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2024年7月26日

ディズニーのファンをもっと増やそう!「キャリアデザイン」の授業でオリエンタルランドとの特別コラボが始まりました。 

3年生対象の大学共通教育科目「キャリアデザイン」(担当:文学部国文学科 深澤晶久教授)において、6月11日に東京ディズニーリゾートの経営・運営を行う株式会社オリエンタルランド(以下、オリエンタルランド)のマーケティング開発部長である横山政司氏をお迎えして、特別コラボ授業が行われました。学生たちは、憧れのオリエンタルランドの社員となった気持ちで、実際に企業が現在進行形で考えているリアルな課題解決に挑みます。

海を埋め立てて造られた「東洋一のレジャーランド」

はじめに横山氏は「ディズニーリゾートは世界にいくつあるでしょうか」と学生たちに質問しました。「5つ」「7つ」と答えが出る中で、正解は6つ。
そのうち東京ディズニーランドは3番目に誕生しました。アメリカの国外に初めて出来たディズニーリゾートです。

オリエンタルランドは1960年に設立しました。社名には「東洋一のレジャーランドを作る」という思いが込められています。
創業者がアメリカに視察に行った際、現地のディズニーランドに衝撃を受け「日本の子どもたちにもぜひ体験させたい!」と夢を抱いたところから始まりました。
現在東京ディズニーリゾートのある浦安市は、当時は漁師町。
一帯を埋め立てるため、漁師と粘り強く交渉が行われました。漁業権を放棄してもらうとき、創業者たちは「絶対にあなたたちの海は無駄にはしない」と漁師たちに素晴らしいテーマパークにすることを誓ったそうです。

『本物』にこだわりハピネスを提供する

1964年から埋め立て工事は始まり、1970年に完了。工事が始まって、東京ディズニーランドが開業したのは1983年。
「皆さんが生きてきた時間より長い年月をかけて東京ディズニーランドはできたんです」と横山氏は言います。1981年の当時の社長は「どれだけ時間と費用がかかってもいい」「作る以上はアメリカにあるディズニーランドに勝るものを」という信念があったと横山氏は語りました。

オリエンタルランドの企業使命は「夢、感動、喜び、やすらぎを提供する」。
横山氏は「東京ディズニーリゾートでは、お客様にハピネスを提供することが企業使命の実現に繋がります」と言います。
テーマパークのビジネスモデルは利益を投資に回すスタイル。
利益をさらにアトラクションやイベントなどに投資し、「ハピネスという新たな価値を提供することでまた売上を上げる」というモデルだと説明しました。

どうしたら人口減少しても利益を出せる?

ここで問題になるのが、日本の人口減少です。
テーマパークはお客様に遊びに来てもらわなければいけません。「どうしたら人口が減っても利益を産み、それを投資に循環させてハピネスを提供し続けられるでしょうか」と横山氏は学生たちに問い掛けました。

学生は班でディスカッションをしてそれぞれ案を考えます。
「海外からの集客を増やす」「遠方に住んでいる人へアプローチする」「AIの導入」などさまざまな答えが出ました。
横山氏は「どれも間違いではないです」と言い、他にリピート回数を増やしたり、離脱者を減らしたりという観点を話しました。
そして「これらを実現させるためには、ファンを増やすことが大事です」と言います。

ディズニーファンクラブ会員を増やす施策を考えよう!

横山氏は「東京ディズニーリゾートにファンクラブがあるのを知っていますか?」と質問。
手を挙げたのは数人でした。オフィシャルパークファンクラブである「ファンダフル・ディズニー」は2004年から始まり、現在会員数は約10万人。メンバー限定のグッズがもらえたり、ファンイベントなどに参加出来たりとさまざまな特典がついています。
ただ、若者の会員は多くありません。

そこで、今回の課題は「Z世代のファンダフル・ディズニー会員を獲得する施策を提案する」こと。
「本当にこれは、私の部署で大事な課題になっています」と横山氏。
学生たちは「マーケティング開発部に配属された新入社員となって」課題解決に挑みます。提案資料は、Z世代に会員が少ない原因について仮説をたて、成功すると思える根拠を示す、という実際の企業さながらのものを作成します。

横山氏が「ファンダフル・ディズニーは今年20周年。スペシャル企画をやりたいと考えているので、良い施策があったら採用されるかもしれません」と話すと、学生たちもやる気充分でさっそくグループで話し合っていました。
グループワークを経て約1か月後、最終発表に臨みます。

2024年3月14日

三女子大学連携:『生活の木』と考える「アロマ・ハーブ市場の現状分析と商品PR」の最終報告会を開催!

実践女子大学と大妻女子大学、跡見学園女子大学の三女子大学の3年生による「産学連携プロジェクト」の最終発表会が、1月31日に本学にて行われました。本学からは大川知子教授(生活科学部 生活環境学科)の研究室の学生7名が参加。大学間を越えてチームを作り、株式会社生活の木(以下、『生活の木』)からの出された課題に挑戦しました。

2024年3月27日付 繊研新聞掲載
 3女子大が問題解決型産学プロジェクト
 「40、50代中心の生活の木のアロマ製品
  20代へどう売るかを提案」

本学と大妻女子大学、跡見学園女子大学の3校が
生活の木と行ったプロジェクトの最終発表会について
繊研新聞で紹介されました。

繊研新聞社WEBサイトリンクhttps://senken.co.jp/

20代女性に『生活の木』の商品を使ってもらうには?

 日本におけるハーブやアロマのパイオニアである『生活の木』との初めてのプロジェクトは、「20代女性が捉えるアロマ・ハーブ市場の現状分析と商品PR」をテーマに12月にスタート。学生22名は、4つのグループに分かれて課題に取り組み、実際に店舗に足を運ぶなど、互いに協力し合って、オンラインも活用しながらディスカッションを重ね、発表に臨みました。この日は、同社のマーケティング本部の重永氏、河野氏、望月氏から講評いただきました。

大学生活に新たな発見と安らぎを

 早速、グループ1から発表開始。類似した他ブランドも含めた店舗視察から、「大学生活に新たな発見と心の安らぎを」をテーマに、以下の3つの提案を行いました。

①「香りのときめきボックス」として、アロマディフューザーを手頃なサイズにして、店舗と各大学にガチャガチャとして
 設置

②「ほっとするひと時」を提供することを目的に、ハーブティーをおみくじボックスに入れて、各大学の食堂のお茶のサー
 バーの横に設置

③インスタグラマーの登用として、同社のイメージと親和性も高く、YouTube登録者数が数十万おり、ファンクラブもある
 方との協業

 講評では、「ガチャガチャやおみくじというのは、社内では生まれづらいアイディアで面白い」(重永氏)、「このネーミングは学生のみなさんでないと出て来ない」(望月氏)と発想に感嘆。「若い皆さんとの接点づくりとしては、すごく良い案だと思う」(河野氏)とコメントされ、「アロマに触れた学生が、さらに店舗に足を運ぶようにするには?」と質問。学生は「『生活の木』らしい木目調の容器を使い、企業コラボをアピールする」や「ガチャガチャにクーポンを入れ、来店を促す」と回答しました。

「アロマ試供品」で認知向上

 次のグループ2は、たまに付ける人も含め、20代の約9割が香水をつけることに着目。調査に行った学生自身が、店頭の商品を実際に試して購入した経験から、各女子大学のお手洗いなどに試供品を置くことを提案。商品は、外出するときに持ち運びやすく、低価格帯のロールオンフレグランスを選択。1階にシトラス、2階にピーチといったように各階に異なる香りを設置し、香りをイメージしやすい言葉で訴求したポスターを貼り、『生活の木』の認知向上を目指します。

 「かなりしっかり現状分析をされている」(重永氏)と感心され、「香水とアロマのイメージの違いは?」と質問。学生は「香水は百貨店でブランドを選んで買うもので、アロマは室内というイメージ。持ち運べるものがあることを、今回初めて知ったため、ロールオンタイプの認知を広めるのは良いと思った」と答えました。「香りを文字にした際にどのように伝えるかは、我々も商品名を考える時に悩む部分だが、20代には分かりやすさも大切だということが参考になった」(望月氏)とのコメントをいただきました。

アロマ・ハーブをもっと身近に

 グループ3は店頭視察で、アロマはテスターが多いものの、ハーブティーは試飲ができず効用が分かりにくい点を挙げました。学生たちの多くにはハーブについての知識がなく、手間のかかるイメージがあるため、手軽さが必要だと分析。そこで、コンビニのレジ横でのハーブティーの販売や、身近に感じ易いインスタライブなどで、アロマ講習会などを行うことを提案。また、学生のサブスクリプションの利用状況も調査した上で、提案を行いました。

 「素敵な提案。特に、コンビニは実現したら素晴らしい」(河野氏)とコメント。「みなさんの世代には、まだまだインスタグラムが機能していることが分かり、参考になった。その際、SNS広告に抵抗はあるか?」(望月氏)と質問され、学生は「明らかに広告だと分かるものは飛ばす」「ビジュアルが良く、気になるものについては、タップして詳しく見ることがある」と答えていました。

approach to life

 最後のグループ4は、20代の情報収集や商品との出会いのきっかけはSNSであることが多いと分析。『生活の木』の複数のSNSアカウントでは、アカウント名やロゴがバラバラであることを指摘。他社ブランドとの違いも比較し、『生活の木』の魅力を活かすパッケージの統一や、もっと本来のロゴを活用することを提案。さらに予算別のサブスクリプションサービスを設定することでリピーター獲得につながると発表しました。

 「他社分析も、我々も課題だと感じている点をストレートに指摘いただいた」(重永氏)、「とてもいいポイントを突いている。マーケティングに携わる自分達でも、正に思っていた内容で感心した」(望月氏)とお褒めの言葉もいただきました。

