社会連携プログラム
SOCIAL COOPERATION PROGRAM
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2022年9月5日

ビジネスホテル「ドーミーイン」の女子大生の認知度を上げる施策をプレゼンする授業が日野キャンパスにて行われました

7月5日(火)に高橋裕樹徳仁教授による株式会社共立メンテナンスとの連携授業が日野キャンパスで行われました。この日は最終プレゼンテーション。学生たちは中間発表を経て、現状分析やスライド作成など準備を重ねてきました。課題は、共立メンテナンスのビジネスホテル「ドーミーインの女子大生の認知度を上げる施策を考えよ!」。共立メンテナンスの人事担当の前で発表します。

SNSを活用してドーミーインのイメージと認知度アップ!

最初の班は、まず丁寧な現状分析から発表を始めました。特に社会人が出張で利用することが多いビジネスホテルですが、なぜ女子大生の認知度は低いのかを分析。女子大生がホテルを知るきっかけは、CMやSNSで見かけることが挙げられました。さらにホテルを検索するときは、旅行サイトに次いでSNSが利用されていることが分かりました。ドーミーインのインスタグラムの公式アカウントはおしゃれで魅力的な投稿が多いですが、フォロワーが少なく、女子大生が好みそうなハッシュタグを使っていません。ドーミーインはSNSをうまく活用しきれてないのではという仮説を立てました。そこでインスタグラムで投稿動画大会の開催を提案。ドーミーインで撮影した様子を「#ホテル女子会」など女子大生に見られやすいハッシュタグと、「#ドーミーinStory」などオリジナルハッシュタグも付けて投稿します。いいね数で競い、上位の投稿者にはホテルの宿泊券をプレゼントする案を考えました。これにより女子大生に見てもらえるように働きかけるという案です。

状況分析した結果、何を一番伝えたいのか

発表を終えて、学生たちからは「女子大生と言われても幅広いので、どこに焦点を当てるかが難しかった」や「アンケートを取ると意外な回答結果もあり、現状分析をしないと分からないことがあった」などと感想が。
共立メンテナンスのお二人からもフィードバックもいただきました。橋本氏は「アンケート結果が意外なもので、実際の女子大生の生の声を反映してもらえて気付きになりました」と感想を述べました。そのうえで、「女子大生に見てもらえるドーミーインならではの投稿内容も考えてほしい」と助言も。船木氏からは「一番伝えたい部分はなにか精査して、情報の取捨選択をしましょう」と発表の仕方についてのアドバイスがありました。

バースディキャンペーンでドーミーインを知ってもらおう!

次の班は、ドーミーインで誕生日会を行ってもらうバースディプランを提案しました。ドーミーインの項目別満足度では、清潔さや部屋の設備など女性がホテルに求めるニーズと重なっていることが分かります。ただ女子大生がビジネスホテルを利用する頻度は少なく、ホカンスや誕生日会など特別な日の利用が多いことに注目。そこで、アメニティを充実し、インスタ映えする女性向けのプランを作ることで利用してもらえる案を考えました。ブランドのスキンケアやボディケア用品などアメニティを充実させ、ルームミストやインスタ映えする館内着やマグカップなどを用意。さらにケーキやバルーン、チェキやプロジェクターなどを利用できる誕生日会プランを用意します。さらに、インスタグラムでキャンペーンをしてプロモーション。ドーミーインに宿泊せずとも誕生日関連のハッシュタグを付けるとキャンペーンに参加でき、抽選で宿泊が当たるシステムにします。これは競合他社も行っているキャンペーン方法で、ドーミーインはキャンペーンに取り組んでいないことを指摘しました。キャンペーンを行うことで、女子大生に注目してもらえると考えました。

さらにブラッシュアップしてより高度なプレゼンを

発表を終えての感想は、「現状分析が初めてでスライドにまとめるまで大変だったけれど、いい経験になった」という人や、「自分たちのことだから簡単だと思ったが、女子大生の認知を上げるのは思っていたよりも難しかった」など素直な思いが聞かれました。 共立メンテナンスのお二人からのフィードバックも、「他社の事例も調べられていて具体的でよかった」「パワーポイントも、デザインも可愛く見やすかった」とお褒めの言葉を頂きました。ただ、キャンペーンの広め方や「ドーミーインの強みである温泉や食事ではなく、弱い部分を強くするという理由付けがほしい」など、あと一歩深められればより高度なプレゼンになる助言をくださいました。

たくさんの会社を知れる就活を楽しんで

最後の総括では、3年生のこれからの就活についての話も飛び出しました。「インターンシップなど今年は去年に比べて学生の動きが速い」と言います。ただ「息切れしないように焦らず、早めに準備をしましょう」とアドバイスが。そして「日本では新卒一括採用のシステムです」と話されました。中途採用は大手会社では、書類も見てもらえないことが多いですが、新卒は大手も関係なく、話を聞き面接を受けることができると言います。「新卒のときが一番いろんな会社と接点を持てます。臆せずどんどん会社を見て回ってください」と続けました。するとだんだんと働く上で自分のやりたいことや大切にしたいことが見えてくると言います。「今回のプレゼンを見て、この発表ができるならどんな会社や面接にいっても身になって返ってくると思いました。就活は準備も大変ですが、準備から楽しくやっていればきっと良い結果になります」とエールを送りました。

高橋特任教授からのメッセージ

今回の授業は実際に企業様(株式会社共立メンテナンス)のご協力をいただき、グループで議論し、中間報告から最終的に企業様にプレゼンテーションを実施する課題解決型の授業を行いました。
共立メンテナンス様からのお題は「ドーミーインの女子大学生の認知度を上げる施策を考えよ!」でした。
今回の授業では全国にビジネスホテルを展開する「ドーミーイン」の認知度を上げることができるのか?同時に共立メンテナンス様の事業内容の理解、ビジネスホテルの理解、女子学生の消費者行動などの現状分析を行い、解決に向けて自分たちができることを考え、企業、業界理解、マーケティング的思考を深める事ができました。ビジネスホテルの特徴や、なぜ女子学生の認知度が低いのかなどグループで議論し課題を発見し、新しい宿泊サービスを企画提案できた事は学生にとって貴重な体験となりました。この授業をきっかけに学生自身も社会人として必要なスキルや取組姿勢など多くの学びがあったと思います。共立メンテナンス様、船木様、橋本様、本当にありがとうございました。

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