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2025年6月25日

2025年度「実践プロジェクトa」にてサントリーホールディングス株式会社から課題の発表がありました。

6月13日(金)に実践プロジェクトa(担当:文学部国文学科深澤晶久教授)にて、サントリーホールディングス株式会社(以下サントリー)から髙橋誠二郎氏を招き、課題の共有が行われました。実践プロジェクトaでは全14回の授業を前半・後半に7回ずつ分け、それぞれの期間で異なる企業を迎え、企業から提示される課題に対し学生がグループワークを重ねて企画を立案・発表し、それを企業が評価するという、PBL(Project Based Learning)形式のコラボ授業を展開しています。サントリーは後半の連携企業として参加しています。前半で得た経験を生かし、前半の経験を生かし、最終プレゼンテーションに向けて、準備を進めていきます。

今回講話していただいた方は、人財戦略本部の髙橋誠二郎氏です。サントリーに関する三択クイズが3問出題されたあと、課題の発表が行われました。

課題発表!

今回の課題は「サントリー社員として、サントリーの新人研修を考案すること」。具体的な課題として「会社を取り巻く環境を踏まえ、企業人・社会人に求められているものは何か、結論を発表してください」「それをふまえ、これからサントリーに入社してくる社員に対する具体的な研修計画を提案してください」の2点が提示されました。続けて、課題を考えていくステップとして「ニーズの把握」「ニーズの背景を探り本質的な課題を考察する」「具体的な研修計画を提案する」という流れが示されました。

会社を知ろう

サントリーは、総合食品メーカーとして、清涼飲料水や酒類をはじめ、サプリメントなどの健康食品、外食、化粧品など、多岐にわたる事業を展開しています。取り上げられた商品名や店舗名は、学生にとってもなじみ深く、企業の認知度の高さがうかがえました。現在では売上の約半分を海外が占めており、世界に265社、約4万人の従業員を抱えるグローバル企業でもあります。

サントリーについて、髙橋氏は「挑戦し続ける企業」と紹介。これは創業者の想いが受け継がれているといい、話は社員が共有する価値観について移ります。とくに「やってみなはれ」と「利益三分主義」について詳しい説明がされました。

「やってみなはれ」とは、新しい価値の創造に挑戦することを意味し、創業者が日本で洋酒文化を築いたエピソードが紹介されました。さらに、競合他社がすでにビール事業に力を入れていた時期に新たに参入した経緯にも触れ、未知の市場への挑戦や、失敗を恐れない姿勢が大切にされていることが語られました。海外展開もまた、この精神のもとで行われているといいます。

「利益三分主義」は、事業で得た利益は自社の再投資にとどまらず、取引先や社会にも利益を還元していく、という考え方です。実際にサントリーは、コンサートホールや美術館、社会福祉法人の運営、水育という森林保護に関する学校教育やラベルレスデザインの推進などの環境活動など、さまざまな社会貢献活動を行っています。

最後に、髙橋氏はサントリーの人材育成方針についても紹介しました。サントリーの人財戦略本部では「人本主義」を重視しており、個人が「どうありたいか」を尊重し、その実現の場として会社があるという考えを持っています。短期的に人材の価値を判断せず、長期的な視点で人を育てること、そして「変化をチャンスに変え、チャンスを挑戦につなげられる人」が求められていることが語られました。

また、「成果を出して自分を磨いた人が、夢を追い、挑戦できる」制度が整っていることも紹介されました。実際に、社内公募制度を通じて、自ら手を挙げる形式の研修や海外チャレンジ、グローバルチャレンジといった多様な機会が提供されています。スライドには「目指す社員像」が示され、髙橋氏の講話は締めくくられました。

最後に

髙橋氏の講話の後、学生たちは早速グループワークに取りかかりました。斎藤氏からは「課題検討のステップから外れないように。行き詰まったときこそ、スライドに戻って立ち返ってください」とのアドバイスがありました。髙橋氏や斎藤氏に直接質問しながら、各グループで課題の方向性を細かく議論していく様子が見られました。

最終プレゼンテーションは7月11日に実施予定です。学生たちはまず、6月27日に予定されている中間発表に向けて、グループワークを進めていきます。

担当教員からのメッセージ

本授業について、サントリーホールディングス様にご支援いただくのは5回目となります。サントリーホールディングス様からのお題は、常に同じ内容をいただいています。
「大学での学び方を学ぶ」という本講座の狙いを実現する大切なテーマだからです。言い換えれば、このお題を通して、今社会は、どのような人材を求めているのか、そしてサントリー様ではどのような人材を育成しようとしているのかを考えることになりますが、このことを議論することは、1年生にとっては、ここからの4年間何を学ぶべきかを考えることに繋がるのです。果敢に挑戦してくれることを期待しています。この場を借りて、サントリーホールディングス様の斎藤様、髙橋様に心から感謝申し上げます。

※本講座は、一般社団法人フューチャー・スキルズプロジェクト研究会との連携となります。

2025年6月16日

2025年度「実践キャリアプランニング」の授業で文化放送から課題が発表されました

6月6日(金)に実践キャリアプランニング(担当:文学部英文学科 鹿島千穂 専任講師)にて、株式会社文化放送様とのコラボ授業が行われました。この授業では、「人生100年時代」を見据えたキャリア形成の一環として、企業との連携による疑似ビジネス体験を取り入れています。実社会に近い環境で課題に取り組むことで、学生が自らの生き方や働き方について考え、将来に向けた視点を養うことを目的としています。今回提示された文化放送からの課題をもとに、学生たちがグループで協力しながら疑似ビジネス体験に挑戦。授業内では、各グループが考えたアイデアをプレゼンテーション形式で発表します

課題発表に先駆けて

今回講演していただいたのは、文化放送の村田さん。「ラジオ・音声メディアの特性と伝え方」と題し、ラジオと音声メディアの特性やそれに基づいた伝え方のポイントをお話しいただきました。

冒頭では、文化放送についての紹介からスタート。1952年に開局した歴史あるラジオ局であり、関東一都六県に電波を届けています。時間帯ごとに変わる聴取者層に向けて、多様なジャンルの番組を放送しているとのことです。

特に、アニメ・ゲーム・声優関連番組が多い、アイドル番組に強い、プロ野球・大学駅伝中継にも注力といった特色が紹介されました。さらに、自社プラットフォーム「クローバー」での配信、落語のサブスクサービスやイベント企画、声優アワード、養成学校の運営など、ラジオ配信にとどまらない幅広い事業展開も紹介されました。

ラジオ・音声メディアの特徴とは?

