社会連携プログラム
SOCIAL COOPERATION PROGRAM
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2026年5月11日

五輪開会式をプロデューサー視点で!2026年度国際理解とキャリア形成の授業にてスポーツニッポン新聞社とのコラボ授業がはじまりました。

4月21日(火)、国際理解とキャリア形成(担当:国文学科 深澤 晶久教授)の授業にて、スポーツニッポン新聞社から編集委員の藤山健二氏、記者の佐藤博之氏をお招きし、学生が取り組むグループワーク課題の発表が行われました。

授業の概要と企業連携

 国際理解とキャリア形成は、2年生以上を対象に開講されている共通教育科目です。国際情勢の学習や、グローバル業務を経験した外部講師による講演を通じて、国際的な視野と幅広い知識を身に付けます。

 また、この授業では〈オリンピックとパラリンピック〉をテーマにスポーツ新聞の発行を行っているスポーツニッポン新聞社と連携を行っています。今回の授業では、編集委員の藤山健二氏、記者の佐藤博之氏をお招きし、課題に関連するオリンピックについての講演と、学生が取り組む課題の発表が行われました。

スポーツニッポン新聞社って?

 授業の初めに、佐藤氏からスポーツニッポン新聞社について説明がありました。

 スポーツニッポン新聞社は、全国にスポーツ紙を発行する新聞社です。全国発行部数がスポーツ紙No.1であることや、「スポニチアネックス」というオンラインプラットフォームでは月間2億2000万ページビューを記録したことなどが紹介されました。印象的な紙面構成については、「見出しと写真を大きく配置し、さっと目を通すだけで要点をつかめるようにしています」と説明しました。

ミラノ・コルティナオリンピックにみるスポーツ取材

 続いて、約40年のスポーツ記者キャリアの中で長年オリンピックの取材に携わってきた藤山氏から、オリンピックに関する取材の視点や背景についてご講演いただきました。

 藤山氏は、ミラノ・コルティナオリンピックで金メダルを受賞したフィギュアスケートのペア種目のりくりゅうペアについて、「メダルを受賞したとき、選手がとても涙を流していたシーンが印象的でした」と話しました。続けて、日本ではシングル種目の競技人口が多いことや、スケートリンクでは種目を超えた共同練習が難しいことから、ペア種目の練習場所が不足しているという問題が長年存在していたことを紹介しました。「ペアの選手は、スケートリンクの営業時間が終わった深夜、もしくは始まる前の早朝に練習をしていました。長年の苦労を乗り越えた末のメダルだったからこそ、あの涙だったんです」と、スポーツ選手の結果の背景にあるエピソードを語りました。

 藤山氏は、「スポーツ記者は、試合の裏で起こっていることを取材して記事にしているんです」と述べ、結果だけでは見えない背景を伝えるというスポーツ記者の役割を学生に伝えました。

ロサンゼルスオリンピックと“あたりまえ”への転換点

藤山氏は、2028年開催予定のロサンゼルスオリンピックに触れ、この土地でオリンピックが開催されるのは3回目であること、過去には1932年と1984年に開催されたことを紹介しました。

藤山氏は、1984年当時のオリンピックの価値観について「国の威厳を見せる場所、という意識が強かった」と紹介しました。1984年のロサンゼルスオリンピックは、史上初の民間主導(税金投入なし)で開催され、これまで税金で賄っていた運営資金を確保するために「テレビ放映権料」「スポンサー協賛金」「入場料」「グッズ販売」といった施策が初めて導入されました。これらは現在のオリンピックの運営の基盤となっています。

 「もうひとつ、今となっては当たり前のことが初めて実施されました」と話す藤山氏。それは「開会式のショービジネス化」でした。また、その背景にテレビ放映やスポンサーとの運営資金の関係があることが説明されました。

課題の発表!

 今年度、学生が取り組むグループワークの課題が発表されました。藤山氏から提示された課題は、「オリンピックの開会式のプロデュース」です。

提案には、「開会式テーマの設定、選手団入場と選手宣誓の実施、聖火台への点火方法」が必須条件として求められました。学生は総合プロデューサーの立場になりきって、オリンピック開会式の企画立案を行います。

藤山氏は、「開会式はオリンピックの『平和な社会のためにスポーツを役立てる』という意義を表現する場です。大会ごとに開会式のメインテーマが決まっており、2026年ミラノ・コルティナオリンピックでは『調和』が、2020年東京オリンピックでは『感動でつなぐ力』がテーマでした」と、オリンピックの開会式について説明しました。

さらに、2028年ロサンゼルスオリンピックでは『多様性』がコンセプトとして掲げられ、コンセプトを表現する公式ロゴが26種類用意されていることを紹介し、「企画を考えるときの一例として参考にしてください」と話しました。

授業の最後に

藤山氏は、「自由な発想で取り組んでください。実現が不可能と思うものでも大丈夫です。みなさんの創造力を発揮して、提案していただければと思います」と、企画に臨む学生にエールを送りました。

学生はこれから、企画のプレゼンテーションに向けてグループワークを進めていきます。

担当教員のコメント

恒例となりました「国際理解とキャリア形成」の授業におけるスポーツニッポン新聞社様との「オリンピックパラリンピック特別講座」も9年目となりました。
今年も、スポーツニッポン新聞の藤山様、佐藤様、池田様にご支援をいただいての授業がスタートを切りました。
ミラノコルティナの冬季オリンピックでは、日本人選手の活躍もあり、大いに盛り上がりました。やはり若者たちの飛躍の舞台としてこれからも発展し続けて欲しいと思います。
今年は、「オリンピックの開会式のプロデュース」がテーマです。
学生たちの豊かな創造力を活かした提案が楽しみです。

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