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2025年2月3日

冬休みにはこれがおすすめ!ゼミ「演習ⅡB」でサイバーエージェントの川越氏をお迎えしてプレゼンテーションが行われました。

12月24日に「演習ⅡB」(担当:人間社会学部人間社会学科 粟津 俊二教授)のゼミでプレゼンテーションが行われました。テーマは「これから迎える冬の休暇におすすめの活動、遊びを紹介する」。学生たちはグループに分かれ資料を作成。株式会社サイバーエージェントの川越寛之氏をゲストに迎え、行われた発表の様子をご紹介します。

自然巡りでリラックス

最初はD班から。
自然がストレスを軽減するという先行研究を調べ紹介。
例えば自然の音には、人間が一番心地よく感じられる「1/fゆらぎ」があり自律神経が整うことなど、自然でリラックスできるのは科学的にも明らかであると伝えました。
この冬オススメの場所としては白川郷と箱根をピックアップ。特に箱根は都心からアクセスが良く、山や湖、温泉など自然が豊富なのでぜひ行ってみてほしいと紹介しました。

各班の発表後には川越氏からコメントをいただきました。
「たくさん要素を集めていて、会話がたくさん生まれそうな内容でした。もっとアピールする点をしぼっても良かったです」とアドバイスも交えて感想を下さいました。

体験×LUUP

次のB班はみんなでLUUPに乗った体験の動画から発表をはじめました。
LUUPとは電動キックボードのシェアサービス。
短距離移動用の乗り物として浸透してきましたが、LUUPを遊びに使うことでいつもと違った景色が見られ、非日常さを感じられるとアピールしました。おすすめとして目黒川沿いをLUUPで移動しながらお店巡りをするコースを紹介し、体験の良さを伝えます。

LUUPを「しょっちゅう使います」と言う川越さんは、「知りたい情報が全部入っていた。入りの動画も掴みとしてとても良かった」と感心したコメント。
「LUUPだからこそできる、というところがもっとあれば」と改善点も伝えました。

行こう!サウナ・岩盤浴へ!

A班は一見分かりづらいサウナと岩盤浴の違いを解説し、自分のニーズの合う方を楽しむことを提案。
どちらも体を温める施設ですが、サウナは蒸し風呂。リフレッシュ、疲労回復に向いており、低血圧やスポーツする人におすすめです。岩盤浴は石の遠赤外線を利用し時間をかけて体を温めるもの。リラックスでき冷え性改善に効果があります。
最後にサウナと岩盤浴のそれぞれおすすめの施設を紹介。メンバーが通っている施設も紹介しました。

発表後、川越氏は「なぜどちらかにせず2つ紹介したんでしょうか」と質問。
学生は「メンバーにサウナ派と岩盤浴派がいて、なにが違うんだろうという疑問から始まった」と回答しました。
川越氏は「それならいっそ対決型にしたら、もっと面白く解像度の高い発表になったかも」と、内容はそのままでも、さらにブラッシュアップできると伝えました。

おうち映画館はじめませんか?

E班はまず、教室の電気を消し全員にお菓子を配ります。
提案は、自宅で映画館のような環境を作って映画を楽しむこと。
プロジェクターや良いスピーカーなどがなくても、部屋を暗くしてスマホを切り、お菓子と共に楽しむだけでも雰囲気を楽しめるとアピール。ポップコーン、チョコ、スナック菓子などお菓子別におすすめ映画を紹介し、最後に1分ほどの短篇映画を流し「配ったお菓子を食べながら楽しんでください」と気分を盛り上げました。
川越氏は「取り上げているテーマがすごくいい。電気を消すなども良い演出でした」と褒められました。

四国自然旅

最後はC班。
自然を楽しめる場所として、離島を紹介しました。そのなかでも温暖でSNS映えする離島が多い四国をピックアップ。
四国はアクセスが悪いと思われがちですが、神戸や大阪など地方都市も近く足を伸ばすのも良いとアピールします。アートの直島、グルメの小豆島などアクティビティを紹介しました。

川越氏からは、「情報を網羅していて資料も見やすい」とお褒めの言葉があったあと、「ただ、情報よりもみなさんが何故行きたいと思ったかが大事。どこに魅力を感じたのか、もっと友達に話すように伝えましょう」と強調されました。

もっと自分たちの感性を大事にしよう

授業の終わりには、学生間での投票の結果発表。
最多はE班でした。
この日はクリスマスイブということもあり、賞品として先生からクリスマスプレゼントが。学生たちはほっとした表情で喜んでいました。

川越氏からの総評では「僕が大学生だったときとは比べものにならないくらい全員素晴らしかったです」とねぎらいのコメントをいただきました。
今回のプレゼン資料には生成AIを使った班も。
「AIで構成を考えたりすることもできるので、どんどん使ってみてください」と話されました。
そして「最後にひとつだけ」と、付け加えます。
「何度かコメントでも言いましたが、ただの情報よりもみなさんの体験の方が断然価値が高いです。今後プレゼンをするときは、もっと自分たちの考えや感性を信じてやると良いと思います」
自分の意見をどう伝えるか、プレゼンテーションの面白さと奥深さを知れる授業となりました。

担当教員よりメッセージ

大学では、調べた情報をまとめて論理的に伝える練習が、多くの授業で行われます。今回は、せっかく川越様に見ていただく機会を得られましたので、魅力や面白さを伝えるという課題にチャレンジしてもらいました。表現する内容も方法も少し違いますので戸惑いもあったようですが、様々なアイデアを出しながら最後まで頑張ってくれました。伝えるということについて、普段とは違う視点から考える良い機会が得られたと思います。川越様には、この場を借りて、心より御礼申し上げます。

2025年1月31日

スポーツを通じたウェルビーイングとは?パリパラリンピックに出場した舟山選手との交流会を今年も開催しました! 

2024年度のJWP(実践ウェルビーイング・プロジェクト)活動として、12月21日(土)に、2024年パリパラリンピックで5位入賞を果たした舟山真弘選手をゲストにお迎えし、パラリンピックの舞台裏のお話を聞きながらウェルビーイングなひとときを過ごしました。
昨年度に続き、今回も「スポーツを通じたウェルビーイング」をテーマに、対談形式で舟山選手からお話を伺いました。

ゲスト:舟山 真弘(ふなやま まひろ)選手

現在、大学2年生。 4歳で小児がんの一種である「右上腕骨 骨肉腫」に罹患。1年2か月間入院し、手術と抗がん剤治療を受けました。手術では、利き手であった右腕の肩関節と上腕骨を切除し、足の細い骨を移植しました。右腕は上がらなくなり、細い骨の骨折に細心の注意が必要となりました。

昨年度ゲストとしてお迎えした際は、パリパラリンピック出場を目標に掲げていた舟山選手。実際に夢の舞台への出場を果たし、その舞台裏や今後の目標について話を伺いました。

まずは舟山選手のご紹介も兼ねて、パラリンピックの映像を本人の解説付きで上映しました。パリでフランス現地の選手との激しい攻防戦の様子を見て、参加学生からは「おぉ~」と歓声が上がっていました。また、質問コーナーを設け、卓球についてだけでなく、気になる私生活についてもイベント参加者の方々から沢山質問していただき、丁寧に答えてくださいました。

◆当日の質問より(一部抜粋)

Q.試合前はどのように過ごしますか?

A.なるべく卓球のことを考えないように、いつもどおり過ごすようにしています。散歩をしたり、漫画を読んだりします。また、試合の直前まで音楽を聴きます。最近は、アニメ「アオアシ」の主題歌であるSuperflyの「Presence」を聴いています。

Q.舟山選手の勝負メシはありますか?