村田さんは、ラジオが移動中や作業中に「ながら聞き」ができる身近なメディアである点を強調。さらに、スマホアプリ「radiko」の登場やワイヤレスイヤホンやスマートスピーカーの普及により、ラジオのリスナー数は増加傾向にあること、ポッドキャストの利用も若年層を中心に広がっていることを紹介しました。

音声メディアの特性としては、リスナーの行動を促す力があること、映像に比べて情報が少ない分、聞き手の「想像力」で補完されること、パーソナリティへの親近感や信頼感が生まれやすく、コミュニティのようなつながりが生まれることが挙げられました。

例として、野球の実況中継では「見えないものを言葉から想像する」体験があり、聞き手と送り手の“想像”が合わさって初めて情報が成立すると説明。また、村田さんが制作したラジオドキュメンタリーを例に、音声には情報の真偽にかかわらず人の心を動かす力があるとも語りました。さらに、イェール大学の実験結果を引用し、音声のみのコンテンツが情報理解に有効であることも紹介。「音声コンテンツとは、送り手と聞き手による共同作業である」と強調しました。

音声で伝える工夫

音声メディアでは、 効果音の順番や種類、言葉の選び方や話し方など、細かい部分が情報の伝わり方に大きな影響を与えるといいます。

情報があふれる現代では、「共感できる情報や自分に関係のある情報しか届かない」という前提のもと、具体的な話をする、 身近なたとえ話を使う、簡単な言葉を選ぶといった“共感を呼ぶための3つのポイント”が紹介されました。さらに、話の順番や構成など、「聞きやすさ」も大切な要素です。ラジオの特徴を活かし、リスナーとの距離が近いからこそ、“気持ちに訴える”表現が必要だということが再確認されました。

課題発表!

今回の課題は、20秒のラジオCMを考えるというもの。

テーマは「渋谷センター街の子ども食堂」と「実践女子大学」の2つです。課題にあたって、過去のコンテスト受賞作品の紹介もあり、優れた点や音声コンテンツを伝える工夫が共有されました。村田さんは「効果音や音楽、言葉づかいを工夫して、商品やサービスの魅力を伝えることが大切」とコメント。学生たちは、何をどう伝えるのか、目的設定から構成まで、すべてを自ら考えることになります。

質疑応答の時間には、課題のことのほかにもラジオや村田さんの社会人経験について質問が投げかけられ、音声メディアについて理解を深める貴重な機会となりました。

学生は、次の授業からグループに分かれて話し合い、いずれかのテーマでCM制作に挑戦します。

担当教員からのメッセージ

昨今、リスナーの減少が叫ばれているラジオですが、文化放送様はアニメ、声優、アイドル番組の先駆け的存在で、若者層にもよく聞かれているステーションです。実際に本授業の受講生の中にも文化放送様の番組リスナーが予想以上に多く、業界の深い話を聞けたことは貴重な経験となったようでした。
一方、講演内容は表現法にも及び、情報過多の社会において、音声のみで「伝える/伝わる」ための手法についてもお話がありました。私自身、ラジオパーソナリティーとして長年番組を担当し、メディアにおけるコミュニケーションの手法を教育や生活の場にどのように活かすことができるのか試行錯誤してきたため、村田様のお話に大変共鳴した次第です。
お題であるラジオCM制作はハードルの高いものですが、この経験を通して、学生たちが音声表現の本質に触れることを期待しています。

2025年6月13日

離島の課題を解決する企画とは?「実践プロジェクトa」の授業で近畿日本ツーリストに出された課題への最終プレゼンが行われました。

実践プロジェクトa(担当:文学部国文学科 深澤晶久教授)で、5月23日(金)に近畿日本ツーリスト株式会社とのコラボ授業が行われました。企業から出された課題に対しプレゼンテーションをするこの授業。課題は「東京諸島の課題にパートナー企業と連携してブレークスルーを起こせ!」。この日は中間発表を経ていよいよ最終プレゼンを行います。学生たちは緊張しながらも、練りに練った提案を、自信をもって発表していました。

自然の美しさをどう使う?

企業側からは近畿日本ツーリストの橘清志氏と小宮めぐみ氏のほか、東京諸島観光連盟の小出詩織氏も来校。
プレゼンテーションは各班7分です。発表後は、企業のみなさんから直接フィードバックをいただきます。

トップバッターは小笠原諸島チームから。
「心のデトックスと新たな自分の発見」と題し、心と体の健康になる旅を企画。体重計メーカーとコラボし、島の特産品を使った食事メニューを開発します。
小笠原諸島に行くには24時間かかるフェリーでしかアクセスできない環境を利用して、デジタルデトックスとダイエットを体験できる6日間のツアーを行うと説明しました。

次は神津島チーム。
この島の魅力と言えば、星空保護区に認定されたほどの美しい夜空と自然です。
そこで「壊さない旅始めよう」をテーマに、自然派コスメブランドやグランピング施設とコラボを提案。企業として自然保護を大事にしている会社をピックアップしました。
木を傷つけずに設営できるツリーハウスで宿泊してアスレチックで遊び、ハンモックで夜空を楽しめるというまさに自然を体感できるツアーです。
発表後、小宮氏は「壊さない旅というコンセプトは島民にもささるのでは」と評価。
橘氏も「島の特徴であるエコをしっかりとらえ、うまくビジュアル化していました」と感想を話しました。

若者に人気なコンテンツで人を集めよう!

3番手は新島チームです。
若者と島をつなぐ新しいフェスの形として、「NEW FES」を企画。大型イベント運営会社とタッグを組み、Z世代をターゲットにした音楽イベントを開催します。
新島が年中温かいことに目を付け、冬の11、12月に行うことで他のイベントと差別化。
小規模ですが、アーティストとの距離が近いことも売り。島全体に会場やアクティビティをちりばめ、島全体を回ってもらえるような工夫をします。

4番目は三宅島チーム。
人気ゲームとのコラボレーションを提案しました。ゲームのステージのなかに三宅島を出し、PRに繋げます。
ゲームをきっかけに三宅島に来た観光客向けに、コラボ商品やゲームの限定アイテムを配布するとしました。ARも活用し、キャラクターと写真を撮れるなど仕組みなども作成。
新たな顧客層の開拓を狙います。
橘氏は「ARの紹介などプレゼンの中にも工夫があった」と感心されました。

持続可能な企画にするために

続いては八丈島チームです。
島民と島外の人の新たなつながりを創ろうと、「浜辺結婚式」を企画。挙式サービス事業の会社とコラボして、八丈島でのウェディングプランを提供するとしました。
島民にも出し物や飾り付けの協力を依頼しつながりを創ります。また、八丈島の名産・黄八丈の生産会社との連携。島内の企業にも仕事が発生するように考えました。
橘氏は「中間発表からブラッシュアップされていた。島の連携企業を入れてくれたのも良かったですね」と評価されました。

最後は伊豆大島チーム。
「大島島民になってみよう」をコンセプトに、親子三世代にそろって来島してもらう企画を考えました。
菓子製造企業の工場やホテルを誘致し、地熱発電を使った温水プールやサウナを展開。高齢者だけでなく、若者にも来てもらえるようなイベントを提案しました。
小宮氏からは「拡大可能性がある。さらに細かく練っていくととてもいい企画になりそうです」と褒められました。

もっと島について知ってほしい

発表が終わると橘氏と小宮氏は審査へ。
その間に東京諸島観光連盟の小出氏からもコメントをいただきました。
「どの班も新しいアイデアがありました。それぞれの島の課題は、私たちも考えていることと同じことを気づいてくれているなと思いました」と学生たちの発表に感心された様子でした。
「みなさんこの課題に取り組むときは島のことは知らなかったと思います。私も大学生のときは全然知らなかった」と、リゾートバイトをきっかけに島に関心を持っていくようになったと話しました。
「皆さんも今回をきっかけにもっと島のことを知ってもらえると嬉しいと思います」と話されました。

