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2025年度「実践プロジェクトa」で近畿日本ツーリストの課題への中間プレゼンが行われました
5月9日(金)に実践プロジェクトa(担当:文学部国文学科 深澤晶久教授)で近畿日本ツーリスト様とのコラボ授業が行われました。今回は、提示された課題に対する中間発表が実施されました。中間発表後は各グループに丁寧なフィードバックをいただきました。 「実践プロジェクトa」 この授業は前半後半にわたり2社の企業とコラボし、提示された課題に対してグループワークで答えを出し、プレゼンテーションを行う内容。学部学科を問わず一年生から受講することができ、実際に企業が認識している課題をグループワークのテーマとして提示いただき、実際の社員の立場を疑似体験する極めてリアリティの高い内容が特徴です。 今年の前半のコラボ企業は近畿日本ツーリスト様。地域活性化・課題解決を担う旅行会社の社員として、東京諸島の個性豊かな地域資源と各島が抱える地域課題を、自分たちで考えたパートナー企業のサービスを組み合わせて、新しい顧客体験や課題を解決する企画を考えます。 提示されたお題は「東京諸島の課題にパートナー企業と連携してブレークスルーを起こせ!」です。 今回の中間発表は、授業として初めてのグループワークの成果を発表する機会。プレゼンテーションのあとは、課題をいただいた社員の方から直接フィードバックをいただきます。 学生は6つのグループに分かれ、2週にわたってワークを行いました。 島をもっと良くしていくためには? 発表のトップバッターは新島チーム。新島の抱える問題点を分析し「知名度」と「高齢化」に焦点を当て、Z世代をターゲットにした音楽フェス「ニューアイランド」を提案。「海と音楽による非日常体験」をコンセプトに掲げ、海岸でのライブやプロジェクションマッピングを企画しました。SNSでの拡散を狙い、若者の来島を促進することで、新島の知名度向上と観光客増加を目指す内容となっており、具体的な方策として抽選でドリンクチケットが当選する「SNS投稿キャンペーン」が提案されました。 2番目は三宅島チーム。三宅島の抱える「少子高齢化」と「設備維持」の問題解決には「認知度の向上」と「経済活性化」が必要とし、三宅島と人気ゲームとのコラボレーションを提案しました。この人気ゲームは、離島を舞台にしたライフシュミレーションゲーム。ゲームと現実の離島コラボという話題性を狙います。具体的なコラボレーション施策として、ファミリー層向けの自然体験ツアーと限定コラボグッズの販売を企画。実際のゲーム画面を動画で編集しプレゼンテーションに組み込みながら、新たな顧客層の開拓を狙います。 本当に行きたくなるプレゼン 3番目は八丈島チーム。「島の活性化」をおおまかな問題点としてあげ、「知名度向上」「経済活性化」を解決すべき問題としました。そして、Z世代をターゲットに設定し、高校生の恋愛リアリティ番組とのコラボと、オリジナルTシャツの制作を提案しました。この番組は「運命の恋と青春の修学旅行」がコンセプト。離島旅行と修学旅行を重ね、八丈島でロケーション撮影を提案。番組視聴者層への知名度向上を狙います。さらに、番組とコラボした限定オリジナルグッズを販売することで、「SNS映え」の心理をくすぐり「経済活性化」につながると提起。実際にロケ地とコラボしたグッズを販売した例をあげ、期待される経済効果を説明しました。 4番目は伊豆大島チーム。「観光客・宿泊客の減少」を課題にあげ、有名スイーツ店とのコラボレーションによる特産品開発と、ホテルとの業務提携による宿泊プランを提案しました。この企業を選んだ理由は「伊豆大島に甘いものを売っている場所がすくない」こと、「経営理念に自然を生かすことがある」ことの2点。企業にとってもイメージアップや認知度向上につながるとし、コラボする企業の必然性を説明しました。特産品開発として島の特産である大島牛乳を使用したプリンを、宿泊プランとして星空観測とスイーツ食べ放題を組み合わせた内容を提案しました。宿泊プランは、親子三代で楽しめる内容にすることで、若い子供連れやその親世代まで幅広い年齢層に認知してもらうことを狙います。また、宿泊施設で生活の類似体験をしてもらうことで、将来的な移住につなげることも提案されました。 ならではの要素 5番目は小笠原諸島チーム。「島と本州の人に継続的なつながりがないこと」「移動に24時間かかること」「コンビニやファストフード店がないこと」を問題点にあげ、島内でのダイエットプログラムを提案し、旅行会社との連携により、健康と観光を組み合わせた新しいプランを提案しました。提携する旅行会社は「旅で幸せになる人が増えること」を企業理念に据えた企業を提案しました。理由として旅で人生が豊かになる仕組みを創りたいと考えている理念と、今回の提案プラン内容の一致を説明しました。今回の24時間かかるフェリーでしかアクセスできない環境を利用し、参加者が逃げられない状況を作り出すことでダイエットと向き合う時間を確保するという、問題点を逆手に取ったユニークな提案。島でのアクティビティとして島民との農作業体験を取り入れ、カロリー消費と共に島民との交流を狙います。 最後は神津島チーム。豊かな自然の中でも星空保護区に指定された夜空に焦点を当て、グランピング施設の展開と自然派コスメブランドとのコラボレーションにより、都市生活で疲れた人々への癒しの提供を提案しました。液晶画面の眺めすぎによる眼精疲労や、デスクワークによる肩こりなど現代社会人ならではの悩みを、グランピングで味わえる手軽な非日常感と神津島の自然とのふれあいを通じて癒してもらうことを狙っています。さらに、自然派コスメブランドとコラボレーションし、神津島名産のパッションフルーツを使用した商品開発を行いブランドの店舗でPRすることで、集客効果を高めたいと考えています。 よりよくしていくためには 中間発表終了後、近畿日本ツーリストの橘氏からアドバイスの記載された資料が配布されました。「皆さんが考えている企画自体もダイヤモンドの原石なので、どんどんブラッシュアップしていってもらいたいなと思っています」と語られたのち、全体に向かって改善点をアドバイス。「島の価値、中で生活している人のことも想像してみて」「自分がそのコラボする企業のプロジェクトマネージャーや企画の担当者だったらどうかなっていう目線をもっと考えて欲しい」「スピーチではなく、相手へのプレゼンテーションを意識した発表に」と、三つの要点と具体的な改善方法・調査方法を提示されました。 その後発表順に各グループのテーブルを回り、発表内容のフィードバックがありました。ひとつひとつ細かく丁寧なフィードバックに対し、学生も質問を重ね、有意義な時間となりました。 中間発表から二週間後の5月23日には最終プレゼンテーションが行われる予定です。 担当教員からのメッセージ キャリア教育の中でも初年次教育として実施している「実践プロジェクトa」今年も多くの履修希望者の中から34名の1年生が挑戦してくれています。さらに今年度は、科目等履修生として、実践女子学園高等学校の3年生2名も加わり、総勢36名での授業がスタートしました。ご支援いただく企業様は、今年も、近畿日本ツーリスト様とサントリーホールディングス様です。早速、近畿日本ツーリスト様からのお題が提示されました。今年は、さらにハードルの高い課題が提示されています。大学1年生が、いきなり社会人1年生の立場で、企業のリアルな課題解決にチャレンジします。今年も、アウトプットがとても楽しみです。なお、本講座は、一般社団法人フューチャースキルズプロジェクト研究会が、バックアップしています。
Life Ship株式会社の田形正広氏が「キャリアデザイン」の授業で今年度も講演を行いました。
