タグ: 特別コラボ

2026年3月17日

生成AIとクリエイティブ!サイバーエージェントとのコラボ授業で、学生の制作物の最終発表が行われました。

2025年12月23日(火)演習Ⅱb(担当:人間社会学部人間社会学科 粟津 俊二教授)にて、株式会社サイバーエージェント(以下サイバーエージェント)から川越寛之氏をお招きし、制作物の最終発表が行われました。

授業と企業連携について

「演習Ⅱb」は、人間社会学部の2年生を対象に開講されている専門科目です。学科での学びをさらに深めるための基礎知識を身につけることを目的としています。粟津教授が担当するクラスでは、「生成AIを活用し、社会連携推進室を紹介するポスターを制作する」という課題に取り組んでいます。授業では、Web広告事業でAIを用いたクリエイティブを行っている株式会社サイバーエージェントと連携し、生成AIの活用方法を実践的に学んでいます。
コラボ授業初回の様子はこちら→https://socialcooperation.jissen.ac.jp/topics/9598/

これまでの授業で、川越氏や粟津教授から生成AIの活用方法のレクチャーを受けてきた学生たち。5つのグループに分かれ、生成AIを活用しながら制作を行いました。今回の授業では、川越氏のほか、社会連携推進室の職員2名も授業に参加しました。学生はこれまでの制作をパワーポイントにまとめ、発表を行いました。最優秀賞と優秀賞に、サイバーエージェントと粟津教授から記念品の授与が行われました。

これまでの授業で、川越氏や粟津教授から生成AIの活用方法のレクチャーを受けてきた学生たち。5つのグループに分かれ、生成AIを活用しながら制作を行いました。今回の授業では、川越氏のほか、社会連携推進室の職員2名も授業に参加しました。学生はこれまでの制作をパワーポイントにまとめ、発表を行いました。最優秀賞と優秀賞に、サイバーエージェントと粟津教授から記念品の授与が行われました。

本記事では、授業の発表順に班の成果物を紹介します。

B班:社会連携を手のひらサイズで

B班は、トランプカードをモチーフにしたコンパクトな宣伝カードを制作しました。表面は桜のマークを中心に配置した左右対称のデザインで、シンプルな線や配色がトランプの図像を想起させます。裏面にはQRコードを大きく配置し、受験情報や企業ロゴを分かりやすく掲載しました。裏表でイメージを統一したデザインには、生成AIが活用されています。

B班は現状の課題として「認知度が低いこと」を挙げ、「どのように伝えるかが重要である」と分析しました。大学の魅力を補強するツールとして、見る人が自ら情報を得たいと思える掲示物の制作を目指したといいます。宣伝カードはスマートフォンのケースに挟めるサイズで、学生は「手に取った人が自分事として捉えられるように設計した」と意図を説明しました。

また、QRコードを読み取ってもらうための工夫として、独自に行ったアンケート結果をもとに、「『読み込めば得になる』と感じたときに、QRコードを読み取る人が多いことが分かった」と説明。QRコードの先にある情報への興味を高めるため、カード上の文字情報は最低限に抑えたといいます。制作物は、オープンキャンパスでの配布に加え、構内に設置されているデジタルサイネージでの掲示を想定しています。

川越氏からは「思わず見直したくなるデザインで素敵です。配布物としての役割が明確で、とても良いと思います」とのフィードバックがありました。職員からも「社会連携プロジェクトに参加する、未来の芽を育てる制作物だと感じました。学生だけでなく企業の方にも配布できそうで素敵です」とコメントが寄せられました。

E班:実践の場をもっと多くの学生へ!

E班は、コミックストーリー型の紹介ポスターを制作しました。A4サイズの用紙を縦に使用し、上部三分の二には四コマ漫画、下部三分の一にはキャッチコピー、紹介文、社会連携ホームページのQRコードを配置しています。

四コマ漫画は女性を主人公とし、アメリカンコミック風のタッチで描かれています。漫画の内容は、社会連携プロジェクトに参加する過程で生じる感情の変化を表現しており、1コマ目では参加前の不安な気持ちを、2〜4コマ目ではプロジェクト参加を通してポジティブな経験を得ていく様子を描いています。漫画の下部には、「『面白そう!』を、未来の自信に。座学だけじゃ終わらない大学生活へ」というキャッチコピーが配置されています。

E班は、社会連携プロジェクトに未参加の学生が多いという資料を引用し、入学後にプログラムの存在を知らなかった学生や、参加経験のない在学生をターゲットに設定しました。参加につながっていない要因として、社会連携プログラムの内容や魅力が十分に伝わっていないことがあると分析しました。参加に対する後ろ向きな先入観を前向きな印象へと変えることを目的に、ポスターを制作しました。漫画を用いて感情に訴求することで、参加意欲の向上や、プロジェクト参加への不安解消を狙っています。

職員からの「漫画の作成はAIですか?」という質問に対し、「イラストはGeminiで生成し、コマ割りは自力で行いました。細かい部分は手直しをしています」と回答しました。川越氏は「学校内にはあまりないテイストの掲示だと思います。掲示を見てもらうためのフックとして効果的だと感じました」とコメントを寄せました。

A班:高校生の未来をひらく!

A班は、お守りの形をしたリーフレットを制作しました。リーフレットはA4横置きサイズで、右開きの三つ折り形式です。表面には「合格」の文字と校章を配置し、お守りをモチーフにした装飾が施されています。開いた内側には、過去の社会連携プロジェクトの紹介や、社会連携の魅力が掲載されています。さらに、リーフレットを一枚開くと絵馬の印刷が現れる点が大きな特徴です。

このリーフレットは、受験を控える高校生をターゲットに制作されました。高校生にとって親近感のある企業を中心に、有名企業と連携した事例を紹介することで、社会連携プロジェクトを身近に感じてもらうことを狙っています。また、紹介文を短く簡潔にまとめることで、気軽に読んでもらえる構成としました。夏のオープンキャンパスでの配布を想定しています。

リーフレット活用の提案として、学生は「オープンキャンパスに来場した高校生が、願い事を書いた絵馬をリーフレットから切り取り、専用ブースに貼ることを想定しています。また、貼る際のサポートを在校生や職員が行うことで直接的な交流につなげることができます」と説明しました。

川越氏は「コンセプトがいいですね。リーフレットをお守りの形にするというアイデアのような、形そのものを変える手法は実際にダイレクトメール広告の手法としても有効です」と評価しました。

また、職員からは「説明会参加者に特典のような形で配布を行い、説明会を聞いた後にスペースに貼りに行く、という導線もできそうですね」といった声もあがりました。

C班:文字と動画の合わせ技

C班は、動画のQRコードを配置した社会連携プログラムの紹介ポスターを制作しました。A3サイズを縦に使用し、社会連携プログラムの目的や実績など、客観的な情報を中心に構成しています。文章は、ポップな形のタイトルとともにカラフルなボックス内に配置され、背景のグリッド柄と組み合わさることで、親しみやすさを感じられるデザインとなっています。

現状の課題として「認知度が低いこと」を挙げ、「大学生目線で制作する」ことをコンセプトに設定しました。ターゲットは在学中の大学生です。社会連携プログラムを初めて知る人でも全体像をつかみやすいよう構成を工夫したほか、参加学生数などをデータで示しました。ポスターの視認性の高さや直感的に理解しやすい特徴に着目し、エスカレーター付近やエレベーター内など、ふと目に入ってしまう場所への掲示を想定しています。

QRコードから視聴できる動画は、学生が社会連携プログラムへの参加経験を語る内容となっており、「実際の経験者の話を加えることで、ポスターに記載した内容の説得力を高めたい」と制作意図を説明しました。

川越氏は「情報のまとめ方がわかりやすく、文字情報をしっかり載せる戦略が活かされていると思いました」と評価した上で、「文章にもう少し学生の人間味やリアルな声が反映されると、さらに良くなると思います」とフィードバックを行いました。

粟津教授は「学内に掲示する際は、どの時期に貼るかが重要だと感じました。4月など、履修登録を行う時期に掲示すると、より効果が高いのではないでしょうか」とコメントを寄せました。

D班:オリジナルキャラクターで伝える!