チームワークや「掛け算」の楽しさを知る

そしていよいよ優秀賞の発表です。
発表の前に橘氏は「今回の課題はとても難しいテーマで大変だったと思います」と学生たちの頑張りをねぎらいました。
「企業と地域を組み合わせることで、ひとつではできない掛け算の楽しさを感じてもらえていたらと思います」と語り、「社会人になると知らないことは欠点になりますが、学生のうちはまだ知らないと言える強みでもある。どんどん知らないことに興味を持って、引き出しを増やしていってください」と話されました。

優秀賞は三宅島チーム、2位は八丈島チームがそれぞれ受賞。
橘氏直筆の絵の入った賞状もいただき、学生たちも和んだ表情になっていました。
八丈島チームの学生は「中間発表から練り直すのが大変でしたが、頑張って良かった。楽しかったです」とコメント。
三宅島チームの学生も「チームのみんながたくさん準備してくれたので、選ばれて嬉しいです」とほっとした顔で話しました。

企業さながらのプレゼンテーションを経て、学生たちもさまざまに成長した授業となりました。

担当教員からのメッセージ

1年生に対象を絞って行われている「実践プロジェクトa」も、今年は6年目を迎えます。近畿日本ツーリスト様には、本講座スタートから継続してご支援いただいています。毎年、テーマも変えていただき、1年生が真剣に取り組んでいる授業です。この授業がきっかけで、その後、様々な活動に参画する学生が拡大しており、この講座の狙いである「主体性」が磨かれていることを実感します。

また、本学の講座には、過去履修してくれた学生たちがSAとして参加してくれており、自身の経験を通じて後輩へのアドバイスも行ってくれています。コラボいただいている企業、先輩、そして履修している学生が一体となって展開している講座は、年々グレードアップされており、本授業を履修している学生の成長には凄まじいものがあります。毎年ご支援いただいている近畿日本ツーリストの橘さん、小宮さんには、心から感謝申し上げます。

2025年5月21日

2025年度「実践プロジェクトa」で近畿日本ツーリストの課題への中間プレゼンが行われました

5月9日(金)に実践プロジェクトa(担当:文学部国文学科 深澤晶久教授)で近畿日本ツーリスト様とのコラボ授業が行われました。今回は、提示された課題に対する中間発表が実施されました。中間発表後は各グループに丁寧なフィードバックをいただきました。

「実践プロジェクトa」

この授業は前半後半にわたり2社の企業とコラボし、提示された課題に対してグループワークで答えを出し、プレゼンテーションを行う内容。学部学科を問わず一年生から受講することができ、実際に企業が認識している課題をグループワークのテーマとして提示いただき、実際の社員の立場を疑似体験する極めてリアリティの高い内容が特徴です。

今年の前半のコラボ企業は近畿日本ツーリスト様。地域活性化・課題解決を担う旅行会社の社員として、東京諸島の個性豊かな地域資源と各島が抱える地域課題を、自分たちで考えたパートナー企業のサービスを組み合わせて、新しい顧客体験や課題を解決する企画を考えます。

提示されたお題は「東京諸島の課題にパートナー企業と連携してブレークスルーを起こせ!」です。

今回の中間発表は、授業として初めてのグループワークの成果を発表する機会。プレゼンテーションのあとは、課題をいただいた社員の方から直接フィードバックをいただきます。

学生は6つのグループに分かれ、2週にわたってワークを行いました。

島をもっと良くしていくためには?

発表のトップバッターは新島チーム。新島の抱える問題点を分析し「知名度」と「高齢化」に焦点を当て、Z世代をターゲットにした音楽フェス「ニューアイランド」を提案。「海と音楽による非日常体験」をコンセプトに掲げ、海岸でのライブやプロジェクションマッピングを企画しました。SNSでの拡散を狙い、若者の来島を促進することで、新島の知名度向上と観光客増加を目指す内容となっており、具体的な方策として抽選でドリンクチケットが当選する「SNS投稿キャンペーン」が提案されました。

2番目は三宅島チーム。三宅島の抱える「少子高齢化」と「設備維持」の問題解決には「認知度の向上」と「経済活性化」が必要とし、三宅島と人気ゲームとのコラボレーションを提案しました。この人気ゲームは、離島を舞台にしたライフシュミレーションゲーム。ゲームと現実の離島コラボという話題性を狙います。具体的なコラボレーション施策として、ファミリー層向けの自然体験ツアーと限定コラボグッズの販売を企画。実際のゲーム画面を動画で編集しプレゼンテーションに組み込みながら、新たな顧客層の開拓を狙います。

本当に行きたくなるプレゼン

3番目は八丈島チーム。「島の活性化」をおおまかな問題点としてあげ、「知名度向上」「経済活性化」を解決すべき問題としました。そして、Z世代をターゲットに設定し、高校生の恋愛リアリティ番組とのコラボと、オリジナルTシャツの制作を提案しました。この番組は「運命の恋と青春の修学旅行」がコンセプト。離島旅行と修学旅行を重ね、八丈島でロケーション撮影を提案。番組視聴者層への知名度向上を狙います。さらに、番組とコラボした限定オリジナルグッズを販売することで、「SNS映え」の心理をくすぐり「経済活性化」につながると提起。実際にロケ地とコラボしたグッズを販売した例をあげ、期待される経済効果を説明しました。

4番目は伊豆大島チーム。「観光客・宿泊客の減少」を課題にあげ、有名スイーツ店とのコラボレーションによる特産品開発と、ホテルとの業務提携による宿泊プランを提案しました。この企業を選んだ理由は「伊豆大島に甘いものを売っている場所がすくない」こと、「経営理念に自然を生かすことがある」ことの2点。企業にとってもイメージアップや認知度向上につながるとし、コラボする企業の必然性を説明しました。特産品開発として島の特産である大島牛乳を使用したプリンを、宿泊プランとして星空観測とスイーツ食べ放題を組み合わせた内容を提案しました。宿泊プランは、親子三代で楽しめる内容にすることで、若い子供連れやその親世代まで幅広い年齢層に認知してもらうことを狙います。また、宿泊施設で生活の類似体験をしてもらうことで、将来的な移住につなげることも提案されました。

ならではの要素

5番目は小笠原諸島チーム。「島と本州の人に継続的なつながりがないこと」「移動に24時間かかること」「コンビニやファストフード店がないこと」を問題点にあげ、島内でのダイエットプログラムを提案し、旅行会社との連携により、健康と観光を組み合わせた新しいプランを提案しました。提携する旅行会社は「旅で幸せになる人が増えること」を企業理念に据えた企業を提案しました。理由として旅で人生が豊かになる仕組みを創りたいと考えている理念と、今回の提案プラン内容の一致を説明しました。今回の24時間かかるフェリーでしかアクセスできない環境を利用し、参加者が逃げられない状況を作り出すことでダイエットと向き合う時間を確保するという、問題点を逆手に取ったユニークな提案。島でのアクティビティとして島民との農作業体験を取り入れ、カロリー消費と共に島民との交流を狙います。

