社会連携プログラム
SOCIAL COOPERATION PROGRAM
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2024年4月3日

ターゲットが是非挙げたいと思う結婚式を考えよう!「実践キャリアプランニング」の授業でゼクシィとの特別コラボが始まりました。 

12月4日に共通教育科目「実践キャリアプランニング」(担当:髙橋裕樹特任教授)の授業で、株式会社リクルートのゼクシィ編集部(以下、ゼクシィ)との特別コラボが始まりました。初回のこの日はオリエンテーションが行われ、マーケティングについてと、そもそも結婚式とはどういうものなのかについて学びました。文学部美学美術史学科2年生の学生たちがグループワークで結婚式の企画を考え、1月にプレゼンテーションに挑戦します。

一緒に生きていく瞬間を応援する

ゼクシィ編集長の森氏やデスクの吉松氏、全国で結婚式場を運営する株式会社エスクリ(エスクリ)の竹野氏など企業の方を多数お招きし、授業は始まりました。
今回の授業で、学生たちは実際に企業で行われているマーケティングの手法を使い、ターゲットの気持ちを捕らえた新しい結婚式の企画を考えます。

まず森氏からゼクシィについての紹介がありました。
森氏が「ゼクシィを知っていますか」と問いかけると、学生のほとんどが手を挙げました。
ゼクシィは今年30周年を迎える結婚情報誌で、結婚式場やウエディング関連の情報を発信しています。

ただ、現代は結婚と結婚式は当たり前ではない時代。結婚式を挙げない、結婚自体もしないという選択をするカップルも多いのが現状です。
森氏は「今は結婚に限らず多様なパートナーシップがある。私たちは結婚に限らず、誰かと一緒に生きていく瞬間を応援していく仕事です」と話しました。

多様化する結婚のかたち

では、そもそも結婚式とどのようなものでしょうか。
基本的に結婚式とは、挙式と披露宴のセットです。
挙式は二人が誓い合う儀式を行うもので、チャペルなどで行うキリスト教式や神前式が一般的ですが、ゲストに誓う人前式などもあります。
披露宴は二人のお披露目の場で、感謝を伝え祝福を受けます。両親への感謝の手紙や、お色直しなど一般的な流れはありますが、最近ではその基本的なセットを行なわない、行なっても自分達なりにアレンジをするカップルも多いです。

「当たり前やこうしなくてはいけないということがなくなり、2人らしさを求められている」と森氏。
ではどのような結婚式なら挙げたいと思うのか、を考えていくことが求められます。

どんなコンセプトの式にする?

ここで学生たちに課題が出されました。
お題は「ターゲットカスタマーがクライアントの結婚式場で、やりたいと思うようなセレモニー・パーティ演出を考える」。
ターゲットと、式場はあらかじめ定められていますが、どのような内容の結婚式にするのかは一から学生たちが考えます。

ここからは吉松氏からマーケティングについての簡単な説明があり、その中で「コンセプト」についての話がされました。
コンセプトとは企画のぶれない方向性を定めたもの。「企業や商品など、どんなものにもコンセプトがある」と吉松氏は話します。
例えば本学、渋谷キャンパスの3階にある図書館は「人と情報が触発し合うオープンスペース」がコンセプトです。

そのコンセプトを考えるためにはターゲットのニーズを知ることが大切。そのために必要なことが調査やインタビューです。
しかし直接「何を求めているか」を聞いてもすぐに答えられる人は少ないもの。何が好きか、どんなことが苦手かなどを深堀することで、潜在的なニーズを見つけていきます。
「求めているものを引き出すために沢山回り道をして質問をしている」と言い、「大学卒業後も必要になるノウハウだと思うので頭の片隅に覚えておくと良いかなと思います」と話されました。

式場に合った結婚式を

そして今回のクライアントは式場です。
思いついた結婚式のアイディアが実際にできるかどうかは、式場に確かめる必要があります。
そのためにクライアントの式場を取材することも大事な過程です。「取材を通して、そのクライアントのことを何でも知っている状態になることが大事」と話されました。

本課題のクライアントであるエスクリの竹野氏から、エスクリについての紹介がありました。
エスクリは結婚式場運営会社。2003年に創業し、それまでなかった大都市の駅チカに式場を作り、業界にインパクトを与えました。
それまで結婚式場と言えば、郊外の広い場所や非日常感のある建物が一般的でしたが、ゲストが集まりやすい場所として商業施設の最上階などビルの中に式場を構えたのです。そのスタイルは受け入れられ、現在は全国27の式場を運営しています。

どんな結婚式ならやりたいか考えよう

今回の課題の設定会場は渋谷にある「ラグナヴェールアトリエ」。
竹野氏は「渋谷は文化の発信地。結婚式も同様に従来のやり方だけではなく、2人らしい結婚式を描けるように」とアトリエという名前、空間にしたと説明しました。なるべく創造性を発揮できるようあえて華やかなものは取り除き、装飾やデザインなどは控えめな空間になっております。

ただ、ターゲットであるカップルは建物の雰囲気やデザインだけで会場を決定する訳ではありません。どんな演出やプログラムが出来るのか、その演出を通してどんな時間を過ごせるのか、どんな感情を得られるのかを考えて企画を考える必要があります。
竹野氏は「皆様の企画で私たちもヒントを得られたら嬉しいなと思っています」と学生たちのプレゼンに期待を寄せました。

講義が終わると早速グループワークが開始されました。
森氏や竹野氏もグループを回って、学生からの質問を受けたりアイディアの相談に乗っていたりしました。
今回のアイディアは今後、実際に結婚式のパッケージとして使われる可能性もあります。学生たちはプレゼンテーションに向け真剣に話し合っていました。

 ※学生たちによる結婚式の企画プレゼンテーションの様子はこちら

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