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2026年10月5日

ウェブメディアの記事を企画!第一三共ヘルスケアとコラボした授業〈キャリア実践演習〉で学生企画の発表が行われました。

7月3日、〈キャリア実践演習(担当:国文学科 深澤 晶久教授)〉にて、第一三共ヘルスケア株式会社(以下、第一三共ヘルスケア)とのコラボ授業の最終発表が行われました。発表のお題は『第一三共ヘルスケアのオウンドメディアである〈健康美塾〉に掲載する記事の企画』です。

授業と社会連携について

キャリア実践演習は、文学部3年生以上の学年を対象とした共通教育科目です。ゲストとして登壇する企業について主体的な事前調査を行い、企業のプログラムに挑戦します。

第一三共ヘルスケアとのコラボ授業は4回開催にわたり実施されました。学生たちはこれまで、第一三共ヘルスケアのオウンドメディア〈健康美塾〉がどのような想いで情報を発信しているのかをはじめ、企業広報やメディア運営、記事制作の考え方や手法について学んできました。

今回の授業はその集大成として、学生が考案した企画のプレゼンテーションが行われました。

〈夏バテ診断 あなたのその倦怠感、夏バテかも?〉

1班は、〈夏バテ診断~あなたのその倦怠感、夏バテかも?〜〉をタイトルに、セルフチェックを盛り込んだ記事を提案しました。授業、アルバイト、趣味とやりたいことが多く忙しい大学生をターゲットに設定し、「病院に行くほどではないが、なんとなく体がだるい」と感じる人に向けて、夏バテの可能性に気づくきっかけとなるよう記事を構成。その具体的な内容として、10項目のチェックシートやQ&A形式の解説を盛り込み、症状の程度に応じた対処法や予防法を紹介しました。

フィードバックでは「読者の興味を引く構成としてセルフチェックシートが効果的だと感じた。また、『5分で読める』という目安の提示が、記事構成のトレンドを押さえている」と評価されました。さらに、よりよくするためのポイントとして「受診を勧める具体的な目安を示すことで、より安心して利用できる記事になる」とコメントが寄せられました。

〈ストレスサバイバーに聞く!緊張に打ち勝つ方法〉

2班は、〈ストレスサバイバーに聞く!緊張に打ち勝つ方法〉をタイトルに、緊張と向き合うためのヒントを紹介する記事を提案しました。ターゲットに大学生活や就職活動で人前に立つ機会の多い学生を想定し、「緊張を『なくすもの』ではなく『味方にするもの』と捉える新たな視点」を提示。人前で活動することを職とする舞台関係者やスポーツ選手へのインタビューを通して、失敗談も含めた等身大の体験談を紹介する構成としました。インタビューの対象に営業や教師や保育士、看護師など、人前に立つことが日常の職業を加えるほか、今日から実践できるルーティンも盛り込むと紹介。公開時期は環境の変化を迎える人が多い3月を想定しました。

フィードバックでは「緊張を前向きに捉える着眼点がいい。就活生だけでなく、ピアノの発表会を控えた子供やその親など、幅広い層に共感される普遍的なテーマである」と評価。よりよくするためのポイントとして「『この人だからできたんでしょ』と読者に感じさせないため、さらに科学的な根拠を加えるとより説得力のある記事になる」とのアドバイスが寄せられました。

〈20代前半、一人暮らし、ズボラ女子のための、今日からできる美白ごはん〉

3班は、〈20代前半、一人暮らし、ズボラ女子のための、今日からできる美白ごはん〉をタイトルに、美容と食生活を結び付けた記事を提案しました。自炊は苦手でも美容への関心が高い一人暮らしの若年層をターゲットに設定し、「肌に良い食事をしたいが、何から始めればよいか分からない」という悩みに寄り添う内容を考案しました。肌に良い食材の紹介や専門家による栄養素の解説に加え、ライフスタイルに合わせた実践ができるように、コンビニ派と自炊派それぞれに向けた具体的な提案を盛り込んでいます。公開時期は「新生活に慣れ、自分の生活を振り返る余裕が出てくる時期」として5月を想定しました。

フィードバックでは「公開時期の工夫がターゲットの生活とあっていていい。また、“自炊派”と“コンビニ派”に分けて具体的な内容を提示する点も実用性が高い」と評価。よりよくするためのポイントとして「何をもって良いとするのか、栄養と肌の関係性をより具体的に示すことでさらに説得力が高まる」との助言がありました。

