少し補足があるといいと思います」

⑦グループ15

機内食
障がいのある社員の集中力を活かす、機内食の盛り付けを提案。社員が同乗し、機内で盛り付けることを想定。

池田氏
「共生社会を考えた企画ですね。機内食は工場でセットしているので、工場での盛り付けなら可能だと思います。集中力を活かすという意味では、フライト準備にもいろいろな作業があります」

⑧グループ13

学校訪問
障がいのある社員を保育園、幼稚園、小中学校に派遣。
子どもたちに障がいのある方々との共生を考えるきっかけを創ると同時に、社員が社会での目的意識を高める場とする。

田中氏
「課題のキーワードがしっかり盛り込まれていました。子ども、社員、会社という全方位で考えられている企画ですね。タイトルがシンプルなのがちょっともったいないかも(笑)」

前半すべてのプレゼンが終了し、栄えあるJAL賞の発表へ

前半8グループのプレゼンテーションが終わり、JALの方々は別室に移動し、JAL賞の検討に入りました。
東京オリンピックの表彰式のテーマが流れる中で発表された栄えある受賞は、グループ13「学校訪問」。
JALから、メンバー1人ひとりに賞状と記念品の贈呈がありました。

池田さん
「こちらの企画は、JALサンライトにとって刺激のあるヒントになりました。2年生でここまで検討できるのは素晴らしい。ぜひこの力を将来に役立ててください」

学生達の緊張したプレゼンテーションは、企業の方々からのねぎらいのコメントで締めくくられました。

深澤教授の話

昨年度からご支援をいただいている日本航空様からの今年のお題は障がい者の方の更なる活躍を考えるという内容でした。多様性がさらに重要となり、注目が増す中で、JALグループ様の取り組みは社会からも高く評価されており、ダイバーシティ&インクルージョンを学びの軸においている中、極めて貴重な機会となりました。日野キャンパスまでたびたび足をお運びいただいた日本航空様、そしてJALサンライト様の社員の方に、心から感謝申し上げます。

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