A.勝負メシという感じではないかもしれませんが、試合前は、いつもセブンイレブンのマーガリン入りバターロールを食べるのがルーティーンになっています。

イベント中盤では、卓球体験と舟山選手の神業チャレンジ企画を行いました。
今回、高大連携の一環として本学の中高卓球部から5名の生徒が参加し、舟山選手との卓球対決が実現しました。パラリンピック出場選手との打ち合いは白熱し、会場は大盛り上がりでした。また、神業チャレンジでは、卓球台の端に置かれたペットボトルを打ち抜くという難易度の高いチャレンジに挑んだ舟山選手でしたが、あっさりと成功させ、会場は感嘆の声に包まれました。

イベントの後半では、クイズ大会を行いました。

質問コーナーで上がった話を中心に、全部で10問用意されました。舟山選手が考える卓球の魅力や流行りのMBTIなど幅広い質問があり、正解が発表されるたびに参加者は一喜一憂していました。

また、正解数の多かった上位3名には、舟山選手の直筆サイン色紙が送られました。

最後に、舟山選手にとってのウェルビーイングについて話を伺いました。

舟山選手は、「自分がやりたいと思うことをこれまで続けてきた。今回パラリンピックに出場し会場の歓声を聞いたときに、自分のやりたいことが誰かに元気を与えられている、誰かのためになっていると初めて気がついた。卓球を続けてきて初めての経験だった」と語っていました。「自分がやりたいと思うことを継続する」―参加者にとっても心強い言葉と経験談を聞くことができたのではないでしょうか。

同世代でありながらも世界を舞台に活躍する舟山選手との交流会は、終始笑顔が絶えない、まさに「ウェルビーイング」なイベントとなりました。

運営学生からのコメント

・まずは昨年に引き続き、今年も舟山選手にお越しいただくことができ、とても嬉しかったです。初めてのパラリンピックで5位入賞という素晴らしい成績を残されたことを、同世代として本当に尊敬しています。パラリンピックが終わり、「お疲れさま会」と副題をつけて和やかな雰囲気で開催できてよかったです。運営としては、私たちならではの空気感で楽しい企画を立案できたと思います。また、4年間で最後の企画運営で、司会を担当できたことが本当に嬉しかったです。トラブルがありながらも、事後アンケートではたくさんの方に好評をいただき、やりがいを感じました。来年以降も後輩たちが引き継いでくれることを楽しみにしています。

・昨年からの繋がりがある企画であったため、参加者に『1年前よりももっと「スポーツとウェルビーイング」について考えることができた』と思ってもらえるように尽力しました。4年生として運営メンバーをまとめる役割でしたが、ひとりひとりが得意な分野で活躍できたのが良かったです。当日は、裏方の仕事でしたが、参加してくれた実践女子学園中高の皆さんと活発にコミュニケーションを取ることができました。また、舟山選手の意外な一面や、全員が楽しく卓球をする表情が見られ、大成功に終われたと思います。大学生最後の活動ということもあり、全てが感慨深いもので、一個人としてもこの企画に参加できてとても楽しかったです。

・昨年に引き続き同じメンバーで企画ができたため、昨年の反省を生かし、さらに良い企画を立案できたと感じます。また、今年度は、実践女子学園の中高生をお招きし、舟山選手との卓球体験を行いました。中高生の皆さんからは、「すごく刺激を受けた」と感想をいただけたので良かったです。参加者の皆さんが、舟山選手の話と卓球体験により体を動かすことで、スポーツとウェルビーイングとは何か自ら考える良い機会になったと思います。運営をやっていて本当に楽しかったので、一緒に企画してくれた運営メンバーの皆さんにも感謝です。

・昨年と引き続き同じメンバーで運営をし、よりスムーズに行うことができました。パラリンピックの映像を本人の解説付きで見ることができたり、前回とは違う「神業チャレンジ」や卓球体験を行ったりし、今回が初めての参加の人も中高生も刺激を受けることができたのではないかと感じました。スポーツとウェルビーイングを通じて、ウェルビーイングの重要性などについて考えるきっかけになったら嬉しいです。初めてのことばかりで戸惑いも多かったのですが、このメンバーで運営をすることができてとても楽しかったです。

・JWPでは、他では経験することのできない特別な活動をできていると感じます。パラリンピック選手をお招きしてのイベントを開催するにあたり、メンバーで数回の話し合いを重ね、前回の反省を生かし、今回はより良いものをつくることができたと思います。また、JWPでは、面白いイベントが多いので、全てに興味を持ち、自然と主体的に動くことができていると感じます。授業だけでは経験できないイベントの幹部やサポートなど、自ら考え動き、成功に導くことができる活動は、短い大学生活においてとても貴重で価値があるものだと思います。

2025年1月29日

自分たちで考えた施策を実現させよう!「キャリアプロジェクト演習」の授業で最終プレゼンテーションが行われました。 

12月24日に「キャリアプロジェクト演習」(担当:文学部国文学科 深澤晶久教授)の授業の最終プレゼンテーションが行われました。この授業は、今年度から文学部キャリア科目群の一つとしてスタートした文学部のみを対象としている本学でも特徴あるキャリア教育科目の一つです。自ら問いをたてることに始まり、最終的には授業内で「実践」まで取り組むことのできる内容となっています。
学生たちは授業を通し、身近な社会課題を解決する施策を考え、実現に向けて取り組んできました。10月の中間発表を経て、この日はこれまでの成果を発表します。渡部卓明氏(当時、資生堂ジャパン株式会社)、株式会社ベネッセi-キャリアの東山高久氏、株式会社オリエンタルランドの横山政司氏のメンター3名を前に発表に臨みました。

生理の問題、知ってる?

今回はメンター側からの要望で、なるべく手元の資料やスマホに目を落とさずに発表することを求められました。
学生たちは自分たちの言葉で発表していきます。

最初は4班。
学内のフードロスから転換し、生理貧困をなくすことを目標にしました。
急に月経が来てしまったとき、人にナプキンを借りづらい問題を解決するため、ナプキンを無料提供するサービスの導入を目指します。
しかし大学側に交渉したところ、費用が掛かることを理由に許可は下りず。学生大会に案を出し、学校を動かしたいと考えています。
講評では東山氏が「問題背景も納得性が高かったので、学生大会でぜひ頑張ってもらいたい」と励まされました。

5班は、ハンドドライヤーの設置希望から「Climate Clock」の認知を広めることに目標を変更。
Climate Clockとは気候時計のことで、パリ協定の目標実現までに残されたタイムリミットを表示しているものです。渋谷では観光案内所にありますが、あまり知られていません。
そのため学内でClimate Clockを展示し、気象問題に危機感や関心を持ってもらうようアンケートを取っています。
東山氏は「すでに展示を行い、一歩が踏み出せている。今後の広がりについて、もう少し具体的に計画を立ててぜひ後日談を」とこれからに期待しました。

子ども食堂を知ってもらうには

続いて2班。
子ども食堂の認知度を広げようと試行錯誤しました。本当に必要な人のために、を考え料理教室を行うのはどうかと発案しましたが、時間や場所などの問題で実現には至らず。
そこで子ども食堂へヒアリングを行い、どんな施策が必要か現状を調査。ボランティア不足を知り、今後ボランティア活動を体験しボランティアを増やしていきたいと考えています。
渡部氏は「活動のなかで多くの気付きを得たんだなと分かりました。なぜボランティアする人がいないのか課題を探るといい。単なる呼びかけに終わらないように頑張って下さい」と応援しました。

1班は渋谷を過ごしやすい街へ、をコンセプトに街中にゴミ箱の設置を目指しました。
最初は見た目が可愛いゴミ箱などを考えましたが、アンケート結果から機能性重視に転換。ゴミを圧縮できるゴミ箱を開発した企業に取材し、まずは学内設置に向けて動きましたが設置に費用が掛かるため課題を残しています。
東山氏から「だれを対象にアンケートを取りましたか」と質問があり、学内で収集したと学生が回答したところ、「渋谷にはいろんな人がいる。もっといろんな人に聞くとさらに具体性が出てきます」とアドバイスが。
渡部氏からも「みんなが最初に考えたエンタメ性のあるゴミ箱の方が、渋谷はアートな街というコンセプトと結びつくかも」とアイデアが出されました。

渋谷を過ごしやすい街に

次の3班は渋谷のオーバーツーリズムに注目。
2024年は渋谷にも外国人観光客が増えましたが、滞在時間が短く観光地のみに偏っていることを課題としました。
そこでおすすめのお店をSNSで発信。飲食店と交渉し掲載許可をもらい、渋谷区役所の広報と連携し発信しました。
すでに外国人からのフォローもあり、「いいね」も付いています。今後はラジオ出演も予定され、プロジェクトを進めていきます。
東山氏は「すでに実績も積みつつある。せっかく流れに乗れているので、始めたからには一過性に終わらせず、できれば長く続けていってほしい」と話されました。