〈推しに会う前に、メイク崩れてない?実は100円で解決できます!〉

4班は、〈推しに会う前に、メイク崩れてない?実は100円で解決できます!〉をタイトルに、推し活を楽しむ大学生に向けた記事を提案しました。イベントやライブなどの特別な日に“可愛い自分でいたい”が、多くのお金をかけられないという悩みに着目し、100円ショップの商品を活用したメイク崩れ対策を紹介する内容です。

「推し活女子」に共通する「時間をかけてメイクしたけど会場についたときには崩れている」という経験を提示し、「今持っているコスメでも工程や方法を工夫すれば解決できる」という点をメッセージの核に、テクニックだけでなく、工夫で自信を持てる体験を届けることを目的としました。現役アイドル・ヘアメイクアップアーティストへのインタビューやプロに教わる具体的なツールの使い方などを伝え、すぐに実践してみたいと読者の行動を促す構成としました。

フィードバックでは「タイトルのキャッチーさと、自分のビジュアルをよりよくすることで気持ちも上げていく、というアプローチが素敵だと感じた」と評価。よりよくするためのポイントとして「ターゲットを“推し活”に限定せず、大事な予定がある人全般に広げることができそうです」との助言がありました。

授業の最後に

総括として、今回のコラボ授業の企画を担当した広告代理店の高橋氏と、進行を担当した溝口氏からコメントをいただきました。

高橋氏は広告代理店の仕事について「さまざまな企業や関係者の間に立ち、企画を取りまとめながらプロジェクトを推進していく役割」と説明。

業務の中では、企画の意図や進め方を関係者に伝えるため、プレゼンテーションを行う場面が数多くあることを説明し、学生たちへ「緊張していても聞き手の目を見て話すこと。反応を見ることで、こちらの話し方や説明を変化させることができ、より相手の理解度を高めるプレゼンテーションが可能になります」と実践的なアドバイスを送りました。

溝口氏はコラボ授業を振り返り「『実践的な企画力』と『構想力』の習得を目指し、皆さんにはグループワークに挑戦していただきました」と話し、さらに「意見をまとめることの難しさなど、グループワークの大変さを経験した半面、仲間と議論を深めることで、アイデアが膨らみ企画が出来上がっていく楽しさも実感したのではないかなと思っています」と学生に語りかけました。

続けて、「社会に出ると、正解のない課題に向き合いながら、自ら考え、周囲と協力して形にしていく力が求められます。今回の授業で培った企画力や発想力、相手の意見を受け止めながら議論を進める力は、これからの学生生活はもちろん、社会人になってからも必ず役立つはずです」とエールを送りました。

担当教員のコメント

本年度(2026年度)からスタートした「キャリア実践演習」においては第一三共ヘルスケア様にご支援をいただきましたが、仕上げとして『第一三共ヘルスケア様のオウンドメディアである 〈健康美塾〉に掲載する記事の企画』についての最終発表が行われました。
第一三共ヘルスケア様の社員の方に加え、このメディアを支える多くの関係者にお越しいただき、本当に丁寧にご支援をいだたきましたこと、学生にとっては本当にありがたく学びの多い時間となりました。
最後に、第一三共ヘルスケアの溝口様が語りかけて下さったお言葉「社会に出ると、正解のない課題に向き合いながら、自ら考え、周囲と協力して形にしていく力が求められます。今回の授業で培った企画力や発想力、相手の意見を受け止めながら議論を進める力は、これからの学生生活はもちろん、社会人になってからも必ず役立つはずです」は、まさにキャリア教育で学生に伝え、学んで欲しいこと、そのものであると思います。第一三共ヘルスケア様はじめ、授業にお越しいただいた多くの関係者の皆さまに、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

2026年5月20日

韓国便のサステナブル機内食を考えよう!「演習Ⅲa」の授業でJALとの特別コラボが始まりました。 

4月28日に、「演習Ⅲa」(担当:人間社会学部ビジネス社会学科 角本伸晃教授)にて、日本航空株式会社(以下、JAL)との特別コラボ授業が開始されました。この日はオリエンテーション。JALが航空業界だけでなく、広く社会課題に取り組んでいることを学びました。授業の最後には数か月にわたって取り組むグループワークの課題も発表され、学生たちは新しい学びに積極的に取り組んでいます。

空の仕事から学ぶチーム力と前向きさ

登壇したのは、現役の客室乗務員でもある吉村真紀氏。
「地球320周分、月まで16往復分ほど飛行機に乗っている」と語り、学生たちも驚きの表情。長時間乗務を続ける秘訣は「笑顔で前向きにいることと、チームの力」だといいます。
「飛行中には救急車も消防車も来ません。すべて自分たちで対応します。だからこそ前向きに取り組むこと、そして大変なときに支えになる仲間の存在が大切です」と、チームビルディングの重要性を語りました。

