「実践キャリアプランニング」の丸山珈琲とのコラボ授業が行われ、学生たちは「afterコロナ時代に合ったカフェ」をプレゼンしました。
2年生が対象の共通科目「実践キャリアプランニング」(担当:文学部国文学科 深澤晶久教授)で英文科の学生が、12月16日(金)に株式会社丸山珈琲とのコラボ授業を行いました。この日は11月6日に出された課題「afterコロナ時代におけるコーヒーを主軸にした飲食店」についてのプレゼンです。丸山珈琲からは代表の丸山健太郎社長、広報の小林りえ子氏、バリスタの冨岡智恵氏がいらっしゃり、優秀なものには丸山珈琲賞がいただけます。
誰もがコーヒーを楽しめるお店を考える
最初の4班は「私たちはコーヒーがあんまり得意ではありません」という告白からスタート。しかしコーヒーを楽しみたいという気持ちはあることから「コーヒーが苦手な人も楽しめるカフェ」をコンセプトに考えました。
ミルクや紅茶をブレンドした甘めなメニューを提供。場所は都心から少し離れた静かな場所を設定しました。アンティーク調な内装で、くつろぎながら友達とのコミュニケーションの場となり、買い物やお出かけの合間に立ち寄れるカフェを提案しました。
13班は「afterコロナ時代」に特化したお店を考えました。
換気しやすい広い内装にし、公園などに隣接した景色のいい場所を設定。テラス席で開放的な空間も作り、店内飲食はマグカップで提供、マスクケースも完備。従業員の制服はペットボトル由来の再生繊維から作ります。屋上には太陽光発電を導入し、照明はLEDを使用と環境問題にもしっかり配慮した店舗です。
場所をどこに設定する?ターゲットは?
10班は立地を高田馬場や四谷に設定し、学生や社会人が気楽に立ち寄れて、落ち着いて作業や勉強ができる環境のお店をプレゼン。
軽食には片手で食べられるサンドイッチを用意します。店内はWi-Fi完備で、テーブルの間隔は広めにし、他のお客さんが気にならないよう配慮。1階は会話もできるカフェスペース、2階は作業スペースと目的別に空間を分けました。
次の15班はみなとみらいに設定し、海辺に映えるカフェを提案しました。
横浜に本社がある企業が多いため、会社員をターゲットに設定。白を基調としたさわやかな外装で、店内はワークスペースとリラックススペースで分け、リラックススペースはソファやクッションのある席でゆっくり過ごせます。横浜は観光スポットも多いので、若者にアプローチするためSNSを活用する案を考え、インスタ映えする限定メニューもプレゼンしました。
お客さんにたくさん来てもらうためには?経営面も考えよう
ゆっくりできる空間を提案する班が多い中、コロナ禍を逆手にとって「長居させない回転率の速い店舗」を提案する班も。
5班は狭い店内、席は少なめ、ドアをなくすなどコーヒースタンド風の店内図を作成しプレゼン。渋谷駅近くで、通勤通学前に立ち寄ってもらうことを想定しました。モバイルオーダーで豆の種類も指定可能で、デリバリーにも対応します。
続く11班は美術館や劇場など、文化施設付近に立地を設定。
鑑賞後に感想を語り合える、一息つける場所をコンセプトにしました。劇場などの近くにすることでイベントごとに集客が見込めるのもメリットです。黒や緑を使った外装で、丸山珈琲の上品なイメージも活かします。1階はカフェスペース、2階は2人がけソファでゆったり語り合える空間に。ソファは向かい合わない配置で、横並びに座ることでパーテーションなく感染対策を行えます。
幅広く丸山珈琲を知ってもらうために
3班はキッチンカーをプレゼンしました。
コロナ禍で需要が高まったデリバリーやネット通販にヒントを得て、店舗を持たないスタイルを提案しました。キャッシュレス決済を導入し、価格は店舗より安く、ワンコインでも買える商品も用意。学生や家族連れにも購入してもらいやすくします。平日はオフィス街や大学の近く、休日はショッピングモールなどに出店し、丸山珈琲をたくさんの人に知ってもらえる工夫をします。
最後の2班も幅広い年代に楽しんでもらえる店を考案。
昼はカフェ、夜はレストランを展開します。曜日それぞれに限定で割引や限定メニューを作りました。例えば水曜日に女性はランチ割引、金曜日は学生が500円引き、土日は限定デザートメニューの提供など。さらに夜には曜日限定でシーシャ(水たばこ)の提供を提案しました。実際にシーシャを体験した学生が「コーヒーと甘いシーシャは合う」と実体験を交えプレゼンしました。
丸山珈琲賞発表!「コーヒーを主軸とする」ということ
最後に丸山氏から総評をいただきました。
丸山氏は公平を保つために5つの評価基準を付けたといいます。
それは発想・検討・チャレンジ・実現性・洞察(本質を見る力)。
それぞれ5段階で評価をつけたとのこと。
10班には「2階と1階の分け方は実現性が高い」や11班には「丸山珈琲の冷めても美味しいコーヒーという強みを深堀しているのが嬉しかったです」など、各班に一言ずつコメントもいただきました。
「それぞれチャレンジがあったり、アイデアは堅実でも練りこんでいたりと特徴があり面白かったです」と語りつつ、一点「コーヒーを主軸とした」というテーマであったので「もっとコーヒーについて掘り下げて考えてほしい」とフィードバックもありました。
最後に優秀賞の発表。
丸山珈琲賞には11班が選ばれ賞品にドリップコーヒーをいただきました。
学生からは「みんなで一生懸命考えて準備してきたので、評価していただいて嬉しいです」と話しました。
来週は残り7グループが発表を行います。
各発表後には学生たちも評価を付けました。来週も含め全チームの発表後、学生間賞も選ばれます。