最後は神津島チーム。豊かな自然の中でも星空保護区に指定された夜空に焦点を当て、グランピング施設の展開と自然派コスメブランドとのコラボレーションにより、都市生活で疲れた人々への癒しの提供を提案しました。液晶画面の眺めすぎによる眼精疲労や、デスクワークによる肩こりなど現代社会人ならではの悩みを、グランピングで味わえる手軽な非日常感と神津島の自然とのふれあいを通じて癒してもらうことを狙っています。さらに、自然派コスメブランドとコラボレーションし、神津島名産のパッションフルーツを使用した商品開発を行いブランドの店舗でPRすることで、集客効果を高めたいと考えています。 

よりよくしていくためには

中間発表終了後、近畿日本ツーリストの橘氏からアドバイスの記載された資料が配布されました。「皆さんが考えている企画自体もダイヤモンドの原石なので、どんどんブラッシュアップしていってもらいたいなと思っています」と語られたのち、全体に向かって改善点をアドバイス。「島の価値、中で生活している人のことも想像してみて」「自分がそのコラボする企業のプロジェクトマネージャーや企画の担当者だったらどうかなっていう目線をもっと考えて欲しい」「スピーチではなく、相手へのプレゼンテーションを意識した発表に」と、三つの要点と具体的な改善方法・調査方法を提示されました。

その後発表順に各グループのテーブルを回り、発表内容のフィードバックがありました。ひとつひとつ細かく丁寧なフィードバックに対し、学生も質問を重ね、有意義な時間となりました。

中間発表から二週間後の5月23日には最終プレゼンテーションが行われる予定です。

担当教員からのメッセージ

キャリア教育の中でも初年次教育として実施している「実践プロジェクトa」
今年も多くの履修希望者の中から34名の1年生が挑戦してくれています。
さらに今年度は、科目等履修生として、実践女子学園高等学校の3年生2名も加わり、
総勢36名での授業がスタートしました。
ご支援いただく企業様は、今年も、近畿日本ツーリスト様とサントリーホールディングス様です。
早速、近畿日本ツーリスト様からのお題が提示されました。今年は、さらにハードルの高い課題が
提示されています。
大学1年生が、いきなり社会人1年生の立場で、企業のリアルな課題解決にチャレンジします。
今年も、アウトプットがとても楽しみです。
なお、本講座は、一般社団法人フューチャースキルズプロジェクト研究会が、バックアップしています。

2025年5月8日

冬季オリンピックが変わる?「国際理解とキャリア形成」でオリンピックの持続可能性について考えるコラボ授業が行われました。

4月22日(火)に共通教育科目の「国際理解とキャリア形成」(担当:文学部国文学科 深澤晶久教授)でスポーツニッポン新聞社とのコラボ授業が行われました。今回の授業では、スポーツニッポン新聞社から藤山健二氏と佐藤博之氏をゲストとして迎え、「オリンピックの持続可能性について」という課題が出されました。課題の説明では「冬季オリンピックと環境問題」について焦点をあて、オリンピックが置かれている現在の課題について説明が行われました。その後早速グループワークを行い、7月のプレゼンテーションに向けて議論がスタートしました。

「スポニチ」って?

授業のはじめに、今回の社会連携授業のパートナーであるスポーツニッポン新聞社について、佐藤氏から事業の概要についての説明がありました。スポーツニッポン新聞社は野球、サッカー、オリンピックなどのスポーツに加え、芸能や競馬なども報道する大衆紙です。読者層の約4分の1が女性で、30代から50代が中心となっています。新聞購読者の約3分の2が定期購読者で、残りはコンビニや駅での販売となっています。また、地域ごとに関心度合いや興味の対象が異なるため、各地域版で一面の内容が変わることを、野球の紙面を例に説明されました。さらに、スポニチアネックスというオンラインプラットフォームでは月間2億2000万ページビューを記録し、ヤフーニュースやLINEニュースにも配信されています。取り扱う内容や掲載記事のデザインの特徴など、誰もが見たことある記事について触れながら、説明を受けました。

未来のオリンピックと環境問題

続いて藤山氏から、課題の詳細とオリンピックの現状について説明されました。オリンピックの担当記者として世界を取材してきた経歴の自己紹介からスタート。続いて、2026年にイタリアで開催される「ミラノ・コルティナ冬季オリンピック」に触れながら、テーマにかかわる現状や課題について解説がありました。

雪が残るのは札幌だけ?!

藤山氏から提示された課題は「オリンピックの持続可能性について」。特に冬季オリンピックが直面している深刻な課題が詳細に説明されました。地球温暖化の影響により、15年後である2040年までに開催可能な都市が15都市から10都市に減少する予測があること、さらに、これまで冬季オリンピックが開催された歴代の都市のうち、今世紀末も安全な競技環境を提供できる地域は札幌のみであるという衝撃的な調査結果が紹介されました。

続いてこの問題に対する解決策として検討が行われているいくつかの例が紹介されました。具体的には、複数都市での共同開催、夏季・冬季競技の再編成などがありました。特に注目すべき点として、屋内競技を冬季に移行させることで、暑さ対策と施設の効率的な活用が可能になるという提案がありました。

オリンピックの今

続いて、持続可能な取り組みを実行する具体例として2026年のミラノ・コルティナオリンピックの紹介がありました。オリンピックが抱える諸問題に対し、先進的な取り組みとして注目されています。会場で使用する電力はすべて再生可能エネルギーでまかない、使い捨てプラスチックの使用を完全に禁止し、食品廃棄物の削減を徹底する計画です。とくに、選手村は大会後に学生用施設として再利用される予定で、これは環境配慮と社会貢献を両立させる新たな取り組みとして評価されています。さらに、この選手村では自動車の使用を制限し、自転車を中心とした環境に優しい交通システムを導入する計画も発表されています。

発想力に期待大

授業の最後には、コラボ授業のゲストとしてスピードスケートの岡崎朋美氏を迎えることが発表されました。岡崎氏は、1998年長野オリンピックで日本女子短距離で初のメダルを獲得し、その後5度にわたりオリンピックに出場、さらに結婚・出産を経験しながらも20年以上にわたって現役を続け、トップアスリートとして活躍した経歴を持っています。競技生活と家庭生活の両立について、貴重な経験談を聞く予定となっています。また、可能であれば長野オリンピックのメダルも持参していただく予定です。

最後に、既存の枠にとらわれない自由な発想を期待されていること、優秀なアイディアはIOCに紹介するかもとコメント。大学生の発想に期待が寄せられました。

担当教員よりメッセージ

恒例の「オリンピック・パラリンピック連携講座」は、今年もスポーツニッポン新聞社様にご協力いただいています。「東京2020大会」の開催が決まった直後から継続しているこの講座について振り返ると、オリンピック・パラリンピックを取り巻く環境が、様々な意味で変化していることを感じています。

今後、益々重要になる「持続可能性」が今年のテーマ、学生たちの柔軟でかつ奇抜なアイデアを期待したいと思います。

2025年2月14日

女子大生に流行るキャラクターをつくろう!現代生活学科の授業で株式会社クロス・マーケティンググループ、株式会社トキオ・ゲッツとのコラボ授業が行われました。

現代生活学科の授業ビジネスプランニング(担当:上野亮助教、倉持一准教授)で株式会社クロス・マーケティンググループとグループ企業の株式会社トキオ・ゲッツとのコラボ授業が行われました。「女子大生に好まれるキャラクター作り」をテーマに、班に分かれてグループワーク。コンセプトを一から考え、イメージ画像まで作成しました。2クラスに分かれて行われたプレゼンテーションの様子をご紹介します。

自社オリジナルのキャラクターを考えよう!

