社会連携プログラム
SOCIAL COOPERATION PROGRAM
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2023年8月9日

印刷博物館の魅力を伝えるグッズとは?「実践キャリアプランニング」の印刷博物館とのコラボ授業で学生たちが課題発表を行いました。

共通教育科目「実践キャリアプランニング」(担当:文学部国文学科 深澤晶久教授)の授業で、6月30日に印刷博物館とのコラボセッションが行われました。印刷の歴史を伝え、新しい顧客獲得のための新しいミュージアムグッズを考えるという課題に対する提案です。印刷博物館から石橋氏、式氏、前原氏が発表を見届けます。プレゼンの時間は7分です。全12グループ中、この日は前半の6グループがさまざまな視点から考案したグッズの発表を行いました。

若い女性が手に取りやすいものは?

最初の発表はグループ8。
若い女性をターゲットにオタクの間で流行っているグッズであるネームプレートを提案しました。色を選べることで推し活の一つに取り入れやすいことが特徴です。
東京ドームなどの施設に近い立地から、イベントまでの時間つぶしにも利用してもらうことを想定しました。
印刷博物館ならではのデザインやフォントを選べるようにして話題性を持たせました。
発表後の講評では、石橋氏からは「書体を選べるのがいい」と感想があり、式氏は「ネームプレートがどれくらい流行っているのかデータがあればさらに説得力が増した」とアドバイスされました。

続いてのグループ2は、現在販売している商品はお土産としての単価が高く感じると問題点を指摘。
手軽に手に取れる商品として、ステッカー、ハンコケース、お菓子を提案しました。
ハンコケースは、ハンムラビ法典の形がハンコケースに似ているところから発想し、ハンコは印刷にも親和性があるとアピールしました。名入れもできることで、話題性も担保しました。
式氏は「単価の高さや種類の少なさについて分析がしっかりされているんだなと聞いていて分かったので、その点を資料にももっと詳しく載せてもらえたらよかったです。ニッチなものに目を付けたのも面白く感じました」と評されました。

印刷博物館に来ない層にどうアピールする?

グループ1は来場者の中で10代の割合が少ないことに着目。
特に小中学生は電子機器から情報を集めることが当たり前で印刷技術に興味がないと考えました。
そこで若い世代に印刷技術を広められる、夏休みの自由研究キットを提案。
プロローグにあるジオラマを模した立体パズルです。組み立てることで印刷技術も理解でき、研究物として提出できるという商品です。
前原氏は「自由研究は需要がある。夏休みには多くの小学生が来るので着眼点が良いと思いました」と感想を述べました。石橋氏は「10代の中で、中高生に来てもらう需要はあるかもう少し深堀りがあってもよかった」と指摘されました。

グループ7は、来館者に女性が多いことからイニシャルアクセサリーを考案。
聖書で使われている飾り文字をモチーフにして、自分でパーツを選べるネックレスやイヤリングを提案しました。
印刷博物館にはまだアクセサリー商品はないので需要はあるとしました。
また、鍵付き聖書のデザインを模した手帳型スマホケースや、ページごとに異なる紙を使用した紙図鑑を提案。
オンラインでも販売しやすく実用的なものをメインに考えました。
石橋氏は「商品はどういうものなのか画像やイラストで伝えてもらい、分かりやすかったです。なぜこの商品がいいのかという裏付けがあるとさらに良かった」と感想を述べました。

具体的にどう販売すると効果的?

グループ4はガチャガチャで販売するエコバッグを提案。
現在印刷博物館でもエコバッグは販売していますが、少々高価です。
デザインも若者が惹かれるものがないと指摘しました。ターゲットは若者や外国人とし、実用的で安価なものであれば若者も購入しやすいと、ガチャガチャ式で販売することを提案しました。
講評では式氏からは「選んだ柄の理由を知りたかったなと思いましたが、価格設定やデザイン図などが細かく詰められ、具体的なイメージが湧くプレゼンで完成度が高かったです」と感嘆の言葉がありました。

最後のグループ6はZ世代に行ったアンケートで、ステッカーをスマホケースに挟む人が8割という結果をもとに、「活版いんさステッカー」を考案。
話題作りとして人気コンテンツや企業とコラボすることを提案しました。
例えばディズニーや有名映画など、限定のデザインのものを販売し、裏に印刷博物館の説明を記載します。ただデメリットとして、売れたとしても一過性になる可能性があることにも言及。
しかし販売後の展望としてSNSで拡散され印刷博物館の認知度アップになると結論付けました。
石橋氏は「商品名が具体的。デメリットも見せてくれ、販売後の展望も見せてくれたのは他のグループにはなかった視点でした」と感嘆されました。前原氏も「資料が可愛らしく、細かいところまで気が配られていました」と話しました。

分析力、プレゼン力にも優れたチームは?

一週目の最優秀賞はグループ6が受賞。
印刷博物館の皆様から記念品が贈呈されました。
学生たちは「みんなで考えて作ったものを評価してもらえて嬉しいです」と感想を話しました。

最後に式氏が「評価項目は分析力、提案、印刷博物館としてのミッション達成度、スライド、プレゼン力の5つでした。グループ4もかなり拮抗して悩んだのですが、持ち時間いっぱい使いきりアピールしてくれたグループ6を最優秀としました」と授賞理由を話されました。

来週は残りのグループが発表をします。
資料はすでに提出済みですが、今回のプレゼンでいろいろな提案や視点があることに気付いた他のグループの学生たちは、さらに良いものへブラッシュアップして発表に臨みます。

担当教員からのメッセージ

印刷博物館さまにご支援いただくのは昨年に続いて2回目となります。昨年は、来場者を増やすための集客方法が課題でしたが、今年は、具体的なミュージアムグッズの企画というお題をいただきました。しかも、印刷博物館様からは、単なるアイデアフラッシュでは要件を満たさない、なぜなのかをしっかりと分析して欲しいというリクエストがあり、この部分について、学生たちは最も頭を悩ませていました。本日は、前半の6グループの提案でしたが、限られた時間の中て、その「なぜ」について議論したことが伝わってきました。来週も期待したいと思います。

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