D班は、オリジナルキャラクターを活用したパンフレットを提案しました。A4サイズを横置きにして二つ折りにした、冊子のような形状をしています。紫とピンクを中心とした淡いパステルカラーを基調とし、D班が考案したオリジナルキャラクターであるウサギの妖精〈コラボン〉のイラストが随所に描かれています。リボンやハートマークなど、キュートな装飾も特徴です。

D班は、現状の課題を「認知度が低いこと」と設定し、受験生となる高校生をターゲットに、持ち帰ってもらえるパンフレットの制作に取り組みました。オープンキャンパスや文化祭での配布を想定しています。デザインは親しみやすさを重視し、流行色のパステルカラーを用いることで手に取りやすい印象に仕上げています。紹介内容として、過去の事例のほかに参加を通して身に付くスキルなどを記載することで、参加するメリットが伝わる構成としました。

また、「みんなの夢を応援する存在」としてオリジナルキャラクター〈コラボン〉を設定し、キャラクターのコメントを随所に配置することで、より親しみやすく、読み進めたくなる工夫を施しています。コラボンの制作については、「下書きのイラストをAIに読み込ませ、プロンプトでアレンジを加えました」と、制作過程も紹介されました。

川越氏は「キャラクターや色選びの理由など、なぜそれを選んだのかが丁寧に説明されており、発表がとても分かりやすかったです」とコメントしました。

職員からは「パンフレットは置いてあっても、なかなか手に取ってもらいにくいものですが、手に取るきっかけとしてキャラクターは十分だと感じました」と評価が寄せられました。

授業の最後に

すべての班の発表が終了したあとは、川越氏、粟津教授、職員による賞の審査の時間が設けられました。

審査の結果、最優秀賞を受賞したのはA班。絵馬を書いて飾る一連の企画の独創性と、社会連携推進室の拠点である〈JISSEN PLAY BASE〉に足を運んでもらうための強力なきっかけになる点が評価されました。

優秀賞はD班に授与され、オリジナルキャラクターの制作という新しい視点と、パンフレットの内容の完成度の高さが評価されました。

受賞した2班には、サイバーエージェントからAbemaグッズの授与が行われました。

授業の総括として、社会連携推進室職員から「大人が考えると硬くなってしまう情報を、受験生や大学生に分かりやすく非常に上手に作っていただいたなと思います。賞の受賞に問わず、みなさんに発表していただいた制作物のアイデアは、社会連携を発信する広報に活用させていただきます」とコメントが寄せられました。

この授業を通して、企画の提案プロセスを経験した学生たち。プレゼンスキルにとどまらず、新しい技術を柔軟に受け入れ活用していく力を身に着けることができました。

担当教員のコメント

今回の授業では、生成AIをツールとして活用し、学内部署が実際に抱える問題の解決に有効な成果物を作ることを目指しました。実際の現場で通用するモノや仕組みを作り上げるのは、単なるアイデア提案よりも様々なことを考える必要があります。学生にとっても、得難い経験になったでしょう。

2026年3月13日

本学学生が主婦の友社が主催する「ご自愛市」にてプレゼン発表をしました。

2026年3月1日(日)に実践ウェルビーイングプロジェクト(以下、JWP)の取り組みの一環として、主婦の友社が主催する、ご自愛市に学生が登壇し、プレゼンテーションを行いました。

ご自愛市とは

「ご自愛市(ごじあいいち)」とは、出版社である主婦の友社が主催する、新しい自分に出会うための一歩を踏み出せるきっかけを提供している、ウェルネスイベントです。今回は、「すごい!健康長寿力アワード2025」授賞式と同じ時間内にて、カルチュア・エンタテインメント グループ株式会社への「学生が求めるエンタメ業界への福利厚生」をテーマとしたプレゼンテーションを実施しました。

事前準備:カルチュア・エンタテインメント グループへの訪問

「健康ポイント制度&健康ルーティン制度」の提案

学生たちは、多くの職場で「健康は自己管理」とされ、個人の負担が大きくなっているのが実情であることを問題提起し、「健康は会社と個人の両方で作るもの」とし、個人負担を軽減する手法を提案しました。また、導入によって、企業として生産性の向上、離職防止、ブランディングの3つのメリットを享受することができるとしました。

学生たちは「仕組」と「環境」の2軸を具体的なアプローチとして施策を検討しました。具体的には、健康ポイント制度の導入を行い、専用アプリを活用、健康的な行動を可視化、報酬化させることを提案。獲得したポイントはギフトカードや家事代行サービスの特典に交換できるとし、従業員のモチベーション向上につなげます。

2点目は健康ルーティーン紹介制の導入です。当番制で従業員は、自身が行っている健康習慣や日頃の行いなどを動画等で紹介していきます。若手から管理職まで幅広い世代が繋がることで、社内の交流と自身の健康を見直すきっかけをつくることが狙いで、社員同士の交流が継続されるように「朝ごはん会」や「社内表彰」も併せて実施します。

最後に「仕組(ポイント)」と「環境(ルーティン)」を掛け合わせることで、社員のコンディションを最大化させ、エンタメ業界における新しい福利厚生の形を構築し、社員と会社が共に成長できる未来を築きましょうと締めくくられました。

学生からのコメント

これまでのJWPの活動にたくさん参加してきましたが、企業さんに提案するタイプはあまりなく、本プロジェクトにて新しい挑戦ができて楽しかったです。主婦の友社さん、カルチュア・エンタテインメント グループ社が「学生らしさ」を大事にしてほしいと私たちの企画を後押ししてくださり、企画の内容に自信が持てました。「ご自愛市」での発表も緊張しましたが、等身大の私たちを伝えられた良い発表ができたと思います。(英文学科4年吉山)

今回のプロジェクトで最も印象に残ったのは、エンタメ業界の最前線で働く方々に健康への第一歩を踏み出してもらう案を考えることの難しさでした。単に健康を推奨するのではなく、どうすれば自然に興味を持ってもらえるか。私たちは大学生ならではの視点を活かした動画ルーティーンの紹介や、ゲーム感覚で楽しめるポイント制度など、実用性と楽しさを兼ね備えた仕組みを模索しました。どうすれば人を惹きつける魅力的な施策になるのかを考えたこの経験は、将来企業で働く際にも、課題を自分事として捉え、形にしていく力として活用していきたいです。(英文学科3年木村)

今回私たちは「健康」をテーマに、社員が無理なく健康行動を続けられる仕組みについて検討しました。健康ポイント制度や健康ルーティーン制度など、日常の行動を楽しく継続できる仕掛けを考える中で、実際の事例を調べたり、体験をもとにアイデアを具体化したりしながら企画を形にしていきました。特に、健康ルーティーン制度の提案では今流行っていて影響力の強いものを参考にするなど、より現実的な施策になるよう意識しました。企業課題には一つの答えがあるわけではないからこそ、チームで意見を出し合いながら「どのような仕組みなら実際に行動につながるのか」を議論する時間がとても刺激的でした。そしてそれを夢物語では終わらせず、現実で実施したらどうなるのか、細かいところまで考えることが出来ました。発表では、自分たちが考えた施策を企業の方に直接お伝えする機会をいただき、企画は考えるだけでなく「相手に伝わる形で表現すること」が重要だと実感しました。今回の経験を通して、社会とつながる企画を考える面白さと難しさの両方を学ぶことができました。今後もこの経験を活かし、課題に対して主体的に考え、形にしていく力をさらに伸ばしていきたいと思います。(英文学科3年長野)

普段の授業のように同じ学年の学生同士で意見交換をするだけでなく、学年の異なる学生と協力して意見交換や資料作成を行ったことで、多様な視点に触れることができ、多くの学びを得ることができました。また、多くの方が参加されるイベントでの発表だったため、教室でのプレゼンテーションとは異なる緊張感がありましたが、その分責任感を持って取り組むことができ、とても貴重な経験になりました。(国際学科1年吉田)

10月から何度もミーティングを重ね、主婦の友社さんからのフィードバックをいただきながら改善を続けてきたことで、当日はより解像度と実現性の高い企画を提案できたのではないかと感じています。また、普段なかなか立つことのないステージで、一般の方々やさまざまな企業の皆様に向けて自分たちの提案を発表するという貴重な機会を頂けたことを、大変光栄に思っています。今回の経験を今後の学びや挑戦にも活かして行けたらと思います。(国際学科1年鈴木)

担当教員のコメント

昨年、主婦の友社様からお声がけいただき、同社のウェルビーイング・サポートデスクの事業の一環として、企業のウェルビーイングに繋がる施策の立案というお題をいただき、学生のプロジェクトチームが活動を続けてまいりました。その集大成として、主婦の友社さんが開催された大型イベントにおいて、その成果をプレゼンさせていただく機会をいただきました。イベント当日には多くの方が会場にお越しになり、健康、そしてウェルビーイングというものに対する注目度が高まっていることを実感いたしました。貴重な機会をいただいた主婦の友社に、心から感謝申し上げます。

2026年3月11日

おせんべいの可能性を探る!生活環境学セミナーにて商品企画の最終発表が行われました。

2月13日(金)生活環境学セミナー(担当:環境デザイン学科 安齋 利典教授)にて、株式会社金吾堂製菓(以下金吾堂)から商品企画室 小谷氏、山﨑氏、株式会社ロッケン(以下ロッケン)から小笠原氏をお招きし、コラボプロジェクトの最終発表が行われました。

コラボ授業の歩み

生活環境学セミナーは、環境デザイン学科の3年生を対象とした専門科目です。意見交換や討論を通じて学生同士が学び合うゼミナール形式で実施されており、安齋教授のもと、計12名の学生がプロダクトデザイン(工業製品のデザイン)について日々学びを深めています。

今年度の授業では、老舗米菓メーカーの株式会社金吾堂製菓と、金吾堂のパッケージデザインを担当しているデザイン事務所の株式会社ロッケンとコラボを実施。「Z世代をターゲットに、厚焼のセカンドラインとして若年層に響く商品の企画立案」をテーマに、商品の「パッケージデザイン」「味のバリエーション」「せんべいの形」と、「Z世代のライフスタイルに合った商品展開」を考案が行われました。

課題発表の様子はこちらの記事から→https://socialcooperation.jissen.ac.jp/topics/9463/

コラボ授業初回の様子
中間発表の様子

課題の発表が行われた10月の初回コラボ授業後、金吾堂本店への現地調査や調査から判明した情報の分析などをへて、11月に学生の企画の中間発表が行われました。その後、さらなる企画のブラッシュアップやデザインデータやプロトタイプ(試作)の制作を経て、2月の最終授業で発表が行われました。