最後は6班です。
人が多く治安が悪い印象がある渋谷を、落ち着いて過ごせる街として再発見することを目標としました。
落ち着いてくつろげるカフェを紹介するパンフレットを作成し、大学内で配布。店はメンバーが足を運んで選定、掲載許可をもらいました。
渡部氏は「出版やメディアの人たちがやっていることを一通りやっている」と感心されました。
東山氏からは「カフェを紹介するだけでなく、渋谷は過ごしやすいと思ってもらう、イメージを変えること。解決したい課題に立ち返ることを忘れずに」と今後の課題を伝えました。

人を巻き込んで実現するための思考力

全班が発表後、横山氏からお菓子のプレゼントが。学生たちの顔に笑顔や広がりました。なごやかな空気になり、最後にメンターの皆様からの総評をいただきました。

東山氏は「今回私たちはあくまで皆さんをサポートする立場で参加しました。自分たちで考え行動したことは皆さんにとって非常に貴重な経験になります。この経験をより実になるものにするために、どう振り返りかも大切です」と話しました。
渡部氏からは「最初は心配でしたが皆さんを信じて本当によかった」と学生たちをねぎらわれました。
横山氏は「渋谷の魅力や生理の問題など、皆さんが動いてくれたことで自分も視野が広がりました」と話し、「この授業は思考力を鍛えるのが目的。実現するためにはどうしたらいいのか考えることです。思考力を鍛えるためには、論理だけではなく自分のやる気スイッチをどれだけ入れられるかも重要です」とコメント。
今後に対しても期待を寄せました。
実際にプロジェクトを実現する大変さと楽しさを知れる貴重な授業となりました。

担当教員よりメッセージ

2024年度に設置された文学部キャリア科目群の先頭を切って、1年生科目である「キャリアプロジェクト演習」が、29人の文学部の学生が参加し行われました。この授業においても、3人の企業人にご支援いただきましたが、特徴は、あくまでもメンターの役割であるところです。もともとこの授業では、問いを立てるところから学生自らが考えます。従って今までのPBL授業のように、企業さんからお題を与えられることはありません。「渋谷×社会課題」というテーマのみが提示されました。わずか14コマの授業の中で、問いを立て、テーマを決めて、行動計画を立て、実際に「実践」することが求められる、1年生には極めてハードルの高い授業でした。
しかし、29人の学生たちは、6つのキューブに別れ、果敢に挑戦。見事に、実際の「実践」のフェーズまで
やり遂げてくれました。最終的に取り上げてくれたテーマは、いずれも世界規模で考えるべき重要なテーマ
ばかり、学生たちの無限の可能性を感じました。メンターとして伴走いただいた、横山様、渡部様、東山様に、この場を借りて心から感謝申し上げます。
※なお、本講座は、私が理事長を務めるフューチャー・スキルズ・プロジェクト研究会が構築した内容を基本に構築している講座です。

2025年1月27日

地域活性化の施策を考えよう!「実践キャリアプランニング」の授業でJALとコラボし、学生たちがプレゼンテーションを行いました。

「実践キャリアプランニング」(担当:文学部国文学科 深澤晶久教授)で、日本航空株式会社(以下、JAL)との特別授業が行われました。JALから課題が出され学生たちは10班に分かれてグループワークに取り組みました。テーマは「地方が地域活性化する施策を考える」です。学生たちは、地域選びから自分たちで行い調査し施策を考案。12月に2週に渡り臨んだプレゼンテーションの様子をご紹介します。

JALの強みを生かして若者を呼ぼう

発表はJAL 産学連携担当の田中氏、細野氏、白川氏の皆様を前に行われ、学生たちは緊張した面持ちで発表を始めました。

トップバッターは10班。
北海道旭川市をピックアップしました。
教育機関が少なく就職先が限られるため若者の流出が起きていることを課題に上げ、JALの航空学校の設立を提案。専門知識を学びたいと考える若者を呼び込むことを狙います。

各班の発表のあとには、別班の学生が感想を発表。
「学校を作ることにより、実際に若者が増えるのではと思いました」と話しました。
また、JALの皆様からもフィードバックをいただきました。
田中氏は「教育現場の不足と過疎の問題は密接につながっています、発想として良い」と着眼点の良さを褒められました。

次の4班は秋田県にある鶴の湯温泉の旅行プランを考案。
自然好きな若者をメインターゲットとして、田沢湖やかまくら体験、地元の食材やきりたんぽを楽しむツアーを紹介しました。また秋田出身の芸能人にツアー動画を撮影依頼しSNSで訴求します。

細野氏から「ツアーの紹介で終わってしまった印象なので、地域活性化として持続可能であるようにどうするかをもっと知りたかったです」とアドバイスされました。

特産品を推す!

5班は和歌山県北山村に注目。
メンバーの祖母の家がある地域で調べることに。
北山村でしか育てられていない柑橘類「じゃばら」を押し出し、じゃばらジャムを挟んだクッキーを機内で配り、空港で販売することを提案しました。

白川氏は「よくこの特産を見つけてくれました。身近な人からの課題にアプローチしていました」と現地の魅力を発見したことに感心されました。

続いて1班は沖縄県を選びました。
すでに観光地として有名ですが、人気の地域に観光地が集中しているという課題があります。
知られていない地域へ誘導するため、現地の人のおすすめの場所や店を載せたパンフレットを作成。空港などで配ります。
また機内でルートビアを販売したり、座席モニターで方言クイズなどを流したり現地への関心を高める案です。

田中氏は「方言に目を付けたのが良いですね。歴史も学べ、現地の人と交流の機会も増える案です」とコメントしました。

前半最後は9班。
北海道帯広市のツアープランを考えました。
女子旅、家族向け、ペット連れツアープランをそれぞれ作成。食や歴史、ばんえい競馬などの文化も楽しめるルートを多数考えました。
またプランに含まれる店で買い物をすることでポイントを貯められる施策で経済効果アップを見込みます。

別の班の学生からは「マイルに焦点をあてているのが新しい視点と思った」と感想が。
白川氏からは「プレゼンテーションの組み立てが上手。それぞれターゲットを設定していていい」と感想がありました。

特産品で新しい商品を

後半は6班から。
島根県出雲市の名物出雲そばに注目しました。そばは抗酸化作用、保湿効果があることに注目し、そば粉を使った歯磨き粉やコスメを作る施策を提案。
JAL提携のホテルにアメニティとして置き、訴求します。
細野氏は「出雲ならではの他の環境資源と結び付けてもらえるとさらによかったです」と話されました。

8班は静岡県。
静岡に行くには新幹線を利用するイメージが強いため、飛行機を使ってもらうことを考え、空港で対象商品のお茶を買うと県内で使えるクーポン券配布する施策を提案しました。
お茶菓子も取りそろえ機内で販売します。
白川氏からは「新幹線ではなく飛行機で行くというところからわくわく感がある。全体的に良く構成されていました」とプレゼンテーションの良さも感心されました。

デジタルデトックスで若者にアピール

3班は山口県を取り上げました。
若者を呼び込むためインターンを提案。
ホテルや旅館でインターンを行い、ホスピタリティの仕事を学べると訴求しました。街の活性化や人手の確保にもつながります。
学生の感想も「インターンというアイデアは今までになく良いと思った」と好感触。
白川氏も「持続可能としてインターンはとてもいい」と話されました。

次の7班も山口県で勝負。
瓦そばやふぐなど魅力的な食べ物を食べられる格安ツアーを考案しました。
観光協会と共同運営でPRを行い、SNSで若い世代にアピールします。
田中氏からは「ただの格安旅行ではなく、体験型ワークショップなど次もまた来ようと思える工夫があると良かったです」とアドバイスがありました。