大学の壁を超えた貴重な経験

 全ての発表が終わり、重永氏から総評をいただきました。「12月から2ヶ月、テスト期間などもあり、忙しい時期だったと思うが、よくまとめてくれた」とねぎらいの言葉が。「みなさんの客観的な目線から検討いただき、『そういう発想があるんだ!』とか、『そういう見え方をしているんだ』ということが、我々としても大きな気づきになった。提案いただいた施策は、何れも実行出来たらいいと思う内容だったり、「そういうことをやりたい」と社内でも話が出ていたような内容であったり、是非、今回をきっかけに、我々も何か実現出来るように動いていきたい」と今後についても前向きなコメントもいただきました。

 今回、実践的な課題に挑戦し、学生たちは市場分析やブランドのポジショニング、そして、プレゼンテーションスキルを学ぶ貴重な経験となりました。また、大学間を超えチームを組んだことで、多様な意見や価値観に触れ、人間的な成長と学びを得たプロジェクトでした。

主な学生のコメント

 ・他大学の学生と協力して、一つの課題に取り組むという経験を通して、他の人たちの考えを知ることが出来、充実していた。また、今まで触れたことの無かったアロマ・ハーブについても
  知るきっかけにもなった。

 ・毎週のミーティングを重ねる度に出て来る課題を、それぞれ考えて、意見を出し合っては検討して…、を繰り返すことで完成度の高い商品PRを提案することが出来、このプロジェクトに
  ついて考えることが多かった為、充実した時間だった。

 ・新しい発想でアプローチ出来ることを、みんなで探して提案出来、充実していた。

 ・店舗視察に行って現状分析を行い、案を出す為に、メンバーそれぞれが自主的に行動していたことが良い経験だった。

大川先生からのメッセージ

 今年度、ファッションビジネス研究室の「産学プロジェクト」は、前期に一つ、後期に二つ挑戦しました。特に、後期の三女子大学連携は、普段から気心の知れたメンバーではない人たちと、どのようにタッグを組んでシナジー効果を出して行くのか、正に、学生のみなさんが実社会に出てから問われるスキルを身に付けることの出来る内容です。

 現状では、学生のみなさんにとって少し遠い存在であるアロマやハーブを、どうしたら身近に感じることが出来るのか、限られた期間で実施したとは到底思えない素晴らしいアウトプットが出来、実際、『生活の木』の皆様が良い内容だったと感動して下さったことが、学生達の自信にも繋がります。総評でコメントを頂戴しましたように、今回の学生のみなさんの提案の内、何か一つでも実践出来ることを期待しています。

  <『生活の木』について>

    【公式HP】      https://www.treeoflife.co.jp/
    【企業概要】    https://corp.treeoflife.co.jp/
    【公式Instagram】 https://www.instagram.com/treeoflife_official/

   ☆『生活の木』のサイトでも、本プロジェクトについて取り上げていただきました。→ 三女子大学×生活の木 産学連携プロジェクトについて
    

  <今年度のその他のプロジェクト>
   (前期)3研究室合同プロジェクト/ホットマン・ジャノメ

    生活環境学科 アパレル・ファッション分野の3研究室が合同でアップサイクル・ドレスを制作! | 実践女子大学/実践女子大学短期大学部 (jissen.ac.jp)

   (後期)三女子大学連携/第一弾:藤巻百貨店

    他大学連携:『藤巻百貨店』とクリスマス商戦を考える「産学プロジェクト」を実施! – 社会連携プログラム (jissen.ac.jp)

2024年2月19日

自販機で社会貢献!「経営学概論」の授業でダイドードリンコとの特別コラボが行われました。 

12月6日、人間社会学部1年生の必修科目の一つである「経営学概論」(担当:人間社会学部現代社会学科 篠﨑香織教授)の授業で、ダイドードリンコ株式会社(以下、ダイドードリンコ)の特別講義が行われました。学生は『自販機でできる社会貢献』という事前課題について考えて授業に参加しており、指名された学生はその発表もしました。企業の経営戦略を直接学ぶ貴重な講義であったと同時に、学生たちのアイディアを企業に評価していただく交流の機会となりました。

自販機は一番顧客に近い!

最初に自販機営業企画部の松本英康氏からご挨拶があったのち、人事総務部の真野祐子氏からダイドードリンコの説明がありました。
ダイドードリンコは、1950年代に栄養剤を販売したことからスタートした大同薬品工業を起源とし、ダイドーグループホールディングスの中の清涼飲料事業を担っています。グループ会社はこの他に、医薬品、医療品事業やゼリーなどの食品事業があります。

本社は大阪府にあり「今回のメンバーは、全員大阪から来ています」と真野氏。
ダイドードリンコの事業は、自動販売機での販売が約8割を占めるのが特徴。競合他社の同事業は約3割のため大きな違いです。また自動販売機に並ぶ商品に占める50%がコーヒー飲料で、主な購買層は男性だそうです。
なぜ自販機での販売がメインなのかと言えば、店舗販売よりも利益率が高いことや、顧客により近い距離で販売できるといったメリットがあるからです。

ダイドードリンコの飲料事業のもうひとつの特徴はファブレス経営であること。
ファブレス経営とは、自社で工場を持たず100%製造委託しているビジネスモデルです。工場にかかる大きなコストを削減できるのがメリットです。

優秀な人材に入社してもらうには

「当社の経営戦略として、優秀な人材を確保することに重きを置いています」と真野氏。
経営戦略を考える上で、持続的な競争優位を確立することが非常に大切です。そのためには優秀な人材を採用し、定着してもらうことを重視しているそうです。
優秀な人材にダイドードリンコに興味を持ってもらうために行っている施策として、フルリモートワークや副業可能、充実した福利厚生制度などが紹介されました。

特に働く女性にとって好評なのが、コアタイムのないスーパーフレックス制度やリモートワーク、法定よりも長い期間利用できる時短勤務制度です。
こういった取組みを行うことで、社員がプライベートと仕事の両立がしやすくなり、直近3年間ではライフイベントを理由にした退職者はなしという成果に繋がっているそうです。
真野氏は「企業の、ヒトに対するアプローチということに焦点を当てて見てみると、商品だけからは見えなかったことが見えてくる」と就活の際に企業サイトなどをよく見てみることを勧めていました。

自販機で女性を助けたい

次にダイバーシティ推進グループの井阪愛歩氏、大植あかね氏、奥川美優氏から、ダイドードリンコが取り組んでいる女性の社会進出についてのお話がありました。
まず「日本のジェンダーギャップ指数の順位を知っていますか?」という質問があり、選択肢の中の一つである「100位以下」に多くの学生の手が挙がりました。
井阪氏の「皆さんさすが知ってらっしゃいますね」との言葉通り、日本の順位は2023年時点で125位。特に女性役員の数が少ないことは国も課題としており、2030年までに女性役員の割合を30%まで上げることを目標としています。

ダイドードリンコでも2023年から自販機営業企画部内にダイバーシティ推進グループを発足。女性の自販機利用を増やそうと女性発案の企画で新たなコンテンツを開発しています。
例えば女性が誰もが経験し、悩みのタネである生理。アンケートで特に多い悩みである「急な生理への対応」として生理用ナプキンを購入できる自販機を開発しました。
誰もが使える自販機で生理用品を販売することで社会の理解促進も図ります。

この他にも赤ちゃんのおむつやお菓子の販売など、さまざまなモノを自販機で販売することに精力的にチャレンジしています。本学の渋谷キャンパス9Fにもダイドードリンコの自販機があり、オープンキャンパスのときに「赤本缶(https://www.jissen.ac.jp/learning/human_sociology/interview/shinozaki.html)」を搬出しました。
「世の中の潜在的な課題を見つけて自販機で解決するお手伝いをすることが私たちの仕事」と奥川氏は語りました。

社会貢献できる自販機って?

事前に学生たちには「自販機でできる社会貢献」を考える課題が出ており、授業の最後にダイドードリンコのメンバーが指名した学生が自分のアイディアを発表しました。
募金をしたら写真が撮れてSNSに投稿できる仕組みを提案した学生のアイディアには、松本氏は「募金ができる自販機は既にあるが、写真が撮れるアイディアは斬新」と高く評価していました。
省エネに着目した学生は、照明を消し、常温の飲料専用の自販機を提案しました。
「常温飲料のニーズがあることが分かりました。省エネの観点から常温の発想になったのもすごい」と着眼点の良さが評価されました。

野菜など無人販売所の役割のある自販機を提案した学生もおり、特産品などの地産地消にもつながるアイディアが出ました。
「モノを売る自販機はあるので、地域と協力すれば可能性がありそう」と松本氏はほかの主体との連携の必要性に言及していました。
他にも秀逸なアイディアが次々飛び出し、企業の皆様から感嘆の声が上がりました。

学生たちは企業がどんな経営戦略を取っているか、また社会貢献活動にどう取り組んでいるかを知る機会となった講義でした。

担当教員からのメッセージ

ダイドードリンコ社とは、赤本缶を自動販売機から搬出する企画を立てたのを機にご縁を得ました。
飲料事業を持つ企業の中でも差別化が際立っていることや、女性の社会進出を後押ししている企業というイメージが強いことから、「経営戦略」の回にぜひお越しいただきたいとお声がけしました。

 当日は、入社3年目、子育て中、転職の経験ありなど、学生にとって数年先から20年ぐらい後までのロールモデルになる社員の方たちからお話を伺う機会になり、「働きたいように働く」ことのイメージが少し掴めたのではないかと期待しています。実際、「ダイドードリンコ社で働いてみたい」という履修者の声が複数ありました。また、「社会貢献につながる自動販売機」の学生のアイディアについて、松本氏より一つひとつ丁寧にコメントをいただき、アイディアの面白さと実現可能性の両立の難しさを実感する機会になりました。