最終発表には、金吾堂から商品企画室 小谷氏と山﨑氏、ロッケンから小笠原氏をお招きし、学生たちは調査や試作を重ねた4カ月の成果として、それぞれの視点から新たな商品企画を提案しました。発表の後には、ゲストから企画に対するフィードバックと意見交換が行われました。提案は、シェアを前提とした商品や、勉強・作業中に食べやすい設計など、Z世代のライフスタイルに寄り添った多様なアプローチが見られました。

シェアするためのおせんべい

“分け合いながら楽しめるおせんべい”をコンセプトに、〈おひとつどうぞ〉と〈しぇあ煎?〉の2種類を提案しました。〈おひとつどうぞ〉は中華レトロをテーマに、パッケージと味の両面で中華風の要素を取り入れ、Z世代に流行する麻辣湯に着目した麻辣醤油味や黒糖五香など新たなフレーバーを展開しました。

小笠原氏は流行を取り入れた点を評価し、プロトタイプについても立体化によりイメージが具体的に伝わると講評しました。

PariっとPizza

“外でも食べやすいパッケージ”をコンセプトに、薄型三角形の煎餅〈PariっとPizza〉を提案しました。公園でお菓子を持ち寄った自身の体験から小学校高学年をターゲットに設定し、ピザ箱風の大きく開くパッケージや「トマト」「バジル」「チーズ」の新フレーバーで親しみやすさを意識しました。

小谷氏から箱形状の変更理由については、分けやすさを考慮したと説明。煎餅の薄さや大きさもターゲットに合っていると評価されました。

薬膳五性の煎餅

書店でのアルバイト経験から薬膳本の売れ行きに着目し、“お煎餅でつなぐ物語”をコンセプトに〈薬膳五性のおせんべい〉を提案しました。体を温める・冷やすといった性質に基づき食材を選ぶ薬膳五性の考え方を取り入れ、市場調査を踏まえて本の装丁を思わせる文庫本サイズのパッケージを採用しました。

ゲストからは経験からアイデアを考案した点が評価され、具体的な味についての質問に学生は「“かに”など身近な食材を想定している」と説明しました。

煎餅を身近に!

“持ち運びしやすく、インパクトのあるパッケージ”をコンセプトに、ターゲットの異なる2商品を提案しました。16〜26歳のデスクワーク層向け〈スティックせんべい〉は自立式の箱型パッケージで“ながら食べ”に対応。2〜3歳向け〈まるっこせんべい〉は減塩醤油を用い、せんべいデビューを意識しました。

小笠原氏は発表の完成度を評価し、小谷氏も購入者目線で味やデザインの分かりやすさを高く評価しました。

エビ塩煎

“かわいらしく、思わず食べたくなる”をコンセプトに、勉強のお供となる一口サイズの煎餅を提案しました。昭和レトロ調のパッケージでエビの香ばしさや温かみを表現し、丸・星・ハートの形で楽しさを演出。星形の透明窓を設けて中身を見せ、興味を引く工夫も施しました。

山﨑氏は、「一目で何味かわかることは大切。大きな文字で味を明記した点が分かりやすく優れている」と評価しました。

はちみつバターおせんべい

“甘さを中心とした新しいお煎餅”をコンセプトに、10〜20代女性向け〈はちみつバター味おせんべい〉を提案しました。はちみつの小袋を付け、バター味の煎餅にかけて味わう新しい食体験を設計。試食で塩味との相性も検証しました。

ゲストからは幅広い層に訴求できる点やデザイン性が評価され、山﨑氏からも「写真の臨場感が食欲をそそる」とコメントがありました。

星空の煎餅

“星降る夜に、ひとくちのやすらぎを”をコンセプトに、自宅で映画を観る時間に寄り添う煎餅を提案しました。マット素材のパッケージにネイビーと金色を配し、星形の一口サイズを個包装で展開。味や形状だけでなく、楽しむシーンまで含めて設計しました。

小笠原氏は企画の切り口を評価し、山﨑氏は「煎餅の形が個包装でも皿に出しても写真映えする」と好意的にコメントしました。

幸せおせんべい

既存パッケージのプラスチック容器の音に着目し、“静けさを包む、やさしいデザイン”をコンセプトに、場所を選ばず食べられる煎餅を提案しました。静音素材や再封可能な形状、コンパクトなサイズを採用し、勉強や作業中でも配慮できる設計としています。あえて「おせんべい」と明記しないデザインも特徴です。

小笠原氏は「自分の着眼点を企画に落とし込んでいる」と着想を評価しました。また、小谷氏の問いかけをきっかけに音を巡る活発な意見交換が行われました。

ひとくちキャラメル煎

“手軽で食べやすく、新感覚な煎餅”をコンセプトに、片手でつまめるサイコロ型のキャラメルコーティング煎餅を提案しました。三角形パッケージに音が出にくいマット素材を用い、和と洋を調和させたデザインに仕上げています。コンパクトで一口サイズとし、“自分へのご褒美”需要を想定しました。

山﨑氏は「硬めの煎餅を使う想定と聞き、小さいサイズでも食べる満足感が得られそうです」とコメントしました。

しおあじせんべいと塩辛せんべい

“持ち運びやすく、食べやすい”をコンセプトに、割れにくい筒状パッケージの煎餅を提案しました。味は塩味と塩辛味の2種で、塩辛味は「味は好きだが食感が苦手」という意見を逆手に取った企画です。波のイラストで塩の風味を表現しました。

小谷氏は「パッケージのイカの可愛らしさが手に取りやすい」と評価し、○○氏は、「味は塩味と塩辛味の2種類で、まずは定番を試し、その後にユニークな味へ進む流れができていると感じた」とコメントしました。

授業の終わりに

今回のコラボ授業の総括として、ゲストの方から一人ずつコメントをいただきました。また、初回授業と中間発表にご来校いただいた、金吾堂 常務取締役 碓田憲司氏からも、お手紙でコメントをお寄せいただきました。

金吾堂 碓田氏のコメント

「課題に真剣に取り組んでくださり、本当にありがとうございました。皆さんと意見交換をする時間は、私にとっても学びの時間となりました。ものづくりをする人は、企業と消費者の間に立ちます。数字を見ることも大切ですが、数字の先にいる”誰か”を想像できるかどうかにその本質があると考えます。ものづくりの先にあるのは商品ではなく、商品が運ぶ笑顔や会話です。”自分が成長することが、会社の成長につながり、会社の成長は社会への価値につながっていく”循環を信じて、ぜひ挑戦を続けてください。皆さんがこれから生み出すものが、誰かの心を少しでも温かくするものであることを願っています。」

金吾堂 小谷氏のコメント

「4カ月間ありがとうございました。リアルな大学生の声を直接きいて、私も勉強になることがたくさんあり、改めて”どういうものが刺さるのか”考えを深めるきっかけになりました。これから社会に出る中で、自分の感覚を大切にしながら、誰かの心を想像できるものづくりを続けていっていただけたらと思います。今回の課題を通して少しでもお煎餅が身近に、そして好きになっていただけたら嬉しいです。」

金吾堂 山﨑氏のコメント

「お客様目線にしっかりと立っている提案が多く、本当にこのまま商品化できるのではないかなと思うものばかりでした。自分が気にしていなかった点が皆さんには”気になる”とフックになっていたり、新たな視点を勉強させてもらいました。このようにすばらしい提案ができる皆さんなら、将来様々なところで活躍できるんじゃないかなと思います。これからも頑張ってください」

ロッケン 小笠原氏のコメント

「提案の中に本当にいいアイデアがたくさんありました。今回の商品企画でそれぞれの視点を出発点に、さまざまな要素を考えながら完成までもっていったことが素晴らしいと思います。市場調査やニーズ把握の観点で言うと、『仲いい友達の好みを聞くこと』と『世の中のニーズを理解すること』は少し似ていると感じていて、全く知らない人のことを考えると難しいけど、その人たちを知っていけば、何を求めているか分かります。商品開発でも同じように、調査と分析で求めているものを明確にし、デザインなどに落とし込んでいく。今回のプロジェクトで一連の流れを経験していただけたかなと思います。ありがとうございました。」

授業の最後には、学生に金吾堂公式キャラクターである「あつや きんごろう」のオリジナルグッズがプレゼントされました。

4カ月にわたる企業とのコレボレーションを通して、学生たちは自身の経験や学科で学んできた知識を社会に通じる企画へと落とし込む力を磨きました。煎餅という具体的な対象の商品企画として、味、形、パッケージなどを一貫して設計するプロセスは、総合的なデザイン力を培う貴重な機会となりました。

担当教員からのメッセージ

学生たちにとっては、大変良い経験になったと思います。
このプロジェクトの課題は、「Z世代をターゲットに、厚焼のセカンドラインとして若年層に響く商品の企画立案」と言うことで、まさに対象は学生そのもの。
デザインは他人(ユーザー)のために開発するものですが、かなり自分ごととして捉えることができたのではないかと思います。
・具体的に検討すべき要素は「パッケージデザイン」「味のバリエーション」「せんべいの形」「ライフスタイルに合った商品展開」の4点。
・「面白くカジュアルに」「Z世代にうけそうな新たなフレーバー」などの方向性を目指す。
・課題の参考として「①カラフルでモダン」「②SNS映え」「③キャラクター活用と環境配慮」の3点が考えられ、
 「カラフルで差別化された、思わずSNSに投稿したくなるパッケージ」や「環境配慮素材を用い、その点を明示して社会的責任にも訴求する」
 戦略を念頭に展開する。
など、具体的な指標を提示いただき、学生もアイデア展開がしやすかったと思います。
実際の製品開発についての動画や、中間発表の議事録などで、とても適切なアドバイスをいただき、学生にとっては、企業のデザイン・製品開発の実情を知ることができて大変良い経験となったと思います。
金吾堂製菓様、ロッケン様、この度は、大変ありがとうございました。