最後の2班は北海道を舞台にデジタルデトックスツアーを考案。
スマホを預かり、自然やアクティビティを堪能してもらうツアーです。スマホで写真が撮れない代わりに、チェキを配布し思い出作りもばっちり。
また、それぞれのアクティビティや観光地でチェキを撮るミッションを設置します。クリアするとさらにチェキのフィルムをもらえる、というシステムで楽しんで特産物や観光地に親しんでもらえるとしました。

学生からも「ミッションという発想が面白い」と感想がありました。
細野氏も「ミッションがあるというゲーム性があるのは面白く、デジタルデトックスというのも現代に特化した悩みにアプローチしています」と話されました。

持続的に地方活性化を考えていこう

それぞれの週で、優秀な発表された班にはJAL賞が与えられました。

前半は北山村を紹介した5班。
田中氏は評価ポイントとして「地域の魅力を掘り起こし、どう活性化するかを考える持続可能な観点がありました」とコメントがありました。
5班の学生は「メンバーがコロナになってしまって大変でしたが賞をいただけて良かったです」と話しました。

後半は静岡県を取り上げた8班でした。
田中氏からは「非常に練られていた。プレゼンテーションも明るく聞いていて興味を持てました」と表現力も評価ポイントだったと話されました。

「地方を調べるという機会がなかったのでたいへんでしたが、自分たちが面白いなと思ったことを盛り込めた」と8班の学生も安心したように話しました。

それぞれの班には賞状とクリアファイル、ステッカーセットが贈呈されました。

授業の最後には総評として田中氏からコメントをいただきました。
「難しいお題だったと思うけれど、どのチームも個性豊かでした。素晴らしい発表ありがとうございました」と学生たちの努力をねぎらいます。
「少子高齢化、人口減少とは言葉では知っていたと思いますが、実際に地域を調べて理解が深まったと思います。同時に地方それぞれに魅力があることも知ることができたでしょう。社会に出てから、自分になにができるのか考えていくきっかけになっていれば嬉しいです」と、地方の課題を自分事にして考えることの大切さを伝えられました。
学生たちにとって、より広い視野を持つことの大切さを実地で学ぶ授業となりました。

担当教員よりメッセージ

毎年、大変お世話になっている日本航空様とのコラボ講座、今年からは1年生科目となった英文学科の「実践キャリアプランニング」にて実施させていただきました。今年のテーマは、「地域の魅力を掘り起こし、新しい企画(商品開発や新規事業など)を提案してください。〜JALとして6次産業化を支援しよう〜」でした。大変ハードルの高いテーマでしたが、日本航空の社員の皆様が、とても丁寧にご説明、そしてご指導をいただいたおかげで、素晴らしい提案に漕ぎつけることができたと振り返っています。学生のレポートからも、このお題に取り組ませていただいたおかげで、企業のことを知れたり、グループワークの大切さを感じたり、プレゼンテーションの重要性を認識したり、多くの学びに繋がったことを実感しております。この場を借りて、3回にわたってご支援いただいた日本航空様に、心から御礼申し上げます。

2025年1月24日

女性活躍を後押しする企業を調べよう!「実践キャリアプランニング」の日本ロレアルとのコラボ授業で学生たちがプレゼンテーションを行いました。 

共通科目の「実践キャリアプランニング」(担当:文学部国文学科 深澤晶久教授)の授業で日本ロレアル株式会社との特別コラボが行われました。ロレアル パリの女性活躍に対する思いや活動を学び、同じように「女性をエンパワーメント(勇気づけ後押しする)する活動を行っている企業や団体を調査する」という課題が出されました。学生はそれぞれ班に分かれグループで調査を進め、いよいよプレゼンテーションです。
最終プレゼンは12月13日と20日の2回に分けて行われ、それぞれ6チームずつ発表しました。

学生にも身近な企業の活動は?

トップバッターは6班。
大手の家具量販企業のをピックアップしました。最初に強調したのは社会や職場の男女格差について。
管理職の女性割合は平均10%のところ、その企業は50%を達成しています。女性もリーダーシップを発揮できる環境を整え、トレーニングや選考システムがしっかり作られています。ワーキングマザーについてのサポートやフレキシブルな働き方も積極的に取り入れ、母親ならではの視点も大切にしています。
発表後にはロレアル パリのみなさまから質疑応答が行われました。
加藤氏からは「なぜこの企業を選んだのでしょうか」と質問が。
学生は「日本でも有名な企業で若い世代にも親しみがあるから」と回答しました。

続いては4班です。
ある化粧品ブランドが行っている乳がんキャンペーンを取り上げました。
女性に一番多いがんですが、早期発見すれば90%完治します。しかし自覚症状がないため定期的な乳がん検診が推奨されています。
この企業は1992年にキャンペーンを開始し、シンボルのピンクリボンを配布したり売り上げの一部を協会へ寄付したりといった活動を行っています。
ただ、女性が検査に行くまでになかなかたどり着かないといった課題も挙げ、解決法として乳がん検診をさらに受けやすくするサイトやSNSの宣伝法など改善点を提案しました。

8班はボディケアなどのブランドを調査しました。
日本の10代女性は、世界で最も容姿に自信がないと言われています。
このブランドは「セルフエステームプロジェクト」という、容姿への自信と自己肯定感を高められるように、中高生向けのワークショップを行っています。
しかし、「可愛さの定義なんてない」ということを広めようとした広告ポスターが逆に「美の基準があるように周知してしまった」と批判を浴びました。広告は意図しない方向で広まってしまうこともあるという課題を指摘しました。

世界的企業もアクション

次の1班はある世界的化粧品ブランドに注目しました。
このブランドは国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)と連携し、女性が男性同様に活躍する社会になるためのイベントを開催。
東京でも女性活躍についての講演や、女子大生たちとディスカッションが行われたと紹介しました。
奥田氏は「あまり知られていない活動を良く調べていますね」と感嘆されました。

11班も化粧品大手の企業を紹介。
内閣府の「女性に対する暴力をなくす運動」に賛同し立ち上げた「パープルリボンプロジェクト」を調べました。
日本のDVはパートナーからの受ける被害も多いのが現状。
つい我慢してしまう人が多いなか、相談を促すキャンペーンです。売り上げの一部を寄付したり、ミヤシタパークを紫の電飾で染め上げたりといった啓発活動を行っています。
奥田氏は「一つの企業を越えてアクションをし、体現している。ロレアル パリもここまで目指したいと思いました」と話しました。

前半最後の3班は外資系のコーヒー販売店を取り上げました。
男女の労働力人口の差は世界的課題であるとして、女性の就労について紹介しました。
コーヒー豆を栽培するコロンビアでは女性も雇用し、家族へ清潔な水を提供するなど支援しています。また店舗ではシニア雇用など年齢に関係なく、ライフステージによる働き方が可能な制度を整えているとしました。

内面の美しさを大切にしよう

後半の週の発表は2班から。
飲料メーカーの企業を紹介しました。
この企業は女性活躍に優れた上場企業を示す「なでしこ銘柄」にも選定されています。その働きやすさは、直近5年で離職率1%未満という数字にも表れていると言えるでしょう。
出産や子育てにより会社を離れても、同じ役職に復帰できる「ウェルカムバック制度」などはその筆頭。経営層の女性比率も40%以上を達成しています。

続いて9班。
ボディケアのブランドを取り上げました。100%ありのままの美を伝えるため、写真の加工などを行っていないことを紹介しました。
また、アメリカで行われた「リアルビューティスケッチキャンペーン」ではFBIと協力し、自己イメージと他者からみた自分のイメージをそれぞれ似顔絵にすることで「自分が思っている以上に美しい」と伝える広告を打ち出したことを取り上げました。

12班は化粧品ブランドを取り上げました。
「女らしく」といった固定概念をなくすため男性をイメージモデルに起用するなどしてきました。
また高校生を対象にしたプログラムでは、内面の美しさを大切にすることを教えています。ただ、社会に出ると年齢関係なく身だしなみに対する意識が求められ、固定概念も強くなるとし、中高年向けにもあるといいのではと提案しました。
加藤氏から「男性が化粧品のCMに起用されるのはどう思いますか」と問われ「良いと思います。私の親も男性が化粧するのをよく思っていませんでした。テレビなどで目に留まれば価値観を変えられると感じました」と経験を交えて回答しました。