 早朝より大阪からお越しくださいまして、また有意義な授業の実現にご協力いただきまして、本当にありがとうございました。

2024年2月2日

原材料から育てるこだわりを知る。「国文学マーケティングプロジェクト」の授業で叶 匠壽庵とのコラボ授業が行われました。~後編~ 

2023年11月に、文学部国文学科「国文学マーケティングプロジェクト」(担当:文学部国文学科 深澤晶久教授)の授業の一環として、連携企業である株式会社 叶匠寿庵(以下、叶匠庵)の本社がある滋賀県大津市の『寿長生の郷』を訪問しました。 当日は、角田人事部長からのオリエンテーションに続き、西垣執行役員からの講話、社員による施設視察、そして陶器づくりなど、約5時間の滞在期間をフルに活用し、企業の理解に繋げる内容を体験しました。その後、舞台は再び渋谷キャンパスに戻り、学生たちは課題として出されていた叶匠庵の「企業案内」を制作しプレゼンに挑みました。
 ~前編はこちら~

『寿長生の郷』訪問

国文学科の学びとビジネスを結び付けるという全く新しい視点でスタートした「国文学マーケティングプロジェクト」の最大の山場に位置付けた視察研修、4回目を迎えた本年は、新型コロナウイルスの状況も落ち着いており、また、昨年に続き最高の天候にも恵まれ、履修学生9名とともに素晴らしい体験をさせていただきました。叶匠壽庵様は、本年も本学への対応について、芝田社長をはじめ多くの社員の方からは最大限のご配慮とおもてなしをいただき、意義ある時間となりました。

商品名、広報誌、そして包装紙など、様々な部分に万葉集とのつながりがあるなど、国文学と現代企業に極めて深い関係性を再認識するなど、この授業で目指した学びへの進化に繋がったものと考えています。 学生たちは、この視察研修で得た知見や学びを生かし、それぞれの感性や美意識を生かした「企業案内」の制作に取組みます。

学生の声

 お菓子に使用する梅、柚子、蓬などを自社で作り、良い素材から良い商品を作っている様子を実際に見ることができました。また、自然や昔からある建物、道具をできる限りそのままの形で残していくための取り組みを肌で感じ、今社会に求められている持続可能性が如何に当たり前にしなければならないことなのかを改めて考えました。

 今回の訪問を通して、企業理念から伝統文化まで幅広く学ぶことができました。とくに農作物を育てたり、動物を飼ったりと、全て自らの手で取り組んでいることを知り、意識の高さを痛感しました。また、社内の人と連携をとりそれぞれが個性や強みを活かして働ける場所であると感じました。このように、今回感じたことを就活にも活かして行きたいと思います。

 視察を通し、現地では里山に残る自然だけでなく、社会の未来についても考え実践する企業の姿に感動しました。また今回数多くお会いした社員の方々の仕事への真摯な姿勢を拝見したことで、自分の考える社会人像がより明確に固まりました。

最終プレゼンテーション

1月11日の授業では、叶匠壽庵の角田人事部長、伝統工芸士の吉田様に、オンラインでご参加いただき、8名の学生が作成した「企業案内」のプレゼンテーションを行いました。バラエティー豊かなそれぞれの作品に対し、両氏から温かいフィードバックをいただきました。

そしてこの授業のフィナーレは、吉田氏のご指導のもと、『寿長生の郷』で制作に取り組んだ陶器の披露でした。2か月にわたり、心を込めて焼き上げていただき完成した陶器をみて学生も感動の声を挙げていました。
世界に一つのオリジナル陶器を手元に、角田部長と吉田様を囲んでの記念撮影を行い、授業は終了しました。

学生の感想

今回この授業を受けて、国文学をマーケティングに活かしている企業があることを知ることができたことがまず私にとっては大きかったです。専門性を活かすのはとても難しいし、ほとんどの国文学生は一般企業に就職しますし、おそらく私もそうだろうと思っていました。しかし、一般企業に入っても大学で学んだ国文学の専門知識が活かせるかもしれないと知ることができて、企業選びの一つの基準にもなりました。また、国文学がマーケティングを学ぶきっかけにもなりました。マーケティングと聞くと身構えてしまい、今後のために必要な知識だとは分かっていながら積極的に学ぼうとはしてきませんでした。しかし今回、資生堂や叶匠壽庵の国文学を活かしたマーケティングの講義を聞き、また『寿長生の郷』を訪れて興味を持ちました。持続可能で長く愛される場所・商品・企業や、従業員の方同士のコミュニケーション、お客様との交流を間近でみることができました。教室での座学やインターネットで調べるだけでは分からないよりリアルな姿を知ることができたのが良かったです。

近年ではインターネット上に様々な情報が溢れ、その影響を無意識のうちに受けていたのか就職活動を進める程、どこか自分の軸ではなく、他人から見てどこがいいのかと考え、経済的・時間的ゆとりのある人間になりたいような、自信がないからこそ人に決めてもらいたい気持ちが増えてきていました。しかし、叶匠壽庵様に伺った際に改めて自分軸で幸せな人生を作る大切さ、角田部長の言われた「自分らしく働ける場所」の大切さを考えさせられました。就職活動を行う中で大企業、専門職など働いている人が凄く特別な人に自分にはなりえないような大人だと感じられますが、その人も普通の人で自分と同じように悩み考えている人間だと認識でき、そのことから「自分を変に着飾らなくていい」と言われているように思いました。

本講義を受けて、「自分らしく働ける場所」「無理のない背伸び」「自分の本当の軸」を大切に着飾らなくていいような業界や業種を見つけていきたいと思いました。また深澤先生自身も何十年もたって教師として大学に勤めているということを聞き、焦らず「今」の納得内定先を見つけていきたいと思います。

担当教員からのメッセージ

この講座も今年で4回目、資生堂の大木企業資料館長、叶匠壽庵の角田人事部長をはじめ、本当に多くの方に支えられていることを改めて深く感じています。これも、資生堂様や叶匠壽庵様が、人を大切にする経営を実践されているからであり、その温かさは年々増していることすら感じています。

そのような中、今年も9名の国文学科3年生が履修してくれました。渋谷キャンパスでの講義、『寿長生の郷』の訪問など、多くの経験を通じて学びを深めてくれたものと感じます。普段学んでいる国文学というものの大切さを、企業活動を通して実感することが出来れば、今の学びの深みや重要性に対する理解がより高まるものと考えています。

本講座に関わって下さった全ての方と、真摯な姿勢で授業に臨んでくれた学生に感謝いたします。

2023年3月30日

東洋製罐とのコラボ授業で「受験生の悩みを解消する缶」というアイディアの詰まったプレゼンが行われました。

人間社会学部の「演習Ⅰ」の授業(篠﨑香織教授と金津謙専任講師の担当クラス)で、12月12日(月)に東洋製罐株式会社とのコラボ授業が行われました。テーマは「受験生のお悩みを解消する缶の提案」。学生は4-5人ずつ12チームに分かれ、それぞれ知恵を絞りオリジナルの缶とキャッチコピーを考えてきました。この日は企業の皆さまの前で5分間のプレゼンを行いました。従来の缶の使い方にとらわれない、アイディアの詰まった缶が次々に発表され、レベルの高いプレゼンとなりました。

受験生の悩みを解消する缶とは?

トップバッターのゴールドチームは「缶から幸運を」をキャッチコピーに、おみくじのついたフォーチュンクッキーを提案。
おみくじには先輩たちの手書き文字の応援メッセージも印刷し、受験生の当日の緊張を和らげます。コスト計算や、クッキーが割れないよう緩衝材を入れることなどまで考えました。

りこみゆチームは受験生の必需品・赤本が重いことに着目。
過去問一回分だけ缶に入れ、持ち運びや勉強するハードルを下げるというアイディアを出しました。
発表後は東洋製罐の方から「課題の目の付け所がいい。皆さんの経験が生きていると思いました」と感想をいただきました。

三番手のチームポチャッコは勉強の疲れを癒すアロマ缶を提案。
倒れても周りを汚しにくいビーズ素材のアロマディフューザーを入れ、勉強中に手軽に癒しを取り入れられるよう工夫しました。

缶に入れるのは食べ物だけとは限らない!

シルバーチームは「一緒に成長できる仲間がほしい」という観点から、缶で育てる植物栽培セットを提案しました。
机の上でローズマリーやタイムなどのハーブを育てることで、緑の癒し効果と視覚的に成長を感じられると説明しました。
企業の方からも「非日常のワクワク感がいいし、私も欲しいです」という感想も。

JJっこチームは「学習力も女子力もUP!」をテーマに缶の中を分割してミントタブレットと単語帳・ヘアゴムを入れることを提案。
受験勉強の集中力が続きづらい悩みをデータで提示し、集中力を高めるミントに注目しました。
発表後にも「データできちんと示してくれて説得力がありました」とコメントがありました。

プラチナチームは、受験時はスマホが見られないため時間が分からない不安を解決する「ビーズウォッチ」を提案しました。
ストラップはビーズで、自分で作ることができ試作品も作りアピールしました。
コメントでも「実際に作ることで分かることもあるので、とても良いプレゼンでした」と感心の言葉がありました。

香りで癒し&やる気を導く!