2026年2月17日

女子大生が使いたくなる文房具とは?「ビジネスプランニング」の授業でマーケティング企業の課題に応えるプレゼンテーションが行われました。

「ビジネスプランニング」(担当:現代生活学科 上野亮助教)の授業で、1月14日に株式会社REECH(以下、REECH)との特別コラボ企画が行われました。REECHはクロス・マーケティンググループの子会社で、インフルエンサーマーケティングなどを手がける広告企業です。この日は企業から提示された課題に対するプレゼンテーションを実施。テーマは「女子大生に好まれる文房具を考える」です。REECHの一木氏、石田氏、佐山氏、織田氏、池田氏、クロス・マーケティングの日下部氏もリモートで参加し、学生たちの発表を見守りました。

頑張りを見える化できるふせん

発表は1班からスタート。
提案したのは「重ねて完成!クッキングふせん」です。
絵の一部が印刷された透明のふせんを重ねることで、パフェやカップケーキ、マカロンなどが完成する仕組み。試験勉強や資格取得に励む学生をターゲットに、参考書など何度も使う教材に貼ることを想定しています。
問題を解くたびにふせんを重ねていくことで、学習の成果が見える化され、自信や達成感につながるとしました。
発表後には企業の皆さまから講評をいただきました。
石田氏は「資料に描かれていたイラストがとても可愛く、内容が分かりやすかったです」とコメント。
イラストが学生の手描きであることにも感心されていました。
一方、佐山氏からは「とても魅力的なアイデアですが、類似品との差別化や、大学生が手に取りたくなる決め手がもう少し示されるとさらに良くなると思います」との助言がありました。

続く2班は、大学生にはルーズリーフ派が多い点に着目し、カスタマイズできるバインダーを提案。
小さなミラーが付属し、表紙はクリア仕様。トレーディングカードやフォトカードを入れて推し活にも使えるデザインです。
YouTubeやSNSでの発信に加え、大学の購買で販売することで認知度向上を狙います。
一木氏からは「データの使い方が分かりやすく、説得力のある発表でした」と評価の言葉が寄せられました。

かわいらしさでモチベアップ

3班は「HEISEI Marker Pen」と題し、平成レトロをテーマにしたマーカーペンを提案しました。
実用性よりも自己表現やモチベーションアップを重視した商品で、現在の女子大生が小中学生の頃を思い出せるどこか懐かしいデザインが特徴です。キラキラしたラメやチャーム付きのマーカーペンにすることで、コレクション性の高いアイテムを目指しました。
店頭ポップも平成風にデコレーションし、SNSでの口コミ拡散を狙う戦略も盛り込みました。
石田氏は「私も平成女児グッズが好きなので、とても気になりました」とコメント。
一木氏からも「子どもから社会人まで、幅広い世代をターゲットにできそうですね」と評価がありました。

続いての4班は、ペンクッションです。
ネイルをしている女子大生はペンを持つ際に爪が手のひらに当たって痛かったり、持ちにくかったりするという不便さに着目。ペンを持つときに一緒に握り込めるペンクッションを考案しました。
販売形態はガチャガチャを想定し、傘やペン、バッグなどに付けられる目印チャームとして展開します。デザインはケーキなどのスイーツモチーフで、思わず集めたくなるかわいさを意識しました。
石田氏は「類似品があまりなく、流行りそう」と着眼点を評価。
佐山氏からは「とてもユニークで面白い商品だからこそ、実際に使ってもらえるかどうか、サンプリングを通して検証することが大切だと思います」と実践的なアドバイスが送られました。

発想力ゆたかに新しい商品を考案

5班はPCケースに着目しました。
現在市販されているものはビジネス向けの地味なデザインが多いため、持ち歩くことで気分が上がる商品を提案。学校のあと、そのまま遊びに出かけても違和感のないアースカラーやレザー、フェイクファー素材を採用しました。
充電器やマウスが入る多機能設計に加え、前面をクリア仕様にして推し活グッズを入れられるスペースを設けるなど、自己表現も楽しめるようにしています。
一木氏は「ニーズをしっかり理解できていて、とても良いと思います」と評価しました。

最後の6班は名付けて「ぺたぽんポーチ」です。
文房具を持ち歩く機会が減った女子大生に向け、必要なときにさっと使えるコンパクトな小物ケースを考えました。
スマホケースに取り付けられ、シャーペンや修正液などを収納可能。吸盤で壁に貼り付けることもでき、自撮りの固定やスマホスタンドとしても使えます。宣伝方法として学食のトレイを活用する案も示しました。
一木氏からは「コンセプトが面白いですね」と、発想力に感心されました。

リサーチや与件整理、資料作成と取り組んできた学生たち。
この日も時間ぎりぎりまで発表が行われ、努力の成果を示す貴重な機会となりました。
実際の企業プレゼンさながらの課題をやり切り、学生たちはほっとした表情を見せていました。

担当教員からのメッセージ

2022年度より開始した、株式会社クロス・マーケティンググループの皆様とのコラボ授業も、今年で4年目となりました。例年、取り組む課題を変えている授業ですが、今年度は株式会社クロス・マーケティンググループに加え、株式会社REECHのご協力により、女子大生に好まれる文房具を考え、更にそのプロモーション方法を提案するという課題に取り組みました。新しい文房具とそのPR方法という二段階の提案を求められる内容のため、なかなかに難しい課題だったかと思います。しかし、苦労して考えた内容を企業の方たちに対し、プレゼンし、その評価を得るというのは貴重な経験になったはずです。今回、経験した内容は実際に社会に出た後も活かせる内容です。学生達にはこれからの学修活動でも、この貴重な経験を活かした活躍をしてもらえればと思います。最後になりますが、この度はこのような貴重な機会を頂きました、株式会社クロス・マーケティンググループ、株式会社REECHの皆様に、この場を借りてお礼を申し上げます。

2026年2月13日

3カ月の成果のお披露目!英文学科プロジェクト科目bにて、映像制作会社ピクス(P.I.C.S.)とのコラボ授業で制作された動画の完成披露試写会が行われました。

2026年1月6日(火)にプロジェクト科目b(担当:文学部英文学科 鹿島千穂専任講師)にて、株式会社ピクス(P.I.C.S.)(以下、P.I.C.S.)プロデュースのもと、イリエナナコ氏、浜根玲奈氏によるコラボ授業で制作された動画の完成披露試写会が行われました。完成披露試写会では、学生が制作した動画のお披露目の他、動画に込めた意図や制作のこだわりの紹介がプレゼン形式でおこなわれました。

授業と企業連携について

この授業は文学部英文学科の専門科目として開講されており、メディア広報活動として英文学科のインスタグラム公式アカウントの運営と、そこに投稿する動画の制作を行います。

動画制作のテーマは「高校生に向けた、実践女子大学英文学科のPR動画」です。制作した動画は、実際に公式アカウントに投稿され、SNS広報として配信されています。

コラボの初回授業では、実際に動画制作のクリエイティブディレクターとしてご活躍のイリエナナコ氏から、制作のプロセスについて解説をしていただきました。その後、学生は3つのグループに分かれて動画企画を考案し、イリエ氏と映像作家の浜根玲奈氏を招いて企画の中間発表を実施しました。発表後には、お二人からフィードバックやアドバイスが寄せられました。同日には、浜根氏による動画制作の進め方に関するレクチャーも行われ、これを皮切りに本格的な制作がスタートしました。撮影や編集方法について、一つひとつ丁寧なフィードバックを受けながら、約3カ月にわたりともに動画制作に取り組みました。

コラボ授業最終回となるこの日にはイリエ氏と浜根氏をお招きして完成披露試写会が行われ、お二人から完成した動画への感想とフィードバックをお寄せいただきました。また、ゲストのお二人は審査員として最優秀賞の”イリハマ賞”を選定。選ばれた班には賞状が授与されました。

中間発表や制作の様子

チームぱ~ぷる

チームぱ〜ぷるは、英文学科に対する堅苦しいイメージや大学生活への不安を解消し、高校生に大学生活を身近に感じてもらうことを目指し、Vlog(ビデオブログ)風の動画を制作しました。学生の実際の一日の過ごし方に沿って動画が展開していき、学生とキャンパスのリアルな雰囲気を伝えています。授業紹介のシーンでは、先生との距離の近さや英文学科ならではの学びを取り上げることで、学科での学生生活を表現しました。大学生が実際に学内で過ごす様子を伝えることで、楽しそうな大学生活への興味を喚起することを狙っています。

学生は動画のこだわりや制作背景について、「伝えたい内容がブレないように意識して制作しました。また、撮影するシーンに応じて撮影モードを変更したり、食事の場面ではカメラをぐっと近づけて撮影したりするなど、撮影方法に工夫を凝らしました」と話しました。