2025年度の共通教育科目「キャリアデザイン」(担当:文学部国文学科 深澤晶久教授)は「今、社会や企業が求める人材とは」をテーマに、キャリア形成を学びます。企業のトップなどゲストも多数招き、リアリティがあると評判の授業。2025年5月13日(火)のゲストは、Life Ship株式会社の田形正広氏。深澤教授との縁により実践女子大学で講演を行うのは10回目となります。世界にただ一つのコンテンツである「ワンピースキャリア論」に、学生たちも興味津々で耳を傾けていました。 漫画「ワンピース」でキャリアを学ぶ? さまざまな経歴をお持ちな田形氏。大好きな漫画が「ワンピース」です。ワンピースは週刊少年ジャンプで連載中の、世界的にも人気の少年漫画。主人公のルフィを中心に海賊たちが大冒険を繰り広げる物語です。田形氏は「ワンピースには人生で起こることのほぼすべてが詰まっている」と言います。仕事のことやリーダーシップについても描かれているというのです。キャリアと漫画がどう結び付くのか学生たちも興味津々です。 講演は田形氏の自己紹介とキャリアの説明からスタート。経歴について説明があったのち、ライフログのグラフに沿って当時の経験を振り返りながら話が進みます。新卒入社の会社を半年でやめた話からはじまり、転職によって良い方向に進んだこと、任された大きな仕事に失敗したことなど、どのような状況に何を感じていたか語られました。 伝えたいことは「海賊になろう」?! 続いて、漫画「ワンピース」のあらすじと大まかなストーリーの解説があり、「伝えたいメッセージは二つだけ」とキャリア論の本題へ進んでいきます。 メッセージの一つ目は「人生は冒険だ!」。「就職はゴールではなく、大冒険の始まりであり、常に挑戦が求められる」「嫌なことや思い通りにいかないことがたくさん出てくるが、それが自分を強くしてくれる」と、自分の過去の経験とからめながら説明。「冒険には危険や勇気が必要な場面が伴うが、それを乗り越えた先には感動や成長が待っている」と述べました。「忘れがちですが自分の人生の主役は自分なんです。自分の人生に遠慮は無用」と田形氏。日本では自分が主役であることを忘れがちな制度や仕組みの中に生きているため、改めてこのことを伝えたいと述べました。 二つ目のメッセージは「海賊になろう!」です。海賊になるとはどういうことでしょうか。これはワンピースに出てくる海賊たちのように、楽しく、自由に、一生懸命に「今」を生きようということ。田形氏は、まず自由とは「何を信じてどの道を進むか自分で決めるということ」と定義しました。自由には責任が伴います。何をしてもいいですが、それを人のせいにはできません。何をどう行動するのか一つずつ自分で決断する必要があります。「大学生時代に自由は社会に出ることによって失われると思っていた」と話しながらも、「責任を負う部分が多くなっているが、それに伴い自由な部分も増え、より自由になっている」と述べました。 自由に必要なもの 自由の定義である「自分で決めること」に必要なものとして「自分の人生を生きる覚悟・判断基準(価値観)・判断材料(情報)」の三点をのべました。とくに「判断基準」と「判断材料」について、「情報だけ取ると溺れてしまうので、自分の価値観というものを同時に大事にする」とアドバイス。続いて、海賊の条件の一つにあがっていた「一生懸命」の定義に触れます。「謙遜も含め私このくらいの生き方で一生懸命かな?なんて思われる方も多いと思います。 なので、私が作った定義をまず言いますので、それに当てはまる方は、自分で自分は一生懸命なんだって認めていいですよ」と話し、その条件を「行動を起こしていること」「悩んだり迷ったりしていること」「失敗したり断られたりしていること」の三点と述べました。成功したかどうかは問題ではなく、まず行動できていることが一生懸命「今」を生きている証拠であると続けました。 クイズワーク ここで田形氏から学生に向けて「海賊の反対は?」と質問が投げかけられました。グループで話し合う学生たち。「囚人」や「ニート」など様々な答えが出ましたが、田形氏の出した正解は「幽霊」。予想外ながらもどこか納得できる正解にうなずく学生。幽霊は過去や未来にとらわれ「今」を生きていない状態であると説明し、海賊と離れているイメージを認識することで軌道修正できると述べ、「今を一生懸命生きる」大切さを重ねて強調しました。 冒険と宝物(ワンピース) 冒険の先にある宝物(ワンピース)はどこにあるのかという問いに対し、仲間、愛情、仕事であると答え、どれか1つでも手に入れることができれば、ワンピースを見つけたのと同じくらい幸せであると述べました。また、仕事のワンピースとは?という問いに対しては「天職」とこたえ、「自分にしかできない仕事であり、昨年ついに天職を見つけ、現在それに向かって邁進している」と続けました。さらに、働くということは人や社会の役に立つことであり、より役に立てるように成長を重ねることで高い景色を見ることができると述べました。 冒険を楽しむために 宝物の次は、冒険を楽しむための武器と力として悪魔の実と覇気について説明。ワンピースの世界では、能力者と呼ばれる特殊な力を持つキャラクターが登場し、能力は「悪魔の実」という特別な果物を食べると身に付きます。しかし代わりに海賊ながらカナヅチになってしまうという犠牲を伴い、一長一短の力であることが示されました。悪魔の実を現実で例えると、これは時間を犠牲にして身に付ける専門的な技術や資格と説明し、漫画では悪魔の実を食べていないキャラクターも多数活躍していることを提示しながら「あると大きな力を発揮するが必ずしもマストではない」とも助言しました。 続いて覇気について説明。覇気とは、時間を犠牲にせずに得られる力であり、「見聞色」「武装色」「覇王色」の3種類が存在し、それぞれを「自己客観力と他者共感力」「自己コントロール力」「根拠のない自信」と解説します。前者二つは「相手の立場になって考える」「挨拶をする」など日常動作の中で訓練可能であることを提示。最後の「覇王色」の覇気についてはあってもなくてもいいとし、「自分に対する信頼」であると述べました。 「つながり」のキャリア論 今回の講義を通して田形氏が伝えたかったことは「自分の行動や経験と人の縁は繋がっていく」ことだと田形氏は実感を込めて言います。「どこでなにがどう繋がるかは分からない。ただ、勇気を出して行動すると願いは叶っていきます」。例として田形氏と深澤教授との繋がりが挙げられました。キャリアコンサルタントが大勢集まる会で深澤先生が講演をした際に、名刺交換をし、深澤教授の著作の感想を思いきってメールで送ったことから縁ができ、夢だった大学での講義が実現したと語りました。 「自信満々に見えるかも知れないけど軸がブレることもあるんです」と飾らない言葉で真摯に学生に語る田形氏。「自分の人生を生きるために行動しよう」としたことが今に繋がっていると強調しました。 担当教員からのメッセージ 早いもので10回目の特別講座「ワンピースキャリア論」が展開されました。田形さんとは、キャリアコンサルタント仲間としてお会いしたことがきっかけでこの授業に、毎年駆けつけて下さいます。仕事にも、家庭にも、とにかくポジティブ思考を貫かれている田形さんから、私自身も、多くのことを学ばせていただきました。ワンピースという作品を読んでいる人も、読んだことがない人も、あっという間にこの作品の世界に引き込んでいただき、キャリアデザインのために大切な考え方やキーワードを沢山伝えて下さること、とても意義ある授業となっています。 先行き不透明に時代に大航海に出かける今の学生には、人との出会い、すなわち“ご縁”を大切に、海賊として人生を謳歌として欲しいと願うばかりです。この場を借りて、田形様に心からの感謝をお伝えしたいと思います。
冬季オリンピックが変わる?「国際理解とキャリア形成」でオリンピックの持続可能性について考えるコラボ授業が行われました。