ラベンダーチームは、受験生のプレッシャーを和らげるアロマディフューザーを提案しました。
香りが人に及ぼす効果が高いデータも示し、繰り返し使えるアロマストーンとオイルを缶に入れることを提案。
香りに着目したチームは複数ありました。

フラワーチームは缶を2段構造にして、1段目に花びら型の入浴剤を、2段目にアロマキャンドルを入れることをプレゼンしました。
湯船に浸かることは疲労回復になること、火のゆらぎは癒し効果があることも説明しました。
コメントも「視覚と香りの両面から癒しを取り入れているのが良い」と着眼点に感心されました。

続くチームぼむも入浴剤を提案しました。
入浴剤の効果や缶のデザイン、コストも細かく計算しプレゼン資料を作りました。

ストレス以外にも悩みはある

当日の不安を解消する缶を考えたのはおこめチームです。
鉛筆、消しゴム、鉛筆削りなど実用的なものを詰め込み、缶を持ち運べば受験の際に困らないようにしました。
缶はコーヒー缶タイプの細長いもので、ペン立てにもなります。
「缶を持ち運ぶというのは新しい発想」と東洋製罐の皆さんもびっくりのアイディアです。

チームココアは大学に行く自分を想像できないという悩みを解消する缶を。
大学の情報や在学生の実際の声を、写真も入れ分かりやすくまとめることを提案しました。
自分もやりたいことを書き込め、モチベーション維持につなげます。
サンプルを作って分かりやすくプレゼンしました。

チームlight!は目の疲れにフォーカスし「can pass light」というLEDライトを提案。
缶に穴をあけランプシェードにして楽しみます。
コメントでは「名称がいい」や、「缶に穴を開ける発想は面白い」という感想がありました。

包装も進化!東洋製罐とはどんな会社?

発表後に、東洋製罐テクニカルセンターの永井信彦氏から企業の説明がありました。東洋製罐は主に金属缶やPETボトル、プラスチック容器を製造販売する会社で、金属、プラスチック、ガラス、紙の4大包装資材の容器を様々な分野に提供している東洋製罐グループホールディングス傘下の企業です。金属缶は飲料、食品、生活用品などあらゆる用途に利用されています。安心安全はもちろん、環境問題にも配慮されています。「缶が自然分解されるには50〜200年という時間がかかります」と永井氏。現在日本ではアルミ・スチール缶は94%がリサイクルされていると語り、学生たちにも分別を促しました。

東洋製罐は企業相手に製品を売る会社ですが、最終的に使うのは一般の人たち。「皆さんの意見も聞いて作っています」と、カレーのレトルトパウチを紹介。個食化が進み、レトルトの消費が増えてきた現代に合わせ、技術革新により電子レンジ可の環境配慮型レトルトパウチが開発されたことを話されました。

最後に「どのチームもプレゼンがとても上手で資料もきれいでした」と、プレゼンが初めての1年生とは思えない質の高さにお褒めのコメントもいただきました。各発表に対して参加学生はリアルタイム投票機能で評価を行い、この結果に基づき企業の皆さまと先生方で協議し1位を決定。
1位のチームのアイデアは、東洋製罐のご協力のもと実物作製され、オープンキャンパスなどで受験生に向けて提供される予定です。

2023年1月10日

桃谷順天館との産学連携授業で学生が新商品を提案!

 11月16日(水)、人間社会学部現代社会学科の井上綾野准教授による3年生ゼミ「演習ⅢB」にて、化粧品メーカーの桃谷順天館との産学連携課題のプレゼンテーションが行われました。当日は、桃谷順天館のグループ会社である明色化粧品営業部マネージャーの井上昴氏が本学に来校。桃谷順天館人事部シニアマネージャーの大江崇氏ともオンラインで結び、「演習ⅢB」の3年生と「演習ⅣB」の4年生の混合チーム5組が明色化粧品の新商品を提案しました。

課題は「業績アップにつながるような売れる新商品の提案」

今回の課題は、桃谷順天館のグループ会社である明色化粧品の新商品を提案するというもの。
「演習ⅢB」を履修する3年生に加え、井上准教授による「演習ⅣB」を履修する4年生も加わり、学年混合でAからEまでの5チームに分かれてこの課題に挑みました。

チームはそれぞれ、販売チャネルや主力商品など明色化粧品から提供された情報をベースに、「クッション下地」「フェイスマスク」「アイブロウ・アイラインスタンプ」「ヘアオイル」「メイクキープミスト」とまったく異なる商品を考案。
店頭やSNSでのプロモーション施策も併せて発表しました。

発表後には、井上准教授と明色化粧品の井上氏、桃谷順天館の大江氏が審査を行い、優秀な発表をした1位から3位までのチームを選出。選ばれたチームのメンバーは、井上氏より賞品(明色化粧品の製品)を授与されました。

1位は、斬新なアイデアが光る「アイブロウ・アイラインスタンプ」を提案したCチーム!

1位に輝いたのは、アイブロウ・アイラインのスタンプ、その名も「ポンdeメイク」という商品を考案したCチーム。
眉やアイラインに関するメイクに悩みを抱える20代~30代の男女をターゲットに、スタンプ方式で眉とアイラインのメイクを可能にするという斬新な商品アイデアを披露し、これが高く評価されました。
実はこのCチーム、中間発表時点での評価は低かったとのこと。どんな商品なのかイメージが伝わりづらいという井上准教授からの指摘をクリアし、見事1位という結果を勝ち取りました。

2位は「メイクキープミスト」を提案したEチーム、3位は「フェイスマスク」を提案したBチーム

2位は、メイク崩れを防止する「コンパクトキープミスト」を提案したEチーム。
毛穴の悩みを抱える人が多い点に着目し、保湿ができるメイクキープミストを提案しました。外出先でのメイク直しの際に使用できるコンパクトなサイズと、持ち歩きたくなるような高級感あふれるパッケージが特徴。
プロモーションにおいては、店頭施策、SNS施策に加え、プレゼント企画も準備しました。

3位は、明色化粧品の主力商品の一つ、「美顔水」シリーズの拡大を狙う「美顔フェイスマスク」の商品化を考えたBチーム。
現在、拡大を続けているフェイスマスク市場に目を付け、「美顔水」のシリーズのラインナップの一つとして、ニキビケアに特化したフェイスマスクを加えてはどうかと提案しました。

 惜しくも3位に入らなかったチームの発表は以下の通りです。

Aチーム:
ベースメイクが面倒だと考えている女性が多いことから、短時間で手を汚さずベースメイクができる「クッション下地」を提案。

Dチーム:
美容院代節約のためにセルフカラーをする人が増えていることから、セルフカラーをする人向けの「ダメージ軽減ヘアケアオイル」を提案。

「0を1にする」提案になっていたと企業より高評価を獲得

順位の発表を終えた井上氏からは、「僭越ながら順位を付けさせていただいたが、どのチームの提案もすばらしかった。

1位に選ばせていただいたCチームの『ポンdeメイク』の発表は、特に聞いていてワクワクした。発想が斬新で、“0を1にする”提案となっていた点が良かった。

2位の『美顔フェイスマスク』は、既存商品のラインナップの延長ということもあり、イメージしやすく企画の意図が伝わりやすかった。

3位の『コンパクトキープミスト』は、価格を安く抑えることにこだわらず、徹底的に見た目の高級感やかわいさに振り切って考えたら、さらに面白い提案になったかもしれない。

どのチームも、世の中にさまざまな商品があふれる中、自分たちの悩みを出発点にして考えてくれた点を評価したい」とコメントをいただきました。

大江氏からは
「皆さんの思いを感じつつ、納得しながら発表を聞かせていただいた。今回の提案から得たヒントをブラッシュアップしていけば、今後、さらに良いプレゼンができるようになるはず。市場の動向を見ながら興味のある分野に高くアンテナを張り、皆さんのアイデアをぜひ社会に還元してほしい」
と締めくくりました。

また、今回の発表に同席していた人間社会学部現代社会学科の角本伸晃教授は、
「それぞれのチームの発表を通して、今後に応用できるさまざまなヒントを得たと思う。座学では得られないPBLならではの学びを自分のものにして、今後も柔軟な発想を育てていってほしい。これからは、斬新な考えや取り組みが評価される時代。大学では優等生になろうとせず、ぜひぶっ飛んだ挑戦を!」
と学生にエールを送りました。

なお、今回学生が提案した商品は、明色化粧品で実際に製品化される可能性があるとのこと。学生たちの夢が詰まった製品が、店頭に並ぶ日も近いかもしれません。

優秀賞を受賞された学生の皆さまへのインタビュー

●今回の提案のポイント(着眼点)についてお聞かせください。
私たちの身近な悩みから発想を得たことが1番のポイントです。
普段メイクをするときに感じていることを言語化していき、「こういうものがあったらいいのにな」という夢を膨らませて今回の提案に辿り着きました。

●提案をまとめる上で、最も大事にしたものは何かお聞かせください。
メンバー1人1人が内容を理解できているか確認しながら進めることを最も大事にしていました。
0から1をつくるにあたり、それぞれの想像するものが大きく異なっていたので、同じイメージができているかを確認しながら話し合いを進めていきました。

●プレゼン資料にまとめるにあたって、こだわったことがあればお聞かせください。
私たちの提案は、商品デザインのイメージが伝わりにくいことが難点であったため、聞き手のイメージを膨らませる資料を作る点にこだわりました。具体的には、類似商品やパッケージデザインのイメージ写真を載せたり、商品デザインを実際に絵で描き、さらに文章で詳細を補足したりすることで、聞き手に商品のイメージが伝わりやすい資料作りを心掛けました。

●今回の提案全般で苦労したことやその克服方法についてお聞かせください。
アイラインのスタンプをどのように実現させるかという点に苦労しました。中間発表では、スタンプで細いアイラインを引くのは難しいというご指摘をいただきました。そこで、インターネットから情報を集め、ヘアピンや糸ようじでアイラインを引くというアイディアを参考に、商品デザインを考え直したことで、実現可能なアイラインスタンプを提案しました。

