魅力を伝える記事を執筆!英文学科の授業でベルトラ株式会社とコラボし、記事作成やインバウンド向け情報発信に挑戦しました。
7月17日、〈社会を考える(担当:英文学科 佐々木真理教授)〉にて、ベルトラ株式会社(以下、ベルトラ)とのコラボ授業が実施されました。ベルトラはウェブ完結型の旅行代理店で、ツアーやアクティビティの販売のほか、旅行情報を発信するウェブメディアの運営を行っています。授業を通して学生は「英語のウェブ記事を執筆する」課題に挑戦し、最終授業でその発表が行われました。

授業と企業連携について
〈社会を考える〉は英文学科3年生を対象に開講されている専門科目です。『異文化交流と共生について考える』をテーマに、連携企業が抱える課題についてリサーチ、情報、解決方法を発信することを通じて、異文化交流の方法を探究します。
この授業ではオンライン旅行代理店であるベルトラと連携を行い、ゲストとして武部氏とミジェル氏をお招きし、企業説明や学生が考えた企画に対するフィードバックを行っていただきました。

ベルトラについて

ベルトラはウェブ完結型の旅行代理店です。ミジェル氏は「ツアーやアクティビティを旅行客向けにオンライン販売しています」と紹介しました。また「ツアーを販売している旅行会社もお客様と捉え業務を行っています」とBtoBの側面もあることを紹介しました。
ミジェル氏は「クルーズに特化したサイトや来日する海外の方向けのサイトなど、旅行メディアの運営も行っており、情報発信も行っています」と実際にサイトを紹介。旅行者が事前に情報収集を行う傾向から、積極的な情報発信を行っていると述べました。
旅行情報サイトの記事について
ミジェル氏は訪日外国人向けに旅行情報サイトに掲載している記事の書き方について解説を行いました。
記事のテーマには、①外国人に体験してほしいこと ②外国人への疑問 ③観光問題 の3つのジャンルがあると紹介し、具体的にどのような内容があるか考えるミニワークを学生と行いました。学生は、“カワイイ”文化を体験できる飲食店や、渋谷のスクランブル交差点の様子を撮影することへの疑問、ごみのポイ捨て問題など、選んだ理由も説明しながらひとりずつ発表が行われました。
また、ミジェル氏は「記事の書き方にはパターンがある」と話し、疑問と回答を軸に構成する『Q&A形式』や、〈おすすめ○○選〉といったスタイルの『リスティクル』などが紹介されました。また、「何を一番伝えたいかゴールを先に設定し、1記事に1つのメッセージに集中する」といったライティングスキルについても説明がありました。





初回授業の最後には、ミジェル氏から「ターゲットに向けた情報発信」について説明がありました。ミジェル氏は「私が制作した動画コンテンツで、外国人観光客の観光地でのマナーについて問題提起をしたことがあります。それは、海外のインフルエンサーが投稿した動画で行われていた行動に対するマナーを指摘するもので、動画を見て行動を真似をしようとする外国人観光客をターゲットに、マナーへの意識をもってもらおうとしました」と説明。しかし、実際に動画を閲覧したユーザーの多くは日本人だったといいます。マナーの指摘に対する肯定的なコメントも多く、動画の閲覧数も増えたと話しながら「事前に定めたターゲットではない層にコンテンツが刺さる場合もある」と紹介しました。
最後にミジェル氏は「ベルトラのHPに掲載する訪日外国人観光客に向けた記事を作成する」という課題を発表しました。
授業のあゆみ
学生は授業の時間を活用し、実際に東京の観光地に足を運び、観光客の様子やどのようなコンテンツが人気かフィールドワークを行い、記事のネタを調査。その後、ミジェル氏から紹介があった三つの記事のテーマ、記事の書き方のパターンから一つずつスタイルを選び、外国人観光客に観光地を紹介する記事の作成を行いました。
中間発表では、フィールドワークで訪れた観光地、記事のテーマ、書き方のパターン、内容案の発表を行い、ミジェル氏から内容をより発展させるためのアドバイスをいただきました。コラボ授業最終回では、学生が実際にライティングした英語の文章をスライドに組み込み、記事の内容について発表が行われました。