4月22日(火)に共通教育科目の「国際理解とキャリア形成」(担当:文学部国文学科 深澤晶久教授)でスポーツニッポン新聞社とのコラボ授業が行われました。今回の授業では、スポーツニッポン新聞社から藤山健二氏と佐藤博之氏をゲストとして迎え、「オリンピックの持続可能性について」という課題が出されました。課題の説明では「冬季オリンピックと環境問題」について焦点をあて、オリンピックが置かれている現在の課題について説明が行われました。その後早速グループワークを行い、7月のプレゼンテーションに向けて議論がスタートしました。 「スポニチ」って? 授業のはじめに、今回の社会連携授業のパートナーであるスポーツニッポン新聞社について、佐藤氏から事業の概要についての説明がありました。スポーツニッポン新聞社は野球、サッカー、オリンピックなどのスポーツに加え、芸能や競馬なども報道する大衆紙です。読者層の約4分の1が女性で、30代から50代が中心となっています。新聞購読者の約3分の2が定期購読者で、残りはコンビニや駅での販売となっています。また、地域ごとに関心度合いや興味の対象が異なるため、各地域版で一面の内容が変わることを、野球の紙面を例に説明されました。さらに、スポニチアネックスというオンラインプラットフォームでは月間2億2000万ページビューを記録し、ヤフーニュースやLINEニュースにも配信されています。取り扱う内容や掲載記事のデザインの特徴など、誰もが見たことある記事について触れながら、説明を受けました。 未来のオリンピックと環境問題 続いて藤山氏から、課題の詳細とオリンピックの現状について説明されました。オリンピックの担当記者として世界を取材してきた経歴の自己紹介からスタート。続いて、2026年にイタリアで開催される「ミラノ・コルティナ冬季オリンピック」に触れながら、テーマにかかわる現状や課題について解説がありました。 雪が残るのは札幌だけ?! 藤山氏から提示された課題は「オリンピックの持続可能性について」。特に冬季オリンピックが直面している深刻な課題が詳細に説明されました。地球温暖化の影響により、15年後である2040年までに開催可能な都市が15都市から10都市に減少する予測があること、さらに、これまで冬季オリンピックが開催された歴代の都市のうち、今世紀末も安全な競技環境を提供できる地域は札幌のみであるという衝撃的な調査結果が紹介されました。 続いてこの問題に対する解決策として検討が行われているいくつかの例が紹介されました。具体的には、複数都市での共同開催、夏季・冬季競技の再編成などがありました。特に注目すべき点として、屋内競技を冬季に移行させることで、暑さ対策と施設の効率的な活用が可能になるという提案がありました。 オリンピックの今 続いて、持続可能な取り組みを実行する具体例として2026年のミラノ・コルティナオリンピックの紹介がありました。オリンピックが抱える諸問題に対し、先進的な取り組みとして注目されています。会場で使用する電力はすべて再生可能エネルギーでまかない、使い捨てプラスチックの使用を完全に禁止し、食品廃棄物の削減を徹底する計画です。とくに、選手村は大会後に学生用施設として再利用される予定で、これは環境配慮と社会貢献を両立させる新たな取り組みとして評価されています。さらに、この選手村では自動車の使用を制限し、自転車を中心とした環境に優しい交通システムを導入する計画も発表されています。 発想力に期待大 授業の最後には、コラボ授業のゲストとしてスピードスケートの岡崎朋美氏を迎えることが発表されました。岡崎氏は、1998年長野オリンピックで日本女子短距離で初のメダルを獲得し、その後5度にわたりオリンピックに出場、さらに結婚・出産を経験しながらも20年以上にわたって現役を続け、トップアスリートとして活躍した経歴を持っています。競技生活と家庭生活の両立について、貴重な経験談を聞く予定となっています。また、可能であれば長野オリンピックのメダルも持参していただく予定です。 最後に、既存の枠にとらわれない自由な発想を期待されていること、優秀なアイディアはIOCに紹介するかもとコメント。大学生の発想に期待が寄せられました。 担当教員よりメッセージ 恒例の「オリンピック・パラリンピック連携講座」は、今年もスポーツニッポン新聞社様にご協力いただいています。「東京2020大会」の開催が決まった直後から継続しているこの講座について振り返ると、オリンピック・パラリンピックを取り巻く環境が、様々な意味で変化していることを感じています。 今後、益々重要になる「持続可能性」が今年のテーマ、学生たちの柔軟でかつ奇抜なアイデアを期待したいと思います。
「女性とキャリア形成」の授業で実践女子学園理事長の木島葉子氏からこれまでのキャリアについてお話を伺いました。
本学卒業生を含む企業トップの方々をお招きし、ご自身のキャリアや仕事で人生を充実させるために必要なことを語っていただく全6回のリレー講座が今年度もスタートしました。最初の第一回目は、実践女子学園理事長の木島葉子氏です。 木島氏は講座で、アフラックでの39年間のキャリア、そして現在の学園理事長としての活動について語られました。特に、危機対応や日本法人化プロジェクトの経験で得たリーダーシップについて、働き方改革などに代表される組織の改革におけるダイバーシティ推進の重要性など、管理職として実際に経験を重ねられてきたからこそわかるお話が展開されました。進行は担当のグループの学生たちが行うなど、学生主体の組み立てとなっており、講座後も積極的に質疑応答が行われました。 学生生活とキャリアの歩みのスタート はじめに、自己紹介として大学時代についてお話がありました。木島氏は実践女子大学の卒業生。学生時代はスキーに熱中し、花屋でのアルバイトを通じてフラワーアレンジメントの資格を取得するなど、興味を持ったことには徹底的に取り組む姿勢を持っていたと振り返ります。「手書きの卒業論文の清書が何よりきつかった」と、当時を振り返りながら語りました。 続いてこのリレー講座について触れ、ゲストとして招かれている方々を「もし皆さんが社会に出て講演会に参加しようと思ったら、参加費がかかるようなすごい人たち」と紹介しつつ、「すごい人の講演を聞くという気持ちは捨てて、この人の真似できるところはどこだろうか、どんなことを考えているんだろうかということを探しながら、質問したり事前課題に取り組んでほしい」と話しました。 就職活動では、女子大生の就職が厳しかった時代にアフラックに入社し、管理職、役員を経て39年間勤務されました。アフラックでは、保険契約管理、コールセンター、コンプライアンス、日本法人化対応、ダイバーシティ推進など、多岐にわたる業務を経験されました。入社後からのキャリアについて順を追って説明する木島氏。ひとつひとつのステップで得た経験や知見を話します。 象徴的なエピソード 「自分のキャリアの話をするときは避けて通れない」と紹介されたことは、東日本大震災時の危機対応でした。具体的な対応業務に、お客様対応、安否確認、保険料支払いの猶予など、広範囲な対応が必要であったことを説明されました。震災当日は4.5時間かけて帰宅したこと、計画停電の影響を受けて業務が滞ってしまったことなど、通常通りにいかなかった当時の苦労を話します。 その中で「特に大変だった」と触れたことは、お客様の安否確認など、各種対応を実施するにあたり社長の事前承認を得ることでした。単にやることを説明するだけでなく、判断してもらうための情報を合わせてもっていかないと判断してもらえないということに気づかず、何度もやり直しに。最終的には20万人の方の安否確認は一年の月日をかけて終了させましたが、「この経験から、物事の進め方を学ぶことができました」と振り返りました。また、東日本大震災の前後にも大きな危機対応を経験したことに触れ、「はじめは不安が大きかったけど、経験を重ねることで自信がつきました」と話を結びました。 続いて、日本法人化プロジェクトにおいて、チームの力でプロジェクトを成功に導いた経験を共有されました。 プロジェクトの内容は、アメリカの保険会社の日本支店を日本の株式会社にするというもの。取り扱う内容がこれまで触れてきた業務とは全く違う専門分野外で「当時の社長からリーダーを任された際思わず『本当ですか』と聞いてしまうほど衝撃的だった」と話します。「仕事でつかえる英語力がないのに、アメリカとの電話会議が朝7時から始まり、英語でのやり取りが続くという大変なもの」と続け、困難な課題に対して「英語ができる人、プロジェクトマネジメントの経験がある人、税務や法務に詳しい人など、社内の人材を集めてチームを作り、関係者と対話を重ね、課題を一つ一つ解決していきました」と語り、リーダーシップを発揮した経験を話しました。 