タグ: 演習Ⅱ

2025年2月3日

冬休みにはこれがおすすめ!ゼミ「演習ⅡB」でサイバーエージェントの川越氏をお迎えしてプレゼンテーションが行われました。

12月24日に「演習ⅡB」(担当:人間社会学部人間社会学科 粟津 俊二教授)のゼミでプレゼンテーションが行われました。テーマは「これから迎える冬の休暇におすすめの活動、遊びを紹介する」。学生たちはグループに分かれ資料を作成。株式会社サイバーエージェントの川越寛之氏をゲストに迎え、行われた発表の様子をご紹介します。

自然巡りでリラックス

最初はD班から。
自然がストレスを軽減するという先行研究を調べ紹介。
例えば自然の音には、人間が一番心地よく感じられる「1/fゆらぎ」があり自律神経が整うことなど、自然でリラックスできるのは科学的にも明らかであると伝えました。
この冬オススメの場所としては白川郷と箱根をピックアップ。特に箱根は都心からアクセスが良く、山や湖、温泉など自然が豊富なのでぜひ行ってみてほしいと紹介しました。

各班の発表後には川越氏からコメントをいただきました。
「たくさん要素を集めていて、会話がたくさん生まれそうな内容でした。もっとアピールする点をしぼっても良かったです」とアドバイスも交えて感想を下さいました。

体験×LUUP

次のB班はみんなでLUUPに乗った体験の動画から発表をはじめました。
LUUPとは電動キックボードのシェアサービス。
短距離移動用の乗り物として浸透してきましたが、LUUPを遊びに使うことでいつもと違った景色が見られ、非日常さを感じられるとアピールしました。おすすめとして目黒川沿いをLUUPで移動しながらお店巡りをするコースを紹介し、体験の良さを伝えます。

LUUPを「しょっちゅう使います」と言う川越さんは、「知りたい情報が全部入っていた。入りの動画も掴みとしてとても良かった」と感心したコメント。
「LUUPだからこそできる、というところがもっとあれば」と改善点も伝えました。

行こう!サウナ・岩盤浴へ!

A班は一見分かりづらいサウナと岩盤浴の違いを解説し、自分のニーズの合う方を楽しむことを提案。
どちらも体を温める施設ですが、サウナは蒸し風呂。リフレッシュ、疲労回復に向いており、低血圧やスポーツする人におすすめです。岩盤浴は石の遠赤外線を利用し時間をかけて体を温めるもの。リラックスでき冷え性改善に効果があります。
最後にサウナと岩盤浴のそれぞれおすすめの施設を紹介。メンバーが通っている施設も紹介しました。

発表後、川越氏は「なぜどちらかにせず2つ紹介したんでしょうか」と質問。
学生は「メンバーにサウナ派と岩盤浴派がいて、なにが違うんだろうという疑問から始まった」と回答しました。
川越氏は「それならいっそ対決型にしたら、もっと面白く解像度の高い発表になったかも」と、内容はそのままでも、さらにブラッシュアップできると伝えました。

おうち映画館はじめませんか?

E班はまず、教室の電気を消し全員にお菓子を配ります。
提案は、自宅で映画館のような環境を作って映画を楽しむこと。
プロジェクターや良いスピーカーなどがなくても、部屋を暗くしてスマホを切り、お菓子と共に楽しむだけでも雰囲気を楽しめるとアピール。ポップコーン、チョコ、スナック菓子などお菓子別におすすめ映画を紹介し、最後に1分ほどの短篇映画を流し「配ったお菓子を食べながら楽しんでください」と気分を盛り上げました。
川越氏は「取り上げているテーマがすごくいい。電気を消すなども良い演出でした」と褒められました。

四国自然旅

最後はC班。
自然を楽しめる場所として、離島を紹介しました。そのなかでも温暖でSNS映えする離島が多い四国をピックアップ。
四国はアクセスが悪いと思われがちですが、神戸や大阪など地方都市も近く足を伸ばすのも良いとアピールします。アートの直島、グルメの小豆島などアクティビティを紹介しました。

川越氏からは、「情報を網羅していて資料も見やすい」とお褒めの言葉があったあと、「ただ、情報よりもみなさんが何故行きたいと思ったかが大事。どこに魅力を感じたのか、もっと友達に話すように伝えましょう」と強調されました。