イリエ氏は、「Vlog風の動画企画として完成度が高いです。全体的に安定した信頼感があり、『英文学科の公式SNSに掲載する』というオフィシャルな動画としても安心感があります」と評価しました。さらに、「授業や学食など校内の様子を風景として伝えるシーンが、動画ならではの手法だと感じ、とてもよかったです」とコメントしました。

浜根氏は、「全体的に大人っぽい雰囲気で、紹介内容も充実していました。主人公のプロフィール情報などがあると、視聴者が動画をより自分事として捉えることができ、情報にも厚みが出ると思いました」とフィードバックを寄せました。

チームYUKIPOYO

チームYUKIPOYOは、コーディネート紹介を通して等身大のJJ(JISSEN Joshidai)生を身近に感じてもらうことを目的に、Vlog風の動画制作を企画しました。学生目線のリアルな日常シチュエーションごとに、学生の私服を用いたコーディネートを設定し、友達同士の会話を再現した台本や会話シーンを多く取り入れることで、親近感のある構成を工夫しています。「寝坊した日」「デートの日」などの何気ない日常の一場面を切り取ることで、実践女子大学に通う学生の自然体な姿や、リアルな大学生活の雰囲気を伝えました。

動画制作のポイントとして、学生は「動画の撮影者も会話に加わることで、演じている学生がより自然体になり、視聴者にも参加しているような親近感を持ってもらえるようにしました」と紹介しました。また、「企画の意図から離れない動画にするため、編集のテイストも明るくかわいい雰囲気に統一しました」と、企画段階から一貫したコンセプトで制作したことを話しました。

イリエ氏は、「制作過程の中で『コーディネート紹介』と企画の軸を明確に定め切ったことがよかったと思います。班で設定した動画制作の目的も達成できていると感じました」と評価しました。さらに、「渋谷という立地を『いろいろな場所にデートに行ける』と表現している点も、この班ならではの視点で、視聴者が大学生活を具体的に想像できるフックになっていてよかったです」とコメントしました。

浜根氏は、「動画を制作していく中で、新しいアイデアや編集技術について積極的に質問し、取り入れてくれて、とても柔軟なチームだと感じました。制作途中で出てきた課題点をうまく改善し、動画全体として完成度の高い形にまとめてくれたと思います」とフィードバックを寄せました。

チームむきぐり

チームむきぐりは、受験生に英文学科に親しみを感じてもらうことを目的に、インタビュー形式のQ&Aとキャンパス紹介を組み合わせた動画を制作しました。実践女子大学の魅力を発信するため、渋谷キャンパスのきれいな内装を映し出しながら、英文学科に通う学生の明るく元気な姿を伝えています。写真のコラージュと合成音声が印象的な動画の冒頭に続き、前半のQ&Aパートでは、通学鞄の紹介など、リアルな大学生像を知ることができる質問が用意されており、後半のキャンパス紹介では、画面左上にワイプで大学生が登場し、座談会形式で映像の紹介が進みました。全体を通してテンポ感を重視した、視聴者の関心を引く構成となっています。

学生は、「高校生が見ていて飽きない構成で実践の魅力を伝えることを意識しました。また、動画編集の際には字幕を入れることを想定した画角や、白々しくならない話し方にこだわりました」と、力を入れたポイントを説明しました。

イリエ氏は、「動画全体に楽しさがあり、テンポの良さが何よりも魅力的だったと感じました。高校生というターゲットに対して『見ているときに飽きないように』と想像力を働かせて工夫してくれた結果だと思います」とコメントしました。さらに、「編集のテンポ感やテロップの使い方などから、動画全体の世界観を感じることができました」と評価しました。

浜根氏は、「制作途中で動画の内容を追加する場面もあったと思いますが、企画の軸がしっかりしていたからこそ、全体のコンセプトがブレることなく進んだと感じました。内容追加に伴う企画の練り直しや編集作業にもスピード感があり、『企画の軸をしっかり立てておけば、後からの追加作業にも対応できる』という制作の進め方は、私自身にとっても参考になりました」と話しました。

授業の最後に

イリエ氏と浜根氏によって、イリハマ賞が選出されました。

選考の結果、受賞はチームむきぐりに決定。イリエ氏は「動画の完成度の高さはもちろん、情報バランスがいい点が決め手でした。楽しさや動画で伝えたい英文学科の良さはもちろん、高校生がどのような情報を欲しがっているのか、知りたい内容が詰まっているところがよかったです」と受賞理由を説明しました。

全体のまとめとして、イリエ氏は「チームで動画制作を行うことを通じて、自分の得意なことだったり、相手の得意なことだったり、やってみてわかった部分があるのではないでしょうか。全員が同じ能力を持っている必要はなく、それぞれができることに対してお互いリスペクトしあって制作すると、チームとして楽しく制作ができるとおもいます。動画制作だけにとどまらず、今後に活かしてもらえれば」と学生に伝えました。

学生は、今回の企業連携を通じ、動画制作の基本的なスキルはもちろん、企画をつくるプロセスの理解や、チームで協働する大切さを学ぶ貴重な機会となりました。

担当教員のコメント

半期にわたるプロジェクトで、無事に3チームの動画が完成しました。学生が自らの学び舎を紹介する動画等を制作する試みは、メディアを学ぶ学科ではさほど珍しいことではありませんが、文学部英文学科の授業としてはあまり例のない取り組みではないでしょうか。

履修生たちは、ターゲット絞り込んで企画を練り、絵コンテ作成、撮影、編集作業、発表会…と、限られた時間の中で力を合わせてそれぞれのチームの動画を完成させました。その中で、単に動画制作のノウハウを学ぶだけでなく、効果的な表現方法や音楽著作権への配慮、グループでの協同作業の難しさ等、さまざまなことを学びました。 完成動画は英文学科の公式Instagramで公開され、履修生たちはまさに“英文学科の広報大使”としての役割を果たしました。これもひとえに株式会社P.I.C.S.ならびにイリエ監督、浜根監督のお力添えによるものです。この場を借りて心より感謝申し上げます

2026年2月12日

子どもと遊べる紙の遊びを考えよう!「幼児教育法」の授業で子育てアプリ「at Claps(アットクラップス)」のコンテンツを考える実習が行われました。 

幼児保育専攻科目「幼児教育法」(担当:生活科学部生活文化学科 井口眞美教授)の授業で、1月5日に株式会社シーイーシー(以下、シーイーシー)との特別コラボが行われました。子育てアプリに実際に登録する、子どもと触れ合える『紙の遊び』作りに挑戦します。学生たちは楽しくも真剣に作品作りに取り組みました。

保育の学びは企業にも活かせる

机の上には白い紙と色鉛筆やマーカーが並べられていました。学生たちは少し高揚した様子で席に着きました。
机にはシーイーシーのノベルティも置かれており、その中にはクマやうさぎのイラストが描かれたクリアファイルも。
学生たちからは「かわいい」と声が上がっていました。
子育てアプリ「at Claps(アットクラップス)」の担当者であるシーイーシーの君島雅代氏が登壇され、「このクリアファイルに描かれているキャラクターは保育科出身の社員がデザインしました」と紹介。
「幼児教育の学びは、企業のキャラクターデザインなどにも活かすことができます。幼稚園や保育園、小学校の先生も大切な仕事ですが、企業で保育の知識を活かす道もあります。進路の選択肢の一つとして、企業も考えてもらえたらうれしいです」と学生たちに語りかけました。

シーイーシーは今年で創業58年を迎える老舗のIT企業です。製造・金融・医療・物流・公共分野など、企業や官公庁向けにシステムの開発、運用、保守などを行っています。
そんなシーイーシーの技術力とコンビニ印刷のノウハウが合わさり、「at Claps」が開発されました。
「at Claps」について詳細な情報はこちらから→ https://atclaps.cec-ltd.co.jp/#nav

一人の母の思いから生まれたアプリ

「at Claps」は、ぬりえやペーパークラフトなど、紙遊びのおもちゃを簡単に検索・印刷できる子育てアプリです。
スマートフォンで、遊びたいぬりえやペーパークラフト、幼児教材を選び、全国のコンビニや自宅のプリンターで手軽に印刷できます。
2024年3月にリリースされ、現在は84の企業・団体が無償提供する合計1,000点以上のコンテンツを掲載しています。

開発の出発点となったのは、仕事に追われなかなか娘との時間が取れなかった母親である発案者の思いでした。
忙しい中でも娘とオリジナルの紙遊びをしたとき、心が温かくなるのを感じ「忙しい家庭でも紙遊びを手軽にできる仕組みを作りたい」と、「at Claps」を企画しました。
君島氏も3児の母として、その思いに強く共感したといいます。
二人目がまだ小さかった頃、長女から「お母さん、もっと一緒に遊びたい」と言われた言葉が胸に刺さりました。
そんなときに一緒に楽しんだのが紙遊びです。画用紙や折り紙でクリスマスツリーを作ると、長女はとても喜んでくれたと振り返ります。

ただ、無償の紙遊びコンテンツは多くの企業が提供しているものの、それぞれから遊びたいコンテンツを探す手間がかかることが課題でした。
「材料をそろえたり、アイデアを考えたりするのが負担に感じることもあった」と君島氏。そうした課題を解決する、コンテンツを一元管理するアプリである、「at Claps」に大きな魅力を感じたと語りました。

