社会連携プログラム
SOCIAL COOPERATION PROGRAM
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2023年9月13日

2023年度「キャリア開発実践論」が行われました(8/26~28)

どんな時代にあっても社会で活躍し、リーダーシップを発揮できる人材に成長して欲しいと願い実施してきたキャリア教育科目「キャリア開発実践論」が、クロスウェーブ府中において行われました。本学のキャリア教育科目を代表する授業として、企業の管理職レベルの内容を大学の正規科目にアレンジした特別な講座は今年度8年目を迎え、過去最多である27名の学生が参加しました。これまで、140名を超える学生が巣立っています。

◆過去最多の27名が参加

8年目となる今年は、大学3年生23名、大学4年生4名の合わせて27名が履修し、過去最多となりました。やはりこの授業の醍醐味は、リーダーシップコンサルティング代表の岩田松雄氏(元スターバックスコーヒージャパンCEO)と同社共同代表の鷲見健司氏とともに、とことん議論を尽くすことに最大の意義を見出すことであり、今年も講師と学生、学生と学生の熱い議論が3日間続きました。

本講座は事前に課題図書が3冊提示されており、学生たちは夏休み期間に相当な事前学習に取り組んだ上で講座当日に臨んでいます。

◆自分自身と向き合う

学部・学科・学年の異なるグループに分かれた学生たち。まずはチームビルディングとして自分たちの共通点を元にチーム名を決め、この講座で得たいことを発表しました。その後、岩田氏より「ミッション」についての講義を受けます。「ミッション」を考えることは、これからの人生でとても大切な軸となります。とことん自らと向き合い、ミッションを考える学生の姿は真剣そのものでした。

◆先輩交流会

初日の夜には、過去の本講座履修生をゲストに行う先輩交流会が行われ、今年も第1期生から7期生まで20名がクロスウェーブ府中に集まりました。
実際に働いている先輩方の話が聞けるということで、学生からは就職活動についての相談や、現在の仕事のやりがいなどの質問をして盛り上がりました。また、社会で活躍されている卒業生にとっても、鷲見氏・岩田氏や卒業生同士が交流できる機会となっています。後半はクイズ大会が開かれ、2時間半の交流会はあっという間に終了しました。

◆実践を用いて学びをアウトプット

2日目は再び岩田氏より「リーダーシップ」を学んだ後、鷲見氏より「ファシリテーション」について実践を用いて学びました。まず、学生たちはグループ毎に“ミーティングルール”を決めます。そのルールを共通認識として、それぞれ役割を変えながら、チームディスカッションを合計5回行いました。自身のファシリテーション力を発揮するだけでなく、チーム全員がそれぞれの役割を全うしながら、難しい課題に対しても積極的に意見を出し合い、話し合いを進めていく様子が印象的でした。学生からは、「普段はファシリテーターよりもサポートに回ることが多かったが、実際にやってみたら自信がついた」、「ついつい自分が仕切りがちになってしまうが、いろいろな役割を経験してみて、それぞれのふるまい方が学べたので良かった」など、実践したからこその感想が出ました。

◆ミッションステートメントとアクション宣言

最終日は、「リーダーシップ」と「ファシリテーション」を具体的にどう発揮するかを踏まえて考えた一人一人の「ミッションステートメント」をチームで共有しました。3日間という短い時間の間に自身と向き合い、ミッションを考えた学生たちからは、「考えたミッションに対して他者からコメントをもらい、自信を持つことができた」という気付きを得た半面、「具体的な行動をいれることが難しかった」という感想が出ました。これに対し岩田氏より、「見ていると、ミッションよりも行動指針(バリュー)に近いものがありました。そういったものについては、これからどのような場面で活かしていきたいのかをイメージできるとより具体性が出るので、ミッションにすることができると思います。是非これからどんどんブラッシュアップしていってください」というフィードバックが送られました。そして、学生たちは3日間の学びや気づきから作った「アクション宣言」を行い、終了となりました。

最後に深澤教授より、「出会いを大切にしてほしい」というお話しがありました。講師の岩田氏・鷲見氏はもちろん、卒業生や、チームのメンバーと共に過ごした3日間とそのご縁を胸に、今後の学生生活を送ってほしいというメッセージが送られました。

岩田松雄氏より

今年度も希望者が多く、通常より多くの受講生が参加していただきました。「ミッション」・「リーダーシップ」・「ファシリテーション」・「プレゼンテーション」等の授業は大企業の部長研修とほぼ同じ内容です。しかしながら受講生の皆さんは、しっかり自分の頭で考え、チーム内で討議をして、3日間で多くのことを学ばれておられるようです。合宿での様々なグループ討議を通じ、チームメンバー同士が日を追って強い絆で結ばれ、一生の財産になっているのではと感じます。最終日、自己のミッションなどの決意表明を発表するのですが、例年のことながら、とても内容が素晴らしくいつも感動します。我々講師も毎回多くの刺激を受けています。

鷲見健司氏より

合宿形式に戻った去年から2回で、のべ45名の先輩が講座に足を運び、受講者と触れ合ってくださいました。有難い限りです。「大学の価値は卒業生が決める」という深澤先生の言葉に倣えば、先輩方こそが本講座の価値を教えてくれています。そしてまた、今年も受講者27名の若い力が、私に未来への希望を感じさせてくれました。
「社会を変える、世界を変える」フューチャーリーダーたちの成長に少しでも関わらせていただくことができたことを大変嬉しく、光栄に思います。

深澤晶久教授より

キャリア開発実践論は8年目、今年は過去最高の27名の精鋭たちが、クロスウェーブ府中に集結しました。
岩田様、鷲見様からの数々のご示唆をいただき、また、熱心なアドバイスもあり、3日間で大きく成長した姿には、頼もしさすら感じました。
そして、今年も、過去履修して下さった先輩も20名が駆けつけて下さり、懇親会まで開催することが出来ました。

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