株式会社トキオ・ゲッツは、IPを活用した企業プロモーションや商品の企画開発、イベント企画などを行う会社で、主に他企業や作品とのコラボやタイアップを専門に手掛けています。
事業を拡大させていくにあたり、自社のオリジナルキャラクターを作成し商品化を展開していきたいと考えており、学生たちへの課題となりました。

テーマは「女子大生に好まれそうな新しいキャラクターとそれを活用した商品展開」です。
学生たちは9班に分かれ、それぞれグループワークを開始。
市場分析からキャラクターのコンセプトを考え、キャラクター名や画像を創作します。PRに使用するSNSにどういった内容を投稿するかや、どのような商品を売り出していくのかまで細かく考えました。
プレゼンテーションは、クロス・マーケティンググループの日下部将氏や、トキオ・ゲッツ代表の小笠原亨氏を始め、企業の皆様もリモートで参加されました。

キャラと一緒に推し活をしよう

上野先生のクラスは1班から5班が発表を行いました。

1班は推し活の写真撮影の際に映りこませられるキャラクターを考案。
与件整理から動物モチーフのキャラが人気であると分析し、イリナキウサギをモチーフに「イリぴぃー」を作り上げました。ふわふわでまんまるな目がかわいい癒し系です。
トレーディングカバーの収納フレームや缶バッチケースなどで商品展開を考えています。
発表後の質疑応答では、「キャラクターを細かく作りこまれている。イリナキウサギというモチーフは珍しいですが、元々知っていた?」と質問され、学生は「かわいい動物で、まだキャラクターになっていないものを探しました」と、一からリサーチしたことを回答しました。

2班はカフェやアニメが好きな女子大生向けにキャラクターを作成。
女子大生は週一以上カフェに行く人が多いというデータや、人気のアニメキャラを分析。「ビタベル」と「シュガリーナ」というカフェの女子店員を提案しました。
SNSではキャラクターから接客を受けているような動画や、チャット機能を使ってユーザーの悩みを相談したり雑談したりできる展開を考えています。
質問で「女性がターゲットで、なぜ男性キャラではなく女性にしたのですか?」と聞かれ、「女子大生はカッコいい女性への憧れがあり、共感を呼ぶと考えました」と答えていました。

キャラクターも成長するアプリ

次の3班は推しと共に成長するキャラクターを提案しました。
独自で女子大生へアンケートを取った結果、推しに抱く感情の1位は「かわいい」だと判明。そこで赤ちゃんをモチーフにしたキャラクター「ベベたん」を考案しました。
キャラクター育成ゲームと推し活機能を兼ね備えたアプリを作成し、アプリを使うことでキャラクターがしゃべったり食事を出来るようになったり成長する機能を付けます。
企業の方からは「独自でアンケートを取っていたのがいい。私たちが普段やっている方法に近いですね」と感心されました。

4班は励ましてくれるパートナーとしてのキャラクター。
かわいいだけではなく、インパクトのあるキャラクターを目指しちょっとキモカワのウサギとリス、「オン」「オフ」を考案しました。お互いに悩みを相談し励ましあう動画をSNSで流し、LINEスタンプを展開するとしました。
発表後の感想で「LINEスタンプとの相性はすごくいいと思いました。よく考えられている」「ロジックが緻密でよくできている企画でした」とお褒めの言葉が聞かれました。

5班はまず既存の人気キャラクターを分析。
かわいいというビジュアルだけでなく、癒されるといった内面的要素も大事だと説明しました。作ったのはブルーチーズの妖精「ぶるちぃ」。
可愛らしい外見ですが、毒舌でネガティブ。そして落ち込むとカビが増えるという特徴を考えました。人気のキャラクターに動物モチーフが多かったため、あえて食べ物をモチーフでキャラクターを作成。
ブルーチーズはカビが生えていて、臭いが強いというマイナス面があることから、キャラクターの性格に結び付けました。

女子大生の共感を得るキャラとは

倉持先生のクラスでは6班から9班が発表しました。
6班は合言葉を「省エネライフ」として、ナマケモノをモチーフにした「ノロちゃん」を考えました。
きらきらした日常を演じていますが実はメイクやおしゃれは面倒、という性格で女子大生の共感を呼ぶことを狙います。SNSではノロちゃんが部屋でぐうたらしている動画を展開。
さらにバスボムや食器スポンジなど、面倒臭くなりがちなお風呂や家事が楽しくなるような商品を出していきます。
発表後は企業の方から「しっかりコンセプトも考えられていた。商品展開までストーリーがつながっていました」と感心されました。

7班はカプセルトイで観葉植物の植木鉢や机に置けるフィギュア展開から発展。地球外生命体で一つ目のうさぎ「もののん」を考えました。
質疑応答で「なぜ一つ目なのですか?」と聞かれ、一人の学生がマイクを持ちました。
「実は、私が5歳のときに考えたキャラクターです。目をハートの形で作りたかったので、一つ目にしました」と回答すると、「そんな愛着のあるキャラクターなのですね」と企業の方も笑顔に。

女子大生の日常に寄り添う

続いての8班はキャラクターを考えるなかで、女子大生は情緒が不安定なときもあると考え、ネガティブな気持ちに寄り添うコンセプトに定めました。
フェネックをモデルにした丸くて小柄なふんわりした「ペソ」を作成しました。SNSでショートアニメを配信したり、落ち込んだユーザーを肯定するようなポエムを投稿したりすることで訴求します。
企業の方からは「商品展開案がとてもまとめられていて分かりやすかったです」と感想がありました。

最後の9班は「ときめきと季節」をテーマにキャラクターを4体作成。四季をテーマに、うさぎの「こはる」、猫の「なぎさ」、ヒツジの「あかね」、熊の「こぐま」を考えました。
女子大生は恋愛や趣味、美容などの会話で盛り上がることをデータから分析し、話題にしやすく日常に溶け込むキャラクターにしたのです。キャラクター同士で恋愛や趣味の話をする4コマまんがやアニメーションをSNSで発信。
季節モノの商品とコラボし、カレンダーやマフラー、文房具などの商品展開を考えています。また、オーディション番組が若者に人気であることをヒントに、グッズを買うことで投票できる仕組みなども提案しました。
発表後には「商品展開の戦略に実現味があり、マーケターがいるのかと思うほど作りこまれていました」と企業の方も感心されました。

全班の発表後、企業の皆様から総括をいただきました。
日下部氏は「素敵な発表をありがとうございました。それぞれの班で別々の魅力がありました」と学生たちの頑張りをねぎらわれました。
「女子大生は推し活のほか、日常への共感が必要なのだと分かりました。マーケティングに活かせたらと思います」と話されたあと、「緊張したと思いますが、アイデアを考え資料にまとめて発表するというのが社会人になると増えていきます。今後も頑張って行ってください」と学生たちにエールを送りました。

担当教員よりメッセージ

2022年度より開始した、株式会社クロス・マーケティンググループの皆様とのコラボ授業
も3年目となりました。今年度の授業では、株式会社クロス・マーケティンググループに
加え、株式会社トキオ・ゲッツのご協力のもと、新しいキャラクターを考案し、そのキャ
ラクターを活用した、商品企画も考えるという課題に取り組みました。キャラクターを考
えるだけでなく、それをビジネスとして実現する方法まで考える。そして、その内容を企
業の方たちに対し、プレゼンするのは大変だったはずです。しかし、大変だった分だけ、
その経験は大きな学修成果となります。今回、経験した内容は実際に社会に出た後も活か
せる内容です。学生達にはこれからの学修活動にも、この貴重な経験を活かした活躍をし
てもらえればと思います。最後になりますが、この度はこのような貴重な機会を頂きまし
た、株式会社クロス・マーケティンググループ、株式会社トキオ・ゲッツの皆様に、この
場を借りてお礼を申し上げます。

2024年8月23日

1年生対象の企業連携講座「実践プロジェクトa」を実施しました!