ダイバーシティ・インクルージョン推進 さらに、アフラックが経営戦略として掲げているダイバーシティ&インクルージョン推進についてもお話がありました。企業がダイバーシティを推進する理由として社会や顧客ニーズが多様化していることをあげ、対応する人材も多様性が求められていることを提示されました。「能力を最大限に発揮できる環境を整え、意思決定の場で多様な意見を聞けるようにする必要がある」と解説。 木島氏がダイバーシティ推進を担当されていたアフラックでは、「女性が比較的多い会社でしたが、上に行けば行くほど女性の割合が減っていくという課題があり、ライン長ポスト(部下がいる管理職)の女性割合を2024年末までに30%以上にすることを目標に掲げています」と実際に行われているダイバーシティ推進について説明。同時に「ダイバーシティ&インクルージョン推進は、変革案件のドライバーになっています」と語り、「働き方改革も、ダイバーシティ推進と一緒にやったことで、長時間労働が激減しました。また、DXやアジャイル型の働き方も導入しやすくなりました」と、変革を進める推進ドライバーとしての役割もあると話しました。 理事長就任 理事長就任の前置きとして、キャリアプランを「30歳の頃から、60歳ぐらいまではアフラックでの仕事を続けるものの、それ以降は家族との時間を増やしたいと考えていました」とお話されました。実践女子学園との再会は「120周年のイベントでお声がけいただいたのがきっかけ」と語ります。その後、理事に就任。さらにその数年後に理事長へのオファーがあり、それ自体に驚くとともに、抱いていたキャリアプランとのタイミングの一致に驚いたといいます。 理事長就任の決め手となったことは「女性が社会を変える、世界を変える」という建学の精神。「120周年のイベントで学校に来て、建学の精神を目にしたときに衝撃を受け、女性活躍推進の最終形態だと思いました。下田先生が100年以上前に考えられたことを言葉にしたもので、そんな人が創立した学校で働けば、少しでも女性の働きやすさという点で変えていけるのではないかと思いました」と決断の決め手となった出来事と、女性が働きやすい環境を整備するために貢献したいという想いを紹介していただきました。 最後に学生の皆さんに伝えたいことを「実践すること」「チームで取り組むこと」「主体的に行動すること」の3つのポイントをあげてお話しされました。それぞれ「気になったことがあれば、とにかく手をつけてみる。そういう習慣を学生のうちに身につけると、社会に出て仕事が忙しくなっても、いろんなことにチャレンジできるようになります」「1人でやることには限界がありますが、チームの成果は無限大です。チームで取り組むことを実行するためには、公私問わず相談できる人、話ができる人をたくさん持っておくことが大切。友達や家族、同僚など、様々な人に相談できる環境を作っておくといいと思います」「人に頼るべきところは頼りつつ、自分がどうしたいのかを自分で決めて行動することが大切。誰かが声をかけてくれるのを待つのではなく、自分から声をかけて、一緒にやってくれないかとお願いすることが、主体性だと思う」と、具体的かつ前向きなアドバイス。学園の後輩たちにエールを送られました。 担当教員からのメッセージ 「女性とキャリア形成」の授業がスタートしました。6人のトップオブトップを迎えてのキャリア科目、今年は55名の学生とともに展開していきます。 最初のゲストは、本学園の木島理事長のお話しでした。理事長は、前職時代には企業トップとして、昨年からは学園のトップとしてお話しを伺っています。学生にとっては、大学の先輩でもあり、いわばこの授業の基調講演という位置付けでした。主体性溢れる学生に向けて、大変貴重なご示唆をいただきました。 また、この授業の特徴は、錚々たるゲストの皆さんからのメッセージをお聞きできることは勿論ですが、それぞれのゲストに対し、プレセッション→オンタイムセッション→アフターセッションと続く一連の取り組みにポイントがあると考えています。また、ゲストがお越しになるコマについての授業進行は、学生が行います。学生自らが、授業の設計や運営に携わることにより、より主体的に授業に臨み、大きな成果を感じてもらう試みを続けています。
京都市と「Jミッション」を実施しました!
本学では、低学年向けキャリア支援を強化すべく、2019年度より企業や自治体との産学連携プログラム「Jミッション」を実施しています。本取り組みは、大学1年生・2年生を対象に「良質な経験・学修の場」を提供することで、学びに対する意欲や自己肯定感の向上を目的としております。学生だけで構成されたチームで、企業や自治体からのミッション(課題)に取り組み、最終的には企業担当者の前で発表を行います。今回は、2019年に本学との連携協定を締結した京都市様のご協力のもと、首都圏で感じられる「京都らしさ」を発掘し、TikTokでPR動画の作成を行いました。 実践女子大学×京都市(2025年2月~3月実施) 初日のキックオフでは、京都市様から京都市の紹介や若者の観光客が少ないといった課題について説明していただきました。また、都内には京都の伝統工芸品や和菓子を扱うお店、京都出身の方がオーナーを務めるお店など京都にゆかりのあるサポーターショップが100件以上あるとの説明がありました。その後、各チームは取材を担当するサポーターショップを決めるドラフト会議を行いました。 2日目は、企業や自治体のブランディング動画やプロモーション動画の制作を手掛ける、シェイクトーキョー株式会社の代表取締役汐田様より、動画作成に関する講義をしていただきました。TikTokの特徴や検索アルゴリズムのお話など、戦略的に視聴数を稼ぐためのコツをプロの視点で解説いただきました。 2日目終了以降、各チームサポートショップへのアポ取り、現地取材、素材撮影を行い、中間発表に向けて動画作成を行いました。 3日目の中間発表では、各チーム作成した動画を京都市様、汐田様に向けてプレゼンしました。汐田様からは、「ここから1週間でクリエイティブジャンプを起こしそうなチームが多く、完成形が楽しみ」というご講評をいただきました。 最終発表では、中間発表でのフィードバックを参考に各チームがブラッシュアップした動画のプレゼンを行いました。生菓子実演が見学できる和菓子店や金継ぎ・茶道が体験できるお店、都内の神社の紹介など、どのチームも京都が存分に感じられる動画に仕上がっていました。映像はもちろん、テキストの入れ方や、音声の入れ方など細部にまでこだわったクオリティの高い動画ばかりでした。 審査は難航しましたが、京都市様から最優秀賞の発表があり、チーム「うめとしゃけ」が見事最優秀賞に輝きました。 このチームは、京都市出身のオーナーが経営する鉄板居酒屋を動画内で紹介し、食事ではなくオーナーの人柄に焦点をあてた動画が高く評価されました。 都内で開催された「高輪桜まつり2025」の京都の伝統工芸ワークショップ会場内で学生が作成した動画が放映されました! また、最優秀チームは京都市公式TikTokアカウントに動画が投稿される予定です。 【参加学生の声】 ・ミッションを通して、チームで協力しながら動画作成やパワーポイントの制作、訪問などを行い、チームワークの大切さを実感しました。また、発表に向けて分かりやすく伝える工夫をしたことでプレゼンテーション力が向上し、訪問や準備の過程で予想外の修正点が出た際には、チームで話し合いながら柔軟に対応することで、課題解決力も身についたと感じています。 ・このミッションを通じて大きく自己成長することが出来たと感じました。まず、コンセプトを作り上げ、全体的なテーマを具体的なコンテンツに落とし込む力などの企画力から、分析して伝える力など様々な力をつけ成長に繋げられました。 ・アポ取りや動画制作という今までやったことがないことに挑戦させていただいて、動画1本を作るのにたくさんの時間と労力をかけていることが改めて理解できました。ひとつのことに対して掘り下げる力というのは全体を通して身についたと思います。
『博報堂Gravity』×三女子大学連携での産学連携プロジェクトを実施しました!
