式場の強みを生かして素敵な結婚式を考案!「実践キャリアプランニング」の授業で結婚総合情報誌ゼクシィとコラボした特別授業が行われました。
1月15日に、共通教育科目「実践キャリアプランニング」(担当:髙橋裕樹特任教授)の授業で、株式会社リクルートのゼクシィ編集部(以下、ゼクシィ)との特別コラボが行われました。テーマは「設定の結婚式場でカップルがやりたいと思うセレモニー・パーティ演出を考える」です。設定会場は渋谷にある株式会社エスクリ(以下、エスクリ)の「ラグナヴェールアトリエ」。文学部美学美術史学科2年の学生たちは、グループワークで式場の強みや今のカップルが何に興味があるかを調べ、企画をまとめこの日のプレゼンに臨みました。
絵本やアートをコンセプトに
ゼクシィ編集長の森氏やデスクの吉松氏、全国で結婚式場を運営する株式会社エスクリ(エスクリ)の松田氏など企業の方を前に学生たちのプレゼンは始まりました。
最初の発表は6班。
絵本の世界をコンセプトとして考えました。
緑にあふれた温かい空間にし、絵本に出てくる有名な料理を出したり、クロスを使わずにテーブルの木目を生かしたりと、緑の多い設定会場の特色も生かし提案しました。
次の4班は、西洋アートをコンセプトに提案。
ゴッホの「ひまわり」など西洋美術のひとつの作品を題材にします。
新郎新婦によるイミテーションケーキの飾り付けや、参加者もドレスコードを決めてサンドセレモニーなどでアートを作るのに参加します。
各班の発表後は企業の方々からコメントをいただきました。
森氏は「ターゲットのカップルがやりたいこととクライアントである会場の魅力を考えていると思いました」と感心されました。
8班はナイトウェディングを考案しました。
バージンロードを天の川に見立て、テーブルの装飾も電球やキャンドルで星を表現するなど、渋谷の夜景を合わせて夜の雰囲気を出します。
お色直しも星空のようなシックなドレスを提案しました。
発表後、学生は「話し合ううちに話が広がって、テーマを絞るのが難しかったです」と話しました。
会場の雰囲気作りも大事!
5班は花に囲まれた結婚式を提案しましたました。
家にいるようなくつろぎを演出し、映画を見るよう時のようにポップコーンを食べながらウェディングムービーを鑑賞。
ウェディングケーキにプロジェクションマッピングで花の装飾をすることなども考えました。
エスクリの藤田氏は「白いケーキにプロジェクションマッピングをする案は新しく、なかなか思いつかないです」とコメントされました。
次の1班は「光と色彩の結婚式」と題して、西洋美術の印象派画家・モネをテーマに考えました。学生たちは実際に美術館で開催されていた「モネ展」に足を運んだ際に、20代女性の来場者が多かったことからコンセプトに選んだと話しました。
セレモニーは有名なモネの「庭園」を、披露宴は「睡蓮」をモチーフに内装を調え、各テーブルに水中花を置くなど会場の雰囲気作りをしました。
9班はファッショナブルをテーマに、ゲストのドレスコードなしという斬新なアイディアを提案。
また出入口にさまざまな種類の花を置き、ゲストは好きな花を1本選びテーブルの花瓶に差すことで、一人ひとりのカラーを大切にするコンセプトを表現しました。
藤田氏は「花を持ち寄るなどしてそれぞれテーブルに飾るのは、実際に流行っているアイディア」と話しました。
カップルもゲストも居心地よく過ごすためには
7班は新郎新婦もゲストも自然体でいられる披露宴が良いと考えました。
テーブルには座席指定がなく、コミュニケーションを取りやすい時間も設けます。
新郎新婦がテーブルを巡りやすいように各テーブル2席余剰に置くなど、空間演出も考えました。
学生からは「結婚式に対してぼんやりしたとイメージしかなかったが、皆でアイディアをすり合わせられて良かった」と感想がありました。
2班は某童話をテーマに選択。
7人の小人の衣装を着たバンドが演奏したり、女王の鏡をモニターで映し開会のご挨拶をしたり。他にもリンゴのお酒で乾杯などモチーフをふんだんに盛り込み、ゲストも映える写真を撮りたくなるような案を出しました。
森氏は「人気キャラクターや物語の設定などとコラボをすることが出来たらとても人気が出そうと思いました」と評価。
藤田氏も「女王の鏡の案などはブライダル業の人間からはなかなかでにくい斬新な案だと思います」と話しました。
最後は3班。
新郎新婦が好きな映画をモチーフにした披露宴を考えました。
例えば某映画のオープニングロールでご挨拶があったり、それに纏わる衣装をテーマにお色直ししたりなどを提案しました。
学生たちは「最初はなかなか案が出なかったが、皆で協力できてよかった」と感想を述べました。
新しいアイデアを創出
終了後、企業の皆様による審査があり、1位から3位までが発表され賞品がプレゼントされました。
3位は4班。
カップルの幸せを考え、企画にしっかり向き合っていたと評価されました。
2位は絵本の世界観で統一した6班です。
学生からは「まさか選ばれると思っていなかったけれど、グループ全員協力的に進められたと思います。頑張れてよかった!」と感想がありました。
そして1位は1班でした。
コンセプトが企画全体に行き渡っていたと評価をいただきました。
森氏は「参加者の心情から会場の強みまで分かりやすくまとめられていて、取り入れてみたい案も沢山ありました」と話されました。
学生は「同じ課題の中で、こんなにいろんなアイディアがあるんだと思った。直接フィードバックもいただけて貴重な体験でした」と話しました。
最後に総評をいただき、エスクリの松田氏からは「新しい考えや発見がありました。私はコンセプトや汎用性などから9班が一番良かったと付け加えておきます」と話されました。
森氏も「ここまで仕上げていただいて感動しています。企画のアイディアに、キーワードやコンセプトを作って考えていくことは、これから社会に出ても役立つと思います。これからも頑張ってください。」と学生たちをねぎらいました。