●実際に化粧品メーカーさまの課題解決に携わってみてどのようなことを感じたか、自分たちの提案がリアルに採用される可能性についてどう感じたかお聞かせください。
課題解決に携わってみて、自分たちのアイディアを伝えることの難しさを実感しました。実際に存在しない商品をどのようにしたらわかりやすくなるのか、本当に可能なのかなど試行錯誤をして、資料に反映させました。
自分たちの提案がリアルに採用される可能性については、純粋に嬉しいです。準備段階では、うまく伝わるかなど不安が多くありました。
実際に発表を終え、疑問点をご質問をいただけたため、私たちが求める化粧品について深掘りしてくださりました。
そしてありがたいことに最優秀賞をいただき、自信になりました。

●今回の授業でどのような学びが得られたか教えてください。また、得た学びを今後どのように活かしていきたいかお聞かせください。
今回の授業で、どんな発想をしても良いということを学びました。
「突飛なことを言えるのは学生のうち」ということを角本先生からおっしゃっていただき、そのことを大切にしようと感じました。
また発表を終え、大江様に「この案を誰かに話したか」と聞かれ、自分たちの案をクラスのみんなや先生以外に発表したことがなかったので、誰かに聞いてもらい、意見をもらう大切さを学びました。
これらの学びから今の私たちにしかできない考え方や周りに頼ることなど実践していこうと思いました。

井上綾野准教授のコメント

マーケティングを学ぶ場合、「机上の空論」では意味がありません。どのように商品が生み出され、販売されているのか、マーケティングのプロセスを企業から直接教えていただけるPBLには、座学では得られない学びがあると考えています。

今回は、今年の夏のオープンキャンパスで高校生向けに実施したPBLにご協力いただいたご縁で、桃谷順天館のグループ会社である明色化粧品とのコラボレーションが実現しました。通常、PBLではプロモーション関連の課題に取り組むことが多い中、今回はマーケティングにおいて非常に重要なプロセスの一つである「商品開発」が課題。商品開発担当者とPBLで組ませていただける機会は少なく、しかも、学生の提案した商品が実際に製品化される可能性もあることから、大変貴重なチャレンジとなりました。

対象が「化粧品」ということで、技術的な限界や薬機法のような規制を踏まえながら商品を考案するのは、学生にとって簡単なことではなかったと思います。それでも、5チームそれぞれがまったく異なる商品を考えてくれました。また、SNSでのプロモーション施策についても、全チームがそれぞれ異なるインフルエンサーを起用したインフルエンサーマーケティングを提案してくれました。より購入確度が高いユーザーにリーチするには、どのインフルエンサーが適しているのか、商品の特性に合わせて判断できるとは、さすがZ世代です。

実は、今回1位を獲得したのは、中間発表時点で提案内容の完成度が最も低かったチームです。当初は、どういう商品なのか分かりづらく、データによる説得力も弱かったため、その点を指摘しました。すると彼女たちは、きちんとデザインイメージをブラッシュアップさせ、アイブロウやアイラインのメイクに関してどのような悩みを抱えている人が多いのか、市場の声を拾って提案の根拠として資料に加えてきました。その点が、高評価につながったのだと思います。企業側からは、既存の商品の拡張という枠を超えた、斬新な商品の提案ができていた点も高く評価されました。

なお、今回のPBLには、あえて「演習ⅢB」の3年生と「演習ⅣB」の4年生の混合チームで取り組んでもらいました。3年生はより提案経験豊富な4年生の姿に刺激を受け、4年生は後輩を指導することでリーダーシップを学び……と、双方にメリットがあったようです。普段交わらない他学年との交流により良い意味での化学反応が起き、学生のモチベーションアップにもつながったと考えています。

本学では、社会学や行動経済学、統計学など、さまざまな学問分野のアプローチによるPBLを数多く実施しています。学生でありながら自分たちの提案が形になるプロセスを体験できるPBLは、大変貴重な学びの場です。また、そのような体験の積み重ねは、アウトプット力を磨くことにもつながります。まずは、それぞれの学問分野の理論をきちんと学び、その知識をPBLで生かす――。PBLの実践で得た知見は、今後の就職活動でも強力な武器になるはずです。

今後も引き続き、マーケティングだけでなく、地域連携や啓発広告のPBLにも取り組んでいきます。より多くの学生が参加し、偏差値では測れないスキルを積極的に身につけていってくれたらと願っています。

2022年12月23日

桃谷順天館との産学連携授業で学生が商品のキャッチコピーをプレゼン!(11/10)

 11月10日(木)、人間社会学部現代社会学科の角本伸晃教授による1年後期授業「経済学概論」にて、化粧品メーカー桃谷順天館との産学連携課題のアイデアを発表するプレゼンテーションが行われました。当日は、桃谷順天館人事部シニアマネージャーの大江崇氏を迎え、事前の審査で選ばれた12チームが商品のキャッチコピーなどを発表。優秀な成績を収めた3チームが表彰されました。

ピーリングジェリーのキャッチコピーと、販促用ハッシュタグを考えるのが課題

 今回の課題は、桃谷順天館のグループ会社である明色化粧品から発売されているピーリングジェリー「DETクリア」の店頭POPおよびパッケージのキャッチコピーと、SNSで商品PRに用いるハッシュタグを考案するというもの。
学生たちは3~5名ほどのグループに分かれ、気温や湿度と売上の相関関係が高い商品であることも踏まえつつ、季節性、販売促進上の課題、市場環境、トレンドなどを考慮しながらアイデアをまとめました。

当日、発表を行ったのは事前に審査を通過した12チーム。100人以上の受講生が集まった大教室で、1チームあたり5分の時間制限の中、練り上げたアイデアを披露しました。

全チームの発表後には、角本教授と桃谷順天館の大江氏が審査。その結果、優秀賞2チームと最終賞1チームが選出され、受賞チームは表彰状と賞品(桃谷順天館の化粧品)が授与されました。

最優秀賞は、ぶれないターゲティングとデータを用いた説得力、音声でのプレゼン演出で評価された【Mチーム】!

最優秀賞を獲得したMチームの提案のポイントは、男性をターゲットにしたPR戦略。
店頭POP用に
「男性必見!ツルスベモテ男になれるチャンス!」、
パッケージ用に
「つるすべたまご肌も夢じゃない?! マスクで荒れた肌も速攻回復!DETクリアで角質完全オフ!」
と、2つのキャッチコピーを考案。

「#まだ使ってない?!男性必見!DETクリアで肌悩み&角質完全オフ即実感できるツルスベ肌」
と、あえて長めのハッシュタグを提案しました。
近年の男性の美容意識の高まりに目を付け、男性がスキンケアのためにどんな化粧品を使っているかをデータで提示。
説得力のある発表が高く評価されました。

また、商品のキャッチフレーズ「いつでもデート肌に。DETクリア」も合わせて作成。
そのキャッチフレーズを音声としてPowerPointのスライド資料に埋め込み、プレゼンの途中で再生するという演出を加えた点もユニークでした。

当該商品の画像をプレゼン資料に盛り込んだ【Kチーム】と、商品名をハッシュタグに盛り込み、プラスαの提案も行った【Oチームが】優秀賞を獲得

優秀賞を受賞した一つ目のチームはKチーム。毛穴の悩みに焦点を当てつつ女子大学生にターゲットを絞り、
「濡れた手で簡単!手軽につるすべ毛穴レス美肌」(店頭POP用)、
「実感!毛穴・黒ずみゼロ赤ちゃん肌」(パッケージ用)といったキャッチコピーを提案。
SNS用のハッシュタグには「#DET最強美肌」と商品名を分かりやすく盛り込んだほか、プレゼン資料の表紙には当該商品である「DETクリア」の商品画像を配置し高評価を得ました。

優秀賞を受賞したもう一つのチームであるOチームは、コロナ禍のマスク生活による肌荒れに悩む人がどのくらいいるのかデータで示しつつ、男性を含む全世代をターゲットに設定。
「マスク生活、スキンケア見直しませんか?」(店頭POP用)、
「角質オフしてマスク生活でも乾燥0へ!」(パッケージ用)という2つのキャッチコピーと、
「#簡単角質ケア」「#濡れた手でもOK」といった複数のハッシュタグを提案。さらに、商品を温泉旅館においてもらい認知度を高めるといったプラスαのアイデアも盛り込み、その点も高く評価されました。

 最優秀賞、優秀賞を除くほかの9チームの発表は以下の通りです。

【Aチーム】
10~20代をターゲットにし、これからの季節「冬」に着目して提案

【Eチーム】
当該商品購入者のボリュームゾーンの母親世代にターゲットを設定

【Hチーム】
商品の特徴を「ポロポロピーリング」いったキャッチーなワードで表現

【Jチーム】
既存のハッシュタグと当該商品オリジナルのハッシュタグの併用を提案

【Nチーム】
男性もターゲットに含め、ジェンダーニュートラルなボトルデザインも提案

【Qチーム】
金銭的理由でエステサロンに行けない若年層にコスパの良さをアピール

【Tチーム】
将来顧客として中高生をターゲットにし、印象的なハッシュタグを発案

【Vチーム】
ケアの手軽さから、急がしい人、ずぼらな人、時短を求めている人に訴求

【ACチーム】
ピーリング・ゴマージュ市場で当該商品が売上1位であることを強調

授業後のアンケートでは、9割以上が産学連携(PBL)に再び取り組みたいと回答

授業後のアンケートでは、このような産学連携(PBL)の取り組みを「またしてみたい」「少ししてみたい」と答えた学生が96%。満足度の高さがうかがえる結果となりました。