〈プロジェクト概要〉 ファッション・アパレル・コスメなどライフスタイル領域のブランドマーケティングを得意とする『博報堂Gravity』と、三女子大学(跡見学園女子大学・大妻女子大学・実践女子大学)は、12月からのひと月半の間、「産学プロジェクト」を実施いたしました。今回、初の試みで、同社の若手社員の方々9名と共に、現在20歳の大学生が、「30歳になる2035年に、社会は、そして、自分たちを取り巻く環境はどのように変化しているのか」、その上で、「自分たちはどう考え、どう行動していくのか」を考えるプロジェクトに取り組みました。 大学の垣根を取り払い、女子大学が連携して行う本プロジェクトは、2018年にスタート。今年で7年目を迎えます。従来はPBL(問題解決)型でしたが、今回は初めての「課題発見型」。まだ顕在化していない潜在的な課題を発見して、より早く社会的課題を解決するという、一歩進んだ内容です。 2035年の社会を、「衣」「食」「住」「職」という4つの切り口で考えていく為に、初回は顔合わせを含めて、『博報堂Gravity』の方々が取り組んだ『Life Shift-100年時代の人生戦略』(リンダ・グラットン/2016年)をレクチャーいただき、これからの社会がどのように変化していくのかを、学生達に共有いただいた上で、冬休みの間に課題図書として『2030年:すべてが「加速」する社会に備えよ』(ピーター・ディアマンディス&スティーブン・コトラー/2020年)を章毎に分担し、更に議論を深める材料として活用しました。 33名の学生を大学横断的に「衣」「食」「住」「職」の4つのグループに分け、そこに『博報堂Gravity』の社員9名が2~3名ずつ、各グループのメンターとして、共にワークをしていただきました。今回も、ZOOMを活用してのグループワークを実施。学生全員が揃うミーティングを週に一回、その他、こまめな情報交換を行った上で、発表会場は日比谷の本社。学生達は緊張した面持ちで発表に臨みました。 冒頭のご挨拶:田上 洋平氏(取締役副社長執行役員COO) 広告会社で働く上で、心掛けているマインドを共有したい。発表する側は、この議論には「正解は無い」ということをしっかり認識すること。逆に言えば「不正解は無い」。その中で大切なことは、自分自身が「こんな未来が来たら、ワクワクするよね」という想いを持つこと。そして、周囲の人達にもそんな風に思って貰うために熱意を持って話をすることが大切。今日は、緊張していると思うが、「不正解は無い」というマインドで、考えたことに自信を持って、話をして欲しい。同時に、聴く側のマインドも重要。それはYES ANDの精神。「こうしたらもっと良い未来が作れそうだ」とアイデアを発展させる姿勢で聞いて貰いたい。 2035年の「衣」:「『衣』10年後の未来」 「衣」に及ぼす影響を、①AIの力を借りて、健康と環境に配慮した素材のファッションを楽しむこと、 ②雇用については、AIでの需要予測により適正生産を可能にし、環境に良いプロセスを生成していく、 ③今後、更なる外国人増加により、ファッションの多様化が進むことへの対応という内容で発表しました。 2035年の「食」:AI化と長寿化がもたらす意識や行動の変化 2035年には、AIにより個人に最適化された「食」を提供する時代AI化と、健康寿命の伸長による変化をベースに、10年後の自分達の「食」に対する意識として、①健康 ②美 ③時短思考を挙げ、それぞれのライフスタイルに寄り添い、パーソナライズかされた食事管理、提案が行われると述べました。 2035年の「住」:地方活性化と今後の住まいの形 技術の進化による生活・仕事・コミュニケーション方法の変化がもたらす地方の活性化について、移住者の声などを収集しつつ、メリット・デメリットを整理し、また、加速する市街地再開発による複合型マンションの増加により、起こる住まいの変化について、発表しました。しかし、大切なことは「ここなら自分のやりたいこと、願った環境が叶う」と思える住まいとサービスの提供だと結論づけました。 2035年の「職」:各業界の未来と、個人としてどうありたいか 「職」の未来について、いくつかの業界を事例に、どのように進化していくかを検討した。各業界を通じて、共通することは、「パーソナライズ化の加速」と「AIの更なる発展が進む未来」だ。そのような世界での「職」を考える時、人間だからこそ発揮出来る力を磨きたい。その為には「常に、何故という疑問を持つこと」「人間の不完全さを理解し、遠回りする過程を楽しむ」「情熱を持ち続けるパッション」を大切に、考えて、感じて、繋がって、表現して、そして、不完全さを楽しむことこそが、人間らしさに繋がるという気持ちを持ち、10年後も、自分達が選んだ「職」に向き合っていきたい。 全体の総括:黒原 康之氏(代表取締役社長) 今日は、自分の学生時代のことなども思い返しながら聞いていた。裏付けのデータなどもしっかり調べられており、素晴らしい発表だった。一方で、自分自身が「どんな未来を作りたいのか」という意思や意見が入ると、このプロジェクトが、もっとみなさんの糧になっていくと思う。10年後の未来が、「環境意識」「効率化」「不老長寿」「パーソナライズ化」といった物質的な欲望が満たされる発表が多いように感じたが、自分に置き換えてみた時に、もっとテンションが上がるような未来を思い描くことが大切なんじゃないか。 『博報堂Gravity』は、「ブランドに憧れを着せる」という、「そのブランドを身に纏ったら、今日も一日テンションが上がるな」という、そのような生活者の未来に一役買いたいという想いでビジネスをやっている。それは、どんな職業も同様だと思うので、是非、みなさんには「上がる未来」を作っていただきたい。今回、一緒にワークした当社のメンバーも新たな視点を手に入れることが出来た。みなさんに感謝したい。 学生からのコメント(終了後のアンケートから) ・「課題発見型」は、ゴールが無く難しかった。でも、だからこし、より協力し合って発表迄辿り着けたと思う。 ・メンターの方々が、いつも的確なアドバイスをしてくれた。フレンドリーであり、また、真摯なサポートをいただいた。 ・クオリティを上げる為に、話し合いを定期的にしていたが、「これがいいね!」とみんなで納得出来た時は楽しかった。 ・「10年後」を考えることは無かったが、いろんな視点から想像することで、今の自分がどう行動し、何を意識する必要があるか等、改めて考えることが出来た。 ・自分の考えを言語化する力を得られた。周りを巻き込み、協力してひとつのものを作り上げる力が付いた。 ・最後まで諦めずに考える力が付いた。 【その他原稿記事はこちらから】<株式会社博報堂Gravity> https://h-gravity.co.jp/news/1719/ <跡見学園女子大学> https://www2.mmc.atomi.ac.jp/~life-environment/ <大妻女子大学> https://www.otsuma.ac.jp/news_academic/info/121772/ 2025年3月31日付 繊研新聞掲載「3女子大 課題発見プロジェクト」 本学と大妻女子大学、跡見学園女子大学の3校が博報堂グラビティと行ったプロジェクトの最終発表会について繊研新聞で紹介されました。 大川先生からのメッセージ 今回初めて「課題発見型」プロジェクトに挑戦し、また、実際に企業の方々がメンターとして学生達を伴走して下さるという貴重な経験をさせていただきました。従来の「課題解決型」から、これからの社会を見据えながらの、想像力を必要とする難しい内容でしたが、メンバーで議論を重ねた発表は、「あぁ、こういう社会になって行くのだろう」、そう思えるものばかりでした。 社会人の方々との初めてのワーク。『博報堂Gravity』のみなさんと接する中で、数年後の自分たちの姿を重ねたのではないかと思います。学生生活も、あと1年。最終学年に向けて、多くの刺激をいただきました。関係者の皆様を始め、二大学の先生方に、心から感謝を申し上げます。