企業以外の取り組みも調査

続いて10班はあるファッションブランドにフォーカス。
1班と同じく女性支援のイベントに注目し、恵まれない環境にある女性へのアプローチなどを紹介しました。
課題として日本ではあまり知られていないこと指摘し、もっとSNSなどで発信するべきだと提案しました。

7班はコスメバンクを取り上げました。
一般社団法人による活動です。化粧品会社と提携し、余剰や型落ちした化粧品を集め、経済的に困窮している女性に無償提供しています。協賛企業にはロレアル パリなども名を連ねます。
企業側としてもエコに繋がりPRになるためwin-winの関係を作りつつ、女性への支援を行っています。
加藤氏から「あまり知られていない活動ですが、どうやって見つけたのでしょうか」と質問され、学生は「ロレアル パリが取り組んでいる活動を調べました」と回答しました。

ラストの5班は日本の化粧品ブランドを取り上げました。
2024年「女性の働きやすい企業」1位に選ばれ、女性管理職の割合も全体で58%を達成しています。
女性が自分らしさを表現し自信を持つことを後押しするメッセージ性はCMなどでも表現され高い評価を得ています。社員向けの子育て支援も充実しており、ベビーシッター制度や、新米パパママ向けのプログラムなども。
仕事と育児の両立を支援しています。
加藤氏は「プログラムに女性だけでなく男性も含まれているのは、資生堂が一歩進んでいるように感じました」とコメントしました。

女性として活躍するために

発表後は前後半それぞれで優秀だった班が選ばれました。
前半は乳がんキャンペーンを取り上げた4班。
奥田氏から「構成力、プレゼンテーション、資料のビジュアルとすべてよかった。良い所だけでなく、課題も合わせて改善点まで考え、自分たちの考えが落とし込まれていたと思います」と評価しました。
学生からは「期間が短くなかなかメンバーが集まれないなか分担し、協力してできてよかった」と安心したコメントがありました。

後半はコスメバンクを紹介した7班でした。
「あえて企業でなく取り組みにフォーカスしようと思い調べたので、賞をいただけて嬉しいです」と学生から喜びの声が聞かれました。
両班には、ロレアル パリから賞品としてヘアケアセットが贈呈されました。

最後に奥田氏から総評をいただきました。
「どの班も素晴らしかったです。他社のCSR活動を見ることはなかなかないので勉強になりました」と学生の頑張りをねぎらいました。
「これから社会に出て、女性として大変なこともたくさんあるかと思います。でも社会は変わってきている。女性であることを理由に何かを諦めることは絶対しないでください」と女性の先輩として学生たちに熱いエールを送り、授業は終了しました。

担当教員よりメッセージ

毎年、ご支援をいただいてるロレアル パリ様には、2024年度は、2年生英文学科の実践キャリアプランニングの授業においてご協力いただきました。今年度は、前述の課題解決型プログラムに入る前に、メイベリン ニューヨーク(様)のメンタルヘルスサポート講習BRAVE TALKやロレアル パリ様提供のSTAND UPプログラムも実施いただき、ワークショップ型の授業とともに女子大学で学ぶことの特徴を生かした立体的な構成を構築いただきました。女性のエンパワーメントをテーマとしたワークショップでは、広い視野で考えた内容が次々と提案され学生のポテンシャルの高さを改めて感じました。詳細は前述の通りです。そして、今回取り組んだことは、来年から就職活動が始まる学生にとって、企業分析の大切な視点について自らの力で、深く学べた点も、とても意義あることになったと振り返っています。多くの時間を割き、ご指導いただきましたロレアル パリの奥田様、加藤様に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

2025年1月15日

缶で受験生の悩みを解消!?「演習Ⅰ」の授業で東洋製罐株式会社とのコラボ授業が行われ学生たちがプレゼンに臨みました。

1年生対象の「演習Ⅰ」(担当:人間社会学部ビジネス社会学科 篠﨑香織教授)の授業で、12月16日に東洋製罐株式会社との特別コラボ授業が行われました。今年で3回目になるこのコラボでは、毎年学生たちが「実践女子大学を受ける受験生の悩みを解決する缶」を考えるという課題にチャレンジしています。この日は東洋製罐のみなさまを前にプレゼンテーションに臨みました。

プレッシャーに負けないで!

司会進行とタイムキーパーも学生たちが行います。

トップバッターはC班:チーム「女子大調査隊!」
公式サイトや説明会では分かりづらい、リアルな女子大生活を伝えることで不安を解消しようと考えました。
リアルな声として、実践女子大生にアンケートを実施。
恋愛事情やバイトをどの程度やっているかなどの回答結果を紙にまとめ、缶に詰めます。缶にはおみくじと手作りのお守りも入れる予定です。


各班の発表後には質疑応答が行われました。
「缶におみくじを詰める意義は?」という質問には、「おみくじの棒が入っている筒と缶の形が似ていることから連想して考えました。おみくじにはハッピーになれることを書いた大吉を何種類か入れる予定です」と回答しました。

次のE班:チーム「超ポジティブ⭐︎宣伝部」は共通テストを控える受験生にフォーカス。
プレッシャーを吹き飛ばせるような日めくりカレンダーを考えました。
共通テストまでの日数分用意し、1日ずつポジティブになれるメッセージが書かれています。紙はリングで通すため破らず使え、共通テストが終わって本命校を受ける際も見返すことが可能。
「ポジティブなメッセージとは具体的には?」という質問に、学生は「つらいときが一番成長しているとき」や「現在は未来へのプレゼント」など頑張っている受験生を応援するメッセージを入れると回答しました。

体の不調を解消しよう

続いてA班:チーム「むちむちぷりん」です。
受験期は運動時間が減り運動不足になることに着目し、運動不足解消グッズの詰め合わせを提案しました。
スローガンはスペイン語の別れの挨拶とストレスをかけ「アディオストレス!」としました。
ストレッチバンドとひのき玉をいれ、マッサージやリラックスに使えるようにします。
東洋製罐の方からは「発表の構成順がすごくきれいだった。受験に限らず需要がありそうな内容だと感じました」とコメントをいただきました。

D班:チーム「受験生応援隊」は女子の大敵である冷えに注目。
体が冷えて集中できないなどのストレス解消を狙い、靴用カイロを入れることを考えました。
また計画的に勉強を進められるようto doリストもいれ、自分の目的を確認できるようにします。
なぜ靴用カイロなのかという質問には、学生の一人が「高校生はローファーで、受験日も足が寒くて困った」という自身の経験からきた発想だと回答すると全員が納得。
缶のパッケージデザインは生成AIで作成し、企業のみなさまも感嘆していました。

風邪は受験の大敵!

B班:チーム「somnia」は高校生のうち8割が、睡眠が足りていないというアンケート調査をもとに、仮眠をとれるアイテムを詰めることを提案しました。
アイマスクとネックピロー、耳栓をセットにして仮眠でも質の高い睡眠を取れるようにという思いを込めました。缶に入れてまとめて持ち運べるため、どこでも使えることもメリットです。
東洋製罐の方からも「睡眠に苦労した覚えがある」とコメントがありました。

ラストのF班:チーム「ミストメーカーズ」は缶の防湿性を活かして簡易加湿器を考案。
蛇腹折にしたコーヒーフィルターを詰め、開けた缶に水を入れてコーヒーフィルターを差して使います。乾燥する冬の風邪予防に使ってもらえるよう考えました。コーヒーフィルターの耐久性も学生たち自ら検証し2週間と判明。
説明書に書くことで気軽に使ってもらえるようにします。
企業の方も「とても面白いアイデア。検証したのも素晴らしい」と感心されていました。

人を巻き込みツールを使って時代に合ったプレゼン

発表を終え、東洋製罐の原様から総評をいただきました。
「それぞれ特徴がありましたね」と個性豊かな提案に感心されました。
そして「それぞれアンケートを取ったり検証をしたりしていて素晴らしかった。人を巻き込んでいく力があると感じました。データもしっかりしらべられていたし、生成AIなどのツールも上手に使っていて勉強させてもらいました」と学生たちの頑張りをねぎらいました。
そして、「コロナ禍を経て、価値観が大きく変わるパラダイムシフトが起きています。今後皆さんもそのことを念頭に置いて、社会のニーズを捉え表現の仕方を模索していってもらいたいと思います」と話されました。

