社会連携プログラム
SOCIAL COOPERATION PROGRAM
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2022年11月8日

社会連携授業「JAL社員と考えるSDGs」3チームの最終発表が行われました!

日本航空株式会社産学連携部の方々をお招きし、「SDGsの観点から考える新しい機内食サービス」を考え提案する全3回の授業が、いよいよ最終回を迎えました。これまでチームで取り組んできたグループワークを企画にまとめ、JAL社員の皆様にプレゼンテーションしフィードバックを頂くという貴重な場。3チームはどんな企画を提案したのでしょうか? 緊張しながらのプレゼンテーション、Q&A、JAL社員の方々からのフィードバックで盛り上がる、貴重なまとめの授業となりました。

食品ロスをなくす機内食を提案(チーム3年生)

最初のプレゼンは、チーム3年生でした。
食品ロスを減らすことを目的とし、国際線のビジネスクラス以上をターゲットとした絞り込んだ提案内容に、教室に集まった全員が引き込まれました。

現在、日本航空株式会社の中でどれだけの食品ロスが生まれているのか、JALグループ国際線輸送実績のデータをわかりやすく提示した上で、
①完全に事前予約制にする、
②食材の地産地消、郷土料理提供、
③機内食を体験できるレストラン
という3つの企画が示されました。

③のレストランには機内食で余った食材を利用し、コロナ禍でも飛行機の旅を食で楽しむことができ、それは将来の飛行機の利用につながるというシナジーが盛り込まれていました。

発表後、他チームの学生からは、「完全予約制のフローが具体的でわかりやすい」という感想が。
またJAL社員からのフィードバックでは、「レストランの場所はどこを想定しているかなど、企画を具体化することでよりいろいろなものが見えてくる」おもしろさを語っていただきました。

各都道府県の食材を活用しよう!~目指せ地産地消~(チームAの4乗)

続いて発表したのは、2年生のチームAの4乗。
JALグループの最重要課題として掲げられている環境、人、地域社会に注目し、その具体的な解決策として規格外野菜の活用と食品廃棄の削減(余った機内食の有効活用)を取り上げました。

それをまとめる形で提案された企画は、47都道府県の特産品を使用したメニューです。北海道、関西、九州、海外など、テーマにあわせて具体的なメニューがおいしそうなイラストとともに視覚化され、他チームの学生からは「食べてみたい」という率直な感想が寄せられました。企画の最後には、現場のスタッフのモチベーションとなる「ジャパンSDGsアワード獲得」という具体的な目標も。
フィードバックでは、日本の課題解決につなげたいという意志を乗客に伝えることが必要であること、パンフレットなどでストーリーを語る方法についてご紹介いただきました。

『目指せ!世界一のサステナブル』現代~将来のニーズに合わせた機内食の提案(チームにんじん)

最後は1年生と3年生混合のチームにんじんが登壇。
提案の目標を「JALグループの ESG 経営 の取り組みをもとに、廃棄量削減、地域活性によりSDGs 達成に貢献する」と掲げ、食品ロスとプラスチックごみ削減を具体的な目標に定めました。

JALの機内食に対する乗客の口コミや現在提供中のメニューを分析した上で提案したのは、
①完全予約制、
②1プレート和食、
③容器をBPM(竹パルプモールド容器)にする
という3つの企画でした。

特に機内食のチョイスを入力しないとチケット予約ができない新しい仕組みや、食材調達で『JALふるさとプロジェクト』と協業する点には、JAL社員の皆様も関心を示していました。
フィードバックでは、近年外国人に日本のお弁当が注目されていることや、過去の機内食で外国人におふくろの味が人気だった事例が紹介され、1プレート和食への期待が膨らみました。

チームのがんばりを称え、JALの皆様から表彰状が進呈されました

3チームの提案が無事終わり、塩崎さんより「みなさん、ここまでがんばってくれて本当に嬉しいです」という心のこもった講評が。
「この嬉しい気持ちを示すために、みなさんに表彰状をお贈りしたいと思います」という言葉に、学生達に驚きの表情が浮かびました。
各チームの賞はこちらです。

3年生チーム:グッドチャレンジ賞
「難しい課題に、果敢に挑戦したことを称えます」

1年生チーム:JAL想い賞
「JALによりよい会社になってほしいという気持ちが伝わりました」

チームにんじん:サステナビリティ賞
「未来志向で持続可能な機内食という企画を強く感じました」

チームごとに表彰を行い、賞状とプレゼントを手渡すひとときに学生達の笑顔がこぼれました。
こうしたあたたかいねぎらいの前には、緊張したプレゼンテーションや大変だった準備も昇華されそうです。
たくさんの情報を集め、それを吟味し、課題を解決する企画にまとめあげ、クライアントの前で発表したこの授業は、これから社会で活躍する際に役立つ大切な経験になったことでしょう。

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