女子大生に流行るキャラクターをつくろう!現代生活学科の授業で株式会社クロス・マーケティンググループ、株式会社トキオ・ゲッツとのコラボ授業が行われました。
現代生活学科の授業ビジネスプランニング(担当:上野亮助教、倉持一准教授)で株式会社クロス・マーケティンググループとグループ企業の株式会社トキオ・ゲッツとのコラボ授業が行われました。「女子大生に好まれるキャラクター作り」をテーマに、班に分かれてグループワーク。コンセプトを一から考え、イメージ画像まで作成しました。2クラスに分かれて行われたプレゼンテーションの様子をご紹介します。 自社オリジナルのキャラクターを考えよう! 株式会社トキオ・ゲッツは、IPを活用した企業プロモーションや商品の企画開発、イベント企画などを行う会社で、主に他企業や作品とのコラボやタイアップを専門に手掛けています。事業を拡大させていくにあたり、自社のオリジナルキャラクターを作成し商品化を展開していきたいと考えており、学生たちへの課題となりました。 テーマは「女子大生に好まれそうな新しいキャラクターとそれを活用した商品展開」です。学生たちは9班に分かれ、それぞれグループワークを開始。市場分析からキャラクターのコンセプトを考え、キャラクター名や画像を創作します。PRに使用するSNSにどういった内容を投稿するかや、どのような商品を売り出していくのかまで細かく考えました。プレゼンテーションは、クロス・マーケティンググループの日下部将氏や、トキオ・ゲッツ代表の小笠原亨氏を始め、企業の皆様もリモートで参加されました。 キャラと一緒に推し活をしよう 上野先生のクラスは1班から5班が発表を行いました。 1班は推し活の写真撮影の際に映りこませられるキャラクターを考案。与件整理から動物モチーフのキャラが人気であると分析し、イリナキウサギをモチーフに「イリぴぃー」を作り上げました。ふわふわでまんまるな目がかわいい癒し系です。トレーディングカバーの収納フレームや缶バッチケースなどで商品展開を考えています。発表後の質疑応答では、「キャラクターを細かく作りこまれている。イリナキウサギというモチーフは珍しいですが、元々知っていた?」と質問され、学生は「かわいい動物で、まだキャラクターになっていないものを探しました」と、一からリサーチしたことを回答しました。 2班はカフェやアニメが好きな女子大生向けにキャラクターを作成。女子大生は週一以上カフェに行く人が多いというデータや、人気のアニメキャラを分析。「ビタベル」と「シュガリーナ」というカフェの女子店員を提案しました。SNSではキャラクターから接客を受けているような動画や、チャット機能を使ってユーザーの悩みを相談したり雑談したりできる展開を考えています。質問で「女性がターゲットで、なぜ男性キャラではなく女性にしたのですか?」と聞かれ、「女子大生はカッコいい女性への憧れがあり、共感を呼ぶと考えました」と答えていました。 キャラクターも成長するアプリ 次の3班は推しと共に成長するキャラクターを提案しました。独自で女子大生へアンケートを取った結果、推しに抱く感情の1位は「かわいい」だと判明。そこで赤ちゃんをモチーフにしたキャラクター「ベベたん」を考案しました。キャラクター育成ゲームと推し活機能を兼ね備えたアプリを作成し、アプリを使うことでキャラクターがしゃべったり食事を出来るようになったり成長する機能を付けます。企業の方からは「独自でアンケートを取っていたのがいい。私たちが普段やっている方法に近いですね」と感心されました。 4班は励ましてくれるパートナーとしてのキャラクター。かわいいだけではなく、インパクトのあるキャラクターを目指しちょっとキモカワのウサギとリス、「オン」「オフ」を考案しました。お互いに悩みを相談し励ましあう動画をSNSで流し、LINEスタンプを展開するとしました。発表後の感想で「LINEスタンプとの相性はすごくいいと思いました。よく考えられている」「ロジックが緻密でよくできている企画でした」とお褒めの言葉が聞かれました。 5班はまず既存の人気キャラクターを分析。かわいいというビジュアルだけでなく、癒されるといった内面的要素も大事だと説明しました。作ったのはブルーチーズの妖精「ぶるちぃ」。可愛らしい外見ですが、毒舌でネガティブ。そして落ち込むとカビが増えるという特徴を考えました。人気のキャラクターに動物モチーフが多かったため、あえて食べ物をモチーフでキャラクターを作成。ブルーチーズはカビが生えていて、臭いが強いというマイナス面があることから、キャラクターの性格に結び付けました。 女子大生の共感を得るキャラとは 倉持先生のクラスでは6班から9班が発表しました。6班は合言葉を「省エネライフ」として、ナマケモノをモチーフにした「ノロちゃん」を考えました。きらきらした日常を演じていますが実はメイクやおしゃれは面倒、という性格で女子大生の共感を呼ぶことを狙います。SNSではノロちゃんが部屋でぐうたらしている動画を展開。さらにバスボムや食器スポンジなど、面倒臭くなりがちなお風呂や家事が楽しくなるような商品を出していきます。発表後は企業の方から「しっかりコンセプトも考えられていた。商品展開までストーリーがつながっていました」と感心されました。 7班はカプセルトイで観葉植物の植木鉢や机に置けるフィギュア展開から発展。地球外生命体で一つ目のうさぎ「もののん」を考えました。質疑応答で「なぜ一つ目なのですか?」と聞かれ、一人の学生がマイクを持ちました。「実は、私が5歳のときに考えたキャラクターです。目をハートの形で作りたかったので、一つ目にしました」と回答すると、「そんな愛着のあるキャラクターなのですね」と企業の方も笑顔に。 女子大生の日常に寄り添う 続いての8班はキャラクターを考えるなかで、女子大生は情緒が不安定なときもあると考え、ネガティブな気持ちに寄り添うコンセプトに定めました。フェネックをモデルにした丸くて小柄なふんわりした「ペソ」を作成しました。SNSでショートアニメを配信したり、落ち込んだユーザーを肯定するようなポエムを投稿したりすることで訴求します。企業の方からは「商品展開案がとてもまとめられていて分かりやすかったです」と感想がありました。 最後の9班は「ときめきと季節」をテーマにキャラクターを4体作成。四季をテーマに、うさぎの「こはる」、猫の「なぎさ」、ヒツジの「あかね」、熊の「こぐま」を考えました。女子大生は恋愛や趣味、美容などの会話で盛り上がることをデータから分析し、話題にしやすく日常に溶け込むキャラクターにしたのです。キャラクター同士で恋愛や趣味の話をする4コマまんがやアニメーションをSNSで発信。季節モノの商品とコラボし、カレンダーやマフラー、文房具などの商品展開を考えています。