具体的には、
「実在の商品について提案をすることも、多くの人の前でプレゼンテーションをすることも初めてだったので良い経験になった」
「他チームが自分たちのチームにはない発想をしていて勉強になった」
「データやグラフ、イラストや音声を盛り込むことで、プレゼンの説得力が増すと学んだ」
「どうやって商品を改善するか、なぜその商品が売れているのかなど、企業が抱える課題に目を向けられるようになった」
「グループワークにおけるチームワークの重要性も学んだ」
「実際に企業の方と連携できる機会は大変ありがたく、将来、仕事でプレゼンする機会にもこの経験を役立てたい」
など、前向きな感想が寄せられました。

なお、学生が提案したアイデアについては、桃谷順天館の社内で実際に販促に生かすか検討いただけるとのこと。今後の展開が楽しみです。

学生コメント

私たちのチームは、女性に比べて美容への関心が低いと思われている男性をターゲットにした商品を提案しました。

苦労したのは、どのようなキャッチコピーなら目に留まるのかを男性目線で考えること。100人以上が参加している授業ということもあり、いかにほかのチームとの差別化を図るかという点も意識しました。なぜこの商品なら売れると考えたのか、その根拠をデータで示すだけでなく、商品名と韻を踏んだキャッチフレーズを音声に落とし込んでスライド資料に盛り込んだり、アピールしたい言葉を強調するために極力情報をそぎ落として、文字の色や太さといったスライドのビジュアル面にも工夫を凝らしたり。もちろん、「どのような提案をすれば桃谷順天館様の売上アップに貢献できるか」という点は最重視して考えました。

 企業の課題解決に携わるといった活動は今回が初めてでしたが、非常に新鮮な経験であったと同時に、化粧品というとても身近なテーマで取り組めたことがとても楽しかったです。また、一つの商品を売るためには統計分析に基づくマーケティングなど企業側のさまざまな努力があることや、長く愛される商品を作るためには常にブラッシュアップを重ねる必要があることも知ることができました。商品を販売する側、購入する側の双方の目線に立って考える機会にもなり、非常に貴重な学びになったと感じています。

今回の私たちの提案が、商品化に結びつく可能性もあるとうかがいました。だからこそ、企画から実際の販売へと進んでいく過程についてもぜひ知りたいと思いますし、自分が何か物を購入する際には、キャッチコピーを始めとする販売戦略にも目を向けていきたいと考えるようになりました。このPBLで得た知見を、今後のプレゼンや提案といった学修の場に生かすとともに、社会活動に参加したり、将来仕事に就いたりする上でのヒントにしていきたいです。

桃谷順天館人事部シニアマネージャー 大江崇氏のコメント

角本先生のゼミ生が当社に就職してくれたことをきっかけに、2020年度から実践女子大学との産学連携(PBL)に参加させていただいています。

今回は授業の一環ということもあり、「授業の内容を踏まえているか」「データや文献を引用して説得力のある提案をしているか」といった点を加点対象として審査させていただきました。非常に興味深いご提案ばかりで甲乙付けがたかったのですが、最優秀賞を獲得したMチームは、明確なターゲット設定により提案の趣旨が一貫している上に、キャッチコピーの面白さも抜きん出ていたと思います。

化粧品のPRにおいては、学術的な理屈だけでなく「感性」も非常に重要で、はやっていると認識した時点で既に旬が過ぎているということも多々あります。昨今のコロナ禍で、「マスクで隠れるリップ周りの商品は売れない」「マスクに隠れない目元周りの商品が売れている」といった、従来のトレンドだけでは説明できない需要の変化も起きています。だからこそ若い感性を生かしつつ、簡単には数値化できないトレンドを反映したご提案をいただき、大変満足しております。

今回、選ばれたチームはもちろん、残念ながら選外となったチームも含め、発表していただいた内容については当社の企画部門で共有したいと考えています。実際の販促物に活用させていただく場合は、あらためて皆さんにご報告させていただきます。

なお、今回発表の対象とならなかったチームも、受賞を逃したチームも素晴らしいアイデアをご提案くださいました。今後より一層感性を磨き、授業での学びと紐付けながら、それを卒論などに生かしていただければ幸いです。また、この取り組みを機に化粧品業界に興味を持っていただき、ゆくゆくは学生の皆さんの就職先の選択肢に我々の会社を加えていただければ大変光栄です。

角本伸晃教授のコメント

2020年度は3年生対象のゼミ、2021年度は2年生対象のゼミと、桃谷順天館との産学連携(PBL)に3年連続で取り組ませていただいております。今年度は1年生対象の授業「経済学概論」の一貫。需要曲線のシフト要因には、所得要因だけでなく温度や湿度と行った環境要因もあり、「DETクリア」という製品と販売実績と湿度の相関が高いことを説明した上で、キャッチコピーやハッシュタグを提案してもらいました。行動経済学の観点から、キャッチコピーにおける韻を踏むことの有効性なども指導。最優秀賞のMチームは、これらをすべて考慮した提案をしてくれました。

昨今、座学で知識を教える講義形式だけでなく、学生が能動的に学修に参加する「アクティブラーニング」を授業に取り入れるよう文部科学省も提唱しています。それを受け、本学でもさまざまな産学連携(PBL)に挑戦。座学の講義形式の授業を「アクティブラーニング0」とするなら、プレゼンやグループワーク、外部講師を招いた講演を取り入れた授業は「アクティブラーニング1.0」、企業や地域と連携してさまざまな提案をし、商品開発や地域政策に生かしてもらうのが「アクティブラーニング2.0」と捉えるならば、ゆくゆくは「アクティブラーニング3.0」を目指して取り組んでいます。とはいえ、学問としての講義内容を消化し切れないままアイデア勝負に陥ってしまっては意味がありません。学問としての経済学をしっかりと学びながら、低学年から産学連携(PBL)に取り組むことには大きな意義があると考えています。今回の取り組みについては少なくとも、「アクティブラーニング1.5」のレベルには到達していると思います。

この経験を礎に、2年次、3年次ではさらに専門性を取り入れた提案にチャレンジし、徐々に研鑽を積んでいけば、他大学の学生との競争を強いられる学外コンテストや今後の就職活動でも十分戦えるだけのスキルを身につけられるはずです。教職員側も、そのスキルを身につけられる学びの場を提供できるよう、工夫していきます。

今回のプレゼン発表に同席いただいた井上綾野先生の演習でも、桃谷順天館の商品開発の課題に取り組んでいます。また、私が担当するほかの授業では、株式会社東京サマーランドとの産学連携(PBL)なども行っています。今後は産学連携に加え地域連携のPBLにも取り組んでいきたいと考えていますので、学生の皆さんはぜひ機会があればチャレンジしてみてください。

2022年9月5日

共立メンテナンスのビジネスホテル「ドーミーイン」の認知度を上げる施策についてプレゼンする特別授業が行われました。

高橋裕樹特任教授による「株式会社共立メンテナンス」とのコラボ授業が6月24日に渋谷キャンパスにて行われました。1か月前に課題が出され、この日は最終プレゼンテーションに臨みます。課題は「共立メンテナンスが運営するビジネスホテル「ドーミーイン」の女子大生の認知度を上げる施策を考える」。全18班のなかから選ばれた5班が全員の前で発表を行いました。プレゼンの時間は10分です。共立メンテナンスの橋本氏と船木氏も丁寧にFBしてくださいました。

ストーリーズ広告を利用して女子大生にもアピール

一番手の班は、ドーミーインはビジネスマンからは人気が高いが学生が利用するには SNS映えしない点に注目しました。インスタグラムでは「#ドーミーイン」の投稿が少なく、20代はドーミーインには泊まっていないことが分かります。そこで、インスタグラムのストーリーズ広告を利用する案を提案。インフルエンサーにドーミーインを利用してもらい、その様子をストーリーズで流します。ドーミーインに来店しその「インスタを見た」と言うと特典がもらえるという作戦です。また、学生は電車での移動が多いため、駅構内で広告を展開することで、学生の目にもつきやすいのではないかと提案しました。

共立メンテナンスのお二人からのFBは「実例を入れていて説得力があった」と誉め言葉が。「ドーミーインとインスタの親和性についてもう少し言及があれば」という意見もありました。

口コミの投稿を増やす工夫を

2番目の班は20代女性の半数がビジネスホテルを使うという調査結果と、女子大生はSNSの投稿や口コミから情報を得るので、多くの人に利用してもらい口コミしてもらうことを目的に据えました。Z世代はオタク活動など宿泊以外の目的でホテルを利用することが多いことに注目。20代が多く利用する民泊サービスの「エアビー」などを比較することで、ホテル選びの基準は「安く安全でかわいい」ことが重要であるとしました。そこでビジネスマンに人気の夜鳴きそばではなく夜パフェなどのスイーツを出したり、浴衣やアメニティを充実させたり、女性専用フロアを作るなどを提案。様子をインスタグラムに投稿すると特典を付けることで口コミ効果を狙いました。

「現状分析をしっかりしている」という感心の言葉とともに、「フロアや部屋のレイアウトを変えることはすぐには難しい。実現可能性は少し薄い」というFBもありました。

女子大生のブームに乗れ!サウナで認知度アップ

次の班は女子大生にも人気のサウナに焦点を当てました。ドーミーインはビジネスマンの間で、温浴設備が整っているブランドという認識があり、サウナも評判が良いです。そこで注目したのが、女性も月数回サウナに行く人が最近増えていること。女子大生の80%以上がサウナに行った経験があります。ドーミーイン公式のSNSでサウナの魅力をアピールし、サウナ女子会「サ活」に利用してもらうという作戦です。

FBではサウナへの着眼点とコンセプトがしっかりしていることへの褒め言葉が。「インパクトがあるので、提案の仕方をもう少し工夫したらさらに良かったですね」と助言がありました。