もっと自分たちの感性を大事にしよう

授業の終わりには、学生間での投票の結果発表。
最多はE班でした。
この日はクリスマスイブということもあり、賞品として先生からクリスマスプレゼントが。学生たちはほっとした表情で喜んでいました。

川越氏からの総評では「僕が大学生だったときとは比べものにならないくらい全員素晴らしかったです」とねぎらいのコメントをいただきました。
今回のプレゼン資料には生成AIを使った班も。
「AIで構成を考えたりすることもできるので、どんどん使ってみてください」と話されました。
そして「最後にひとつだけ」と、付け加えます。
「何度かコメントでも言いましたが、ただの情報よりもみなさんの体験の方が断然価値が高いです。今後プレゼンをするときは、もっと自分たちの考えや感性を信じてやると良いと思います」
自分の意見をどう伝えるか、プレゼンテーションの面白さと奥深さを知れる授業となりました。

担当教員よりメッセージ

大学では、調べた情報をまとめて論理的に伝える練習が、多くの授業で行われます。今回は、せっかく川越様に見ていただく機会を得られましたので、魅力や面白さを伝えるという課題にチャレンジしてもらいました。表現する内容も方法も少し違いますので戸惑いもあったようですが、様々なアイデアを出しながら最後まで頑張ってくれました。伝えるということについて、普段とは違う視点から考える良い機会が得られたと思います。川越様には、この場を借りて、心より御礼申し上げます。

2024年8月7日

高速道路で使用した横断幕をアップサイクルしよう!中日本高速道路株式会社とのコラボ授業が行われました。 

人間社会学部の「演習Ⅱ・Iクラス」(担当:ビジネス社会学科 篠﨑香織教授)で中日本高速道路株式会社(以下、NEXCO中日本)とのコラボ授業が行われました。5月から準備を始め、様々な学びを通して、工事の情報を知らせる役割を果たしこれまでは廃棄されていた横断幕の別の利用を考える、アップサイクル案を検討しました。そして、7月3日に八王子支社の皆様の前で最終プレゼンテーションに臨みました。

高速道路の安全を守るNEXCO中日本

NEXCO中日本は、関東甲信から東海、北陸エリア(東京都、神奈川県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県)の高速道路の管理をおこなっています。

大切な仕事のひとつが高速道路の工事です。工事は渋滞などの原因にもなるためドライバーにとって大切な情報。電光掲示板に場所や期間などの情報が表示されますが、電光掲示版に載る情報は、事故や渋滞、天候状況などもあり、工事の情報だけを表示し続けることは難しいそうです。そのために用意されているのが横断幕です。本線を横断する跨道橋に横断幕を設置して、今後の工事の予定やこの先で工事があることなどを知らせます。

そこで学生に出された課題は「ターポリン樹脂の特性を活かした横断幕のアップサイクル案」を考えること。NEXCO中日本の事業内容を踏まえて、社会的課題の解決や地域貢献につながるアイデアにするようにという指示も担当教員から出ました。

当初はグループでアイデアを出して発表する予定になっていました。しかし、最初に個人でアイデア出しを始めたところ、面白いアイデアがいくつも出てきたことから、グループごとに意見を集約するのはやめて、最後まで個人で取り組むという方向転換をしました。

NEXCO中日本が使用している横断幕の素材は、ターポリンと反射ターポリンです。前者はポリエステル製の布を軟質の合成樹脂で挟んだビニール素材の生地で、防水性、耐久性に優れ、色褪せしにくいというという特徴があります。後者は、ターポリンの表面に反射材を加工しているのでやや厚みがあります。車のヘッドライトや街灯の光を反射するのが特徴で、夜間でもはっきりと文字が見えるため、照明が少ない中央道などで使用されています。

学生は、それぞれの特性を生かしたアイデアを検討しました。

防犯グッズにアップサイクル

この授業では、中間発表のときから挙手制を採っていて、準備ができた学生から次々に発表を行いました。

 

多くの学生から出たのは、ランドセルカバーにするアイデアです。

反射ターポリン特性をうまく使った案で、地域の交通安全啓発も行っているNEXCO中日本の活動と関連性があります。実際にターポリン樹脂を購入して自作してきたという学生もいました。すぐ作れるように型紙を持参し、交通安全教室などの中でワークショップをすることも提案しました。