また、オーディション番組が若者に人気であることをヒントに、グッズを買うことで投票できる仕組みなども提案しました。発表後には「商品展開の戦略に実現味があり、マーケターがいるのかと思うほど作りこまれていました」と企業の方も感心されました。 全班の発表後、企業の皆様から総括をいただきました。日下部氏は「素敵な発表をありがとうございました。それぞれの班で別々の魅力がありました」と学生たちの頑張りをねぎらわれました。「女子大生は推し活のほか、日常への共感が必要なのだと分かりました。マーケティングに活かせたらと思います」と話されたあと、「緊張したと思いますが、アイデアを考え資料にまとめて発表するというのが社会人になると増えていきます。今後も頑張って行ってください」と学生たちにエールを送りました。 担当教員よりメッセージ 2022年度より開始した、株式会社クロス・マーケティンググループの皆様とのコラボ授業も3年目となりました。今年度の授業では、株式会社クロス・マーケティンググループに加え、株式会社トキオ・ゲッツのご協力のもと、新しいキャラクターを考案し、そのキャラクターを活用した、商品企画も考えるという課題に取り組みました。キャラクターを考えるだけでなく、それをビジネスとして実現する方法まで考える。そして、その内容を企業の方たちに対し、プレゼンするのは大変だったはずです。しかし、大変だった分だけ、その経験は大きな学修成果となります。今回、経験した内容は実際に社会に出た後も活かせる内容です。学生達にはこれからの学修活動にも、この貴重な経験を活かした活躍をしてもらえればと思います。最後になりますが、この度はこのような貴重な機会を頂きました、株式会社クロス・マーケティンググループ、株式会社トキオ・ゲッツの皆様に、この場を借りてお礼を申し上げます。
冬休みにはこれがおすすめ!ゼミ「演習ⅡB」でサイバーエージェントの川越氏をお迎えしてプレゼンテーションが行われました。
12月24日に「演習ⅡB」(担当:人間社会学部人間社会学科 粟津 俊二教授)のゼミでプレゼンテーションが行われました。テーマは「これから迎える冬の休暇におすすめの活動、遊びを紹介する」。学生たちはグループに分かれ資料を作成。株式会社サイバーエージェントの川越寛之氏をゲストに迎え、行われた発表の様子をご紹介します。 自然巡りでリラックス 最初はD班から。自然がストレスを軽減するという先行研究を調べ紹介。例えば自然の音には、人間が一番心地よく感じられる「1/fゆらぎ」があり自律神経が整うことなど、自然でリラックスできるのは科学的にも明らかであると伝えました。この冬オススメの場所としては白川郷と箱根をピックアップ。特に箱根は都心からアクセスが良く、山や湖、温泉など自然が豊富なのでぜひ行ってみてほしいと紹介しました。 各班の発表後には川越氏からコメントをいただきました。「たくさん要素を集めていて、会話がたくさん生まれそうな内容でした。もっとアピールする点をしぼっても良かったです」とアドバイスも交えて感想を下さいました。 体験×LUUP 次のB班はみんなでLUUPに乗った体験の動画から発表をはじめました。LUUPとは電動キックボードのシェアサービス。短距離移動用の乗り物として浸透してきましたが、LUUPを遊びに使うことでいつもと違った景色が見られ、非日常さを感じられるとアピールしました。おすすめとして目黒川沿いをLUUPで移動しながらお店巡りをするコースを紹介し、体験の良さを伝えます。 LUUPを「しょっちゅう使います」と言う川越さんは、「知りたい情報が全部入っていた。入りの動画も掴みとしてとても良かった」と感心したコメント。「LUUPだからこそできる、というところがもっとあれば」と改善点も伝えました。 行こう!サウナ・岩盤浴へ! A班は一見分かりづらいサウナと岩盤浴の違いを解説し、自分のニーズの合う方を楽しむことを提案。どちらも体を温める施設ですが、サウナは蒸し風呂。リフレッシュ、疲労回復に向いており、低血圧やスポーツする人におすすめです。岩盤浴は石の遠赤外線を利用し時間をかけて体を温めるもの。リラックスでき冷え性改善に効果があります。最後にサウナと岩盤浴のそれぞれおすすめの施設を紹介。メンバーが通っている施設も紹介しました。 発表後、川越氏は「なぜどちらかにせず2つ紹介したんでしょうか」と質問。学生は「メンバーにサウナ派と岩盤浴派がいて、なにが違うんだろうという疑問から始まった」と回答しました。川越氏は「それならいっそ対決型にしたら、もっと面白く解像度の高い発表になったかも」と、内容はそのままでも、さらにブラッシュアップできると伝えました。 おうち映画館はじめませんか? E班はまず、教室の電気を消し全員にお菓子を配ります。提案は、自宅で映画館のような環境を作って映画を楽しむこと。プロジェクターや良いスピーカーなどがなくても、部屋を暗くしてスマホを切り、お菓子と共に楽しむだけでも雰囲気を楽しめるとアピール。ポップコーン、チョコ、スナック菓子などお菓子別におすすめ映画を紹介し、最後に1分ほどの短篇映画を流し「配ったお菓子を食べながら楽しんでください」と気分を盛り上げました。川越氏は「取り上げているテーマがすごくいい。電気を消すなども良い演出でした」と褒められました。 四国自然旅 最後はC班。自然を楽しめる場所として、離島を紹介しました。そのなかでも温暖でSNS映えする離島が多い四国をピックアップ。四国はアクセスが悪いと思われがちですが、神戸や大阪など地方都市も近く足を伸ばすのも良いとアピールします。アートの直島、グルメの小豆島などアクティビティを紹介しました。 川越氏からは、「情報を網羅していて資料も見やすい」とお褒めの言葉があったあと、「ただ、情報よりもみなさんが何故行きたいと思ったかが大事。どこに魅力を感じたのか、もっと友達に話すように伝えましょう」と強調されました。 もっと自分たちの感性を大事にしよう 授業の終わりには、学生間での投票の結果発表。最多はE班でした。この日はクリスマスイブということもあり、賞品として先生からクリスマスプレゼントが。学生たちはほっとした表情で喜んでいました。 川越氏からの総評では「僕が大学生だったときとは比べものにならないくらい全員素晴らしかったです」とねぎらいのコメントをいただきました。今回のプレゼン資料には生成AIを使った班も。「AIで構成を考えたりすることもできるので、どんどん使ってみてください」と話されました。そして「最後にひとつだけ」と、付け加えます。「何度かコメントでも言いましたが、ただの情報よりもみなさんの体験の方が断然価値が高いです。今後プレゼンをするときは、もっと自分たちの考えや感性を信じてやると良いと思います」自分の意見をどう伝えるか、プレゼンテーションの面白さと奥深さを知れる授業となりました。 担当教員よりメッセージ 大学では、調べた情報をまとめて論理的に伝える練習が、多くの授業で行われます。今回は、せっかく川越様に見ていただく機会を得られましたので、魅力や面白さを伝えるという課題にチャレンジしてもらいました。表現する内容も方法も少し違いますので戸惑いもあったようですが、様々なアイデアを出しながら最後まで頑張ってくれました。伝えるということについて、普段とは違う視点から考える良い機会が得られたと思います。川越様には、この場を借りて、心より御礼申し上げます。
スポーツを通じたウェルビーイングとは?パリパラリンピックに出場した舟山選手との交流会を今年も開催しました!
