企業の課題解決に学生がチャレンジする社会連携授業が6月4日(金)、オンラインで開催されました。サントリーホールディングス株式会社と本学が行う連携授業は、今年度が初めてとなります。
新型コロナウイルス感染拡大(コロナ禍)に伴い政治経済・社会情勢が激変するなか、「社会人やビジネスパーソンに求められるものは何か」を学生が考察。これを踏まえ、サントリーHDの新入社員向け研修計画を提案します。7月2日(火)に最終プレゼンテーションが行われます。
サントリーの新人研修計画を提案へ
授業のキックオフに際して、サントリーHDから今回の社会連携授業の具体的課題が示されました。「会社を取り巻く環境を踏まえ、企業人・社会人に求められるものは何なのか、結論を発表して下さい」と「それを踏まえ、これからサントリーに入社してくる社員に対する具体的な研修計画を提案してください」の2つです。サントリーHDで行われている実際の研修内容に拘泥することなく、学生目線の斬新で自由な発想が期待されています。
サントリーHDキャリアサポート室長の斎藤誠二さんと同キャリア開発部新人研修担当の宮崎優さんが、社会連携授業のパイロット役を務めるほか、同キャリア開発部課長の阿部優子さんが次回以降、オブザーバー参加します。斎藤さんは、この日の授業でミッションの趣旨や、具体的な研修計画を提案するまでの展開ステップなどを説明。「仕事はアイデア勝負ではありません。課題の本質をみなで深く議論することが重要です」と学生に語り掛けました。
新入生17人が挑戦
授業は、新入生を対象に昨年度新設された前期カリキュラム「実践プロジェクトa」の一環として行われました。指導教授は、本学文学部国文学科(キャリア教育担当)の深澤晶久教授です。今年度は1年生17人が履修。1グループ4~5人の4班に分かれて、グループ単位で課題解決に取り組みます。
前期カリキュラム「実践プロジェクトa」の中で企業と行う社会連携授業は、近畿日本ツーリスト首都圏に続いての開催となります。「一般社団法人フューチャースキルズプロジェト(FSP)研究会」が監修する初年次教育プログラム「主体性講座」をベースに組み立てられており、同講座は「学生の主体性を引き出し、これからの大学での学び方を学ぶ」授業として本学のキャリア教育に活用されています。
深澤晶久教授の話
「実践プロジェクトa」の授業も後半戦に入ります。後半ご支援いただけるのはサントリーホールディングス様です。学生にとってもとても身近な企業、学生の中には、サントリーさんの飲料など商品に関するお題を想定していた学生も多く、サントリーホールディングス様からの課題は、とても難しいと思います。しかし、このテーマを考えていくことは、学生が大学時代に何に意識して学びを深めておけば、社会人として通用するかの事前研究でもあるわけです。
言い換えれば、これからの4年間、「いかにして学ぶかを学べる」ということになる、とても貴重なお題であると感じています。学生の挑戦に期待したいと思います。