自転車に関連するグッズのアイデアもたくさん出ました。

防水性に着目した学生は、自転車やバイクの保護カバーを提案しました。防犯用のかごカバーを提案した学生は新聞記事を示して、「自分の居住地域をはじめ、同じ日に複数の地域でひったくりが頻発しており、かごカバーは警察も推奨しています」と地域の防犯に貢献できる点を強調しました。そのほか、自転車の鍵につけるキーホルダーや、自転車の前後に貼れる反射シールを提案した学生もいました。シールは杖や帽子などにも貼れるため、夜道の安全につながると、汎用性の高さをアピールしました。

日常品として使えるものを

日常品として使えるものを提案した学生から出てきたアイデアは、パソコンカバーとブックケースです。「バッグやコインケースなどのアップサイクル品はすでに出ていますが、若者向けは少ない印象」、「雨の日に濡れて欲しくないものを守りたい」というのが考案理由でした。

ビニール傘が年間8000万本も捨てられていることを問題視し、世界に一つしかないものであるならば、みんなが大切にするのではと傘を提案した学生もいました。このアイデアは、丈夫で遮光性に優れたターポリン樹脂の特性を活用したものです。

幼稚園や小学校など砂場の雨除けにしたらどうかという地域貢献につながるアイデアも出ました。さらに、植木鉢の代わりになるプランターカバーやシートベルトカバーなどの制作を、SA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)で行い、自分たちで作ることで、NEXCO中日本の取り組みを知ってもらうのはどうかという企画も出てきました。

ユニークな案では、ライブで使える「ファンサービスうちわ」がありました。

うちわに文字を貼り付け「推し」にアピールするもので、光に反射する特性を活かすことができます。この発表をした学生は、「NEXCO中日本がこれまで関わりの薄かったエンターテイメント業界とつながることで、新しい可能性が拓けるのでは」と提案しました。

 

これから実物化を検討!

他にも、レジャーシートやフリスビー、交通安全のお守り、避難所に使えるカーテン状の仕切りなど多くの案が出てきました。

全員の発表が終わると、八王子支社 総務企画部の高取部長と宮部課長から総評をいただきました。

高取様からは、これまで学生が積み重ねてきた準備への労いと多様なアイデアに対するお褒めの言葉をいただきました。これまで社内でも色々なアイデアを検討してきたが、ファンサービスのうちわのような発想はなかなかなく、大変面白いとのことでした。

宮部様からは、「色々な情報を調べて、検討してくれてありがとうございました。アップサイクルについてしっかり調べ、素材の特徴を活かしたものを考えてくれました。社員に社用のノートパソコンを貸与していますが、併せてパソコンカバーを作って配るのもいいかもと思いました」という感想をいただきました。「安全を何よりも優先するという、NEXCO中日本の理念を大事にしてくれて、交通安全に関連付けたものが多かったのも嬉しかったです」とも話されました。

発表中に学生は、①ターポリン樹脂の特性を生かしたアイデアか、②NEXCO中日本社の活動とアイデアにつながりがみえるか、③実現可能か、この3点についてお互いのアイデアを評価しており、最後にどのアイデアを実物化すると良いかの投票を行いました。学生から高評価を得たアイデアとNEXCO中日本の皆さんから好評だったアイデアが実物化される予定です。最後にNEXCO中日本の中村様から、NEXCO中日本の企画で進めているワークショップの案内があり、ぜひ遊びに来てくださいとお声がけをいただきました。

一つの役割を果たしたものに、新たな価値を与えることでまた社会に役立てていくという循環を、自分たちの手で実現していくという得難い機会に恵まれ、学生も担当教員も非常に多くのことを学ぶことができました。

NEXCO中日本八王子支社の皆さま、ありがとうございました。

なお、2024年9月8日(土)に本学日野キャンパスで開催予定の“JISSENマルシェ”の企業・自治体ブースにて、NEXCO中日本社によるワークショップがございます。上記学生のアイデアも製作する企画になっております。ぜひ、おいでください。

詳細はこちらをご覧ください。
https://www.jissen.ac.jp/125th/marche.html