SNSを使ってまずは知ってもらうことから

「認知度を上げる」課題ということで、泊まることにこだわらない提案をする班もありました。認知度を上げるにはやはりSNSを活用します。知ってもらう策としてTwitterで自分の周りにあるドーミーインの写真を投稿してもらい、「#私の街のドーミーイン」というハッシュタグをつけてもらいます。どこにある、というのを広げてもらうのです。また「助けてください」という自虐的なアピール方法で大学生に面白く思ってもらう作戦です。公式アカウントをフォローし投稿してくれた人の中から1か月に5人ほど宿泊券などのプレゼントを行います。キャンペーンは継続的に行い、大学構内のポスターなどで宣伝することも提案しました。

共立メンテナンスのお二人からは知ってもらう対策に特化していることや、公式アカウントのフォローのハードルを下げる施策も考えられていることについて感心の言葉が聞かれました。

「住むホテル」で思い出作りを

最後の班はドーミーインのイメージを変える戦略を提案しました。ビジネスマン向けの短期滞在ホテルというイメージをなくし、女子大生でも泊まりやすくするために考えたのが、長期宿泊です。女子大生の友達と共同生活してみたいという願望に狙いを定め、安価で長期宿泊プランを設定。朝食プランやアメニティを充実させ自分の家のように使えるようにします。観光目的にも利用でき、「住むホテル」として友達との思い出作りの場にしてもらうという提案です。

お二人からは「とても説得力のあるプレゼンでした」と評価が。ただ「プランを利用したくなるところまでもう一歩踏み込んでほしかった」という言葉もありました。

それぞれの考えやリサーチ力が光ったプレゼンテーション

5組の発表を終え、最後に総評がありました。「一次資料提出の時から、方向性が大きくグループに分けられました。プランを作る、広報に力を入れる、施策に着目する、の3つです」。それぞれのグループの中から優れていた班などに最終プレゼンに臨んでもらったということでした。最後に優秀班の発表が。「どの班もよく調べていて優劣は本当に僅差でした」と選ばれたのはサウナの魅力をアピールした3番目の班でした。優秀班にはドーミーインの無料宿泊券がプレゼントされました。

学生たちからも「今まで知らなかったが、ドーミーインの魅力を知れた」「短い期間だったがいい発表ができてよかった」という感想が聞かれました。

高橋特任教授からのメッセージ

 今回の授業は実際に企業様(株式会社共立メンテナンス)のご協力をいただき、グループで議論し、中間報告から最終的に企業様にプレゼンテーションを実施する課題解決型の授業を行いました。
共立メンテナンス様からのお題は「ドーミーインの女子大学生の認知度を上げる施策を考えよ!」でした。

今回の授業では全国にビジネスホテルを展開する「ドーミーイン」の認知度を上げることができるのか?同時に共立メンテナンス様の事業内容の理解、ビジネスホテルの理解、女子学生の消費者行動などの現状分析を行い、解決に向けて自分たちができることを考え、企業、業界理解、マーケティング的思考を深める事ができました。ビジネスホテルの特徴や、なぜ女子学生の認知度が低いのかなどグループで議論し課題を発見し、新しい宿泊サービスを企画提案できた事は学生にとって貴重な体験となりました。この授業をきっかけに学生自身も社会人として必要なスキルや取組姿勢など多くの学びがあったと思います。共立メンテナンス様、船木様、橋本様、本当にありがとうございました。

2022年7月27日

JR東日本の皆様と一緒に日野市の魅力を伝える「駅からハイキング」のコース作りを行いました。

6月22日(水)に日野キャンパスで、現代生活学科の授業(担当:須賀 由紀子教授)でJR東日本とのコラボ授業が行われました。学生たちは実際にJR日野駅にて行われる「駅からハイキング」というウォーキングイベントのコースや特典を考えます。キャンパスのある日野市の魅力を考えるアイディア出しをJR東日本の社員の皆様と一緒に行いました。

駅は「きっぷを買う場所」から「地域の魅力を発信する場所」へ進化している

須賀 由紀子教授

去年のこの授業の履修者である現代生活学科OGが、JR東日本に入社し八王子駅に配属となり奮闘していることが紹介され授業はスタートしました。

東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)は、北は青森県から南は静岡県・伊豆半島(伊東市)まで1都16県の東日本地域の、鉄道を中心にした業務を運営しています。現在約4万8千人の社員が働いています。昨年度はコロナ禍の影響で大きな赤字が出てしまいましたが、社会インフラのひとつとして大きく成長を続けている企業です。

企業理念は「究極の安全」と「すべての人の『心豊かな生活』の実現」。鉄道会社ですから安全はもちろん大事です。その上で同じくらい重要視されているのが豊かな暮らしの手助けをすること。窓口担当の鈴木氏は「駅はきっぷを買う場所でしたが、今では地域の魅力を発信する場所になっていると思っています」と言います。茨城県では自治体と共同し、名産の栗をアピールする「笠間栗ファクトリー」の建設や、JR青梅線沿線の空き家を「沿線まるごとホテル」に生まれ変わらせるなど、地域創生に力をいれています。豊田駅長の糸井氏は「キャンパスのある日野駅とともに、日野市のPRに力を入れていきたい」と言います。

「駅ハイ」ってどんなイベント?

その地域創生の取り組みとしてのひとつが「駅からハイキング」です。「駅ハイ」とも略され、季節に応じた地域の魅力を楽しめる無料のウォーキングイベントです。東日本各地の駅で実施され、常時50コース以上が用意されています。期間は、1日以上3ヶ月以内とコースによってバラバラ。アプリを使って参加受付するので、受付時間内であれば時間に縛られず日帰りでいつでも気軽にハイキングを楽しめます。また多人数で動くようなツアーと違って、コロナ禍でも自然や観光を楽しめるのも現代のニーズにぴったりです。

駅ハイは地域の文化や歴史、産業やグルメなど埋もれていた観光素材を掘り起こし、その地域の活性化につなげることが目的なので、地域の人が紹介したいスポットを取り上げコースに組み込みます。また、コースを巡る際に地元住民の方々とトラブルにならないように事前の相談や下見なども行う必要があります。他にもチラシやマップを作成したり、資料を集めたりと実施されるまでの工程はさまざま。ルートの案が提出されてから3ヶ月ほどで、ようやくコースが開始されます。

「駅ハイ」のコースを考えよう!

学生たちには日野駅からの「駅ハイ」コースを考える課題が与えられました。ただ、「元々駅ハイを知ってた方はいますか?」と聞かれて手を挙げた学生は0。それもそのはず、参加者の年齢の割合は50~60代の方が大半を占め、20代はわずかしかいません。そのため、ターゲット層をどこに向けるかも学生たちで考えます。あえて若者向けのルートにするのもひとつの案です。

参加人数は土日の多いコースで、一日平均100人。昨年日野駅で行った新撰組ゆかりの地を巡る自然散策コースは一週間で約750人が参加されました。

コースレイアウトは本当に多種多様。所要時間もコースによってまちまちですが、施設などの立ち寄り時間も含めてだいたい4時間ほど、約12~15kmくらいのものが多いとのこと。スタートとゴールの駅は必ずしも同じでなくてもよく、沿線沿いを歩いて隣駅がゴールというコースもあります。コース、立ち寄り施設、特典…すべてを学生たちで考えなくてはなりません。糸井駅長の「皆さんならではの視点でコースを考えてみてください」とエールを受け、後半のグループワークに移っていきました。

日野市の魅力って?どんな特典がいい?アイディア出しから形にする

学生たちは3つの班に分かれ、模造紙に思い付きやキーワードとなる言葉をふせんで貼り付け、アイディア出しをしていきます。それぞれの班をJR東日本の社員の皆さんが回り、話を聞きながらどんなことができるかアドバイスをしてくださり、さらに案を深めていきます。

TOYODA BEERを若者に楽しんでもらいたい、という班は、10月に行われる「オクトーバーフェスト」と連携した特典を考えていました。インスタ映えするビールフロートの開発や、ステッカーやコースターなど様々な案が出ました。TOYODA BEERは約130年前に現在の日野市域で誕生した多摩地域最古のビールで、現代に復刻されたクラフトビールです。

TOYODA BEERに注目する班はもう1班あり、謎解きまちあるきやおいしいパン屋さんのある日野市豊田地区のパンの食べ歩きなど50~60代の参加者も若者気分になれるような案を考えていました。

もう1班は若者をターゲットに、SNS上でのフォトコンテストやハッシュタグの活用などを考えていました。また、土日に家族で楽しんでもらえることを考え、子どもも喜ぶガチャガチャやモノ作りの体験を特典にするなどの案を話し合っていました。

教室には昨年のこの授業で試作したTOYODA BEERの学生オリジナルラベルも展示して、アイディア出しの空間を作りました。

※TOYODA BEER実行委員会のご了解のもと、教育上の目的で作成したものです。

申請する時に注意すべきことは?