今回の発表のなかで優秀作は「CAN詰めプロジェクト」として、実際に実現化される予定です。

担当教員よりメッセージ

 缶の用途を広げることと、受験生の悩みを解決することの2つの課題に取り組む目的でスタートしたCan詰めプロジェクト。今年は10月のキックオフの際に技術開発統括室の原拓也様と千地早紀様をお迎えし、東洋製罐の活動概要や缶の特徴などについて説明をしていただきました。その後はグループワークを行い、どのような受験生をターゲットに、どのような悩みを何で解決するのかの検討を行いました。最終発表会には、前述の原様と千地様に加えて、メタル技術開発部加飾開発グループの高橋ほのか様と、基盤技術開発部プラスチック素材開発グループの三宅雄太様をお迎えし、受験生の悩みを解決できるのか、缶を使う意味があるのか等の観点から評価をしていただきました。
 学生による相互評価と東洋製罐の皆さまの評価を合わせて高評価を得たチームのアイデアは、東洋製罐にて缶詰めにしていただき、次年度のオープンキャンパスで配布する予定です。「このプロジェクトに取り組みたくて実践女子大学に入学した」という受験生に会えることを楽しみにしています。
 東洋製罐の皆さま、ご協力ありがとうございます。

2025年1月7日

人生の目標を立てて努力する!「グローバル・キャリアデザイン」の授業でAGC株式会社との特別コラボが行われました。

3年生対象の大学共通教育科目「グローバル・キャリアデザイン」(担当:文学部国文学科 深澤晶久教授)の授業でAGC株式会社の高芝秀長氏による特別講義が行われました。老舗企業で海外経験が豊富な高芝氏は、人生の目標を設定する大切さを中心に、本当のグローバル人材とはなにかを分かりやすくお話しくださいました。

人生の目標を考えるために

最初に高芝氏は「私は会議のときに今日の目標を決めるんです」と話し出しました。
どんなことを決定したいか、何を達成したいかなど設定すると言います。
「みなさんも、この授業でなにを学びたいかなど、メモで結構ですから書き留めてみてください」と促しました。

高芝氏は「2-6-2の法則というのを知っていますか?」と問いかけます。
これはどんな組織でも優秀な人が2割、平均的な人が6割、貢献度の低い人が2割となるというもの。
しかし「私はこれに違和感を持っています」と高芝氏。
優秀かどうかではなく、動機があるかどうかではないかと語りました。上位2割の人は自分自身で目標を設定し自らアクションを取れる人たち。それ以外の人たちは目標が定まっていなかったり迷っていたりする人たちです。
「あせる必要はありません。自分の人生を少しずつ考えていきましょう」と講義を始められました。

ひとつの企業にずっと勤められる?

AGC株式会社は旭硝子株式会社の名前で1907年創業。
100年以上の歴史がある老舗企業です。日本で初めて建築用のガラスを開発・販売した会社として有名です。
当時はガラスを創る材料も、設備も海外のものに頼っていましたが、旭硝子は一から国産で作っていきました。
特にガラスは窯で1500℃という超高温で材料を溶かし作ります。その窯を創るには、1500℃に耐えうるレンガがなくてはなりません。ガラスを作るために、高温に耐えるレンガ作りをも自分たちで開発し、徐々に大きくなっていったのです。

ここで高芝氏は「創業100年を超えた企業は世界に何社あると思いますか」と学生たちに問い掛けました。
答えは約3万社。全世界と考えると少ないように思えます。
また30年間存続している企業の割合は、0.02%で、5000社に1社しかありません。日本企業の平均寿命は約23年と言われているそうです。
高芝氏は「そうすると、一生ずっと同じ会社に働けるかと考えると難しいかもということが分かります。だからこそ入社して終わりでなく、自分もやりたいことと共に変わって行くことが大切です」と変化に対応する力を付けることを伝えました。

頑張りを見てくれている人はいる

高芝氏は世界遺産・熊野古道がある三重県尾鷲市の出身。
野球に打ち込んでおり、地元の国立大学への進学を目指していましたが、高校の先生に都内の私立大学の推薦を進められたと言います。
最初は断っていた高芝氏でしたが、「親も賛成してくれ、高芝なら大丈夫だろうと先生も思ってくれたということ。見てくれるひとは必ずいるんだと感じた」と、進学を決めたと話しました。

1990年に旭硝子に入社し、車のガラスを作る部署で営業として活躍。
転機となったのは青年海外協力隊に応募したことだといいます。
そのときは採用されませんでしたが、「会社がこいつは海外に行かせた方が良いと思ったようで、イギリスへ赴任しました」と、入社5年目という早い段階での海外赴任につながったと語ります。
5年後に戻ってくるまでにグローバルな視点を得て、MBA取得を目指すように。

結果取得はかないませんでしたが、そのときに学んだことは今に生きているといいます。
「日本人はもっとできると確信しました」と高芝氏。
ハーバートのビジネススクールで教わることの半分は、信頼を得ることや人を思いやることなど、日本の学校や家庭で教わる基礎的なことだったと言います。「グローバルビジネスパーソンと言っても、基本は人として成長し、会社にどう貢献するかが大事。語学力ではなく、意志があることが必須の要素です」と話しました。

くさらず努力することで次につながる

2023年からは医薬品、農薬等を受託製造するファインケミカルズ事業本部の本部長に就任。
ガラス一筋だった高芝氏は「青天の霹靂の人事」と表現しましたが、「しかしマネジメントはずっとやりたかった仕事。夢は叶うし、次にどんな目標を設定するかが大切」と話しました。

目標を立てるためには、自分を良く知ることが必要だと言います。
将来の夢やどんなことを達成したいかなどを人に話すことで分かることも多いと語りました。
「学校の課題などやってなんの意味があるがあるのかと思っても、やらないといつまでもできないままです。無駄になる努力はありません。ひとつひとつ目の前のことに全力で取り組み習得すると、見える景色が変わります。その頑張りは誰かが見ていてくれます」と学生たちを励ましました。

人に話してやりたいことを見つけよう

授業の最後には質疑応答が行われました。
「やりたいことの見つけ方は?」という質問には、
「私も大学生のときにはグローバルな仕事がやりたいなどざっくりしか考えていなかったです。やりたいことややりたくないことを書き出し、周りの人に話すことで固まってくるのではないかと思います。取ってつけて話すのではなく悩みを素直に表現しましょう」とアドバイス。

「モチベーションの低い人をどう動かしていますか」という質問には、
「モチベーションが低い人でも、言われたことがしっかり出来たら褒めること。その上で本当は何をやりたいか、今後はどういうことに力を入れていきたいのか本人としっかり会話することを大事にしています」とコツを話されました。

自分の目標を定め努力することの大切さと、目標は変わっていっていいのだというメッセージは、学生たちが今後将来を考える上で指針となることでしょう。

担当教員よりメッセージ

高芝氏は、私の大学野球部の後輩です。現役時代も大活躍された名選手ですが、現在も、
後輩のために、様々な活動で尽力されています。とりわけキャリアデザインについての
指導をされており、後輩の人材育成にとても熱心なOBです。
今回、日本を代表するグローバルカンパニーであるAGCで活躍される高芝氏をお招きし、
変わりゆく企業の姿とともに、高芝氏ご自身のキャリアについてお話しをいただきました。
自分を知ることの大切さ、目の前のことに真剣に取り組むことで必ず新しい景色が見えてくること、
そして、「縁」の大切さなど、学生にとって大変に貴重なご講演をいただきました。
この場を借りて心から感謝申し上げます。

2024年12月24日

ゆっくり動いて体をほぐそう!美学美術史学科の授業でジャワ古典舞踊のワークショップが行われました。 

11月19日に美学美術史学科(担当:文学部美学美術史学科 串田 紀代美准教授)の特別授業が行われました。インドネシア人のジャワ古典舞踊の名手をお迎えし、発声や体の動かし方などを実際に体験するワークショップです。ゆったりした動きですが、学生たちは「身体が温かくなった」と舞踊の基礎を楽しみながら学びました。

