社会連携プログラム
SOCIAL COOPERATION PROGRAM
TOPICS
2022年11月17日

10月15日に現代生活学科の学生が「駅ハイ」や「オクトーバーフェスト」の運営に携わり活躍しました。

現代生活学科の授業(担当:須賀 由紀子教授)でJR東日本とコラボし、学生たちが「駅からハイキング」のコースを考案。10月8日~10月23日の期間、日野駅をスタート地点に実施されました。また、10月15日(土)にはコース内にある日野市立カワセミハウスで「オクトーバーフェスト」が開催され、学生たちが運営に携わりました。その様子をご紹介します。

受付は朝から大賑わい

「みなさんこんにちは。私たち実践女子大学の学生がプロデュースした…」日野駅の構内に学生たち本人による「駅ハイ」の案内アナウンスが流れます。改札前には朝早くからたくさんの人が、10時からの受付を待っていました。この日は日野市の公式エコキャラクター、エコアラくんとエコクマくんも応援に駆けつけ、わくわく感が高まります。

「駅ハイ」はJR東日本が地域と取り組む無料のウォーキングイベントです。現代生活学科卒業生が橋渡しとなり、連携が実現。
今回、学生たちが日野市の魅力を再発見するハイキングコースを考案し、10月8日~10月23日の間実施されました。ハイキングコース名は「多摩最古のビールを生んだまち日野の自然と歴史エモーショナル体験」。日野駅をスタートし、多摩川鉄橋やひの煉瓦ホールを見学したり湧水を発見したりしながら豊田駅まで歩く約10kmのコース。
最初の3連休だけで200名を超える人たちが参加し、日野市の新たな魅力を見つけました。

「駅ハイ」で日野市の新たな魅力を発見するコース作り

学生たちは6月から取り組み、コースを考えてきました。何をテーマにするかなど一から考え、チラシやマップ作製まで携わりました。

現代生活学科4年の岡崎沙羅さんは
「若い人にも来てほしい、いろんな人に楽しんでいただけるコースにしたいと、エモーショナル体験というのをテーマにしました。エモいという若い世代の感覚を、年齢層高めの方たちにも感じてほしいという思いです」
と言います。

現代生活学科4年の角田奏瑛さんも
「日野市の自然の豊かさや水のきれいさを感じ取れるコースにしたいというのが決め手です。ロケーションの良さにこだわりました」
と話します。
多摩川鉄橋からの景色や百段階段を上ったあとの達成感など、普段味わえない「エモーショナルな体験」を生み出しました。

コース製作から学生たちをサポートしてくださった豊田駅窓口担当の鈴木暖菜社員は
「学生たちの方から積極的に参加してくれ、求めている以上のものを出してくれて大変嬉しく思います」
と話します。
豊田駅の鈴木賢一副長も
「企業では作りえなかった、学生ならではの地域密着型コースです」
と言います。
「ひの煉瓦や水路など、観光名所とは一味違う、地域で学んでいる学生ならではの視点で、歩く人が楽しめるコースになっている」と感心されていました。

土日は学生たち本人が受付に立ち、マップやパンフレットを手渡しします。特典の学生デザインの限定コースターも評判が良いそう。実際に歩いた方たちから「良いコースだったよ」など言葉をいただき、角田さんは
「新選組以外にも魅力的な場所があるんだと知ってもらえて、新たな日野市の魅力を引き出せたと思っています」
と満足した表情で語りました。

「オクトーバーフェスト」ではコースの展示も

この日は、駅ハイのゴール地点手前にある「日野市立カワセミハウス」で、「オクトーバーフェスト」も開催されていました。
オクトーバーフェストは、多摩地域でいち早く明治時代に製造されたという由来を持つTOYODA BEERを楽しむ地域のお祭りです。
こちらも学生たちが関わってイベントや展示をして地域の方々と交流をしていました。

こちらのイベントにも、駅ハイのコースを詳しく紹介する展示コーナーが。
作成したのは現代生活学科4年の村田真菜さん。
コース作りにも関わり、思い入れのあるポイントを、素直な感想とともに紹介しています。
「どの場所も思い入れがあってポイントを選ぶのも大変でした」
と村田さん。
駅ハイでカワセミハウスを訪れた人たちには
「TOYODA BEERとひの煉瓦の繋がりなど、日野市の歴史も紹介していきたいです」と話します。
「JR東日本の皆さんや日野市立新選組のふるさと歴史館の学芸員の方たちと連携して展示を作成したことは、今後につながる経験だった」と語りました。

布川との心温まる交流を紹介

「オクトーバーフェスト」では、「布川ファーマーズマーケット」も開催され、須賀ゼミが地域活性化をテーマに交流している、新潟県十日町市布川地区の農家さんで採れたお米や新鮮な野菜を販売。
布川ファーマーズマーケットの販売企画・運営を担当した現代生活学科4年の大平純澄さん、村松美咲さん、有江美咲さんは去年から現地に行って交流を続けていました。夏はほぼ毎週末布川に「帰った」という皆さん。
田んぼの田植えから収穫まで手伝い、夏は道普請という草刈りやサイクルイベントの手伝いをして地域の方々と親交を深めました。
「初めて会ったときから温かく受け入れてくれて親戚のような安心感。いつも「おかえりなさい」と出迎えてくれるのが嬉しくて」
と有江さん。大平さんも
「東京にいると早く布川に“帰りたい”と思っちゃう。本当に、帰りたくなるふるさとなんです」。

販売スペースには布川の魅力を紹介するパネル展示も。
カワセミハウスを訪れる方たちに布川に興味を持ってもらい、都市農村支え合いにつなげたい、と展示パネル作製に携わった村松さんは
「自然が鮮やかで、どの季節に行っても良い景色。また、地域の人たちの温かさを伝えたいなと思います」
と語りました。

当日は交流している布川の集落の皆さんも会場に訪れ、オクトーバーフェストを一緒に楽しみました。
「学生さんたちは優しくて清楚で真面目。すぐ集落に溶け込んでくれました」
と話します。
「若い子たちが来てくれて活気が出て、布川にとっても良いこと。私たちが当たり前だと思っている風景に感動したり楽しんだり、気づいていなかった布川の魅力を教えてもらっています」
と語っていました。

地域のイベントも実践女子の学生が運営に携わる

現代生活学科4年の大平彩乃さんは、この「オクトーバーフェスト」の実行副委員長。
5月から協議会に「オクトーバーフェスト」をプレゼンするところからすべて関わってきました。
コロナ禍の中、飲食の提供が難しくなることが予想されたため、「ひのデリカー」に協力を依頼。
地域の飲食店のお弁当やパンなどを販売していただく交渉をすすめるなど、数々の打合せや会計など、責任ある仕事に奮闘してきました。

「大人の方たちと直接関わることが多く勉強になりました。運営するにあたって市の職員の方や飲食店の皆さまなど、学校にいるだけではできなかった社会体験をたくさんすることができました」
と語りました。

学生たちは、地域の大きなイベント運営に責任ある形で携わり、参加する方に地域のよさや大切さを感じてもらえるよう豊かな発想力と行動力を発揮して、それぞれ企業や地域の皆さんと連携し、さまざまな貴重な経験をしていました。

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