自由な発想で考えよう

いよいよ学生たちがコンテンツ制作に挑戦します。
お題は「遊びを楽しむことを通しておのずと力が身に付くコンテンツ」です。「at Claps」は家庭での親子遊びだけでなく、延長保育や学童、お昼休みのちょっとした時間など、さまざまな場面で利用されています。
そのため、短時間で取り組めて達成感があり、子ども自身が主体的に楽しめる余白のある遊びが人気です。
君島氏は「これらはあくまでヒントです。自由な発想で、新しい遊びを考えてみてください」と学生たちに呼びかけました。

このコンテンツ制作には、2年前の先輩たちも挑戦しました。
現在掲載されているものには、点をつないでライオンのたてがみを完成させる遊びや、洗濯ばさみを使ってタコの足を作るものなど、発想豊かな作品が並びます。
今回学生たちが制作するコンテンツも、後日プロのデザイナーによってデザインされ、実際に掲載される予定です。
「皆さんのアイデアが、子どもたちの笑顔につながることを期待しています」と、君島氏は学生たちにエールを送りました。

紙の遊びで子どもを笑顔に

学生たちはさっそく制作に取りかかりました。
近くのメンバーと意見を交わしながら形にしていったり、思いつくままに絵を描きすすめていったりと、それぞれが真剣な表情で取り組みました。
おうちを舞台に切り貼りで片付けを学べるペーパークラフトや、お弁当の中身作り、パズル、ちぎり絵、カレンダー、すごろく、ふくわらいなど、多彩なアイデアが次々と形になっていきました。

制作時間は約30分で、授業の最後に数名の学生が作品を画面に映しながら簡単に紹介しました。
紙を切り抜いてポストを組み立てるペーパークラフトを制作した学生は、はがきもセットで用意。切手には子どもが自分で絵を描き、貼って投函できるよう工夫しました。
君島氏も「最近はメールで済ませることが多いので、ポストに投函する体験に着目した点がとても良いですね」と感心した様子でした。
また、「子どもの頃、おままごとやお店屋さんごっこが好きだった」という学生は、レジとお金を制作。
QRコード決済も体験できるようにするなど、現代らしい工夫が光りました。

発表後、君島氏は「たくさんのアイデアを出していただき、ありがとうございます」と感激の面持ちでコメント。
学生たちの作品は今後さらにブラッシュアップされ、アプリへの掲載が予定されています。

担当教員からのメッセージ

コンテンツの開発は、これで2回目となります。
今回も、幼児保育専攻3年生の授業内で実施しました。さすが、保育所や児童福祉施設での実習を終えた3年生だけあって、子どもたちが遊ぶ姿を具体的にイメージしながら活動を進めていました。
授業後には、学生から「自分が子どものころに遊ぶのだったら、これをやってみたい!とイメージして作るのが楽しかったです」「友達の作品に自分にはない視点や考えが見えて、とても勉強になりました!」
といった感想が寄せられました。保育者として求められる、“子どもの視点に立ち、遊びを創造する力”を発揮する経験になったことと思います。

2026年2月3日

パン屋さんと一緒に!「手作りパン作り体験」に本学学生が参加しました!

2025年12月6日(土)、「ほんもの実感!作ってみよう!食べてみよう!こんせんくん家の台所」の一環として、「パン屋さんと一緒に“手作りパン作り体験”」が、ぱる★キッズ足立にて開催され、本学学生が参加しました!

プログラムについて

当日のプログラムは、ぱる★キッズ足立に通う園児とその保護者を対象に、手作りの楽しさや食への理解を深める内容で実施されました。本学の学生は、アシスタントとしてプログラムに参加しました。

今回の取組は、パルシステム東京に勤務する荒井さんから、お声がけいただき実現したものです。荒井さんは生活科学部食生活科学科の白尾美佳教授のゼミ出身であることから、白尾ゼミ、栄養教諭教職課程履修生や食育に関心のある1年生など、有志の学生が集まり、食育の実践の場を体験しました。

パン作り体験の講師を務めたのは、パルシステムの子会社である株式会社パルブレッドの社員さんです。「国産小麦の素材にこだわり、手間ひまを惜しまず、ていねいに焼き上げた“ほんもののパン”を作っています」と話し、園でもおやつとして提供されているパルブレッドのパンの特徴を紹介しました。日本の小麦自給率が低い現状の中で、パルブレッドでは国産小麦のみを使用したパンづくりに取り組んでおり、小麦本来の風味を生かした安全・安心なおいしいパンを届けています。

園で提供しているパンについては、「軽くトーストして出すと、子どもたちが笑顔でたくさん食べてくれるのが印象的です」と話しました。
また、「今日は、保護者の方にもぜひこのおいしさを味わっていただけたらうれしいです!」と参加者へ呼びかけました。

体験の様子

当日は、パンとバターの手作り体験を実施。学生は、参加者一人ひとりの作業を一緒に体験しました。

パン作り体験では、手順の説明に加え、生地が発酵する仕組みについても解説があり、参加者は普段食べているパンがどのようにつくられているのかを、実際に手を動かしながら学びました。講師のアドバイスを受けながらパンを成形し、自分の手で形を作ったパンの焼き上がりを楽しみにする様子が見られました。さらに、パンの成形後、焼き上げ前の二次発酵の時間を使って、乳と生クリームからバター作りにも挑戦しました。

オーブンで焼き上げられたパンは、参加者全員で実食。また、パルブレッドの工場で焼き上げられたパンの試食も行われました。

学生たちは、食育の現場を体験することで、専門的な学びが社会の中でどのように生かされているのかを、実感をもって捉えることができました。

参加学生の感想

「先日は保育園でのパン作り体験に参加させていただき、そちらの保育園特有の食育や保育、木育を感じることができました。」
「パン作りでは、パルシステムの方が作っている様子を見せながら、保育士の方が園児の皆さんに楽しく分かりやすく声をかけている姿が印象に残りました。」
「ご家族ごとにテーブルでパンを成形する時、私も園児の様子を見ながら、やさしく声をかけるように心がけました。」
「パンやバター作りの途中に、保育士の方が園児の皆さんに質問したり、発言させたりしていて、自分で考えて伝える力を育むようにしているのだと思いました。バター作りでは、園児の皆さんが思いっきり振っている姿が楽しそうで可愛かったです。」
「パンを焼いている時に発表を見させていただき、沢山の大人がいる前で元気よく歌ったり劇をしたりする姿に、ほっこりしました。」
「手作りのパンは、美味しそうに笑顔で食べている子が多く、今回の食育行事の成果を感じられました。」

担当教員からのメッセージ

今回お声かけいただいた荒井さんは、卒業論文においてご自身で農作物を栽培し、その機能性に関する研究に取り組まれるとともに、食育活動やボランティアへの参加、農家訪問など、さまざまな実践的な経験を積まれてきました。これらの経験が、現在のお仕事にも大いに生かされているとのことです。大学生にもぜひ多様な経験を積んでほしいという思いから、今回の企画をご提案くださいました。

今回の子どもたちへの食育活動は、園長先生をはじめ、他園からの応援を含む多くのスタッフや協力者の皆様のご尽力により実現したものです。また、食育実施後には、関係者の皆様で今回の取り組みに対する評価を共有することができました。食育は単なるイベントで終わるのではなく、このように振り返りと評価を丁寧に行っていくことが重要であると考えます。

このような現場に学生が参加させていただいたことは、栄養教諭や栄養士、家庭科教諭を目指す学生にとって、非常に貴重な学びの機会となりました。

この場をお借りして、パルキッズ保育園ならびにパルシステムの皆様に、心より感謝申し上げます。

2026年1月19日

dポイントで企業の課題を解決しよう!「リーダーシップ開発a」の授業でNTTドコモとの特別連携授業で学生たちがプレゼンテーションを行いました。  

「リーダーシップ開発a」(担当:人間社会学部社会デザイン学科・児玉充教授)の授業で、12月17日に株式会社NTTドコモ(以下ドコモ)との特別コラボ授業が行われました。この日は前回出された課題に対するプレゼンテーションです。テーマは「ドコモが保有する事業の強みを活用し、パートナー企業と一緒に顧客の課題解決を立案せよ」。学生たちは約1か月かけて企画を練り、発表に臨みました。

シニア層にアルバイトを訴求

この日は採用担当の寺町沙紀氏をはじめ、ドコモから4名が来校。
「皆さんの発表を楽しみにしてきました」と期待を寄せました。発表は全10班。
さっそくA班からスタートです。

A班は家電メーカーとタッグを組み、一人暮らしの大学生をターゲットにIoTを活用した企画を提案。
冷蔵庫や電子レンジと連携するアプリを活用し、自炊が簡単にできるレシピを提供します。dヘルスケアと連携し、若者の自炊意欲と健康面に訴求。
レシピ利用ごとにdポイントを付与することで、家電製品の若者への認知拡大につなげる狙いです。

続くB班は、シニア層をターゲットに隙間バイトとの連携を考えました。
隙間バイトをするとdポイントを付与することで、年金だけでは不安のあるシニア層と、人手不足に悩む企業の双方にメリットがあるとしました。
発表後、企業側からの講評では「隙間バイトは即戦力を求めることが多い。シニア層でも対応できる仕事を想定すると、さらに良かったですね」とコメントがありました。

若者の学習意欲を高めよう!