古典舞踊にヒントを得た動き

この日は隣接する実践女子学園の多目的室をお借りしての特別授業です。学生たちも動きやすい恰好で授業にのぞみました。
教えてくださるのは、インドネシア国立芸術大学スラカルタ校舞踊科教授のワシ・バントロ氏。
インドネシアのジャワ島中部に伝わる古典舞踊の踊り手であり、普及に取り組んでいらっしゃいます。英語で学生たちに「Let’s have fun together and do make a voice, do move, and be happy(一緒に楽しんで、声を出して、体を動かして、幸せになりましょう)」とあいさつされました。

今回学生たちが教わるのは、ジャワ古典舞踊からワシ氏が編み出した発声・身体操法「ヌンバン・ブクソ」です。
ジャワ語で「ヌンバン」は歌う、「ブクソ」は踊るという意味。「難しい動きはなく、呼吸し声を出しながら体を動かします。
太極拳のような感じです」と通訳を介して話されました。
踊りというより、体の動きにくいところを動きやすくしてみることが目的で、体のこわばりを取りゆるませるものです。

まずは体をゆるめよう

お互いぶつからないよう広がり、動く準備はばっちり。
学生たちは、ワシ先生やアシスタントの方々を真似て、実践していきます。
まずは寒さで固まってしまった顔をほぐすところから。
口のわきの筋肉を指でそっとおさえ、唇をふるわせます。唇を閉じた状態で空気を吐き出し、唇をブルブルと震わせることで顔の筋肉を柔らかくしました。
次にワシ氏は「Let’s shake your body(体を揺らしましょう)」と促し、手足を振ったり伸びをしたり、準備運動。
この間も唇をブルブルと震わせることで、体をリラックスさせます。

次に唇を震わせたまま「um~」とハミング。背中を伸ばしおなかに手を添え、頭の上からおなかまでまっすぐに声が通るようにします。
ワシ氏は徐々にハミングの音階を変えていきました。
これは「ガムラン」と呼ばれるインドネシアの伝統音楽で使われる音階とのこと。高い音と低い音を交互に出しながら体も動かしていきます。声を出すことで余分な力が抜け、体も動くようになってきました。
振動が心地よく体に響くようになったら準備完了です。

声を出しながら動いてみる

ガムランの音階をハミングしながら、徐々に手や足を動かしていきました。
学生たちが苦戦していたのは、足を開いて立ち、声を出しながらゆっくりお尻を下げていくもの。体が前のめりにならないよう、膝を曲げるのではなくお腹に力を入れながら下げていきます。
また足の指だけ上げたり、動かしたりという普段やらない細かい動きも。
不慣れな動きに戸惑っていましたが、徐々に出来るようになっていきました。それぞれ無理のない範囲で続けていきます。

おでこで8の字を描くように、ゆっくりと首を回し続けるのは、ジャワ舞踊の基礎の動きです。
「水が流れるように」ゆっくり焦らず回します。足を上げたり、手首を回しつつ腕をゆっくり開いたりする動きも伝統舞踊からとられたもの。体操のなかで、学生たちは古典的な動きを知っていきました。
「皆さんきちんと出来ていて素晴らしいです」とお褒めの言葉もありました。

体を動かすってきもちいい!

休憩をはさみつつ、1時間ほどかけてしっかりワークショップは行われました。
ワークショップ終わりには質疑応答の時間が。
「動きは少ないものでしたが、やってみてどうでしたか?」と問いかけられると、学生からは「あまり大きく動かさなかったけれど、それでも体がポカポカしてほぐれる感じがありました」「最初は声をどう出したらいいかも分からなかったけれど、だんだん楽しくなり最後にはおなかから声が出てリラックスできた」など感想が上がりました。
体の変化を感じた学生は多かったようです。
ワシ氏は「鼻歌くらいの声を出してゆっくり動くのは体に良い」と実体験を交えて話しました。

女性と男性の踊りに違いについて質問した学生には、実際に踊りを披露し違いを解説。
女性の動きは柔らかく流れるようですが、男性の踊り(荒形・優形があり、今回は荒形)は力強くピタッと動きを止めるのが特徴とよくわかるものでした。

このあとワシ氏たちはピロティにてジャワ舞踊のフラッシュモブと簡易ワークショップを行っていただき、有志の学生たちも参加。
学生たちは伝統的な動きを学びつつ、体を動かすことを存分に楽しめた時間でした。

担当教員よりメッセージ

今回のワークショップは、ジャワ舞踊家の針生すぐり氏(東京音楽大学講師)からお声がけいただき実現しました。近年のインドネシアでは、都市部の富裕層を中心にヨガやマインドフルネスが注目されています。心と体をリラックスさせるため、ジャワ伝統舞踊の基本的な動きと歌を組み合わせたものが「ヌンバン・ブクソ」です。伝統舞踊に現代社会での役目を与え、新たなコンセプトのもとで息吹を吹き込むワシ先生の試みは、日本の民俗芸能が置かれている危機的状況を学んだ学生だからこそ、その価値が理解できるのだと思います。ワークショップ後に、東南アジアのダンスに興味を持ってくれた学生も現れ、さっそく効果を感じています。ジャワの先生方の素敵な笑顔と優しいお人柄に、私たちも大変癒されました。

2024年11月25日

SNSと上手に付き合うために。「経営学概論」の授業でSNSの可能性とリスクを学ぶUUUMとの特別コラボが行われました。 

11月6日に「経営学概論」(担当:人間社会学部ビジネス社会学科 篠﨑香織教授)の授業でUUUM株式会社の特別講義が行われました。講師は本学のOGです。SNSを中心に活動するインフルエンサーのマネジメントを多く手掛けるUUUM。学生たちも普段から利用するSNSの可能性とリスクについて考える機会となりました。

クリエイターをサポートする

登壇された平林愛海氏は、篠崎ゼミの卒業生。総合商社を経て2019年からUUUMに入社しました。
本学に在学中は「大学を卒業したあと、大学で何を勉強したんだっけと迷わないように資格を取りました」と、教員免許と認定心理士資格を取ったと言います。
授業が多く大変だったけれど、自身の糧になったことを話していました。

UUUMは2013年設立の企業です。
「皆さんのなかでもインフルエンサーの事務所というイメージがあると思います」と平林氏が言う通り、幅広いクリエイターのマネジメントやサポートを行っている会社です。
所属するクリエイターの活動場所は動画配信サービスのYouTubeやInstagramなどSNSがメイン。SNSと向き合う仕事です。

SNS、どのくらい使ってる?

「SNSってどんなイメージがありますか」と平林氏。
SNSの歴史を説明されました。SNSは交流サービスとして2004年に作られたFacebookが始まりです。
その後YouTube、Twitter(現X)、InstagramやLINEと次々に登場。現在は多種多様なSNSプラットフォームが存在しています。

平林氏は「では一日にどのくらいSNSを使いますか」と学生たちに質問しました。
1時間未満という学生はほぼ0。
1~3時間という人が少数おり、3時間以上という選択肢に半数以上が手を挙げました。
平林氏は「データ的には1~3時間の人が60%なので、実践女子大学の学生さんは平均よりよくSNSを見るということですね」と興味深そうに話しました。
「それだけ皆さんの生活にSNSがなじんでいることが分かりました」。

好きなことを仕事にする

ここで平林氏は所属するクリエイターの一日のスケジュールを紹介。
「皆さんも見たことのあるインフルエンサーかなと思います」と話され、学生たちも興味津々。
SNS投稿を本業にしているクリエイターは一日中動画の撮影や編集、企画などをしていますが、「最近副業でSNS投稿をする副業クリエイターも増えてきています」と平林氏。
普段は会社などで勤務して、終業後や休日を活動に充てると言うスタイルです。「自分の好きなことに向き合える、と子育て中のママさんなどもいます」と紹介しました。

UUUMには登録者数がのべ100万人を超える大人気クリエイターも。
彼らは知名度や収益が高く、自分の好きなことをとことん追求できるというメリットがある反面、あることに悩まされることも多いと言います。それはSNSでの誹謗中傷です。

誹謗中傷はどうして起こる?

