タグ: 食育

2026年2月3日

パン屋さんと一緒に!「手作りパン作り体験」に本学学生が参加しました!

2025年12月6日(土)、「ほんもの実感!作ってみよう!食べてみよう!こんせんくん家の台所」の一環として、「パン屋さんと一緒に“手作りパン作り体験”」が、ぱる★キッズ足立にて開催され、本学学生が参加しました!

プログラムについて

当日のプログラムは、ぱる★キッズ足立に通う園児とその保護者を対象に、手作りの楽しさや食への理解を深める内容で実施されました。本学の学生は、アシスタントとしてプログラムに参加しました。

今回の取組は、パルシステム東京に勤務する荒井さんから、お声がけいただき実現したものです。荒井さんは生活科学部食生活科学科の白尾美佳教授のゼミ出身であることから、白尾ゼミ、栄養教諭教職課程履修生や食育に関心のある1年生など、有志の学生が集まり、食育の実践の場を体験しました。

パン作り体験の講師を務めたのは、パルシステムの子会社である株式会社パルブレッドの社員さんです。「国産小麦の素材にこだわり、手間ひまを惜しまず、ていねいに焼き上げた“ほんもののパン”を作っています」と話し、園でもおやつとして提供されているパルブレッドのパンの特徴を紹介しました。日本の小麦自給率が低い現状の中で、パルブレッドでは国産小麦のみを使用したパンづくりに取り組んでおり、小麦本来の風味を生かした安全・安心なおいしいパンを届けています。

園で提供しているパンについては、「軽くトーストして出すと、子どもたちが笑顔でたくさん食べてくれるのが印象的です」と話しました。
また、「今日は、保護者の方にもぜひこのおいしさを味わっていただけたらうれしいです!」と参加者へ呼びかけました。

体験の様子

当日は、パンとバターの手作り体験を実施。学生は、参加者一人ひとりの作業を一緒に体験しました。

パン作り体験では、手順の説明に加え、生地が発酵する仕組みについても解説があり、参加者は普段食べているパンがどのようにつくられているのかを、実際に手を動かしながら学びました。講師のアドバイスを受けながらパンを成形し、自分の手で形を作ったパンの焼き上がりを楽しみにする様子が見られました。さらに、パンの成形後、焼き上げ前の二次発酵の時間を使って、乳と生クリームからバター作りにも挑戦しました。

オーブンで焼き上げられたパンは、参加者全員で実食。また、パルブレッドの工場で焼き上げられたパンの試食も行われました。

学生たちは、食育の現場を体験することで、専門的な学びが社会の中でどのように生かされているのかを、実感をもって捉えることができました。

参加学生の感想

「先日は保育園でのパン作り体験に参加させていただき、そちらの保育園特有の食育や保育、木育を感じることができました。」
「パン作りでは、パルシステムの方が作っている様子を見せながら、保育士の方が園児の皆さんに楽しく分かりやすく声をかけている姿が印象に残りました。」
「ご家族ごとにテーブルでパンを成形する時、私も園児の様子を見ながら、やさしく声をかけるように心がけました。」
「パンやバター作りの途中に、保育士の方が園児の皆さんに質問したり、発言させたりしていて、自分で考えて伝える力を育むようにしているのだと思いました。バター作りでは、園児の皆さんが思いっきり振っている姿が楽しそうで可愛かったです。」
「パンを焼いている時に発表を見させていただき、沢山の大人がいる前で元気よく歌ったり劇をしたりする姿に、ほっこりしました。」
「手作りのパンは、美味しそうに笑顔で食べている子が多く、今回の食育行事の成果を感じられました。」

担当教員からのメッセージ

今回お声かけいただいた荒井さんは、卒業論文においてご自身で農作物を栽培し、その機能性に関する研究に取り組まれるとともに、食育活動やボランティアへの参加、農家訪問など、さまざまな実践的な経験を積まれてきました。これらの経験が、現在のお仕事にも大いに生かされているとのことです。大学生にもぜひ多様な経験を積んでほしいという思いから、今回の企画をご提案くださいました。

今回の子どもたちへの食育活動は、園長先生をはじめ、他園からの応援を含む多くのスタッフや協力者の皆様のご尽力により実現したものです。また、食育実施後には、関係者の皆様で今回の取り組みに対する評価を共有することができました。食育は単なるイベントで終わるのではなく、このように振り返りと評価を丁寧に行っていくことが重要であると考えます。

このような現場に学生が参加させていただいたことは、栄養教諭や栄養士、家庭科教諭を目指す学生にとって、非常に貴重な学びの機会となりました。

この場をお借りして、パルキッズ保育園ならびにパルシステムの皆様に、心より感謝申し上げます。

2022年10月28日

幼児保育専攻と健康栄養専攻の学生が学科を超えてコラボレーション!保育園の子どもたちに向けて食育の教材を作成し披露しました。

 本学園と日野市は2017年に「子育て支援に関する連携協定」を締結しています。本協定に基づき神明キャンパスの一部を日野市に無償貸与し、2019年5月に「わらべ日野市役所東保育園」が開園しました。今回、この「わらべ日野市役所東保育園」において教育的連携の一環として、幼児保育専攻と健康栄養専攻の学生2名が、それぞれの専門性を活かし、食育に関する活動を行いました。夏野菜に関するパネルシアターを作成し、実際に保育園で園児たちの前で披露しました。活動した学生に今回の活動についてお話を伺いました。二人は経緯を記録に残し、「保育園の食育における保育士と栄養士の連携」といったテーマの卒業論文として仕上げる予定です。

保育園の子どもたちに夏野菜を好きになってもらうには?