学生の発表
最終発表には武部氏とミジェル氏をお招きし、学生の発表に対してフィードバックをいただきました。
グループ1〈海外の人に届ける駄菓子を楽しめるバーの魅力〉の紹介
日本人が幼少期から親しんできた駄菓子を「海外では知名度が高くないものの日本ならではの文化」と位置づけ、海外のお菓子と比較したランキング形式を取り入れながら紹介しました。知名度の低さを新しさとして提示することで、旅行者にとって忘れられない思い出のきっかけになることを目指しました。
グループ2〈竹下通りにあるユニークなお土産店〉の紹介
キャラクターショップと日本土産店を「外国人目線で」調査し、英語表記の有無やイラストによる説明といった表示に関する工夫を紹介しました。日本限定商品や、こけし、漢字をモチーフにしたTシャツなどの商品比較を通じて、ポップカルチャーと伝統文化の両方を楽しめる場所であることを伝えました。
グループ3〈抹茶文化と外国人観光客〉の紹介
外国人に抹茶が人気な理由を分析した上で、フィールドワークから「カフェの延長として抹茶ラテやスイーツを楽しんでいる」実態を紹介しました。同時に、茶道という伝統文化の文脈が正しく理解されないまま消費されている点を問題提起し、店内に歴史を紹介するパネルを設置するといった改善策を提案しました。
グループ4〈新しい東京の歩き方〉の紹介
2回目以降の訪日リピーターをターゲットに、渋谷・裏原宿・表参道エリアの神社や飲食店を徒歩で巡る一日ルートを提案しました。ヴィーガンやグルテンフリーに対応し英語表記のある飲食店を厳選するとともに、徒歩移動によって特定駅のオーバーツーリズムを緩和する効果にも言及しました。
グループ5〈渋谷における外国人観光客のマナー問題〉の紹介
路上飲酒やごみ放置、騒音といった問題事例を挙げ、観光客と地域住民の相互理解の重要性を主張しました。フィールドワークで実際にマナーの悪い観光客と遭遇した報告のほか、マナーを守る外国人観光客へのインタビューも交え、空港やホテルでの情報発信を通じて理解を広げていく必要性を訴えました。
グループ6〈かわいい体験型レストランの紹介〉の紹介
渋谷にある「熊と温泉」をモチーフにした飲食店を取り上げ、店のコンセプトやアクセス、人気メニューを紹介しました。入店時に熊耳のカチューシャを着用する仕掛けなど、世界観を味わうユニークでかわいい体験ができる点を打ち出し、思い出に残る食事体験として提案しました。
グループ7〈渋谷・表参道の都会に存在する自然スポット〉の紹介
商業施設の屋上庭園や公園といった緑を感じられるスポットを、入場料の有無やベンチの数などとともに紹介しました。地元で日常を過ごす大学生の視点から、観光地巡りにとどまらず地元の人と同じように自然の中で過ごす東京の日常体験を提案しました。









ミジェル氏は学生の発表に対し「中間発表からの仕上がり具合に驚いています」とコメント。「自分たちできちんと考えてくれたことが伝わってきました。内容も充実していました」と学生たちに伝えました。
今回のコラボ授業は学生たちにとって、感じたことや考えたことを海外の人に正しく伝える力のほか、グループで一つの提案を作り上げる協働力を身に着ける貴重な機会となりました。
担当教員のコメント
このたびは、株式会社ベルトラ様との連携授業という大変貴重な機会をいただき誠にありがたく存じます。
海外からの観光客を対象に、日本文化や観光地の情報を発信するWeb記事を英語で執筆する、という課題は、学生にとって非常に挑戦し甲斐のあるものでした。
ベルトラの皆様から、Web記事執筆にあたって心がけること、ヒントなどを丁寧にご講義いただくことで、情報をまとめて発信する能力だけではなく、社会で働く上での着眼点や姿勢なども学ぶ機会となりました。
ベルトラの皆様には、最終回のプレゼンテーションでも温かいコメントをいただき、
また、授業終了後には各グループに対する非常に詳細なコメントもフィードバックしていただき、心より御礼申し上げます。
学生の皆さんに、この授業で得た知識や培った能力を、今後の学びや活動に活かしてもらえることを願っています。















































