社会連携プログラム
SOCIAL COOPERATION PROGRAM
TOPICS
2024年3月19日

「受験生の悩みを解消する缶」って?東洋製罐とのコラボ授業で学生のプレゼンテーションが行われました。

12月11日に人間社会学部(担当:人間社会学部現代社会学科 篠﨑香織教授と吉田雅彦教授)の授業で、東洋製罐株式会社(以下、東洋製罐)との特別コラボが行われました。「受験生のお悩みを解消する缶とは?」をテーマに、学生たちはグループワークで事前にアイディアを考え、この日は企業の皆さまの前でプレゼンを行いました。

缶はリサイクル率90%以上!

授業の始めに、東洋製罐テクニカルセンター技術開発統括部の黒沢高博氏から会社の紹介がありました。
東洋製罐は100年以上前に缶詰用の缶を作る会社として創業されました。一般消費者向けではなく、食品や生活用品などを取り扱っている企業に商品を販売しているBtoB企業です。現在は缶詰の缶だけでなくビール缶や様々な容器も製造しています。
「容器というのは単純な工業製品ですが、中身が漏れたり腐ったりしてはいけない」と黒沢氏。
機能はもちろん、買ってもらいたくなるような形状を考える感性も大事と話しました。

缶はアルミもスチールも93%以上と高いリサイクル率を誇ります。
CO2排出の観点からも、学生たちに正しい分別を促されました。また、掲げているスローガンとして「SDfOs(Sustainable Development for Others)」と言う言葉をあげ、「自社のためだけでなく周りのひとや社会、環境を考え開発するという意味」と説明されました。

受験生にもホッとする時間を

いよいよ学生たちのプレゼンです。

最初の発表はマーガレットチームから。
使い捨てアイマスクを入れ、睡眠の質を上げられる缶を提案。学生たちが受験生のとき、勉強で目が疲れたり不安で眠れなかったりといった実際の悩みから、ほっとする時間を提供したいと考えました。

2番手はラテチーム。
寝不足やストレスで肌が荒れる、スキンケアの時間がないという悩みに対し、おみくじ付のフェイスパックを缶に入れることを提案し、パックは顔に付けながら勉強もでき、モチベーションアップにつながるとしました。

発表後には企業の皆さまからコメントをいただきました。
「缶に入れると直射日光を避けられるという、パックを缶に入れる理由もしっかり考えられていた。勉強の邪魔をしないというのも良かったです」と感想をいただきました。

次のぶどうチームは、面接に臨む受験生向けに考案。
実践女子大学は推薦など面接を伴う受験が多いことに着目し、過去問題や実際に面接で聞かれた内容、大学生の日常が分かるメモなどを詰め込んだ缶を提案しました。

コメントでは「実際に皆さんが面接を受けた時の不安を、上手く中身に繋げアイディアにしていた」と感想がありました。

睡眠&お風呂の時間も有意義に

枕チームは受験勉強の時に仮眠ができる、簡易枕を缶に詰める案を発表しました。
受験勉強中の仮眠は罪の意識を感じやすいですが、寝た方が集中力は回復し効率的に勉強できることもデータで示していました。

次のおふろチームはお風呂の時間も有効活用したい受験生向けに、お風呂時間でリラックスしつつ勉強もはかどるように防水の紙でできた単語帳と入浴剤のセットを考案。

コメントでは「最近受験を経験した皆さんならではのアイディア。細かい所までよく考えられていました」と感心のコメントがありました。

絵馬や音楽で応援!

ハチチームは、アンケート結果から受験生はお守りを買うなどの神頼みをする傾向があると分析。
缶に絵馬を入れ、書いてもらった絵馬をかけられる場所も用意し、絵馬には渋谷キャンパスにちなんでハチ公の絵を入れることを提案しました。

ミュージックチームはリラックスできるオリジナルミュージックで受験生を応援したいと、実際にAIを駆使して自分たちで音楽を制作。
缶の中にはQRコードを入れ、読み取ると音楽が聴ける仕組みにしました。