1年生対象の企業連携講座「実践プロジェクトa」をキャリア教育科目として展開いたしました。本年は5回目の実施となり、近畿日本ツーリスト様とサントリーホールディングス様の2社にご協力いただき、今年は、過去最高の36名の1年生が履修致しました。本講座は、フューチャースキルズプロジェクト研究会(FSP研究会)が構築しているプログラムであり、全国約30大学で展開されている講座です。狙いは、「大学での学び方を学ぶこと」と「主体性を引き出し、身につけること」です。14コマに2つの企業様からお題をいただき、中間、最終と2回のプレゼンテーションを含めての議論が続きます。しかも、テーマは、実際に企業様が取り組んでいる課題てあり、1年生にとっては、極めて高いハードルです。

近畿日本ツーリスト様からの課題

近畿日本ツーリスト様からの課題は、

あなたは地域活性化・課題解決を担う旅行会社の社員として、地域の本質を見極めて、地域の課題をデザインの力で解決し、その土地に元気を与え、より豊かに暮らせるような価値を生み出すことに挑戦。
今回は、伊豆諸島の個性豊かな6島の“土地の力”を引き出して『東京諸島の未来』をデザイン!
「ぜひ島に行ってみたいなぁ」「わたしもこんな風を島で感じてみたいな」と、心が動かされるような新たな企画をプレゼンせよ!です。
日本のZ世代+海外インバウンドに向けて、日本語と英語で島のキャッチコピーや島のオリジナルロゴマークをデザインし、それを活用して企業・商品・サービスと島と連携させて効果的な地域プロモーション案を企画する課題が出されました。かなり難しい課題に、グループのみんなで力を結集し、各島の斬新なデザインや企画を発表してくれました。


サントリーホールディングス様からの課題

サントリーホールディングス様からの課題は、あなたはサントリーホールディングスの社員です。2024年6月、ピープル本部から「人材育成革新プロジェクト」のメンバーとして指名されました。具体的な課題は二つあります。
①会社を取り巻く環境を踏まえ、企業人・社会人に求められるものは何なのか、結論を発表して下さい。
②それを踏まえ、これからサントリーに入社してくる社員に対する具体的な研修計画を提案してください。
今年のメンバーも、必死に取り組み、最後までやり遂げてくれました。

<学生のコメント>
◆実践に入学したら絶対に受けたいと思っていた授業でした。辛かったけれど、近畿日本ツーリスト様のお題を
いただいた頃とサントリーホールディングス様の提案を終えた今では、明らかに自分自身に変化がありました。
◆社会人と学生のギャップもかなり衝撃的なものがありました。これからの学びに変化をもたらせてくれました。

担当教員からのメッセージ

入学直後の1年生、自ら選択したとは言え、相当難しい課題に頭を悩ませながらも、真摯に前向きに諦めることなく取り組んでくれました。この授業を履修してくれた学生のその後の成長が著しいことは言うまでもありません。さらなる成長に向けてサポートを続けていきたいと思います。ご協力いただいた近畿日本ツーリスト様、サントリーホールディングス様にこの場を借りて御礼申し上げます。

2024年8月7日

柔道五輪で7大会に帯同した木村昌彦横浜国立大学副学長が、日野キャンパスで特別授業!示唆に富んだ言葉に学生が熱心に聞き入る

 「栄養学」はスポーツの分野でも大きな役割を果たしているー。そんな新しい視点も学んでもらおうと、世界トップクラスの柔道選手の育成に携わった横浜国立大学の木村昌彦副学長の特別授業が7月10日(水)、日野キャンパスで行われました。「常識を疑え」などと訴え、学生の意識改革を促した木村副学長。目から鱗の話に出席した約50人の学生は、メモを取るなど真剣な表情で聞き入っていました。

五輪で栄養指導した奈良准教授の要請に快諾して実現

 木村副学長は、92年のバルセロナから16年のリオデジャネイロまで7大会のオリンピックに、全日本女子柔道のコーチなどとして選手に帯同しました。また、アトランタ・シドニー・アテネ・北京オリンピック大会をはじめ多数の海外遠征に帯同し女子柔道の栄養指導を担当してきたキャリアを持つ食生活科学科の奈良典子准教授とは、競技のパフォーマンス向上のため体調管理の一環としての栄養の大切さを柔道の日本選手団に根付かせるため、苦楽を共にした間柄です。奈良准教授から「学生に他の領域での学びの機会を与えたいスポーツ指導論を通して是非お願いしたい」との要望を受け、木村副学長が快諾、「スポーツと健康科学a」の科目を履修する学生のための特別授業が実現しました。

パフォーマンスに影響する栄養の重要性

 木村副学長によると、柔道は他の競技より先駆的に「スポーツ科学」を導入。その中でもいち早く取り入れたのが適切な栄養指導や海外遠征での食事提供だったといいます。選手がパフォーマンスを十分に発揮するためには、運動能力に加え、あがりなどの心理的状態が大きく結果を左右すると強調。「心技体の中でも心はプラスとマイナスの振れ幅が大きい。心が萎えるとできるものもできなくなります」と指摘しました。意外だったのが、栄養と心の関係です。「栄養は心の問題に大きく関わり、海外でも日常と同様の食事ができると選手の落ち着きにつながります」と話しました。

「常識を疑え」

 また、木村副学長が野球部に所属していた中学時代は、運動中の水の摂取は禁止だったこと、漫画「巨人の星」で、主人公の星飛雄馬が着用した運動器具の「大リーグ養成ギブス」も、筋肉を付けるためには効果がないことを挙げ、「常識を疑い、思い込みを捨てることが大事」と力説しました。五輪選手がインタビューを受ける際にしっかりした言葉で受け答えをしていることについては、「自分の言葉で話すことが大切です。自分を変える時には言葉にすることが必要です。マイナスに解釈すると挫折だが、ポジティブに解釈すると次へのステップに変わることもあります。第三者に論理的に話していくとは自分が変わることにもつながります」と言葉の重要性も説きました。

