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2022年7月26日

美学美術史学科の学生が「かわさきSDGsランド」でSDGsを楽しんで学べるブースを出展しました

文学部美学美術史学科「デザイン実習d(企画デザイン)」(担当:文学部美学美術史学科 下山肇教授)の学生たちが、6月18日(土)に川崎フロンターレのイベント「かわさきSDGsランド」に参加しました。相田化学工業株式会社と協同し「純銀アクセサリー作り」のブースを出展し、お客様と一緒にSDGsを楽しく学べるワークショップを行いました。

かわさきSDGsランドとはどんな取り組み?

そもそも「かわさきSDGsランド」とはどんなイベントかというと、楽しくSDGsを知れる・学べる・体験できる大規模イベントです。主催は川崎フロンターレ、富士通川崎工場、川崎市公園緑地協会、川崎市で、この4者はもともと「CC(カーボン・チャレンジ)等々力」という取り組みを行っていました。CC等々力では、等々力陸上競技場でフロンターレのホームゲームが行われる際に「エコ暮らしこフェア」という環境に配慮した生活を遊んで楽しみながら学べる環境イベントを、2011年から行っていました。

今年は「エコ暮らしこフェア」の発展版として「かわさきSDGsランド」を開催。脱炭素を筆頭とした環境問題だけでなく、経済や社会も含めたSDGsを川崎市内全域で推進する目的で行われました。40を越えるブースが出展し、エコ気球やキックターゲットなどさまざまなワークショップを楽しみながらSDGsを学べるイベントです。飲食店もたくさんの出店がならび、使用される容器にはリユース食器を導入しました。リユース食器を利用することで、場内のごみを減らしCO2削減に貢献しています。

銀アクセサリー作りはSDGs!

今回、学生たちは相田化学工業株式会社と協同ブースを出展しました。出展名は「純銀アクセサリー作り」です。相田化学工業ではスクラップから貴金属を回収・精製し、新たな資源としてリサイクルしています。そのリサイクルされた純銀を材料にした、「アートクレイシルバー」を使ったアクセサリー作りの体験ワークショップです。銀粘土を型にはめ込み、焼成したものを磨くときれいなシルバーアクセサリーが出来上がります。フロンターレの公式マスコットふろん太くんの顔の型もあり、オリジナルアクセサリーが作れるとあって多くのお客様がブースを訪れていました。

学生たちで「楽しくSDGsを体験できる」コンテンツを作成

学生たちに任されたのは、主に銀の焼き上がりを待つ時間。その時間を使って、身近なものを通して楽しくSDGsを考えるきっかけを作るコンテンツ作りを行いました。SDGsの大切さを伝える「ストーリー」と「名画」、不要になったものを再利用する「しおり」と「折り紙」の4班に分かれ、この日に向けて準備をしてきました。

名画班は「モナ・リザ」や「落穂拾い」など、世界的名画を使ってSDGsを分かりやすく解説したシートを作成。作業台に貼り、手元をみたときや時間の空いたときに読んでもらえるようにしました。ストーリー班は、資源がなくなってしまった星からやってきた宇宙人のおはなしを、イラストボードを使って作業と作業の合間に披露。しおり班は食べ終わったお菓子の箱を切り抜き、ラミネートしてしおりにするワークショップを行いました。折り紙班は終了した美術展のチラシをシャツの形に折り、銀アクセサリーの台紙になるように、お客様と一緒に作成していました。学生たちはそれぞれの班のコンテンツをお互い体験しており、お客様への説明なども他の班の学生もできるよう準備していました。

 自分で考えて動くことで自分の力が分かる

これまでも実践女子大学では、相田化学工業と、SDGs啓蒙のため小学生向けのコンテンツを考えるなどの授業を行ってきました。しかしコロナウイルス感染症の影響で、実際に学生たちがお客様の前で行うのは初めての試みです。

そのため4月からこの日に向けて準備をしてきたものの、緊張もあり、進行が少しぎこちなくなってしまった部分もありました。ただ下山教授は「個人で考えて、自発的に動くことが大事」と言います。「言われたことをやるだけではなく、問題が起きたときにどう動くかが大切。問題はデザインすれば解決する。そのことを今回の経験を通し学んでもらえたら」と話していました。その言葉通り、学生たちは思い通りにいかないなかでも全員で助け合って進行していました。

学生たちも「この日を目標に楽しんで準備してきたので、今日お披露目できて嬉しい」「お客様の前でやるのは緊張するけど楽しいです」と、イベントを楽しんでいるようでした。

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