社会連携プログラム
SOCIAL COOPERATION PROGRAM
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2021年8月23日

「未来フォーラム」メンバーと本学学生との交流会を実施しました(6/1)

2021年6月1日、共通教育科目「キャリアデザイン(担当:文学部国文学科 深澤晶久教授)」において、「未来フォーラム」のメンバーの皆さんと学生たちとの交流会が実施されました。未来フォーラムは、「常に人、社会、未来のためにできることへの可能性を大切にしながら、みんなで考えて行動していく、様々な業種の労働組合の集まり」のことで、当日は、代表幹事を務めているマルイグループユニオンの樫沢一利委員長のファシリテーションのもと、メンバーの皆さんと、オンラインを使って対話を重ねました。この貴重な経験をきっかけに、学生たちはどのような学びを得ることができたのか、交流会の様子をレポートします。

交流会はZoomで開催されました
未来フォーラム代表幹事を務めているマルイグループユニオンの樫沢一利委員長

「働くことの価値」を知っていくために全5回のグループワークを実施

今回の交流会では2種類のグループワークを実施しました。それぞれ1回15分の対話を合計5回行うかたちで、最初の2回については、各企業が行う事業や理念についての対話を。3~5回にかけては、働く意義とやりがいなど、仕事のリアルについて対話を実施しました。

 はじめに、グループワークのゴールイメージ、つまり最終的な目標を「みんなで働く価値について気づきを得ていくこと」に設定。さらに「迷ったら、まず口に出してみる」をコンセプトとすることが提案され、交流会がスタートしました。

グループワークの最終目標を設定後、交流会がスタートしました

企業が事業を行っている背景について様々な質問から理解を深めていく

グループワークの様子

最初の2回のグループワークでは「企業理念と事業活動」について、参加した13労組23名の方々から説明があり、各班に分かれた学生たちから積極的に質問がなされました。

 表題となっている企業理念についてたずねるものが多くありましたが、企業ごとに誕生した経緯や理念が実現している具体例などを示しつつ、丁寧に説明してくださいました。逆に企業の担当者の方からも、「他社の企業理念と比べて、“らしさ”を感じる部分は?」という質問が返されると、学生たちは客観的な視点でそれぞれの思いを述べていくことで、対話はさらに活発になっていきました。

「女性の働きやすい環境について」「実際に働いて感じる福利厚生の満足度」「文系でもIT分野の企業で活躍できるのか」「実際の営業の仕組みについて」など、事業活動に関する学生からの質問に対しても非常に参考になる回答を得られ、どうして企業が事業を行っているのか、その背景への理解が深められました。

働くとは? 仕事のやりがいとは?社会人のリアルな意見をうかがう

続いて3~5回のグループワークでは「働く意義とリアル」をテーマに対話を実施。学生からは、「働いて良かったと思うことは?」「仕事のやりがいは?」など、働くことに対する社会人の本音に関する質問のほかにも、「部署の異動に本人の意思は反映される?」「コロナ禍によって仕事のやり方はどのように変わった?」「働くうえでモチベーションになることは?」といった、自分自身が就業したときの姿に重ねるような質問も出されました。

 対話の中で学生からは、今後、働く意義を見つけられるか不安という声もあがりましたが、未来フォーラムの皆さんから「働く前からやりがいはわからない」「やりがいばかり追求すると見えなくなるものがある」。さらには、「どんな仕事にも意味があり、人の役に立っていること」。「生きるため、お金のため、仕事選びの基準は様々だが、人にいわれて決めるのではなく、自分が本当にやりたい仕事をすることが幸せにつながる」などの、アドバイスをいただきました。

学生からの質問に対し、未来フォーラムの皆さんから沢山のアドバイスをいただきました

貴重な意見やアドバイスから多くの学びを得られた交流会

学生たちにとって、
多くの学びを得られた交流会となりました

すべてのグループワークが終了すると、学生たちからは、自分たちがもっていた働くことへの様々な思いに対し、社会で実際に活躍されている方たちから多くの回答を得られたことに満足している様子がうかがえました。

 そして、未来フォーラムの皆さんからは、この機会をきっかけに、自分が仕事で大事にしたいことや、これからどんな人生を歩みたいのか深く考えておくと、社会に出て壁に突き当ったときに大きな力になること、「苦しいときには、ぜひ自分たちを頼っていただき、みんなでより良い社会をつくっていきましょう」という言葉をいただき、交流会は無事に終了することとなりました。

深澤晶久教授のコメント

未来フォーラム様とのコラボは3回目となります。私自身が、所属していた企業で約6年間労働組合の委員長を経験していたこともあり、今でも多くの労組の方にお世話になっており、こうした授業が続いています。労組の中心で活動されている方は熱い方が多いというのが私の実感であり、今年も、なんと13労組から23名もの組合リーダーが、この授業のために貴重なお時間を割いて下さいました。今年は、企業理念編と働く意義編で、5回のグループワークが実現出来ました。履修している学生には、実際に企業人のリアルなお話しから「働くこと」を意識して欲しい、そしてさらに視野を大きく拡大して欲しい、そんな狙いがありましたが、未来フォーラム様のご尽力により、その目標に到達できたと感じています。改めて参加いただいた皆様に心から感謝申し上げたいと思います。

研究室でZoomホストを務める深澤教授
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