C班は「学びが続く社会」をテーマに、学習管理SNSを提供する企業を選定。
勉強時間に応じてdポイントを付与し、アプリの継続利用を促すとともに新たなデータ創出を狙います。
寺町氏は「受験生などペルソナが整理されていました。ただ、受験後に離脱しやすい点が課題は残るので、大人になっても使い続けてもらう工夫があると良かった」とコメントしました。

続くD班は、レシピ共有サイトを運営する企業に着目しました。
一人暮らしの若者が食材を使い切れない課題に注目し、賞味期限間近の食材で作れるレシピを登録するとdポイントが付与される仕組みを提案。
企業側からは「現実味のある提案でした」と評価がありました。

インバウンドもターゲットに

連携する企業に鉄道会社を選んだのはE班です。
dヘルスケアと連携し、移動距離に応じてポイントを付与。
通勤・通学をする幅広い世代を対象に、健康意識に訴求します。

F班は航空会社をピックアップ。
dポイントクラブ会員数は1億を突破していますが、今後日本人の会員を増やすのは難しくなる、と推測しインバウンドを対象にしました。
訪日外国人専用アプリ「d-cier」を立ち上げ、SIM契約の際に訴求します。
寺町氏から「発想が面白いですね」とコメントがあり、「何日間の滞在を想定しているのか」と質問されました。
学生も「1回の来日でたくさんポイントをためるのではなく、何回も来てもらうための仕掛けにしたい」と回答していました。

続いてのG班は外資系のファッションブランドを選びました。
自分の持っている服やアクセサリーをアプリに登録し、コーディネイトを提案してくれるサービスを考案。
そこで新しいアイテムを購入するとdポイントが付く仕組みです。

dポイントで再配達を削減!

H班は駅ビル型ショッピングセンターと組んで、女子大生をターゲットにしたアプリを考えました。
人気ブランドの新商品紹介やコーディネイト提案を行います。
企業の方からは「目の付け所がいい」と評価がありました。

I班は郵送業者を選定し、流通業界の人手不足に着目。
再配達削減を目的に、置き配やコンビニ受け取りでdポイントを付与します。ドライバーにも配達個数や距離に応じてポイントを付け、モチベーションアップを目指します。
寺町氏からは「とても素晴らしいですね」と感嘆の声が。
「三方よしの事業だと感じました。競合と比べてdポイントの強みをどう際立たせるかの提案があると、さらに説得力が増すと思います」とコメントしました。

最後はJ班。
ベビーシッターアプリと連携し、子育て世代や共働きをターゲットに設定。
急な残業時や家事代行利用でポイントがたまる仕組みを作り、認知向上と継続利用につなげる提案でした。

企業の事業企画を体験

学生たちの発表を終え、最後に寺町氏から総評がありました。
「課題を見つけ、資料を調べ、発表に向けて準備するのは大変だったと思いますが、企業のサービスや企画がどのように生まれているのかを実感してもらえたと思います」と振り返りました。
そして「この経験が今後につながることを期待します」と語り、充実した授業をしめられました。

担当教員からのメッセージ

dポイントデジタルマーケティングによる顧客向けビジネスに対して、学生チームから多様なソリューションのアイデア提案がなされました。顧客が実際に抱えている課題をdポイントでどのように解決していくかの具体的なソリューションを考える思考プロセスは学生の皆さんにとって貴重な体験になったと考えます。このような実践思考のデザインアプローチを今後より一層深めてもらうことを期待しています。

2025年12月25日

社会システム論の授業で、東洋製罐との連携「Can詰めプロジェクト」の最終発表会が行われました

11月14日(金)に社会システム論(担当:人間社会学部ビジネス社会学科 篠﨑香織教授)にて、東洋製罐株式会社(以下東洋製罐)と連携し、「受験生に寄り添う缶詰」の企画提案が行われました。東洋製罐と連携した商品開発の授業は、今年で4年目を迎えます。

授業と企業連携について

社会システム論は、人間社会学部の学生を対象とした専門科目です。この授業では、これまでの自身の経験を題材として議論を行い、社会システムを「コミュニケーションの連鎖」として捉える視点を学んでいきます。学生は、時代の変化を踏まえつつ、社会を分析する視点を身につけます。

本授業では東洋製罐と連携を行い、学生が企画・提案を行う「Can詰めプロジェクト」が実施されました。「Can詰めプロジェクト」は、受験生の悩みの解決を目指して、すでに大学受験を経験してきた学生が、どの時期の、どのような悩みを、どのように解決するのか、問題を発見するところから取り組む企画です。個人のワークからグループワークを経て、アイデアをまとめ、東洋製罐の皆さまにプレゼンテーションします。その後、履修学生による相互評価と、東洋製罐の皆さまの評価を総合して、実物化するアイデアを決定します。実物化された缶詰は、次年度のオープンキャンパスで配布する予定です。

東洋製罐の皆様

篠崎教授は初回授業の説明で「企画の目的である受験生の不安を解消することに、東洋製罐さんが考える缶詰の役割である『守る・支える・伝える』の意味を重ね合わせたプロジェクトです。私たちが普段商品選択の際に当たり前に行っている取捨選択を『商品とのコミュニケーション』と考え、みなさんが考案する缶が『メディア(媒介)』の役割を担い、受験生に皆さんの想いが伝わるように、『コミュニケーションすること』を意識してほしい」と学生に話しました。

最終発表会には、東洋製罐の技術開発統括室から村瀨健氏と千地早紀氏、基盤技術開発部から伊藤蒼一朗氏、メタル技術開発部から池山哲良氏がご参加くださいました。
全5チームの発表順番は挙手制により決められ、順番に発表が行われました。

これで受験も良い缶じ!!

チームねこ缶の目的は、受験当日の「勉強以外の失敗を予防」し、受験生の「緊張を和らげる」ことです。その背景として、試験当日に62%もの受験生が勉強以外の失敗を経験している調査結果と、進学校の生徒でも強い緊張を感じるデータから、勉強量に関わらず対策が必要と説明しました。

缶の中身は〈受験完全攻略すごろく〉と、〈香り付きの練り消し〉です。 すごろくは、学生の体験談に基づき、起こりうる勉強以外の失敗例を知ることで、その予防と心づもりを促します。紙の切り取りでコマが作れる点や、さいころサイトのQRコード記載など、缶の内容だけで遊べる工夫も凝らしました。裏面には「深呼吸」「ツボを押す」といった具体的なリラックス行動が記載され、緊張対策を伝えます。 練り消しは、香りや懐かしさによるリラックス効果に加え、練るときの指先の反復動作による落ち着き効果を狙いました。

缶のデザインは、合格を連想させる桜のモチーフをAI生成画像で作成。受験後もインテリアとして利用できるよう、部屋になじみやすい色合いに仕上げました。大学ロゴと「未来を切り開ける」というメッセージを英語で添えています。

受験探偵☆お悩み解決~受験探偵事務所~

Dチームの目的は、受験生が抱える大学生活への漠然とした不安を解消することです。調査結果から、高校生が大学生活の中でも特にバイトやサークルに興味を持っていることを紹介し、この関心に寄り添い、具体的な情報を提供することで不安を解消できると述べました。この企画提案のプロセスを探偵に見立て、「探偵事務所」をコンセプトとしました。

中身は、受験生に向けた報告書風の手紙、付箋、そして一部に封入する限定の缶バッジです。 手紙は、在校生へのアンケートに基づき、大学の魅力やファッション事情など誰でも役立つデータで構成され、具体的な情報提供で不安を解消します。また、応援メッセージも封入し、受験生へエールと共に安心感を届けます。 付箋や缶バッジは、調査結果から「高校生に人気の実用アイテム」として採用。特に缶バッジは100個中10個のみの限定封入にすることで、缶の価値向上を狙いました。

缶のデザインは、レンガを背景に探偵風の服装をした女の子を大きく印刷し、調査中のイメージを連想させることで、探偵コンセプトを明確に伝えます。

笑って簡単合格!

チームダジャレは、大学受験の日程が発表される5〜7月の高校3年生をターゲットに、「笑い」をキーワードにした缶詰を提案しました。背景として、不安や緊張の感情によって増えるコルチゾール(ストレスホルモン)が脳の記憶に関する働きを鈍らせることを紹介しました。続けて、コルチゾールによって鈍った脳の部位は「笑い」によって働きが活性化することを述べ、「笑うことで自律神経のバランスを整え、効率的な勉強につなげる」ことを目的としました。

缶には、ダジャレで語呂合わせがされている英単語帳、受験日程整理シート、そして実践女子大学の受験日程QRカードを封入。 ダジャレ英単語帳は、受験生が「クスッと笑える」息抜きを提供し、笑いによって脳を活性化させ、より勉強がはかどる状態をサポートします。日程整理シートは、受験日程調整にかかる時間を効率化し、「勉強に時間を費やしたい」という悩みの解消を狙いました。

缶のデザインは、白地に黒のドット柄を採用。困難に立ち向かう自信の表明として使用される「I can do it!」に缶をかけた「I 缶 do it!」という英文を印刷しました。英文を隠せばただの小物入れに見える、再利用を考えたデザインです。

咲かせよう、自分だけの春。

まなび日和は、実践女子大学の「上品さと温かさ」を受験生に伝えることや、自分も入学して企画に挑戦したいと思えるきっかけを作ることをテーマにしました。調査結果から、高校3年生の約8割が勉強法に不安を持ち、推薦入試などでは面接など勉強以外の対策の悩みも大きいことを紹介。「これらの不安感に寄り添うアイテムを提供したい」と述べました。