授業はあっという間に終了。最後に糸井駅長から「自分たちもとても刺激になり、新しいものが生まれそうというワクワク感がありました」と言葉をいただきました。学生たちはグループワークを経て、6月末にはJR東日本に企画を提出。学生たちのコースが実施されるのは10月上旬の予定です。実際にコースの実施されるまでチラシやマップ作成に携わっていきます。

2022年7月21日

<学生記者レポート>館内カフェの設置や道のり動画作成などを提案 =本学と印刷博物館の社会連携授業で最終プレゼン(7/1、7/8)

印刷博物館の新たなビジネスモデルを考える社会連携授業の最終プレゼンテーションが7月上旬、渋谷キャンパスで行われました。学生は来館者増に向け、館内カフェの設置や道のり動画作成などユニークなアイデアを提案。印刷博物館学芸員の中西さんは「垣根のない話し合いが良いアイデアを生んだ」などと講評しました。

印刷博物館のみなさんと

最終プレゼンは7月1日と8日の2回に分けて行われ、それぞれ8チームずつ発表しました。テーマは6月3日のキックオフ授業で提示された「印刷出版文化に関心の薄い層の来館者数増加」と「新たな体験価値創出、継続的な発信」の2つです。1チームあたり4~5名の各班で問題点を見つけだし、1か月かけてアイデアを企画しました。

東京ドームとコラボの提案も

プレゼンは、1日は2班、13班、16班、8班、1班、4班、14班、12班の順に8チームが発表。8日は7班、10班、15班、6班、9班、11班、3班、5班の順に8チームが続きました。1チームあたりの発表時間は6分です。各日、最も評価の高かったチームには「印刷博物館賞」が贈られました。提案されたのは、写真映えスポットの館内設置の他、オリジナルキャラクターの作成、YouTuberとのコラボ動画投稿など多彩なアイデアです。中には、印刷博物館の近隣にある東京ドームとのコラボレーションなど異彩を放つアイデアもあり、プレゼンを審査した印刷博物館の皆さんをうならせました。

プレゼンに耳を傾ける

「印刷博物館賞」に13班と6班

審査の結果、優秀プレゼンに贈られる「印刷博物館賞」を受賞したのは13班と6班です。13班は「課題発見力と分析力」が、また、6班は「博物館までの順路動画や限定カフェの再現性の高さ」が、それぞれ高く評価されました。

後半は6班が受賞
前半は13班が受賞

課題発見力や分析力が断トツ-13班

のうち、1日の「印刷博物館賞」を贈られた13班は、印刷出版文化に関心の薄い層をいかに博物館に呼び込むかテーマを選びました。印刷博物館の問題点を「常設展が退屈…」「一般客、特に若者に向けたアピールが足りない…」などと分析した上で、カレンダー体験しかないスタンプを増やしたり、SNS映えする写真が撮れるスペースを設置したりするなどの改善案を提案したのが特徴です。中西さんは、受賞理由について「13班のプレゼンは課題発見力や分析力が断トツだった。5段階評価でいずれも4と評価した」とコメント。また、プレゼンの仕方も「一人ひとり役割分担して4人でプレゼンしたことが、非常に印象はよかった。(そのことにより)一体感がすごくあったと思う」などと講評しました。

論評する中西さん

提案の納得感を絶賛—6班

授業風景

また、8日に「印刷博物館賞」を贈られた6班は、アイデアの具体性が光りました。始めに課題分析では、ターゲットを若者層に絞りました。そのうえでターゲットに人気のあるチームラボと印刷博物館の、SNSの投稿内容や施設を比較して課題を浮き彫りにしました。主な提案は3つあり、限定カフェの併設、体験型ワークショップの常設、写真映えスポットの設置です。中でも限定カフェの提案は、その具体性の高さが際立ちました。ドリンクのカップホルダーに、日付や写真などのオリジナルプリントを施せるアイデアを企画。文字フォントを複数用意して、印刷博物館らしさを前面にアピールしました。加えて、来場者にオリジナルカップホルダーをSNSに投稿してもらうことで、知名度のアップも狙いました。

極めつけは、広報活動でInstagramへ動画投稿をする提案です。学生が実際に、駅から博物館までの順路を撮った動画を編集して投稿したところ、30分後の動画閲覧数が500件に上りました。受施設との比較に基づいた提案は説得力があり、プレゼンも論理性があった」などと絶賛。授業後に作った動画をリツイートしたいと掛け合ったほどでした。

宇田川さん、式さんが講評

写真スポット半年以内の設置へ

全16チームのプレゼンを終えて、中西さんは「どのチームの発表も素晴らしかった。これは皆さんが垣根なく話し合いをすることができた結果だと思う」と論評。加えて、今回の提案を受けて特に3つを実現させたいと話しました。具体的には、「写真映えスポットの設置」、「東京ドームとのコラボレーション」、「スタンプラリーの実施」の3つを挙げ、「写真映えスポットは半年以内の設置を考えている。また印刷博物館に遊びに来てほしい」と学生らに語り掛けました。

社会連携授業は本学が初めて-凸版印刷

学生カメラマンも今回がデビュー戦!

凸版印刷株式会社の運営する印刷博物館は2000年に設立。印刷が人々の生活に果たした役割を伝えています。本学が初めてという社会連携授業は、国文学科の2年生を対象とした「実践キャリアプランニング」で行われました。今年度は66人が履修しており、国文学科教授の深澤晶久教授(キャリア教育担当)が指導教授を務めました。

深澤晶久教授の話

本学キャリア教育の特色でもある全学必修科目の「実践キャリアプランニング」では、毎年、様々な企業の方にご支援をいただき、企業が実際に抱える課題について、学生が考え提案するPBL型の授業を推進しています。本年は、本学と包括連携協定を結ばせていただいている印刷博物館様との初めてのコラボ講座となりました。グループワークに先駆けて、6月初旬には、学生の有志が実際に印刷博物館を訪れ、中西様をはじめスタッフの皆さんから詳細な説明を受けるなど、例年にも増してリアリティー溢れる授業となりました。お題については、かなりレベルが高く、一方、時間が限られている中でしたが、学生たちは真剣に取り組んでくれました。最後になりますが、約1か月間にわたり、ご協力いただきました印刷博物館の中西様、宇田川様、式様をはじめとする皆様方に心から感謝申し上げます。

担当の深澤晶久教授
英文学科4年の開原莉乃です

【取材メモ】

こんにちは!文学部英文学科4年の開原莉乃(かいばら・りの)です。 来春、ふるさとの静岡県にUターンし、地元のS新聞社(県紙)に就職することが決まりました。卒業までの10か月間、学生記者として本学の多彩なニュースを紹介します。今回は、文学部の深澤晶久教授(キャリア教育)が指導する「実践キャリアプランニング」の授業にお邪魔してきました。もともと高校で新聞部に所属していたこともあり、凸版印刷が運営する印刷博物館と本学の社会連携授業は、取材前から興味や関心がありました。実際、人の数だけ多様なアイデアや着眼点があり、企画の可能性は無限大だと感心させられたところです。というのも、同じテーマが与えられて出発点は同じでも、アイデア出しまでの道のりや提案内容は全チーム異なっていたからです。私も昨年度、深澤先生の講義を受講して、チームで課題解決に取り組む難しさや達成感を実感しました。学びの多い時間になったので、後輩の皆さんにも企画提案型の講義にぜひ挑戦してほしいと思います。

7月1日(金)に行われたプレゼン前半の提案内容は、以下の通りです。

2班

【提案】
▼活版印刷体験
 —メッセージカードが入る写真立て
▼オリジナルグッズ制作
 —好きな文字を組み合わせられる「活字シュガー」
  コーヒー、紅茶とセット販売

13班

【提案】
▼印刷体験、オリジナルスタンプの充実化
▼SNS活用
 —写真映えスポットの設置

16班

【提案】
▼チケットのサイズ、柄の変更
 —柄がシーズンごとに変わりコレクション化できる
  スマホケースに挟めるほどのサイズ
▼写真映えスポットの設置
 —顔出しパネル
  トリックアートの展示

8班

【提案】
▼声優を起用した音声ガイド
—音声ガイドの利用者特典を用意
  声優とのコラボグッズ販売

1班

【提案】
▼館内カフェの設置
—印刷博物館に関連するオリジナルフードの販売
「チョコドーム」「フードプリンター」
▼有名人とのコラボ
 —音声解説を有名人が担う

4班

【提案】
▼館内カフェの設置
 —オリジナルメニューの販売
  「三原色ドリンク」「フォント印刷クッキー」「本型のケーキ」
▼マスコットキャラクターの作成
▼Instagramの改善
 —1分程度の動画投稿

14班

【提案】
▼声優による音声ガイド
▼TikTokを活用した施設魅力の発信
▼撮影可能エリアの拡大と写真映えスポットの設置

12班

【提案】
▼サンリオとのコラボ 
 —コラボデザインのはがき、しおり、ステッカー制作体験
  コラボキャラクターの作成
▼アンケート特典を追加

7月8日(金)に行われたプレゼン後半の提案内容は以下の通りです。

7班

【提案】
▼Instagramの活用
 —写真撮影コーナーの設置
  メンションでおみくじを引ける特典追加
▼館内カフェの充実
 —看板メニューの作成、定着
▼お土産の充実

10班

【提案】
▼SNSを利用した宣伝
—YouTubeを利用した広告プロモーション
  TikTokを利用した施設紹介

15班

【提案】
▼印刷体験の充実化
▼子ども向け体験コーナーの設置
 —スタンプラリーや宝探しゲームを行う
▼Instagramの活用
 —リール投稿をする

6班

【提案】
▼ターゲットを絞った広報活動
▼常設展示の魅力増大
 —写真映えスポットの設置
  体験コーナー、ワークショップの常設
▼限定カフェの併設
 —ドリンクのホルダーカップにオリジナルプリント

9班

【提案】
▼東京ドームとのコラボ
 —連動イベントの企画
▼VR展示のナレーションに声優や俳優を起用
▼歴代プリクラ機の設置
▼セルフ写真館の設置

11班

【提案】
▼写真映えスポットの設置
 —大きな本のオブジェ、新聞紙ラック
▼1950~1960年代の小物、衣装の貸し出し
▼レトロなカフェメニュー、お土産の販売
 —茶色と白で色合いをまとめた「オリジナルパフェ」
オリジナルの包み紙を使用した「サンドイッチ」
本型の箱に入った「プリントクッキー」

3班

【提案】
▼オリジナルキャラクターの作成
 —キャラクターグッズ販売
  パネル設置による道案内
▼Instagramの活用

5班

【提案】
▼子ども向けの体験コーナー設置
 —オリジナルカードの制作体験
有名映画とコラボ
スタンプラリーの設置
▼オリジナルキャラクターの作成
▼写真映えスポットの設置