企業の方からの感想では「缶に入れるものとして音楽に着目したことが斬新」とコメントがありました。

続いてのおもちチームは受験の不安を和らげる香りに注目。
バスボム、ホワイトボード用のペン、サシェを缶に詰めました。缶の側面に特殊な加工を施しホワイトボードとして使うことも提案。ペンで目標を書くなど、缶を開けた後も有効活用できるように考えました。

目標達成するために

ごうかくんおまもり隊チームは、受験当日の忘れ物への不安を解消する持ち物セットです。
鉛筆と消しゴム、時計とお守りを詰めます。側面には学生たちが考えたオリジナルマスコットキャラクターをプリントし、受験生を応援します。

発表後のコメントでは「自分の受験期にあったら安心したと思う」という感想もありました。

最後のさくらチームは貯金箱を提案。
合格後に使うお金を貯めるもので、側面には木のイラストをあしらいます。中には桜のシールを入れ目標を書き、その目標が達成したら木に貼っていくことで満開になる仕組みです。目標達成を見える化し、受験期のモチベーション維持に繋がるとしました。

使う場面を考えてアイディアを出す大切さ

全チームの発表後に黒沢氏から総評をいただきました。

「使う受験生のことをきちんと考えているという印象を受けました。ちょっとした後押しが力になるという実感から来ていると思います」と話しました。また、モノを消費するだけでなくそれを使ってどのようなことができるかという「コト消費」が考えられていたと評価。

「モノ消費からコト消費を考えるのは企業でも難しいと言っているところ。そこがしっかり考えられていて素晴らしかったと思います。」と感想をいただきました。

企業の課題に真剣に向き合い、それぞれのメリットも考えられた多種多様なアイディアが出たプレゼンとなった貴重な機会となりました。

担当教員からのメッセージ

 Can詰めプロジェクトは二年目を迎えました。今回は、東洋製罐より黒沢様をはじめ、基盤技術開発部より尾崎紗代子様、メタル技術開発部より西純平様、岡本吏香様にお越しいただき、学生に近い目線と、社会で通じるかという視点からコメントならびに審査をお願いしました。

 テーマに含まれている「受験生の悩み」は、履修者全員が経験してきたことであるため、困りごとは次々に思い浮かぶものの、それをどのように解決するのか、さらに「缶」を使う意味も含めて検討するのに苦戦していました。アイデアを根拠とともにまとめて、人に伝える、履修者にはこの訓練を引き続き重ねて欲しいです。

 東洋製罐の皆さまと学生による相互評価の結果好評を得たチームのアイディアは、東洋製罐社にて缶詰にしていただき、本学のオープンキャンパスにて配布する予定です。

 東洋製罐の皆さま、吉田先生、ご協力ありがとうございました。

篠﨑香織教授
吉田雅彦教授

担当教員からのメッセージ

 1年J組の演習Ⅰ(後期)の授業は、クラス21人が4人程度のグループに分かれて、2つのテーマを学びました。
 1つは、グループで、ZARA 渋谷公園通り店 タワーレコード渋谷店 ディズニーストア渋谷公園通り店 渋谷ロフト 無印良品 渋谷西武の中から、レポートのテーマにする企業を一つ選ぶ。一人ひとりがレポートのリサーチクエスチョンを考えて、Webで調査をし、結論の仮説を書く。グループで、実店舗を見に行く。一人ひとりがレポートを仕上げ、内容を解説するPowerPoint資料を作り、わからないことをグループで聴きあったり教えあったりする。クラスの人たちに向かってプレゼンして欠点を直すというものでした。基本的には一人ひとりで考えて調査して発表する内容でした。
 もう1つが、F組との共同で「受験生のお悩みを解消する缶とは?」を考えて発表するグループワークでした。アイディア出しからプレゼン資料の作成、発表の分担・段取りという過程を、1人ではなくてグループで行いました。複雑なコミュニケーションをチームで行いながら、目標を期限までに達成する訓練になったと思います。また、企業の方や、2クラスの大勢の学生の前でプレゼンする緊張感を経験したことも良かったと思います。
 このように、1人ひとりでレポートを仕上げてプレゼンする訓練と、チームで何かを達成する訓練の両方を体験できたことは、学生にとって良い機会でした。東洋製罐さま、篠﨑先生に感謝いたします。

TOPICS一覧ページへ戻る