日本柔道復活の立役者、井上元監督の指導法とは

 話は、木村副学長だから知っているオリンピックの裏側にも及びました。柔道男子日本代表が52年ぶりに全階級でメダル獲得という快挙を成し遂げたリオ五輪の時には、木村副学長は、柔道日本代表チームのチームリーダーを務め、立役者となった当時の井上康生監督の指導法を間近に見ていたといいます。井上元監督は「コーチングよりもマネジメントを重視し、期待しているのではなく、選手を信じている」とのスタンスだったといいます。決して、勝利至上主義ではなかったといい、「高い目標に向かっていく過程が大事。それが次につながるのです」とも。さらに、スポーツ選手が本番に臨む際に良く使う「(試合を)楽しむ」という言葉についても、うんちくを披露。「『楽しむ』と『楽(らく)する』は違う。楽しむは、自分が決めた高い目標に向かっていくために試行錯誤すること。ここが充実しているのが楽しいことなのです」と示唆に富んだ言葉を学生にかけました。

真剣だと知恵がでる

 最後に、試合中に膝に大けがをした柔道女子の新谷翠選手がその後、世界選手権で金メダルを獲得したエピソードを紹介し、「絶望からの脱出だった」と振り返りました。「モチベーションを高めるのに大事なことはビジョン、ミッション、パッション、そして、アクションです」と語り、今後の人生において、学生にも奮起を促しました。

 そして、授業の最後に、「真剣だと知恵が出る 中途半端だと愚痴が出る いい加減だと言い訳ばかり」という言葉を送りました。戦国武将の武田信玄が残した木村副学長の「一番好きな言葉」だそうです。

奈良典子准教授の話

 「スポーツと健康科学」の科目は、健康運動実践指導者の資格を目指す授業科目ですが、資格を取るための知識習得にとどまらず、スポーツ指導論を通して広い視野で物事を見てほしいと思い、木村副学長の特別授業を開催しました。学生には受け身ではなく、自分の考えで行動できる人になってほしい。知識を習得してわかっただけでなく、1回やってみて、さらにいろんなシーンで使えるような、「わかる」、「できる」、「使える」人になってほしい。学生生活にも慣れてくる2年以降は、入学当初よりもモチベーションを維持するのが難しい学生も散見されます。そんな時期だからこそ、スポーツ現場の指導経験もあり、さまざまな角度から問いかけてくださる木村副学長の講話は、間違いなく学生の気持ちを高揚させてくださると思っていました。今回はスケジュールの関係で2年生を中心としましたが、学生らの真剣な受講姿勢に、より多くの学生らに刺激を与えていければと改めて感じました。木村副学長には感謝の気持ちでいっぱいです。心より感謝申し上げます。

2024年8月7日

高速道路で使用した横断幕をアップサイクルしよう!中日本高速道路株式会社とのコラボ授業が行われました。 

人間社会学部の「演習Ⅱ・Iクラス」(担当:ビジネス社会学科 篠﨑香織教授)で中日本高速道路株式会社(以下、NEXCO中日本)とのコラボ授業が行われました。5月から準備を始め、様々な学びを通して、工事の情報を知らせる役割を果たしこれまでは廃棄されていた横断幕の別の利用を考える、アップサイクル案を検討しました。そして、7月3日に八王子支社の皆様の前で最終プレゼンテーションに臨みました。

高速道路の安全を守るNEXCO中日本

NEXCO中日本は、関東甲信から東海、北陸エリア(東京都、神奈川県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県)の高速道路の管理をおこなっています。

大切な仕事のひとつが高速道路の工事です。工事は渋滞などの原因にもなるためドライバーにとって大切な情報。電光掲示板に場所や期間などの情報が表示されますが、電光掲示版に載る情報は、事故や渋滞、天候状況などもあり、工事の情報だけを表示し続けることは難しいそうです。そのために用意されているのが横断幕です。本線を横断する跨道橋に横断幕を設置して、今後の工事の予定やこの先で工事があることなどを知らせます。

そこで学生に出された課題は「ターポリン樹脂の特性を活かした横断幕のアップサイクル案」を考えること。NEXCO中日本の事業内容を踏まえて、社会的課題の解決や地域貢献につながるアイデアにするようにという指示も担当教員から出ました。

当初はグループでアイデアを出して発表する予定になっていました。しかし、最初に個人でアイデア出しを始めたところ、面白いアイデアがいくつも出てきたことから、グループごとに意見を集約するのはやめて、最後まで個人で取り組むという方向転換をしました。

NEXCO中日本が使用している横断幕の素材は、ターポリンと反射ターポリンです。前者はポリエステル製の布を軟質の合成樹脂で挟んだビニール素材の生地で、防水性、耐久性に優れ、色褪せしにくいというという特徴があります。後者は、ターポリンの表面に反射材を加工しているのでやや厚みがあります。車のヘッドライトや街灯の光を反射するのが特徴で、夜間でもはっきりと文字が見えるため、照明が少ない中央道などで使用されています。

学生は、それぞれの特性を生かしたアイデアを検討しました。

防犯グッズにアップサイクル

この授業では、中間発表のときから挙手制を採っていて、準備ができた学生から次々に発表を行いました。

 

多くの学生から出たのは、ランドセルカバーにするアイデアです。

反射ターポリン特性をうまく使った案で、地域の交通安全啓発も行っているNEXCO中日本の活動と関連性があります。実際にターポリン樹脂を購入して自作してきたという学生もいました。すぐ作れるように型紙を持参し、交通安全教室などの中でワークショップをすることも提案しました。

自転車に関連するグッズのアイデアもたくさん出ました。

防水性に着目した学生は、自転車やバイクの保護カバーを提案しました。防犯用のかごカバーを提案した学生は新聞記事を示して、「自分の居住地域をはじめ、同じ日に複数の地域でひったくりが頻発しており、かごカバーは警察も推奨しています」と地域の防犯に貢献できる点を強調しました。そのほか、自転車の鍵につけるキーホルダーや、自転車の前後に貼れる反射シールを提案した学生もいました。シールは杖や帽子などにも貼れるため、夜道の安全につながると、汎用性の高さをアピールしました。

日常品として使えるものを

日常品として使えるものを提案した学生から出てきたアイデアは、パソコンカバーとブックケースです。「バッグやコインケースなどのアップサイクル品はすでに出ていますが、若者向けは少ない印象」、「雨の日に濡れて欲しくないものを守りたい」というのが考案理由でした。

ビニール傘が年間8000万本も捨てられていることを問題視し、世界に一つしかないものであるならば、みんなが大切にするのではと傘を提案した学生もいました。このアイデアは、丈夫で遮光性に優れたターポリン樹脂の特性を活用したものです。

幼稚園や小学校など砂場の雨除けにしたらどうかという地域貢献につながるアイデアも出ました。さらに、植木鉢の代わりになるプランターカバーやシートベルトカバーなどの制作を、SA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)で行い、自分たちで作ることで、NEXCO中日本の取り組みを知ってもらうのはどうかという企画も出てきました。

ユニークな案では、ライブで使える「ファンサービスうちわ」がありました。

うちわに文字を貼り付け「推し」にアピールするもので、光に反射する特性を活かすことができます。この発表をした学生は、「NEXCO中日本がこれまで関わりの薄かったエンターテイメント業界とつながることで、新しい可能性が拓けるのでは」と提案しました。

 

これから実物化を検討!