SNSを使う上で理解しておきたい知識として、平林氏は誹謗中傷について話を始めました。
「有名人だけが注意することでしょ?と思うかもしれませんが、想像以上に近くにあり、皆さんも知らず知らずのうちに加害者になりえます」と言います。
誹謗中傷とは、悪口を書き込むなどして相手の人格や名誉を傷つけること。
「なぜ誹謗中傷してはいけないかと言えば、傷つく人がいるから。これがすべてかなと思っています」と平林氏は語りかけました。

では人を傷つけてはいけない、という子どもでも分かることがなぜ起きてしまうのでしょうか。
それは、誹謗中傷した8割の人が「正義感」で書き込んでいるから。間違っていることを正そうとしたり、許せないと感じたり、書き込むことが良いのだと思っている人が大半なのです。
平林氏は「ネットの誹謗中傷は、自分が誹謗中傷していると気付いていないことがとても多いのが現状です。するつもりがなくてもやってしまっていることがある。このことを認識してSNSを使ってほしい」と話しました。

誹謗中傷をすると、相手の人生だけでなく損害賠償を求められるなど自分の人生を狂わせてしまうことも。平林氏はどんなことが誹謗中傷にあたるのか、詳しく説明をされました。
また、被害に遭った場合も絶対に抱え込まないようにとアドバイス。
相談窓口もたくさんあることを紹介しました。

正しくSNSと付き合おう

授業の最後に、学生たちからの質問を募集し質疑応答が行われました。
「UUUMに入ったきっかけは?」という質問に「自分はトレンドに疎いのではないかと感じ、最先端の仕事がしたいと思った」と回答。
「一日の仕事の過ごし方は?」という質問には
「会社はフレックス制でテレワークが多いです。担当しているクリエイターに合わせ、撮影やイベントに付き合うため休日出勤や夜間など変動も多い」とUUUMならではの働き方も紹介されました。

SNSの危険性を学んだ学生の「SNSであまり発信しない方が良いのか」というコメントには、
「自分が好きなものについては積極的に発信してもらいたいと思います。SNSは皆さんの持っている価値を最大限発揮できる場所。リスクを知ったうえで上手に使ってもらいたい」と平林氏はSNSの可能性にも言及し、講義を終えられました。

担当教員よりメッセージ

SNSを使用しない日がほとんどないという現代生活において、そのリテラシーを学ぶ機会はとても限られています。今回は人間社会の卒業生である平林さんをお迎えして、学生がなかなか知ることのないUUUM社の活動やクリエーターさんたちの日常、そしてSNSを利用するうえでのマナーについてお話を伺うことができました。
質問の時間には、平林さんの現在の仕事の様子にとどまらず、キャリア選択や大学時代に取得した資格などに話題が及び、学生は今の自分たちに通じる情報を得ようしている様子が伺えました。学部の先輩との交流という点からもとても有意義な時間になりました。ありがとうございました。
準備から当日まで平林さんをサポートされていた上司の南様にも感謝申し上げます。

2024年11月20日

生成AIを使ってみよう!ゼミ「演習ⅡB」でサイバーエージェントとのコラボ授業が行われました。 

10月1日に「演習ⅡB」(担当:人間社会学部人間社会学科 粟津 俊二教授)のゼミで、株式会社サイバーエージェントの川越寛之氏による特別授業が行われました。広告事業に生成AIの利用を積極的に取り入れている企業の方から、生成AIの使い方を学びます。学生たちは実際に動かしてみながら、仕組みや注意点を確認しました。

広告はAIで作る時代

サイバーエージェントは、100以上の関連子会社を持つ企業。
主にインターネット広告・メディア・ゲームの3つの事業を主にビジネスとしています。メディアやゲーム事業ではインターネットテレビ局「ABEMA」や人気ゲームが次々にヒット。
川越氏はもう1つの柱であるインターネット広告事業に携わっています。
「ゲームなどと比べあまり身近ではないかもしれませんが、広告代理店の仕事です。皆さんのSNSに流れているような広告などを作っている」と話しました。

サイバーエージェントでは広告事業部のなかに「AIクリエイティブ部門」があり、川越氏はその統括をされています。
「7、8年前からすべてAIで製作しています」と、デザインや映像製作にとどまらず、広告の効果の予測や、広告文の作成などに至るまでさまざまな場面でAIを活用していると話しました。

AIはこれからどんどん身近に

いまは「毎日AIのニュースが流れてくる」時代と川越氏。技術の進歩は特に目覚ましく、この前までできなかったことがどんどん出来るようになっています。
川越氏はサイバーエージェントのアルバイトの大学生の作った動画を紹介。「バイトをはじめて2ヶ月くらいの学生でも、AIを使って動画やアニメーションが作成できる」と話しました。
そして、今後スマートフォンなどに次々に搭載され「これから皆さんAIを知らない間に使うようになる」と、どんどん身近な存在になると語りました。

「ただ、AIは危険なんじゃないの?と考える人もいると思います」と、安易にAIを利用することの危険性にも言及。
著作権や肖像権の問題などは、あいまいだったり未解決な部分、規制が進んでいないことが理由のひとつ。
「AIは便利ですが、きれいなものだけで出来ているわけではない」と語りかけました。

AIを使って画像を作ろう

「‎Gemini」と「話して」みることに。
チャットスタイルで文字を打ち込むと、すぐに文章が返ってきました。
知りたいことやただの雑談、旅行計画の相談など、学生たちはそれぞれAIと会話をしていきます。「渋谷でおすすめのランチを教えて」と聞いた学生は、いくつかお店が出てきて役に立ったようですが、「お菓子が食べたい」と話しかけた学生は「甘いものを食べたいときの対処法」など少し見当違いな回答も。

まだ的確な回答をするのは難しい場合もありますが、コツとして、文章で条件を細かく指定していくことを教えてくださいました。数字を指定したり具体例を出してもらうようにしたりすると、より正確に出てくる確率が高まります。
「会話をしてだんだん慣れていくと、思い通りのものが出てくるようになります」と話しました。

次に「Image FX」を使って、画像を作ってみることに。
テーマは「昭和と令和を掛け合わせたおもちゃ」です。かわいいブリキ人形や、近未来的なコマなどユニークな画像が、10分ほどで生成されました。学生たちは互いに見せ合い、感想を言い合っていました。

AIとの付き合い方は?

半導体などの技術が進み、普段使っている自然な言語で、AIと会話できることを実感した学生たち。
「では、生成AIは考えることはできるんでしょうか」と川越氏は問いかけます。
答えは「今はできない」です。
生成AIは学習した大量のテキストデータをもとに予測をして、確率が高い返答をしています。
このため、AIは「嘘をつく」ことも。AIは絶対的な事実を聞くには向いていません。
間違った情報をもっともらしく生成してしまうことをハルシネーションと言い、「これはものすごくよく起きる。」と川越氏。
「ハルシネーションは当面はなくならない。気を付けて使うしかないんです」と語りました。

最後に川越氏はAIのメリットを話しました。
「AIを使う一番の良さはスピードです」と、読むのが大変な大量の資料を読み込ませて要約させる使い方や検索方法を紹介。
「AIは何度聞いても怒らないし疲れない。便利に使うことで努力のしどころが変わってくる」と語り、「ぜひたくさん使ってみて、慣れていってください」と講義を終えられました。
最初はAIを難しく考えていた学生たちも、実際に使うことで身近に感じられるようになる授業となりました。

担当教員よりメッセージ

生成AIは急速に普及し、その生成物を見聞きする機会も増えてきています。様々なデバイスやサービスに組み込まれて行っていますので、今は使ったことのない学生も、遠からず、どこかで使うことになるでしょう。今だからこそ、長所も短所も、問題点も将来性も、積極的に体験して欲しいと思っています。今回は川越様に、最先端の使い方の一端をご紹介頂けました。生成AIについて、知識だけでなく実際の使い方も知ることができ、貴重な学びの機会が得られたのではないかと思います。川越様には、この場を借りて、心より御礼申し上げます。