缶の中身は、入試や勉強のアドバイスが詰まった小冊子と、しおりです。 小冊子は、アンケートに基づいた具体的なアドバイスで構成し、受験生の持つ不安を解消し、心が軽くなることを目指しました。 しおりは、参考書に挟んで使用する実用性の面から採用。ドライフラワーをイメージしたデザインで、手作りの温かさで応援の気持ちと特別感を伝えます。また、ガラス瓶の形にすることで「努力や思い出を瓶に詰める」というメッセージを込めました。

缶のデザインには、合格を願う「桜咲く」という思いを込めました。色は学校のイメージカラーである紫とピンクを中心に、柔らかで温かい雰囲気に仕上げ、「春に向かって頑張ろうと思ってもらえる」ようなデザインを提案しました。

不安感から安心”缶”へ

おまもり缶パニーは企画のコンセプトを「不安感から安心”缶”へ」と紹介。高校生が抱く受験に関する不安感の現状として、進路を考える際に不安な感情を抱く人が多いという調査結果を共有しました。また、保護者も子供の精神面や距離の取り方に悩んでいる調査結果を引用し、受験生とその家族の両方の不安に寄り添うことを意図しました。

缶の中身は、メッセージカード2枚、カイロ、お守りです。 メッセージカード1枚は、在校生から受験生へエールを送る手紙、もう1枚は白紙で封入。白紙のカードには、「応援メッセージを書いてもらいたい人に渡せるように」という意図が込められ、応援してくれる人がいることを形に残すことで受験生の背中を押します。 お守りは、そのメッセージカードが入れることができる工夫がされており、試験当日に持ち歩くことで「大切な人からの応援を身近に感じる」ことができます。 カイロは、指先の冷えが筆記試験に影響することから、学生の経験に基づき採用されました。

缶詰の効果として、「『自分は応援されている』という確信を持ってもらうことで不安感を安心感に変え、頑張ってみようという前向きな気持ちを引き出すことができる」と説明しました。缶のデザインは、ベージュとブラウンのグラデーションを基調とし、受験生の机の上に置いても違和感のないものを提案しました。

授業の終わりに

最後に総括として村瀬氏からコメントが寄せられました。

村瀬氏は「みなさんの感性や気持ちが素直に盛り込まれており、聞いていてとても楽しい発表でした」とにこやかに話し、
「アイデアを考える中で調査をしたり、提案するもののネーミングを考えることは、商品企画上大変大切な要素となります。ネーミングは、それを変えただけで売り上げが変わることがあるほど、重要です。調査については、モニターや対象者以外の人からもデータを取ると、さらに良い企画につながります」と今後の授業にむけたアドバイスを寄せました。

篠﨑教授は、「各チームが、受験の悩みの根幹を探り、発見した問題に対して深く掘り下げて検討したことがわかる発表でした。少し先になりますが、皆さんの想いが受験生に届き、このプロジェクト参加したくて実践女子大学にきたという新入生に出会えることを楽しみにしています」と述べました。
 実物化するアイデアが決定したら、缶詰めにする作業はまごころを込めて履修者全員で行います。

担当教員からのメッセージ

東洋製罐株式会社テクニカルセンターの皆さまのご協力のもと、本プロジェクトは4年目を迎えることができました。活動を続ける中で、2023年に配布した「赤本缶」を知っている、2024年に配布した「おふろ×ミュージック缶」を持っていると話す学生に出会う機会もあり、取り組みの広がりを実感しております。今夏には「女子大応援隊!缶」をオープンキャンパスで配布し、多くの来学者の皆さまにお届けすることができました。

 「缶」がもつ本来の価値に加え、受験生の悩みに寄り添い、学生の想いをいかに込めて届けられるか——。私たちの挑戦は、これからも続いてまいります。

 今年度は、東洋製罐株式会社のホームページならびに東洋製罐グループホールディングスのホームページ(社会貢献活動ページ)に、本プロジェクトの記事を掲載していただきました。
 改めまして、深く感謝申し上げます。

掲載ページはこちらのQRから
2025年12月18日

人工石の指輪を広めたい!「実践デザインラボⅠ」の授業でBrillar代表取締役の小原氏による特別講演が行われました。 

「実践デザインラボⅠ」(担当:人間社会学部社会デザイン学科 標葉 靖子教授)の授業では、11月14日より株式会社Brillar(ブリジャール)との特別コラボ授業がはじまりました。ダイヤモンドに負けない輝きを誇る人工石を使ったジュエリーブランドで、小原亦聡氏がゼロから立ち上げた現在も成長を続けている企業です。女性一人が手探りで立ち上げた新しいジュエリーの可能性に、学生たちも強い関心を寄せ、真剣に耳を傾けていました。

多様なバックグラウンドを活かして活躍

小原氏はまずホワイトボードに自身の名前を書きました。
「亦聡(いそう)と読みます。珍しいですよね。私は中国の出身なんです」と紹介しました。10歳まで四川省で過ごし、母親の日本留学に伴い来日して以来、日本で生活を続けています。
「子どもは3人います。でも私は仕事が好きで、ずっとキャリアを途切れずに続けています」と子育てと仕事を両立していることを伝え、「女性のロールモデルとしてひとつの参考になれば」と話を始められました。

九州地方で生活していた小原氏は、上京したい一心で猛勉強し京都大学の経済学部に入学。
交換留学でフランスでの生活も経験し、英語や中国語などを話せる語学力を武器にアメリカの大手金融機関へ新卒で入社します。
転機になったのは30代前半。
ふと、自分へのご褒美にダイヤの指輪がほしいなと思ったことだと言います。
しかし調べてみるとダイヤモンド1カラットで200万円もすると知り驚きます。
「技術が進んだ現代なら、きっとダイヤモンドに近いものがあるはずと思って調べたんです」。
すると、アメリカや中国で人工石によるジュエリーが流行っているということを知りました。
それが「モアサナイト」との出会いでした。

副業として始めた事業が急成長

モアサナイトは自然界にも存在する鉱物ですが、アメリカで人工的に生成する技術が確立された人工石として知られています。ダイヤモンドの2.5倍ともいわれる、強く華やかな輝きを持ちながら、ダイヤモンドの約10分の1の値段で手に入ります。手頃でありながら高級感を楽しめる点が大きな魅力です。
小原氏は日本でも必ず需要があると直感し、副業として事業をスタートしました。

最初はSNSで発信し、注文が入ったら職人に依頼するという小規模なものでしたが、半年後にはあっという間に一人ではさばききれないほどのオーダーが入るように。
その矢先、夫の海外転勤が決まり、小原氏は一念発起。会社を辞め、自身の会社を立ち上げたのです。
2017年にオンラインショップを立ち上げ、翌年には宝飾店ひしめく銀座に店舗をオープン。
その後も大阪にも出店など順調に成長を続けています。

人工石を使うことはクリーンな世界につながる

小原氏が事業と並行して力を入れているのが、社会貢献活動です。
「日本に来たばかりの頃、周りの人や支援を受けてたくさん助けてもらった。だからこそ自分で事業をするときはお返しをしたいとずっと思っていました」と小原氏。
売り上げの一部がひとり親世帯へ寄付する「チャリティージュエリー」の展開や、児童養護施設でのイベント開催などを積極的に行っています。
また、「人工石のジュエリーを使うこと自体がエシカルなんです」と続けます。天然ダイヤモンドは採掘を伴うため、環境破壊や児童労働などの問題が指摘されてきました。
一方、人工的に生成できるモアサナイトはこうした課題を避けながら美しさを楽しめ、倫理的な観点からもモアサナイトを支持する人は増えているのです。

仕事と子育てを両立するには?

講演後は質疑応答が行われました。
「ジュエリーのデザインはどうしているのですか」という質問に、小原氏は「デザインは全くの未経験からのスタートでした。始めた当初はオーソドックスでシンプルなものから始めました。いまも専門のデザイナーはおらず、社員でデザインの案を出し合っています。実用性を重視して、台座の高さなどにこだわっています」と回答。

「ビジネスと子育ての両立はどうしていますか」という問いには、
「夫が子育てに協力的で、親サポートしてくれます。また、日本は保育制度が整っているんですよ。助成金や支援を利用して仕事に復帰しました」と話しました。

さらに「経営者として決断をするときの決め手は?」という質問には、
「そのときに一番大事にしているものはなにか。例えば夫の転勤についていくために会社を辞めて起業したときは、家族全員でいられることが最優先でした。そのときに一番大切なこと、楽しそうなことを信じています」と話しました。

人工石を広めるための施策を考えよう!

授業の最後には、次回の課題が学生たちに発表されました。
テーマは「人工石の指輪をひとつのライフスタイルや自己表現として広めるための具体的な施策を考える」こと。
現在の注文のほとんどは婚約指輪です。人工石の指輪に対する意識調査を行い、その結果を踏まえて一般に広まる施策を考えます。
学生たちはチームに分かれて取り組み、1か月後にプレゼンテーションに臨みます。

担当教員からのメッセージ

「実践デザインラボ」は、デザイン&リサーチ技法の基本を学びながら、アイデアをカタチにする創造的プロセスを自分たちで回せるようになることを目指す授業です。そのプログラムの一環として社会連携プロジェクトも実施しています。
今回小原さんには、「”人工石婚約指輪” を一つのライフスタイルや思想表現として広めるには?」というお題をご提供いただきました。
学んだデザイン&リサーチ技法を学生がどう実践していき、どうアイデアをカタチにしていくのか、とても楽しみにしています。