他にも、レジャーシートやフリスビー、交通安全のお守り、避難所に使えるカーテン状の仕切りなど多くの案が出てきました。

全員の発表が終わると、八王子支社 総務企画部の高取部長と宮部課長から総評をいただきました。

高取様からは、これまで学生が積み重ねてきた準備への労いと多様なアイデアに対するお褒めの言葉をいただきました。これまで社内でも色々なアイデアを検討してきたが、ファンサービスのうちわのような発想はなかなかなく、大変面白いとのことでした。

宮部様からは、「色々な情報を調べて、検討してくれてありがとうございました。アップサイクルについてしっかり調べ、素材の特徴を活かしたものを考えてくれました。社員に社用のノートパソコンを貸与していますが、併せてパソコンカバーを作って配るのもいいかもと思いました」という感想をいただきました。「安全を何よりも優先するという、NEXCO中日本の理念を大事にしてくれて、交通安全に関連付けたものが多かったのも嬉しかったです」とも話されました。

発表中に学生は、①ターポリン樹脂の特性を生かしたアイデアか、②NEXCO中日本社の活動とアイデアにつながりがみえるか、③実現可能か、この3点についてお互いのアイデアを評価しており、最後にどのアイデアを実物化すると良いかの投票を行いました。学生から高評価を得たアイデアとNEXCO中日本の皆さんから好評だったアイデアが実物化される予定です。最後にNEXCO中日本の中村様から、NEXCO中日本の企画で進めているワークショップの案内があり、ぜひ遊びに来てくださいとお声がけをいただきました。

一つの役割を果たしたものに、新たな価値を与えることでまた社会に役立てていくという循環を、自分たちの手で実現していくという得難い機会に恵まれ、学生も担当教員も非常に多くのことを学ぶことができました。

NEXCO中日本八王子支社の皆さま、ありがとうございました。

なお、2024年9月8日(土)に本学日野キャンパスで開催予定の“JISSENマルシェ”の企業・自治体ブースにて、NEXCO中日本社によるワークショップがございます。上記学生のアイデアも製作する企画になっております。ぜひ、おいでください。

詳細はこちらをご覧ください。
https://www.jissen.ac.jp/125th/marche.html

2024年8月1日

渋谷にホテルを作るなら?「実践キャリアプランニング」で湘南レーベルとのコラボ授業を行われ学生たちがプレゼンテーションを体験しました。 

大学共通教育科目「実践キャリアプランニング」(担当:髙橋裕樹特任教授)で、湘南レーベル株式会社との特別コラボが行われました。本学のある渋谷に新たにホテルを建てるならどんなところがいいのか。学生たちはそれぞれの顧客像を作成し、リサーチ。6月28日の授業では、最終プレゼンテーションに臨みました。

1週間が8日あったらホテルでどう過ごす?

湘南レーベルは、湘南のビーチカルチャーをベースにホテルやカフェ、シェアハウスなどを展開しています。
松山竜造氏は有名ホテルのレストラン勤務などを経て2020年に入社。現在はホテル事業部長として活躍されています。「8HOTEL CHIGASAKIの立ち上げに関わり、開業時は支配人も兼任されました。

8HOTELのコンセプトは、「1週間が8日あったとするならば、人はどのようなインスピレーションを抱くのだろう」というもの。湘南というビーチカルチャーと、ホテルで過ごす非日常を織り交ぜて作られています。
コンセプトに沿った体験価値として、8HOTELが提供しているもののうち特徴と言えるのがサウナとプール。サウナ好きの男性一人客にも多く利用されています。
また、毎週日曜にはヨガイベントも開催しており、プールでは水に浮かべたボードの上で行うサップヨガが若い女性やカップルから人気を集めています。

ペルソナに合ったサービスを考えよう!

コラボ授業は3週間にわたって行われました。
1回目では湘南レーベルのホテル事業について学び、どのようにホテル探しをしているかグループワーク。
2回目ではマーケティングのやり方を習い、最終課題に挑みます。
マーケティングでは商品やサービスを作る前に「ペルソナ」と呼ばれる理想の顧客像を立ち上げます。その顧客のニーズに合致したサービスなどを考え、企画を考えます。

松山氏から出された課題は「渋谷に8HOTELを作るなら?」。
「日帰り観光客」「ビジネス利用一人客」「記念日利用カップル客」の3つのターゲットが提示。その3組が楽しめる8HOTELを渋谷に作るなら、どんな体験価値を提供するかを考えます。
渋谷のどこに作る?どんな施設やサービスが必要?などディスカッションを通してグループで資料を作成。
3回目の授業で発表に臨みました。

渋谷のホテルでどんな体験価値を提供するか

学生は17グループに分かれ、発表を行いました。
それぞれのグループからさまざまな企画が発表されました。

場所は裏渋や代々木公園付近など、渋谷といえども静かで緑が多い地域が人気。
代官山や広尾などの高級住宅街の落ち着いた地域を提案するグループもありました。
また、本学のある六本木通り付近も「アクセスも良く静かなので良いと考えました」とするグループも。
逆に表参道やパルコ付近など渋谷ならではのアクセスと賑わいのある付近を選ぶグループもありました。

ほとんどのグループに共通していた施設はサウナです。
サウナは8HOTELも特徴のひとつでもあるため外せないと考えたグループが多かったようでした。
屋上にリラクゼーションスペースやプールを備え、非日常の空間を提供するとしたグループもありました。

ペルソナで違いが出たのは、日帰り観光客の設定です。
羽を伸ばしに来たバリキャリ女子、外国人男性、地方からプチ贅沢をしにきた女子大生、などなど。
それぞれのグループで想定されたターゲットに沿ってサービスもさまざまなものが提案されました。
例えば外国人向けに和室を完備。「渋谷で和室は珍しいのでは」と提案されました。
都心にいながら非日常が味わえるよう岩盤浴や足湯を提案したグループも。
また交通の良さを生かし、タクシーの手配やお迎えサービスを出したグループもありました。

イベントではヨガなど運動だけではなく、陶芸体験や和菓子作成体験なども。
近くのカフェなど飲食店と連携し無料券を付けるという案や、スマホをしまえるタイムロックボックスを完備しデジタルデトックスを促す案も。
これには松山氏も「なかなかない発想」と感嘆されました。

これからのホテルを考えてみよう

松山氏も「いろんな視点があっておもしろかったです。社内でもこういう考えはなかったという感想もたくさんありました」とコメントされました。「行きたいなと思えるホテルがいくつもありました」と話し、優秀グループを発表しました。

表彰されたのは、明治神宮外苑に隣接したエリアに作り、自然を感じられるホテルを提案したグループ。
屋上には芝生を敷いて自然との一体感を目指しました。
松山氏からは「課題解決感があり、プレゼンも分かりやすくまとまりがありました」と授賞理由が伝えられました。グループの学生からも「資料作りも工夫したので受賞出来て嬉しい」と喜びの声が聞かれました。

「これをきっかけにホテルというものを身近に感じてもらえたかなと思います」と授業の最後に松山氏は語り掛けました。
「ホテルも旅行でしか行かないものというイメージから、日常使いのできるものに変化しています。泊まるだけのホテルはこれから淘汰されていくと思っています。ホテルが何を残せるか、皆さんもホテルに遊びに来て考えてみてほしいと思います」と話し、「皆さんからいただくものが多い機会でした」と授業を締めくくられました。