2024年度のJWP(実践ウェルビーイング・プロジェクト)活動として、12月21日(土)に、2024年パリパラリンピックで5位入賞を果たした舟山真弘選手をゲストにお迎えし、パラリンピックの舞台裏のお話を聞きながらウェルビーイングなひとときを過ごしました。昨年度に続き、今回も「スポーツを通じたウェルビーイング」をテーマに、対談形式で舟山選手からお話を伺いました。 ゲスト:舟山 真弘(ふなやま まひろ)選手 現在、大学2年生。 4歳で小児がんの一種である「右上腕骨 骨肉腫」に罹患。1年2か月間入院し、手術と抗がん剤治療を受けました。手術では、利き手であった右腕の肩関節と上腕骨を切除し、足の細い骨を移植しました。右腕は上がらなくなり、細い骨の骨折に細心の注意が必要となりました。 昨年度ゲストとしてお迎えした際は、パリパラリンピック出場を目標に掲げていた舟山選手。実際に夢の舞台への出場を果たし、その舞台裏や今後の目標について話を伺いました。 まずは舟山選手のご紹介も兼ねて、パラリンピックの映像を本人の解説付きで上映しました。パリでフランス現地の選手との激しい攻防戦の様子を見て、参加学生からは「おぉ~」と歓声が上がっていました。また、質問コーナーを設け、卓球についてだけでなく、気になる私生活についてもイベント参加者の方々から沢山質問していただき、丁寧に答えてくださいました。 ◆当日の質問より(一部抜粋) Q.試合前はどのように過ごしますか? A.なるべく卓球のことを考えないように、いつもどおり過ごすようにしています。散歩をしたり、漫画を読んだりします。また、試合の直前まで音楽を聴きます。最近は、アニメ「アオアシ」の主題歌であるSuperflyの「Presence」を聴いています。 Q.舟山選手の勝負メシはありますか? A.勝負メシという感じではないかもしれませんが、試合前は、いつもセブンイレブンのマーガリン入りバターロールを食べるのがルーティーンになっています。 イベント中盤では、卓球体験と舟山選手の神業チャレンジ企画を行いました。今回、高大連携の一環として本学の中高卓球部から5名の生徒が参加し、舟山選手との卓球対決が実現しました。パラリンピック出場選手との打ち合いは白熱し、会場は大盛り上がりでした。また、神業チャレンジでは、卓球台の端に置かれたペットボトルを打ち抜くという難易度の高いチャレンジに挑んだ舟山選手でしたが、あっさりと成功させ、会場は感嘆の声に包まれました。 イベントの後半では、クイズ大会を行いました。 質問コーナーで上がった話を中心に、全部で10問用意されました。舟山選手が考える卓球の魅力や流行りのMBTIなど幅広い質問があり、正解が発表されるたびに参加者は一喜一憂していました。 また、正解数の多かった上位3名には、舟山選手の直筆サイン色紙が送られました。 最後に、舟山選手にとってのウェルビーイングについて話を伺いました。 舟山選手は、「自分がやりたいと思うことをこれまで続けてきた。今回パラリンピックに出場し会場の歓声を聞いたときに、自分のやりたいことが誰かに元気を与えられている、誰かのためになっていると初めて気がついた。卓球を続けてきて初めての経験だった」と語っていました。「自分がやりたいと思うことを継続する」―参加者にとっても心強い言葉と経験談を聞くことができたのではないでしょうか。 同世代でありながらも世界を舞台に活躍する舟山選手との交流会は、終始笑顔が絶えない、まさに「ウェルビーイング」なイベントとなりました。 運営学生からのコメント ・まずは昨年に引き続き、今年も舟山選手にお越しいただくことができ、とても嬉しかったです。初めてのパラリンピックで5位入賞という素晴らしい成績を残されたことを、同世代として本当に尊敬しています。パラリンピックが終わり、「お疲れさま会」と副題をつけて和やかな雰囲気で開催できてよかったです。運営としては、私たちならではの空気感で楽しい企画を立案できたと思います。また、4年間で最後の企画運営で、司会を担当できたことが本当に嬉しかったです。トラブルがありながらも、事後アンケートではたくさんの方に好評をいただき、やりがいを感じました。来年以降も後輩たちが引き継いでくれることを楽しみにしています。 ・昨年からの繋がりがある企画であったため、参加者に『1年前よりももっと「スポーツとウェルビーイング」について考えることができた』と思ってもらえるように尽力しました。4年生として運営メンバーをまとめる役割でしたが、ひとりひとりが得意な分野で活躍できたのが良かったです。当日は、裏方の仕事でしたが、参加してくれた実践女子学園中高の皆さんと活発にコミュニケーションを取ることができました。また、舟山選手の意外な一面や、全員が楽しく卓球をする表情が見られ、大成功に終われたと思います。大学生最後の活動ということもあり、全てが感慨深いもので、一個人としてもこの企画に参加できてとても楽しかったです。 ・昨年に引き続き同じメンバーで企画ができたため、昨年の反省を生かし、さらに良い企画を立案できたと感じます。また、今年度は、実践女子学園の中高生をお招きし、舟山選手との卓球体験を行いました。中高生の皆さんからは、「すごく刺激を受けた」と感想をいただけたので良かったです。参加者の皆さんが、舟山選手の話と卓球体験により体を動かすことで、スポーツとウェルビーイングとは何か自ら考える良い機会になったと思います。運営をやっていて本当に楽しかったので、一緒に企画してくれた運営メンバーの皆さんにも感謝です。 ・昨年と引き続き同じメンバーで運営をし、よりスムーズに行うことができました。パラリンピックの映像を本人の解説付きで見ることができたり、前回とは違う「神業チャレンジ」や卓球体験を行ったりし、今回が初めての参加の人も中高生も刺激を受けることができたのではないかと感じました。スポーツとウェルビーイングを通じて、ウェルビーイングの重要性などについて考えるきっかけになったら嬉しいです。初めてのことばかりで戸惑いも多かったのですが、このメンバーで運営をすることができてとても楽しかったです。 ・JWPでは、他では経験することのできない特別な活動をできていると感じます。パラリンピック選手をお招きしてのイベントを開催するにあたり、メンバーで数回の話し合いを重ね、前回の反省を生かし、今回はより良いものをつくることができたと思います。また、JWPでは、面白いイベントが多いので、全てに興味を持ち、自然と主体的に動くことができていると感じます。授業だけでは経験できないイベントの幹部やサポートなど、自ら考え動き、成功に導くことができる活動は、短い大学生活においてとても貴重で価値があるものだと思います。