もう一人登壇したのは鈴木茂樹氏。
運航管理などの空港現業、機内食の開発などに携わり、著名なレストランとのコラボレーションメニューやサステナブルな食材を機内食に取り入れるための交渉などを担当されていました。

自己紹介の後はJALクイズが出題。
JALのフラッグシップであるエアバスの機体カラーに込められた思いや企業理念、オリジナルドリンクなどに関する問題に、学生たちは手を挙げて積極的に参加しました。
楽しみながら学べる時間となり、「クイズを通して大切にしていることが伝われば嬉しいです」と締めくくられました。

JALの価値観と目指す未来像とは

ここからはJALの経営ビジョンについて。
JALが目指すのは、航空会社の枠を超えて社会課題に向き合うことです。安心・安全な空の旅に加え、お客様の心に響く出会いや体験の提供を大切にしています。
その実現のために策定されたのが「JALフィロソフィ」。
これは、社員全員が共有する意識・価値観・考え方をまとめたもので、部門や職種を超えた連携を支える重要な指針です。

そして吉村氏は「皆さんにとってのウェルビーイングは何ですか?」と問いかけました。ウェルビーイングとは、自分にとって心地よい状態のこと。
学生からは「モチベーション高く勉強できているとき」や「課題を終えたときの達成感」などの声が挙がりました。
吉村氏は「心地よさは人それぞれ。JALもお客さま一人ひとりに『いいね』と思ってもらえる価値を提供できるよう変化しています」と語りました。

「六方よし」のためのウェルビーイング

JALは企業として利益を出し続ける必要がありますが、利益だけを追うのではなく、すべてのステークホルダーに誠実であることを重視しています。
これはESG経営と呼ばれ、環境や社会課題に企業として向き合う考え方です。

たとえば気候変動への取り組みでは、機体をカーボンで作ることで軽量化し、CO2排出量を減らす工夫を行っています。
面白いところでは、家庭や飲食店の使用済み食用油を回収し、燃料に再利用する取り組みも。「渋谷区でもスーパーなどで集めていますので、皆さんもぜひ」と紹介されました。

多様性の面でも、障がいのある社員の活躍推進や男女差の解消に取り組んでいます。
昔は、客室乗務員は子どもが出来たら定年、なんて言われていた時代もありました。今は子育てしながら働くのも当たり前。
これは放っておいたら変わったわけではありません」と吉村氏。
制度は自然に変わったのではなく、その都度の社員が、これがウェルビーイングなんだということを示していくことで少しずつ制度が整っていったのだと語りました。

またJALは「六方よし」の精神を大切にしています。
世間、売り手、買い手がwin-winになる従来の「三方よし」に加え、作り手や環境、未来にも価値を届けることを目指しているのです。

韓国便のサステナブル機内食を考えよう!

いよいよ課題の発表です。
テーマは「JALグループのビジョンを体現する『サステナブル・韓国便ミール』の企画」です。
韓国便のフライトは約2時間と短く、提供時間に余裕がありません。
手早く出せるボックスミール形式で考えます。温めて提供することはできないので、冷たくても美味しいものを考えるのもポイントの一つです。

鈴木氏は「コストや食材など考えることは多いですが、私が機内食を考えるときは、『一番大事な人に食べてもらって笑顔になるか』をイメージしました」とアドバイス。家族や友人を思い浮かべ、楽しんでもらえるメニューを考えてほしいと語りました。
吉村氏も「韓国はZ世代に人気の文化が多い国。ぜひ皆さんのウェルビーイングを感じるアイデアを提案してください」と期待を寄せました。

学生たちはグループで課題に取り組み、2か月後のプレゼンテーションに向けて準備を進めていきます。

担当教員からのメッセージ

角本ゼミではこれまで「観光」をメインテーマとしてきましたが、今年度はJAL航空みらいラボ様とPBLを行うことになりました。目的地への移動で航空機を利用する場合は長時間、閉鎖空間で過ごすために、機内食を楽しみにされている方が多いと思います。

今回のテーマは韓国便での機内食の提案ですが、その前提には「JALフィロソフィ」や「ウェルビーイング」があり、それを具現化する「サステナブルな機内食」をという趣旨説明を聞いて、ゼミ生たちも取り組む意欲がさらに高まったと思います。学生らしい型にはまらない提案を期待しています。

JAL航空みらいラボについて詳しい内容はこちら→https://www.jalaviofuture.co.jp/