活動するのは、生活文化学科・幼児保育専攻4年の鹿目茉那さん(井口ゼミ)と、食生活科学科・健康栄養専攻4年の伊藤楓華さん(辛島ゼミ)の2名。

鹿目さんは「もともと栄養学に興味があり専攻したかったのですが、自分は文系。栄養学は理系の分野なので断念し保育に進みました。そのため食育に興味があり、保育の面でも栄養は大事だと思い研究テーマに選びました」と言います。伊藤さんも「大学3年のときに保育園に実習に行き、子どもって可愛いと思ったんです。子どもたちを栄養の面で支えるのは素敵だと思った」と研究テーマを選んだ理由を語ってくれました。

まずは保育園の食育や給食に携わっている管理栄養士・栄養士の先生方に、子どもたちの食の実態や食育活動におけるニーズを伺いました。そこではコロナ禍で食育活動がほとんどストップしてしまっている現状が。食事中は黙食を徹底しているため食に関する話もしづらいといいます。そこで、「この園では夏野菜が苦手な子がいるため、夏野菜に関心が向くような教材があるとよい」とのお話をいただき、製作へ取り組みが始まりました。

お披露目は8月上旬。実際に保育園に訪問し、5歳の子どもたちの前でパネルシアターを披露しました。子どもたちは、最初野菜を見たときは「きらいなものの話だ」という反応もありました。しかし、栄養素が出てくると「名前が可愛い」と興味を持ち、名前を呼んだり感想を言ったり、最後まで楽しく聞いてくれたと言います。

お互いの分野を勉強!

二人は3年生の終わりに知り合いました。研究テーマが近い学生がいるよ、という先生の紹介でした。学科の違う二人は全くの初対面のところから、案を出し合い協力して製作してきました。

二人の活動はお互いの分野を勉強し合うところから始まりました。「食育」という共通点はあっても、幼児保育専攻と健康栄養専攻は全く違う分野です。伊藤さんは「保育園の実習も含め一週間で知識を詰め込みました」と話します。鹿目さんも専門的な栄養の勉強を基礎から習ったと言います。「栄養に関してはまったく知らず、まさに子どもレベル。勉強は大変でしたが、今の自分が分かれば子どもたちにも伝わるなと思って、実感をヒントにして製作していった」と鹿目さん。そうしてどの部分を抽出するかを二人で考えていきました。

子どもたちに伝える方法はパネルシアターを選びました。パネルシアターはボードにパネル布を貼り、紙で人形などを作り、布に貼り付けながらおはなしを展開する保育教材の一つです。ザラザラした布にひっかかりやすい紙を使うことで、マグネットやテープなどを使わずにおはなしできます。野菜に親近感を持ってもらうために、顔や体をかわいく描いたり、野菜の人形にポケットを作り、栄養素が出たり入ったりできるようにしたり。子どもたちに分かりやすく伝えるための工夫を重ねます。「時間も20分と長いので、飽きずに楽しく見続けられる仕掛けを作るのが大変でした」と鹿目さん。試行錯誤を積み重ね、先生方にアドバイスをもらい、改善し工夫を足して完成度を高めていきました。

伊藤さんは「栄養を覚えてもらうというより、野菜に親近感を持ってもらうことにフォーカスした」と言います。例えばピーマンに興味を持ってもらうために「ピーマンが苦いのはピラジンっていう苦み成分のお友達がいるからだよ」と苦いのには理由があるんだとシンプルに伝えます。また、最初に白いトマトを出し、リコピンを足すと赤くなるなど視覚的にも分かりやすいよう工夫しました。給食でいくらおいしそうなメニューを考えても、嫌いな食材は食べてもらえません。「実習で給食を食べるところを見ていましたが、先生が見ているから我慢して食べる子が多かった」と鹿目さん。無理して食べるのではなく、自分から進んで食べてもらうためには親しみを持ってもらうことが大事と思ったと言います。

苦労の結果、子どもたちの反応はとても良かったそう。特に嬉しかったのは、ピーマンが苦手だという子が、苦み成分「ピラジン」に親近感がわき「ピーマン食べてみようかな」と言ってくれたこと。実際に夏野菜に興味を持ってくれたことを実感できたと言います。

食育には学科を超えたコラボが大事

今回の共同制作はお互いにとても良い刺激を与えました。伊藤さんは「自分で作ってもただ栄養の説明になってしまうんです。堅苦しくて面白くない。紹介だけで終わってしまって。でも鹿目さんがアイデアをたくさん出してくれて、キャラクターの造形や仕掛けができていくのがとても楽しかったです」と語りました。鹿目さんも「栄養に触れられたことが嬉しかったですし、もともと作るのも好きなのですが、パネルシアターを作るのは規模が大きいので避けてきたんです。一人ではできなかった。協力したからこそ作ることができました」と嬉しそうに話してくれました。

今回の経験を通し、後輩たちにも活動が広まったらいいと考えています。「毎年食育をテーマにする学生はいると先生から聞いたんです。自分たちは先輩の話や活動は参考にできなかったけれど、食育は保育、栄養という両方の学問を学ぶことが大事。今回一緒に製作することで、それぞれの考えも違うことに気付いたので、今後食育をやりたいという学生がいればぜひ協力してやってほしい」と鹿目さん。

今後は、キノコなど他にも子どもが苦手な食べ物について教材を作っていきたいと抱負を語ってくれました。また「子どもが食べるものは大人が作っているので、親御さんにも食育だよりなどでアプローチしていきたい」と言います。就職してからも今回の経験を活かして、活動を続けていくつもりです。